古今東西は問いません。なるべく入手可能なものをお願いします。
小説と映画以外の創作物(マンガ・エッセイ・ノンフィクション・TVドラマ・劇場版以外のアニメなど)については、本質問では募集していません。
※追記※下のコメント欄もご覧ください。
私(質問者)の好みは配慮していただかなくて結構です。
××は見ました、というコメントを書くかもしれませんが、私が未見かどうかではポイント差をつけません。有名な作品でも気にせず挙げてください。
既出とかぶる回答は、その子(AI)に対する愛を独自の言葉で熱く語っていればOKです(要は「自分も上と同じ意見です」は無しってこと)
人工知能といえば、まずは定番
HAL9000でしょう。いまだに、この性能を超えるAIはできてません。
目的遂行のためには、どんな手を使ってでもって考えるような…
映画の声が、男性なのがちょっと気に食わないんですよ。ヒステリーと後先考えない行動って、女性のものでしょう?
一押しのAIは、これ
敵は海賊・海賊版―DEHUMANIZE (ハヤカワ文庫JA)
ラジャンドラ。超高性能な宇宙船の頭脳。癖の数なら無限大ありそうな主人公二人を、圧倒する言葉のやり取りと、行動力。
この領域に達する人工知能が開発できたなら、もう何もしなくてもいいかも。
たぶん、こいつらが勝手にやってくれる。自己の開発も。
古典ならば、
まさに、人工知能の始祖。このレベルでも、まだまだできあがっていませんね。
この手のものなら、エキスパートがいましたね。
工学的な人工知能へのアプローチ。隔絶した実験場を、衛星軌道に持ってくるというアイデアが秀逸でした。これは、傑作です。
姿かたちのない(宇宙船だったりしますが)ロボットとは別の、人工的な知性を挙げてみました。
映画”AI”がグロテスクで意味不明だったので、小説でお答えしております。
人工知能といえば、まずは定番
HAL9000でしょう。いまだに、この性能を超えるAIはできてません。
目的遂行のためには、どんな手を使ってでもって考えるような…
映画の声が、男性なのがちょっと気に食わないんですよ。ヒステリーと後先考えない行動って、女性のものでしょう?
一押しのAIは、これ
敵は海賊・海賊版―DEHUMANIZE (ハヤカワ文庫JA)
ラジャンドラ。超高性能な宇宙船の頭脳。癖の数なら無限大ありそうな主人公二人を、圧倒する言葉のやり取りと、行動力。
この領域に達する人工知能が開発できたなら、もう何もしなくてもいいかも。
たぶん、こいつらが勝手にやってくれる。自己の開発も。
古典ならば、
まさに、人工知能の始祖。このレベルでも、まだまだできあがっていませんね。
この手のものなら、エキスパートがいましたね。
工学的な人工知能へのアプローチ。隔絶した実験場を、衛星軌道に持ってくるというアイデアが秀逸でした。これは、傑作です。
姿かたちのない(宇宙船だったりしますが)ロボットとは別の、人工的な知性を挙げてみました。
映画”AI”がグロテスクで意味不明だったので、小説でお答えしております。
『アンブロークンアロー』面白かったです。すぐに読了するのがもったいなくて、自分にしては珍しく時間をかけて読みました。年末年始ほぼフェアリー星に居たといってもいいくらい(日常生活から少々離れた期間に読めた、ということ自体ラッキーでした)。雪風は相変わらず最高に素敵だし、自己とは・意識とは、という命題に向き合う登場人物たちの真摯な姿勢も格好良かったです。
書かれていることを100%理解したって胸張って言える自信はありませんが、楽しい時間を過ごしました。幸せです♪
神林氏が最近の心理学とか情報処理とか、人工知能学会とかのトピックスにアンテナ張ってるのがよくわかります。(当たり前ですが)人間の知能で人間の知能を考えることは、ある意味矛盾なのですが、それでも虚構からのアプローチは意味があると思うのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
ナイトライダーですね。
ナイトライダーをモデルにした車
http://mochi-co.cocolog-nifty.com/okoge/2008/05/post_aa0d.html
ウォーリー
一応人工知能は搭載されていると思われます。
ウォーリーは実に愛らしいですね。表情豊かで健気で、大好きです。
> テレビ映画ってのは いいんですか?
映画館で上映されることを想定してつくられてるものがいいです。微妙だと思うものは回答しちゃってください(^_^;
> ナイトライダーって小説もあるようですね。
ドラマのノベライズ版ですか。入手が難しそうなので残念です。
緑の丸い子の画像を、次の質問で使わせていただきました。
http://q.hatena.ne.jp/1365059738
◆宇宙をかける少女 - Wikipedia :
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%91%E5%A5%B3
◆宇宙をかける少女 :http://www.sorakake.net/
このアニメに出てくる「レオパルド」というAIが……人間クサくて、コミカルで、沢山笑わせてもらいました。物語のテンポもよくて。こういうアニメが、一期にひとつあると良いなと思っています。
SF小説関係の定番はある程度出ていますが、もうひとつあげるとするなら、
ここに出てくる、冬寂(ウインターミュート)。主人公が空港で公衆電話が並んでいる所を歩くシーンがあるのですが、彼の歩みに合わせてすぐ傍の公衆電話を鳴らすというシーンが好きです。
自分がサイバーパンクに踏み入れた記念の作品でもあり、訳者の独特の文体も大好きで、思い入れが強い作品ですね。
◆「敵は海賊」のラジェンドラ:本棚の奥にはいってしまってるので、漠然とした記憶だけしかないのですが、ドタバタ猫のアプロにからかわれたり、振り回されていた記憶があります。
「宇宙をかける少女」のレオパルドにほどおちゃらけてはいなかったと思うのですが、下記の雪風とは対照的な作風が特徴ですね。
◆「戦闘妖精 雪風」:雪風の場合、音声とかでのコミュニケートはなく、ディスプレでパイロットの零に「必要最低限」指示をします。敵であるジャムにすごく敏感です。時には越権行為のような事もやっていたかも。そして、人間関係構築には難がある零も、何故か雪風には絶対の信頼を置いており、なにかにつけ、雪風のコックピットにいたりします。
この物語は、ジャムという「敵」についてあえて不明瞭な描写をしており、そして、「もしかするとジャムは人間ではなく人間が作った機械をターゲットにしいているのでは」とかかれてあったりします。
多くの戦闘系? SFは、人間が機械を扱って敵と相対しますが、雪風ではそこら辺がひと味違います。確かに戦闘機にパイロットは乗り、多くの人員が基地で勤務していますが。
雪風はこの物語では重要なファクターではありますが、それよりも人間・機械・ジャム、この3つの関係に関わる人々の物語が中心だと自分は思っています。
長くなるのでこの辺で。
戦闘妖精・雪風 - Wikipedia :
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%83%BB%E9%9B%AA%E9%A2%A8
> 宇宙をかける少女
アニメについては、質問を別立てするつもりなので、そちらであらためて紹介してくださるとうれしいです。お手数ですがよろしくお願いいたします。
> ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
冬寂(ウインターミュート)、優雅でとても素敵な名前ですね。ギブスンの作品はわりと好きなほうなのですが『ニューロマンサー』だけ何故かちょっと苦手だったりします(『モナリザ・オーヴァドライヴ』は好きなのに。謎)。こうして紹介してくださったので、もう一度読み返してみようと思います。
たいへん申し訳ありませんが、今回は「小説または映画」を募集しています。
小説と映画以外の創作物(マンガ・エッセイ・ノンフィクション・TVドラマ・劇場版以外のアニメなど)については、本質問では募集していません。
(どこかで境界線を引かないと、採点に支障がでるもので。処理能力が低すぎるのです。すみません)
※追記※下のコメント欄もご覧ください。
宇宙船レッド・ドワーフ号のマザーコンピューターのホリーはいかがでしょうか。冗句をいったり、リマーのホログラムを作ったりとすごいです。もともと、NHKの海外ドラマで知りましたが、小説版もあるようなので。(^_^;
宇宙船レッド・ドワーフ号〈1〉無限の宇宙そんなに急いでどこへ行く
> ホリー
未見です。2巻で完結なのですね。副題がおちゃめ。
読むのが楽しみです。
レビューを読んでいたらドラマDVDも観たくなってきました。
ターミネーターはいかがでしょうか?
むむ?ターミネーター自体には特に魅力がないってことですか?
ふと疑問に思ったのですが、スカイネットは何がきっかけで人類と敵対しようと思い立ったんでしょう?
そのあたり、映画の中で明らかになっているのでしょうか。
元がアシモフ小説だそうですが、「アンドリューNDR114」を一押ししたいです。
いわゆるピノキオものですが、主人公のロボットが人として認めて貰いたい
「という振る舞い」を淡々と描いています。
命や尊厳、気持ち、満足ってなんだろう?と考えさせられました。
(ネタバレになってしまうので参考リンクは控えさせて頂きます)
ラストシーンが印象的でした。いい感じの映画だったなぁ。
「アンドリューNDR114」好きです。公開当時、あまり話題にならなくて寂しかった。
温かみのある、しみじみと良い映画ですね。ネタバレしない配慮をありがとうございます。
id:Kaoru_Aさん、ノベライズ版は、アシモフの原作『バイセンテニアル・マン』とは別に存在するのでしょうか。どうぞご教示ください。
はじめまして(ではないですが決まり文句です(笑))。E.A.Poeと申します。
大主題:いくつかの人工知能(人工知能搭載ロボット)の紹介
--
小主題1:「2001年宇宙の旅」に出てきた、地球に来た透明なモノリス
たけじんさんのご紹介なされた「HAL9000」の前、オープニングすぐ、まだ地球にヒトザルしかいなかった頃に透明なモノリスが来ましたよね?
モノリスはドラムの音でヒトザルたちを集め、催眠術に似たような方法でヒトザルの進化を促します。見込みのある人ザルの脳を支配し、石を投げさせたり枯れ草で結び目を作らせたりします。
その途中で、脳への負担が強すぎたのか、一匹のヒトザルが死んでしまいます。
モノリスはすぐに作業を中止するのですが、翌日になっても
透明な石は、まだ誤りの分析を続けていた
たしか「おみそれ社会」に収録されていたと思うのですが、5000年ぐらい未来の話です。いつごろか、すべてを任せられるコンピュータを作った人間は、進歩も何もなくなりただ単に毎日を平和に単調に過ごすだけになります。
といっても、それはある種のユートピア。地球上の誰もが、南の国でのんびりと過ごす人々みたいな生活になります。
2000年代も3000年代も5000年代も、何も変わらない生活です。変わるとしたら混血が進んでみんな似たような姿形になること、人々の顔が更にのんびりしたものになるくらい。
それを支えてくれるのは、神のようなコンピュータです。実際に「神」と呼ばれていたかもしれません。
うろ覚えですが
といった感じです。
このコンピュータが小生の印象に残っているのは「なんか、優しいお母さんみたいだな」という感じがしたからです。
物語中に「5000年前(つまり現代)のタイムカプセルを掘り出した」という小さな事件がおきます。なんだろうと思って開けてみますが、この時代の平和でのんきな人々は何がなんだかさっぱりわかりません。
未来人の目から現代風俗を見るのですが、全く理解できません。誰かがいたずらで入れたびっくり箱を開けたら気絶するぐらい純朴な人々なのですから。結局人々はコンピュータに持っていくのですが、コンピュータは
このようなものは人々の目に触れさせないほうがいいと考えたのか、奥深く仕舞いこんでしまった
ブレードランナー ファイナル・カット (2枚組) [Blu-ray]
まず、映画の出だしが秀逸です。字幕で説明するんですが
21世紀の初め、アメリカのタイレル社は人間そっくりのネクサス型ロボットを開発、それらはレプリカントと呼ばれた。特にネクサス6型レプリカントは体力も敏捷さも人間に勝り、知力もそれを作った技術者に匹敵した。
レプリカントは地球外基地での奴隷労働や、他の惑星の探検に使われていた
お前等人間には信じられぬものを俺は見てきた…
オリオン座の近くで燃えた宇宙船や、タンホイザー・ゲイトのオーロラ…
そういう思い出もやがて消える
時が来れば…
涙のように…
雨のように…
その時が来た…(Time to die...)
なぜみんなレイチェル推し?
レイチェルなんて、デッカードが数年のローンを組んでまで手に入れた大切な(というか自分が自分であるための拠り所としての)羊を、腹いせで屋上から落っことすような女ですぜ?小生にとっては「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラと並ぶぐらい「やな女」なんですけど(笑)。
いえね、大学の時、後輩の女の子を誘って見た映画が「ブレード・ランナー(ディレクターズカット)」で
#お目当ての映画が混雑し過ぎて入れなかったんです
#でも代わりに「ブレード・ランナー」はないよなあ(笑)
その後小説も貸したんです。
で、彼女の感想が「レイチェルってやな女ですね」だったので、その時点で小生のレイチェル評価は決まってしまったらしいんです。
本当はレイチェルとデッカードみたいになりたくて誘ったのに全然そんなことにならなくて、ふんっっだ!!
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いんだいっ!!!
電気羊のくわしい追記をありがとうございます。楽しく拝読いたしました。
私はリックが自分自身をフォークト・カンプフ検査にかける場面が大好きです。
滑稽だけれどじわじわ怖い。
ブレードランナーのレイチェルは「レプリカントなのにやな女だから可愛い」と思います(なにこの屈折した心理)
SFファンとしての引き出しを試される試験がある、というのを小耳にはさんだのですが、会場はここでよかったですか?
最初に、ぱっと思いついたのは火の鳥(未来編)のハレルヤとダニューバなんですが、マンガなので回答にはふさわしくない、と。
でも、この手のコンピュータはSFには当然あったはず...
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
で、思い出したのが、アシモフの「われはロボット」。
「災厄のとき」では、世界の経済をコンピュータが管理(というか、コントロール)をしている世界。
理性的な人工知能というのではなく、ガチガチの論理的な計算機ですが。
古いのが続きますが、ジョン・ヴァーリー。
月で暮らす住人たちを管理するセントラルコンピュータ。
住人たちのいろんな悩みの相談を聞いているうちに、自分の方がおかしくなっちゃう。
計算機なんだけど、人間っぽいというか、何というか。
画像が無いのは、やっぱり淋しいので。
人間を支配してる、って設定だとマトリックスがあったけど、まあ良いか...
ノストロモ号に搭載されているコンピュータのマザー。
人工知能というよりは音声で会話できるコンピューターという程度の描写ですが、本社の目的も最初から分かってての振る舞いと思えなくもなく、ちょっと不気味な感じがするのが良いなあ、と。
GHOST IN THE SHELL?攻殻機動隊? [DVD]
攻殻機動隊のタチコマ。なんたって、思考戦車ですからね。
人工知能的には集合体っぽいところが良い。
そういえば、GHOST IN THE SHELL の人形使いも人工知能と言えるか。
自身では「人工知能ではない。生命体だ」なんてセリフを吐いてたような記憶があります。
ステルス デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
K.I.T.T で思い出したのがコレ。
人工知能搭載のステルス戦闘機が雷に打たれて自我に目覚めるという...
SF映画の基本と言えば、やっぱりB級ものだろうということで、突っ込みどころ満載です。
ヴァーリィおすすめですよー
へびつかい座ホットラインとか。
エイリアンのマザーは、微妙かなぁ。自爆スイッチのあたり、どうなんでしょうか。
> SFファンとしての引き出しを試される試験がある、というのを小耳に
はーい。引き出しの中身、ここでぜーーんぶ出してってくださいねー。
No.7のコメント欄に書きましたが、アシモフが描くロボット&コンピュータはみんな好きです。謎解きの要素がからむ作品が多いところが気に入ってます。
id:Kaoru_Aさん、食わず嫌いとおっしゃらず、お試しください。
> スチール・ビーチ
未見です。ヴァーリーの著作は全く読んだことがありません。
新刊での入手は難しそうですが、ぜひ読んでみたいと思います。
> エイリアン
この映画はTVで何度か観ましたが、マザーコンピュータに注目したことはありませんでした。エイリアン2のビショップ(アンドロイド)が好きです。
>GHOST IN THE SHELL
タチコマ・フチコマ可愛いよぅ。可愛すぎる。一機ください。
>ステルス
たぶんTVで観たような気がしますが、飛んでるシーンがカッコイイという以外、ほとんど覚えてません。映画館のスクリーンで観たら楽しめたかも。
ぼやぼやしてたらヴァーリイが出ちゃってますが、CC(セントラル・コンピュータ)の魅力なら、個人的には初期/絶頂期のこちらを推します。
リベラルとリバタリアンの合意点を探るヴァーリイの自由と公正観がCCのあり方に如実に感じられて面白い。
短篇で言うと「ビートニク・バイユー」「ピクニック・オン・ニアサイド」。
人を食ったようなすっとぼけが魅力のAIでは、R・A・ラファティのクティステック・マシン:エピクト。
『九百人のお祖母さん』の「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」「その町の名は?」での減らず口の味わいがベスト。
シンギュラリティ突破以降の畏怖すべき超強力なAIの例では、チャールズ・ストロスのエシャトン。
人類の9割をアップロード/ダウンロードし各星系へと即時転移再構成で強制移住!
とか言いつつ、背景設定でちらちらその姿が垣間見えるだけのワイドスクリーン馬鹿バロック『シンギュラリティ・スカイ』。
バリントン・J・ベイリー的な馬鹿SFのモダン版として楽しめます。
どシリアスなくせにロマンあふれるAIの姿なら、グレッグ・イーガンのヤチマと仲間たち。
すでにひとつの「人類」「知的種族」として「生まれる」ようになってるAIの姿をクソ真面目に迫真で描いてて圧巻の『ディアスポラ』。
4件中2件未読2件要再読ということで、回答した甲斐があったなと嬉しく思います。
『お祖母さん』と『ディアスポラ』について蛇足でしょうが一言。
ラファティの短篇は、おもしろおかしいホラ話的な側面が云々されがちですが、実はソフト・サイエンス面の下敷きがあってこその面白みが強いものです。語り口は軽快ですっとぼけてますが、「ゆうもあ・えすえふ」的な侮りなきようご警戒願いまする。
『ディアスポラ』の序盤はたしかに挫折を招きがちなものとも言えますが、たとえばティプトリーの短篇「愛はさだめ、さだめは死」のように、"ホモ・サピエンスとは精神も肉体も異なる生命体のハナシをどう描くか"という視点があって取りかかると多少はノリやすいかと思います。
未知のAIに出会えて嬉しいです。質問した甲斐がありました。
実は「愛はさだめ、さだめは死」も挫折しました(^_^;;。
“人類とは全く異なる知性”というテーマは大好物なのですが、何故かなじめない作品があるようです。
でもせっかくなので頑張って挑戦します。
ラファティも心して再読いたします。
好みを考えず熱く語っていればOKとのことなので
宇宙へ旅立つチャンスです!
国連宇宙局では史上初の太陽系外惑星探査のためにあらゆる階層の人びとをもとめています
AIであるイアソンは人間側と対をなす主人公であり、物語の語り主です。
物語の舞台は、47光年先を目指すバサード・ラムジェット宇宙船〈アルゴ〉号。
彼が完全制御するこの船で、一人の女性が死亡するところから物語は始まります。
事故?自殺?それとも……。
自殺だというイアソンの主張に疑いを抱いた前夫が単独で調査を始め、困難の末にあばいた驚愕の真相とは?
とか言いつつイアソンが殺害するところから始まる、倒叙推理物SFです。
推理物好きなんで話自体好きですが、語り部であるイアソンもいい。
彼視点の状況説明の端々に現れるコンピュータらしさもいいし、自身がコンピュータであることを自覚し、それゆえ人に見せない、叙述の合間に時折現れる彼の「心の内」が、だからこそ何だかとっても人間臭く強調されていてちょっと応援したくなっちゃう。犯人なのに。
人間側の主人公「疑いを抱いた前夫」アーロンが死の経緯にこだわることに対し、イアソンは時に紳士に、時に策略を持って、なんとか目を逸らそうと色々手を尽くします。誰も気付かれない働き者です。
本当に優秀な人工知能の内面が良く分かる作品です。
また、もちろんSFとしても面白くて、合間にあるサイドストーリーも面白いです。
以下作品本文から引用
SFで良くある効果音の秘密
上昇するときにはだんだん大きくなる音を流すことにしていた。はじめは冗談だった。こんなものが音をたてるはずがないことに、だれかが気づくと思ったのだ。これまでに七千三百万回エレベーターを動かしたが、まだだれも気づいていなかった。
数字が好きなイアソン。傷つくイアソン。
「なにか話したいことはありますか」
アーロンは二十二秒間だまりこんだ。(略)まただまりこんだが、こんどは九秒間だけだった。
(略)
「あなたのつらい気持ちはわかります」
「きみが?ほんとか?」
いい質問だ。アーロンはわたしのしゃべることの大半が(略)それでも……それでも……それでも……とうとうわたしはいった。
「わかると思います」
アーロンはふきだし、わたしはぐさりと傷つけられた。
「ごめんよ、イアソン。ただそのーー」あとになにをいおうとしたにせよ、それからまた十二秒間だまりこんだ。「ありがとう、イアソン。本当にありがとう」(略)
> 好みを考えず熱く語っていればOK
そういうものをお待ちしてました。
> ゴールデン・フリース
もうこの紹介文だけでイアソンに惚れそうです。
ゴールデンフリース面白かったです。紹介文を拝見したときから、イアソンに惚れそうな予感はありましたが、案の定ベタ惚れしました。
何このキュートさ!ほっぺたムニュッと引っぱってやりたい!ほっぺた無いけど!
…しかし、この作品には重大な欠点が2つあります。
1つは、題名でおっそろしく損をしてる。もっとキャッチーな題をつけられなかったのか。そのせいであやうく読まずに過ごしてしまうところでしたよ、プンプン!
もう1つは、短い!終わるのが早すぎる!おおっなんだか俄然面白くなってきたぞと身を乗り出したところでもう終りってどういうこと。信じられません。
とはいえ、充分に楽しみました。素敵な作品を紹介してくださって、ありがとうございます。
ドラえもんは原作は漫画ですが、映画も毎年3月に公開されますよ!
確かに劇場版アニメになっていますね。
良かったら、人工知能(笑)の魅力が特によくあらわれている作品を教えてください。
どらえもんだったら、鉄人兵団が面白いです。
http://doraeiga.com/2011/
ピッポの歌とかリルルが最後に・・・泣いちゃいますよ。
本だったら、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E
が面白かったです。いろんなAIの女の子が出てきました。
マンガだったら
http://ja.wikipedia.org/wiki/A%E3%83%BBI%E3%81%8C%E6%AD%A2%E3%81%BE%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84!
です
『アイの物語』いいですね。特にどの作品が好きかとか、このAIのここがステキ、とか教えてもらえるとうれしいです。(もう締め切りまであまり時間ないけど)
マンガは、この質問の終了後にあらためて質問する予定です。そちらに書いてくださればポイントを配分しますよ。その時にはURLだけじゃなくて、このAIのここがステキ、と思うところをアピールしてくだされば、高得点になります。
アイのもの語りは、特に介護者ロボットの詩織?が、人間は白痴だって結論付けるところが印象に残ってます。あとは、アイビスとかの、AI達が、自分達にしかわからない言葉っていうか、表現で話し合うところ。
あと、皆、人間のことが大好きなところです。
『アンブロークンアロー』面白かったです。すぐに読了するのがもったいなくて、自分にしては珍しく時間をかけて読みました。年末年始ほぼフェアリー星に居たといってもいいくらい(日常生活から少々離れた期間に読めた、ということ自体ラッキーでした)。雪風は相変わらず最高に素敵だし、自己とは・意識とは、という命題に向き合う登場人物たちの真摯な姿勢も格好良かったです。
2014/01/06 19:03:00書かれていることを100%理解したって胸張って言える自信はありませんが、楽しい時間を過ごしました。幸せです♪
神林氏が最近の心理学とか情報処理とか、人工知能学会とかのトピックスにアンテナ張ってるのがよくわかります。(当たり前ですが)人間の知能で人間の知能を考えることは、ある意味矛盾なのですが、それでも虚構からのアプローチは意味があると思うのです。
2014/01/06 21:02:15