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通信を切り口に考えるとき、通信上の制約からロスレスにできなくとも
「ハイレゾ」に匹敵する音質を追及した技術革新が現れてきています。
無線通信では通信経路上の電磁波や光などのノイズや歪みが生じるほか、
ロッシー圧縮符号化の副作用として生じるものがあります。
雑音に関連して次のことが大切です。
通信が乱れたり途切れたりしても、不快な音が出ないことや
通信が復帰したら音声も速やかに復帰すること。
双方向の会話の場合などで円滑な会話のやりとりができるという観点で
遅延が少ないこと。
送信側と受信側の製造会社が異なっても問題なくつながるようになっていること。
いろいろと勘違いが多いようです。
OSIの七階層モデルは、ただの考え方です。
こういうふうに分類すると、考えやすいよね、くらいな感じです。
対策方法までは規定しません。
今でこそ、(敢えてこう書きますが)インターネット的なプロトコルが独占状態ですが、OSIのモデルは、物理的には専用回線や一般回線を使って、プロトコルとしては BSC や HDLC などが主流のときから唱えられていたものです。
「インターネット的なプロトコル」と書いたのは、一般的には DARPA モデルと言われます。
これに電気的な決めを作った Ethernet (IEEE802.3) が加わったのが、いま主流になってるやつです。
これを OSI の七階層モデルと対比させた図がよく使われるので、「LANからネットワークが始まった」という誤解も仕方がないことだとは思います。
前置きが長くなりましたが、ここから質問にある回線に入ってくる雑音の対応の話です。
繰り返しますが、OSIの七階層モデルでは、雑音対策をどこですべき、という縛りがありません。
どの層で雑音対策をしたら、どうなるだろう、という感じです。
雑音対策としては、大きく分けて三つあります。
通信速度が劇的に向上した今では、最初の方法が主流です。
古くから、チェックサムというような、余分な情報をつけて、ノイズが入ったかどうかを判定できるようなデータを送って、受け側ではデータが正しいかどうかを判定する、というやり方です。
OSIのモデル的には、ネットワーク層よりも上で実装されることが多い(除く、プレゼンテーション層)。
とはいえ、データリンク層で実装してはいけないということではないし、アプリケーション層でやっている事例も多くありますが、階層的に上位の方はデータの意味を扱いたいので、こういった低レベルの手間は、なるべく下の方でやりたい、というのが OSI のモデルです。
二番目のやつは、それほど種類が無い気がします。
「誤り訂正」というキーワードで探すと情報が見つかります。
ノイズがひどいと、100% 修復できるわけではないし、通信のコストが下がった今ではリトライで良いじゃん的な感じだろうと思います。
どちらかと言うと≠寄りな話になる分野なので、OSI のモデルでは、下位の方で扱われます。
# とはいえ、物理層には入らない範疇の処理
三番目のやつは、割りと昔からやられています。
物理層でのレベルでは、通信方法は大きく分けてふたつあって、ベースバンドとブロードバンドです。
ベースバンドは、ひとつの音の ON/OFF で信号を伝える方法。
ブロードバンドは、複数の音を使って信号を伝える方法です。
id:ShinRai さんの経歴が分かりませんが、昔のパソコンだとシリアルケーブルとパラレルケーブルってのがあったのですが、その類です。
昔は、ブロードバンドの LAN もあったのですが、同時に複数の情報を送れるはずなのにノイズの制御が難しくて、ベースバンドの方が高速化できる、となったのが今の状況です。
ベースバンドは、ひとつの音(周波数)で信号を伝えます。
複数の周波数が混じった信号から、特定の範囲の周波数の信号だけをより強く抜き出すというバンドパスフィルターというのが電気回路で実装できます。
こういった実装の組み合わせで、通信のノイズ対策が実現されている、というのが今の状況です。
遅くなりましたが、教えてくださりありがとうございました。
私は、衛星通信なので、多元接続にも多少の知識はありますが、
お話しいただいたことについては、知らないことばかりでした。
感謝申し上げます
遅くなりましたがありがとうございました。