なぜその本がお薦めなのか必ず理由も添えてください。
未読かつ是非読んでみたい!と思わされた回答ほど高ポイントにします。
著者は国内・国外問いません。
ただし、http://q.hatena.ne.jp/1150422869
で回答として出ている作品と、以下の作家はそれなりに読んでいるので除いてください。
中国史:田中芳樹、宮城谷昌光、陳舜臣
欧州史:塩野七生、佐藤賢一
質問文で書いた作家以外で印象に残っているのはこのへんですね。
『マリー・アントワネット』遠藤周作
『ブルボンの封印』藤本ひとみ
『クワトロ・ラガッツィ』若桑みどり
『炎の門』スティーブン・プレスフィールド
『ジャガーになった男』や『クワトロ・ラガッツィ』のように日本人メインでも、外国が舞台ならばOKです。
ボスニアとサラエボの境にドリナ川っていう川が流れてまして、その川に橋が架かったのが400年程昔の話。
で、橋を架けることを思いついた大臣さんの生い立ちやら、建設のために動員された人たちの苦労やら、乳飲み子を人柱にするトルコの横暴やら、橋ができて発展する街やら、大洪水やら、戦争やらいろいろあった400年の物語。
最初のほうで何かにつけてオスマントルコの横暴みたいな描写が目立ち、著者はボスニア出身のキリスト教徒みたいなのでイスラムに良いイメージ持ってないのかなとも思ったけれど、読み進めるとどうもこの人、多民族多文化の穏やかな共存に理想を見てる節があるので、トルコの横暴うんぬんは民族や宗教に対する反感じゃなくて大帝国の支配に対すあの地域の反感の表れなのかなぁと思ってみたり。
11、12世紀頃のスコットランド独立紛争のお話。
タイトルに太平記って付けた作者に感心する。
いあ、これ本当に太平記だわ見事なまでのグダグダっぷり、英雄不在、主役不在のグダグダ群像劇。
さすがに後半はスコットランドにロバート1世っていう英雄が満を持して立ち上がりますが、この人も立ち上がるまでがグダグダ。
まぁスコットランドの独立問題って今でもグダグダしてるし、当時の人がグダグダしてても仕方ないよね。
カナダの田舎町に暮らす家族を突然襲う海の向こうの大戦争。
第一次世界大戦下のカナダを舞台に少女の成長を描く赤毛のアンシリーズ第8巻。
まぁ、銃後のカナダとか、出征する兄達とか、戦災孤児預かって大変とか、隣国の大統領選挙に一喜一憂とかいろいろあるけど、そんなのどうでもいいの。
結局は最後のリラの台詞が全部持ってちゃう。
神は天にいまし、すべて世は事もなしというか、末永くハリファックス大爆発しろというか、つまりはリラ萌え。
アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ〈10〉 (新潮文庫 モ-4-50)
世界史、なのか微妙ですけれど
『おろしや国酔夢譚』井上靖
http://q.hatena.ne.jp/images/answer/markup_url.gif
まあ歴史モノというよりは、漂流先から故郷を思う一行の苦難と悲哀であるとかがメインだと思いますが、遠くにありて故郷を想う光太夫たちのそれぞれの決断と行動に強く惹かれます。
GM91さんにはよくお世話になってます。
『おろしや国酔夢譚』は知っていましたが未読でした。
映画の方で部分的に見たような気がします。
確かに世界史としては微妙ですけど、日露外交史という意味でも楽しめそうな作品ですね。
Beware the Ides of March ~ きわめつけの悲劇・史劇・政治劇 ~
かつて誰もが知っていたが、いまや政治家の誰もが読んでいない。
たとえ読んだとしても、誰ひとり理解できないのではないか。
読まない者も引用するが、読んだ者にしか通じない絶妙の脈絡がある。
Caesar ; Et tu, Brute? (ブルータス、お前もか?)
Antony ; And, sure, he is an honourable man.(彼は高潔の士だ)
First Citizen ; We'll burn the house of Brutus.(彼の家を燃やせ)
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102020063(福田訳)
── シェイクスピア《ジュリアス・シーザー 15990931? London》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B00AQRYNFA(大山訳)
…… シーザーの遺骸を抱えたアントニーが、壇上で演説を始めた。
「ブルータスは高潔の士である」 十数分のちに、聴衆が叫ぶ。
「ブルータスを殺せ」 ついにローマを暴動の嵐が襲った。
http://q.hatena.ne.jp/1340364226#a1153259(No.2 20120622 23:56:09)
大衆心理学 ~ Aが、Bを讃えつつ、Cの復讐を扇動する ~
…… カエサルを討った者は、「三年以上生き延びなかったし」「何人
かはカエサルを害したその剣で自害し果て」カエサルが遺言したとおり、
養子(妹の孫)のアウグストゥスが最後に勝利して、煉瓦のローマから
大理石のローマへと空前の繁栄をきずいた。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19920315 三月十五日の余波月
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20080613 英雄伝 ~ 邦訳比較表 ~
ややこしや ~ オクタヴィアヌス=カエサル=アウグストゥス ~
http://okwave.jp/qa/q6890987.html(No.1 20110722 14:06:24)
(推奨ブラウザ Google Chrome)
…… トマス・プラッターという植物学者で医師でもあるスイス人が、
1599年9月31日(*)にロンドンのバンクサイド劇場で悲劇ジュリアス
・シーザーを見たと旅行記に書いている(Wikipedia)。
相変わらず我が道を往く御方ですなぁ。
まぁ『ローマ人の物語』を読んで興味を抱きつつ未だに他の作品を読んでないのでいいきっかけではありますが。
ただ私はこの回答の内容では是非読んでみたいという気持ちになれないです。
── 《我が道を往く Going My Way 19440503 America 194610‥ Japan》
…… 他人の声に惑わされないことではなく、他人の声に大いに耳を傾
けることだ。http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-132.html
── 《男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく 19780805 松竹》奈々子の道
シュテファン・ツバイクの『マリー・アントワネット』。漫画『ベルサイユの薔薇』はこの小説の世界観に基づいているといいます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4042082076/ref=sr_1_3/377-0723734-1858118
以前、遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』を読んで、小説とは言えどその人物観が改まったものです。
今度は同国人の手による作品を読んでみてもいいですね。
>漫画『ベルサイユの薔薇』はこの小説の世界観に基づいているといいます。
『ベルサイユの薔薇』は読んでないんで、あまりそのへんの感覚はわからないんですよ~。
フランス革命における人間模様を見るときに、この2冊を一緒に読むと対比する生き方が見えて面白いと思った本があります。
まずはアナトール・フランスの『神々は渇く』
信念に基づいて裏切り者を次々と断頭台へ送っていくガムランという青年が主人公の小説です。過激ともいえる粛清に身を投じる彼と無神論者で古代ギリシャの哲学者の著を愛読する男性との対比で当時のフランス革命を著者は批評しているようにも読めます。
このフランスの小説の主人公とは対照的に革命期を裏切りと謀略で渡りぬく人物の伝記があります。
シュテファン・ツワイクの『ジョゼフ・フーシェ』
彼は共産主義者から始まって貴族の密偵、ナポレオンの片腕、挙句に王政復古のお膳立てまでしてしまう、凄い人です。
ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)
一冊は虚構の主人公でもう一冊は伝記なので趣旨に沿うかどうかわかりませんが、2冊とも面白かったので回答させていただきます。
歴史もので傑作に出会うと時代背景を調べたり同時代の他の作品を漁ったりする自分なので、最初から読み比べてみることを前提した回答は大変うれしいです。
フランス革命は知っているようで知らないことが多いのですよね。
(佐藤賢一も『小説フランス革命』 を出しているのでいつか読もうと思いつつ未だ手がでず)
この2冊はぜひ読んでみようと思います。
ボスニアとサラエボの境にドリナ川っていう川が流れてまして、その川に橋が架かったのが400年程昔の話。
で、橋を架けることを思いついた大臣さんの生い立ちやら、建設のために動員された人たちの苦労やら、乳飲み子を人柱にするトルコの横暴やら、橋ができて発展する街やら、大洪水やら、戦争やらいろいろあった400年の物語。
最初のほうで何かにつけてオスマントルコの横暴みたいな描写が目立ち、著者はボスニア出身のキリスト教徒みたいなのでイスラムに良いイメージ持ってないのかなとも思ったけれど、読み進めるとどうもこの人、多民族多文化の穏やかな共存に理想を見てる節があるので、トルコの横暴うんぬんは民族や宗教に対する反感じゃなくて大帝国の支配に対すあの地域の反感の表れなのかなぁと思ってみたり。
11、12世紀頃のスコットランド独立紛争のお話。
タイトルに太平記って付けた作者に感心する。
いあ、これ本当に太平記だわ見事なまでのグダグダっぷり、英雄不在、主役不在のグダグダ群像劇。
さすがに後半はスコットランドにロバート1世っていう英雄が満を持して立ち上がりますが、この人も立ち上がるまでがグダグダ。
まぁスコットランドの独立問題って今でもグダグダしてるし、当時の人がグダグダしてても仕方ないよね。
カナダの田舎町に暮らす家族を突然襲う海の向こうの大戦争。
第一次世界大戦下のカナダを舞台に少女の成長を描く赤毛のアンシリーズ第8巻。
まぁ、銃後のカナダとか、出征する兄達とか、戦災孤児預かって大変とか、隣国の大統領選挙に一喜一憂とかいろいろあるけど、そんなのどうでもいいの。
結局は最後のリラの台詞が全部持ってちゃう。
神は天にいまし、すべて世は事もなしというか、末永くハリファックス大爆発しろというか、つまりはリラ萌え。
アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ〈10〉 (新潮文庫 モ-4-50)
回答リクエストしちゃおうか迷っていましたが、幸い質問が目についたようで、おいでいただき感謝です。
しかも旧ユーゴ、スコットランド、カナダと三つも用意してくれるとはありがたい。
旧ユーゴはその歴史的経緯をウィキペディアで読もうとして途中挫折した複雑さ。
スコットランド独立紛争は昔からニュースとかで知ってはいたけど詳しいことは知らず。長らく続いているみたいだけど、太平記と名づけるあたりでグダグダっぷりが予想できそう。
赤毛のアンに至っては朝ドラマさえ見てませんでした。まぁお薦めどころは違うようですが(笑)
どれも今から読むのが楽しみです!
回答リクエストしちゃおうか迷っていましたが、幸い質問が目についたようで、おいでいただき感謝です。
2014/12/28 00:22:51しかも旧ユーゴ、スコットランド、カナダと三つも用意してくれるとはありがたい。
旧ユーゴはその歴史的経緯をウィキペディアで読もうとして途中挫折した複雑さ。
スコットランド独立紛争は昔からニュースとかで知ってはいたけど詳しいことは知らず。長らく続いているみたいだけど、太平記と名づけるあたりでグダグダっぷりが予想できそう。
赤毛のアンに至っては朝ドラマさえ見てませんでした。まぁお薦めどころは違うようですが(笑)
どれも今から読むのが楽しみです!