例えば、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』。
古今東西は問いません。
コメント欄もご覧ください。
シオドア・スタージョンの『人間以上』は、はじめ第二部の「赤ん坊は三つ」が中編として発表され、第一部・第三部を追加して長編にしたものですね。
三部ともに完成度が高く、描かれる時期もヴュー・ポイント・キャラクターも違う、それでいてひとつの物語を語る長編として完成されている、というものなので長編で読まないことは考えられない作品です。
オースン・スコット・カードの『エンダーのゲーム』も、同タイトルの短篇を長編化したものです。こちらは短篇集のほうで短篇が読めるので読み比べができますね。私は長編を先に読んでいたクチなので、やはり物足りなさを感じて短篇のほうを特に評価するということはできませんでしたが。
フリーター家を買うがいいと思います
これはちがうけど山田悠介もおもしろいよ
「だったと思う」「ちがうけど」のような回答は不要です。もしよければ回答を修正してください(右上のエンピツ印をクリック)。このままではポイントを差し上げられません。
単に「だったと思う」の文言を削ってほしいとお願いしたのではありません。
根拠のないあいまいな情報や、質問で提示された条件に合わない回答はいらない、という意味です。
もし再修正していただけるなら、短編版「フリーター…」が収載されている書籍の題を書いてください。
山田悠介は面白いと思いますが、質問文の条件に合う作品を書いていないなら、この名前を挙げるのはコメント欄にしてください。
初めまして。
主題:村上春樹の短編「蛍」に書き足して軸に長編に仕上げたものが「ノルウェイの森」ではないかである、と村上春樹本人が書いている
(「ノルウェイの森」は上下巻であるのと有名なので書影は載せないことにしました)
--
小生は「ノルウェイの森」を読んだ後に短編「蛍」を読みましたが、「『蛍』は『ノルウェイの森』を書くための習作ではないか」と思いました。「ノルウェイの森」の一章節分の内容とほとんど同じだったからです。
ちょっと検索してみたところ、こんな話がありました。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1064254250
小生の感想では「『蛍』の方がスケッチ風でいい」「『ノルウェイの森』は書きすぎだ。上下巻じゃなくて一巻にまとまるぐらいにした方が切れが良かったんじゃないか」と思います。
もっとも「『蛍』だけでは何が何だかわからない」という意見もあるようで、確かに「ノルウェイの森」→「蛍」という順番で読んで初めて「蛍」の背景がわかって味わいが増すのかも知れません。
--
こんな感じで、お役に立ちますかどうか。
追記:不確定な書き方ですみませんでした。「ノルウェイの森」のハードカバーには珍しく後書きがあり、そこから抜粋すると
まず第一に、この小説は五年ほど前に僕が書いた『蛍』という短編小説(『蛍・納屋を焼く・その他の短編』に収録されている)が軸になっている
僕はこの短編をベースにして四百字詰三百枚ぐらいのさらりとした恋愛小説を書いてみたいとずっと考えていて、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の次の長編に取りかかる前のいわば気分転換にやってみようというくらいの軽い気持ちで取りかかったのだが、結果的には九百枚に近い、あまり「軽い」とは言いがたい小説になってしまった
とのことです。
うーん、確かに。書かれなかった「さらりとした恋愛小説」も読んでみたかったですね(笑)。ただ
たぶんこの小説は僕が思っていた以上に書かれることを求めていたのだろうと思う。
ともあります。きっと、村上春樹自身の心の棚卸しの意味があったのでしょう。その意味では長いのも頷けます。
>補足ありがとうございます。
ええ、求めているものとちょっと外れた回答があるのは、ひょっとして小生の書き方(特に主題)に誤解しやすい要素があったかな、と思いまして。
他にはウィリアム・ギブスンのSF短編「記憶屋ジョニィ」→映画「J・M(ジョニィ・ネモニック)→ノベライズ長編「J・M」に思い当たりましたが、これもやや外れているので簡単にコメントで。
求めているものとは外れていないと思います。
・
『JM』は、ウィリアム・ギブスン原著/テリー・ビッスン作となってますね。短編→映画化→別人が長編にノベライズ、というケースは、他にもいろいろありそうです。
シオドア・スタージョンの『人間以上』は、はじめ第二部の「赤ん坊は三つ」が中編として発表され、第一部・第三部を追加して長編にしたものですね。
三部ともに完成度が高く、描かれる時期もヴュー・ポイント・キャラクターも違う、それでいてひとつの物語を語る長編として完成されている、というものなので長編で読まないことは考えられない作品です。
オースン・スコット・カードの『エンダーのゲーム』も、同タイトルの短篇を長編化したものです。こちらは短篇集のほうで短篇が読めるので読み比べができますね。私は長編を先に読んでいたクチなので、やはり物足りなさを感じて短篇のほうを特に評価するということはできませんでしたが。
私も『人間以上』の今の表紙絵はしっくりこない気がします。
・
『エンダー』、長編のほうが先に手に入ってしまいました。どうしようかな…。
『エンダー』の短篇はシャレた短篇程度のものである(かつ内容はほぼ同じ)のに対し、長編はグランド・ロマンです。長編を読んじゃって問題ないと思いますよ。ただ短篇集のほうも表題作、またとあるホラー短篇がスゴいので読む価値おおありなんですが。
田中芳樹の「銀河英雄伝説」は元々「銀河のチェスゲーム」という話を出版する予定が出版社側の事情でなくなってしまったものの、原稿を読んだ編集者からこの話の数世代前を…との話で書き下ろされたモノでした。
銀河英雄伝説 ON THE WEB - インタビュー 第1回 田中芳樹
既に出版された他の作品の売り上げが悪かったためシリーズ化は想定していなかったので、初版は第一巻の表記がありません。
この「銀河のチェスゲーム」は出版されておらず、
作者も「銀河英雄伝説」は完結した話で今後書くのは外伝(本編と同じ年代のみ)とおっしゃっているのでファンの間では伝説の話です。
「銀河英雄伝説」からすると「銀河のチェスゲーム」は数世代後の話なので出版されることはないということになります。
---------------------------------
「蛍」を改稿したものが「ノルウェイの森」であることは既に回答されていますね。
太宰治の最初の作品集「晩年」の中に「道化の華」という作品があり、後に発表された「人間失格」とほぼ同じプロフィールと名前(ともに大庭葉藏)なので「道化の華」を習作に「人間失格」が作られた可能性があります。
「人間失格」は玉川上水での心中の年に書かれたこともあり遺書という位置づけで読む方もおられますが、死後親族が草稿を発見したことで勢い任せではないことが分かりました。
また「人間失格」の最後で主人公は25から28歳位で、これは薬物依存治療のためだまされるような形で武蔵野病院へ太宰が入院した時期と重なりますが、退院の後に結婚し子ももうけ戦火をくぐり抜けて死ぬ直前まで執筆していたことからすると遺書にしては妙であることからも勢いで書かれた物ではないし、「道化の華」を習作として書きなおしたというのは無理な見方ではないと思います。
「人間失格」だと人間全般とくに父の影におびえて道化を演じているのが妙に納得できなかったのですが、後に「道化の華」を読んで兄という父の期待に沿った存在が出てくるので対比として納得できました。
しかしながらちょうど中2の時に「人間失格」を初めて読んだのですが、
その時の衝撃は本当に"厨2病"(当時こういう言葉はまだありませんでした)発症の一因ともなりました。
「人間失格」も読むたびに印象が変わってくる小説のひとつで、
あるときは「主人公はうつ病の気質がある」と思い、
またあるときは「主人公は絶望しているのに妙にへらへらした語り口」に太宰治のペンの力を感じました。
ちなみに漫画でもよければ萩尾望都の「11月のギムナジウム」を元にして
「トーマの心臓」とスピンオフとして「訪問者」が書かれたのもご参考まで。
回答欄に修正いたしました。
修正は点線以下です。
修正ありがとうございます。
「人間失格」は元気なときに再読したいと思います^^
萩尾望都、大好きです。「トーマの心臓」いいですね。
でも今回マンガは対象外なのです。
"NOVELETTE later expanded" "NOVELLA later expanded"でググると色々出てきますね。
R.J.ソウヤー『ゴールデンフリース』
P.J.ファーマー『恋人たち』
フリッツ・ライバー『銀の知識人たち』
ブラッドベリ『華氏451』
ポール・アンダーソン”Three Hearts & Three Lions”
アシモフ『アンドリューNDR114』
ナンシー・クレス『ベガーズ・イン・スペイン』
両方読んでるのはないな^^;
あとは『人間以上』パターンで中篇が長編のうちの一章になるのは
イーガンの『ワンの絨毯』ですね。
中篇を後で読んだので、「これいきなり読んで世界設定分かるのかな」と思いましたが
中篇がSFMに出た時は評判よかったようですね。
調べてみました。
『短編版「恋人たち」(Startling Stories 1951/8) Tr:一条佳之(Yoshiyuki Ichijo) 別冊宝石1963/9/15 No.122』 - http://homepage1.nifty.com/ta/sff/farmer.htm#hbsf378
『アンドリューNDR114』→『バイセンテニアル・マン(「聖者の行進」に収録)』
同名長編未翻訳→『ベガーズ・イン・スペイン(同名書籍に収録)』
『ディアスポラ』→『ワンの絨毯(「プランク・ダイヴ」に収録)』
『夜来たる 長編版』→『夜来たる(「同名書籍に収録)』
『逆まわりの世界』→同名短編(「模造記憶」に収録)
『華氏451』は少し複雑で、元になた中編は"The Fireman"で未翻訳、その元になった短編『輝くフェニックス』は徳間文庫版「火星の笛吹き」に収録されていたが、いまの、ちくま文庫版にはなし。
その他は雑誌掲載のみか、未翻訳だと思われます。
雑誌に載せた短編の評判が良いと長編にして本として出版というのがままあるパターンの様です。
日本の漫画と似てますね(読み切り→評判がよければ連載)。
その場合、その後も質の良い短編をそれなりに出していないと短編集として出してもらえませんし、
さらに日本でもかなり作家としてメジャーにならないと翻訳してもらえません。
あと「ベガーズ・イン・スペイン」収録の『密告者』は“プロバビリティ”3部作(『プロバビリティ・ムーン』『プロバビリティ・サン』『プロバビリティ・スペース』)のベースだそうです。
短編の収載本、調べてくださって本当にありがとうございます。助かります!
『華氏451』の短編版を読んでみたいです。
読み比べたいので、短編版「太陽の簒奪者」が収載されている書籍の題も紹介していただけると助かります。
小林泰三というと、ホラーというイメージが強いですけど、これは SF です。
「海を見る人」という短編集に収録されている同名の短編のネタを長編化してます。
短編が収録されているのは、こちら。
長編にリライトした、という感じでは無いですが、短編の「カーテン」と書き出しが似ている。
プロットというか登場人物の人間関係としては、「大いなる眠り」の方が似ているという噂も。
「カーテン」が収録されている短編集は、こちら。
トライ・ザ・ガール (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-8 チャンドラー短篇全集 2)
そうでないものはコメント欄にて
ですね。こっちに、移動しました。
後、リライトではないですが、フィリップ・K・ディックの短編はアイデアだったり、
世界観だったりが、別の長編にちょこちょこ顔を出してるイメージがあります。
というか、後半、宗教色が強すぎて、どの作品を読んでも、どこかでつながってるように読めちゃう、というのがあるかも。
修正ありがとうございます。
P・K・ディックの作品は、まとめて読むと洗脳されそうな気分になります。
オタクっぽいもので一つ。
(文章訂正しております)
DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)
デスノート。
最初はジャンプの読みきりでした。
デス消しゴムで消すと生き返ったり・・してましたが。
大人気になったので、長編漫画として再発表です。
ギャグっぽい設定はなかったことに。
(名前を消すと生き返るとかです)
完結後にでたコミックスに収録されたようです~
http://www.shueisha.co.jp/s-book/death13/com/
スレイヤーズ
昔一世を風靡いたしましたねぇ。
よくあるラノベの方式として、第一話は読みきりです。
コンテスト応募作品だったようです。
人気が出たのでシリーズ化で続きが書かれ長編に。
2009年に、児童向けとして、ナーガさんの露出が減り、人が死ななくなって、角川つばさ文庫にて改稿されたようです。原作1~3話をあわせたストーリーに長くしたみたいですね。
小説を、という条件なので、今回マンガは対象外なのですが“ギャグっぽい設定はなかったことに”という記述が激しく気になります。読みきり版は現在入手可能なのでしょうか?
・
> 一巻は読みきり小説として完結しています。
> 人気が出たのでシリーズ化で続きが書かれ長編に。
短編から長編に改稿されたものを募集しております。もしよければ回答を修正してください。このままでだとポイントが付かないかもです。
補足ありがとうございます。
> 完結後にでたコミックスに収録されたようです~
> http://www.shueisha.co.jp/s-book/death13/com/
Lのお菓子一覧をぜひ見たいです。
・
> スレイヤーズ
第1回ファンタジア長編小説大賞〈準入選〉受賞作、ということなので、最初から長編で発表された作品ではないでしょうか。
“最初は短編or中篇で発表された”小説を募集してます。条件が細かいですが、あしからず。
川端康成の「雪国」は、はじめ、「夕景色の鏡」という短編として発表されました。
このサイトにとてもくわしく書かれています。↓
http://www.tokyo-kurenaidan.com/kawabata-yukiguni.htm
最初は、文藝春秋に40枚ほどの短編のつもりで書き始めたそうです。
あの有名な書き出しも、今とは違ったようです。
補足ありがとうございます。
成立過程やモデルになった場所をふまえながら読むのも楽しそうです。
10月21日のニューヨーク・タイムズ・マガジンで、村上春樹の『1Q84』が『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』の拡大版であることが紹介されていました。(村上本人がインタビューでそう話した)
僕のブログで該当箇所をピックアップして和訳しています。
http://d.hatena.ne.jp/nakanotaku/20111024/1319450579
『カンガルー日和』も『IQ84』も好きなのに全く気付きませんでした。読み直します。
名作「2001年宇宙の旅」
[asin:415011000X:detail]は、短編
のアイデアを広げたもの。
もともと「伝説の短編」で、なかなか邦訳が出ていなかったものです。やっと、早川SFが出たのが、上記のもの。ファンジンで、素人約は読んでましたが。これを読んだキューブリックがクラークに映画化を持ち込んだはずです。映像と小説の競作と言ってもいいのかもしれません。
『ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク(2)90億の神の御名』ハヤカワ文庫
にも「前哨」が収録されているようです。こちらのほうが入手しやすいかも。
ハリポタ
ハリー・ポッター
ハリー・ポッターと賢者の石に始まりハリー・ポッターと死の秘宝まで現在出ています。
無名なのが有名になると、こうも続くのですね。
シリーズ化された小説ではなく、短編から長編に改稿されたものを募集しています。もしよければ回答を修正してください(右上のエンピツ印をクリック)。このままではポイントを差し上げられません。
すみません・・・知りません・・・・・・
ichisato15さんは、学校の授業中に「この問題わかる人?」と聞かれたときも、わざわざ自分から手をあげて立ち上がり「知りません」って答えるんですか。そりゃ恥ずかしくないですか?
ichisato15さんがこの質問に答えられないという情報は、いりません。
「ぼくら」シリーズはどうですか?これは、昔のものと、内容はほとんど同じでシリーズものなんですが、キャラクターの設定ぐらいしかつながってないのでそういうのをスルーできるなら最初から読まなくていいですよ。あと小さい、青い鳥文庫ぐらいの大きさのもあるんですが、そちらは、オススメできません。なぜなら、リニューアルしたものをまたして、小さい子にも読めるようにけっこう文をはぶいているからです。で、リニューアルしたもともとのは、ぶあついだいたい、文庫本3こぐらい大きさです。うまい表現
ができなくてすいません。
シリーズ化された小説ではなく、短編から長編に書きなおされたものを聞いています。もしよければ回答を修正してください(右上のエンピツ印をクリック)。このままではポイントを差し上げられません。
こちらが該当しますね。
◆迷路荘の惨劇
元は『迷路荘の怪人』という題で短編として書かれた作品を新たに長編作品として加筆・修正を施して発表した作品である。
◆病院坂の首縊りの家
「宝石」誌1954年7月号に「病院横町の首縊りの家」という題で書かれた未完の短編作品が元となっている。
短編が収載されている書籍の題(収録されていないなら、いないという情報)を書いていただけるとありがたかったです。
私も『人間以上』の今の表紙絵はしっくりこない気がします。
・
『エンダー』、長編のほうが先に手に入ってしまいました。どうしようかな…。
2011/11/02 18:24:18『エンダー』の短篇はシャレた短篇程度のものである(かつ内容はほぼ同じ)のに対し、長編はグランド・ロマンです。長編を読んじゃって問題ないと思いますよ。ただ短篇集のほうも表題作、またとあるホラー短篇がスゴいので読む価値おおありなんですが。
2011/11/02 18:56:09