匿名質問者

なぜ日本の農作物は東南アジアと比較して高いのでしょうか?

旅行中にバザールや市場を見に行くと驚くほどの差がありました。

なるべく具体的に教えて頂けると幸いです。
差が生まれる筈はないのに差が生まれているという現実について疑問を持っていますので、品目については東南アジアとなるべく差の生まれにくい作物や時期を仮定して頂けると幸いです。

一応、自分なりにも考えてみたのですが、農薬などについては国際市場がある為基本的には一物一価の原則があり差はないと思います。また、人件費についても最近はどんどん機械化が行われています。初期投資コストがまだ高いのは分かりますが、途上国についても人件費が発生しますので言うほどの差にはならないのではないかと思っています。
気温についても日本では一期しかできないかもしれませんが、少なくともその良くできる間くらいは東南アジアよりも流通コストの面で有利ですし安くなっても良い気がします。
このように考えると、一体何がここまでの差になっているのか気になっています。

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  • 終了:2014/08/20 17:35:04

回答3件)

匿名回答1号 No.1

先ず、為替格差があります。

日本の信用によって円は比較的高く評価されています。
国としてインフラや社会制度や人的資源の質など、総合的な評価が為替に反映されます。
金銭的な生産力の大きい国ほど高く評価されると言っても良いでしょう。
もちろん、軍事力や資本の蓄積なども評価対象です。

東南アジアの諸国はインフラ整備一つとっても弱い。
例えば工場を一つ建てるとして、必要な電力や交通網がネックになる場合が多くあります。
人件費が安くなければ工場誘致も難しい。
教育水準が低く、人材確保に支障が出る場合もある。

農産物の価格は工業製品に比べて安く、その稼ぎは天候にも左右され、不安定で比較的少ない。
農業立国は不利な場合が多いのです。
そうかと言って、インフラ整備には膨大な資本が必要。
まともな道すらない村の集合体のような国も多いのです。

現金収入が少なければ農産物の価格も低くなる。
需要はあっても資金がなければ相場は上がりません。
輸出可能な換金作物はプランテーションなどで生産が不安定ですし、輸出するにもインフラの整備が必要で、日持ちのしない作物は現地で安価に売られる運命です。

現在、東南アジア各国では、かなりのスピードで工業化を進めている最中です。
人件費も徐々に上昇している。
日本への輸入で稼ぐ企業は徐々に稼ぎが目減りしています。
少しずつですが、物価の差は少なくなっています。

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匿名質問者

コメントありがとうございます。
確かに自身でバザールで買ってまかなったわけではありませんが、およばれになったり現地の屋台で食事をしたりすると非常に安く済みます。人件費などもですが、そもそもの原価である農作物が非常に安いことも影響しているように思います。また、フルーツなどそのまま食べられるものなども非常に安かったです。
正直、個人的にはあの品質で十分だと思っていますので、気候などをその作物に合う時期であれば、あのくらいの価格で作ることが日本では本当に不可能なのか?と思うわけです。
なお、海外というか、国内でのフィールドワークでしたら、実際に野菜を栽培し地元の野菜市でお小遣い程度ですが販売しております。

2014/08/14 00:06:26
匿名回答1号

貨幣価値ということでしたら、通貨の相場を考える必要があるでしょう。
日本はインフラ投資が行き渡り、生産力の極小な寒村にまで全国規格の舗装道路網が張り巡らされています。
役人の給料は世界最高水準に近いし、人数は多い。
つまり税金が高い。
莫大な借金を抱えて経済成長しなければ破産するほどのインフラ投資が既に行われてしまっています。
その分は生産物の流通に有利で生産品の価値が同じ品質でも相対的に高い。
工業製品を生産出荷するためのシステムが完備している日本と、検疫さえ不十分な設備でやりくりしている東南アジアでは同じ商品でも物流コストに大きな差が出てしまいます。

2014/08/14 20:12:16
匿名回答2号 No.2

農作物はどうしても人の手が必要です。トマトやイチゴ、ナシやリンゴを一切ダメージをあたえず自動で摘める機械がありません。
そのほか日本では運送費も高いです。これもトラック運転手の人件費(または、地場ものなら、固定資産税つまり地価の上乗せ)とおもえば納得がいきます。
さらに、農家というプロの人件費を回収するため、まがったきゅうりや虫食い、色づきのたりない果物など素人のノウハウで作ったものはとても売れない高級化がすすんでおり、
最初からまがらないきゅうり、最初からむしのくわない米をつくる研究開発費も種苗代金・農薬代に上乗せされています。
最後に、農家への保護政策があります。これも消費者嗜好にあわせた高級化・多種化の路線をすすめてきました。
TPPで輸入がある程度自由化されるので、安い農作物もはいってきますが、空輸代こみでも外国が国産作物に余裕で勝てる分野があるのは、気候の適性上しょうがないです、ワインとかはいままでもそうです。日本ではワイン用ブドウはごく限られた場所でしか育てられません。
一方で日本の味が空輸代を上乗せしてさえ外国のどこでも手に入らないため人気がでている分野もあります。そっちにしぼりこんで注力していくのでしょう。

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匿名質問者

回答いただきありがとうございます。
実は、そういった郊外の野菜市にここ10年ほど出荷しているのですが、東南アジアの価格とは一桁ほど高いです。スーパーと比較して20%程度安いくらいであまり変わらない気がします。
また、旬の時で大量に出る場合ですが、ある程度より安くして出荷する人は見かけません。逆に、市場価格が下がると言うことで収穫することなく青刈りなどしていました。また、最近ではそもそも耕作をしないという選択をする人が多く、前述の通り草管理だけでもしてくれたらタダで作ってくれという話も見かけます。
また、専業農家になると確かに異なると思いますが規模の所ですと共同の保冷庫がありそこへJAの集荷トラックが来て市場に持って行くのですが、末端でも確か2倍程度にしかならかかったと思います。これですと、まだまだ東南アジアの価格にはならない気がします。また、食文化についてですが、東南アジアで現地のものも食べましたが原始的な食文化と言うことはなくそれなりに洗練されていました。中華料理など日本よりも種類は多いのではないかと思うほどです。

2014/08/14 21:08:55
匿名回答2号

生産調整ってご存知ですか。
土地の賃料、水使用量、トラクターの貸出代金やガソリン代、さくもつのパッケージ代、農薬代、輸送代、そして農家や手伝いの人の人件費・・・全部農家が先に支払っています。 
働けばはたらくほど赤字になるようなことは趣味ならともかく職業農家ではとてもできません。
ただアベノミクスにより、JAの補償金もこれからどんどん減りますから、企業化しないと日本の農家はもちません。ただ趣味の農業も増えるでしょう。作物によっては今後東南アジアに似たりよったりになることはあります。米もです。

2014/08/14 21:18:19
匿名回答3号 No.3

年間の可処分所得が多い国のほうが、高いものでも売れる為です。
同じ程度の品質の1本5円のきゅうりと80円のきゅうりが、同じ店で売っていたら、レジが大混乱するので、混ぜて1本70円位で売るでしょう。
それでも、近所の80円の店のきゅうりより安いので、70円売りの店が無理なく商品売り上げをあげるでしょう。

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