THEME:「アジアンな素材が活きるインテリア作りコンテスト」
イエで○○のスペースを作るいいアイデアありませんか?イエで○○するとしたらどんなプランにしますか?“イエコト・ミシュラン”は、暮らしの空間と時間作りをめぐるテーマ質問に楽しくオドロキ!なアイデアをご投稿いただき、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナー。豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドでご投稿ください!
*回答条件* 下記のページで詳しい質問をご覧になってご投稿くださいね!
テーマ詳細とアイデア例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20110601
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。またメッセージは表記統一や文章量の調整をさせていただくことがございます。
「リネンでハンドメイドマット」
今年何か作るぞーーと始めたのがリネンでマット作り!
リネンって肌馴染みがよくってマットにしたら凄く気持ち良いんじゃないかな~?なんて思ったんです。
これから夏場は節電モードに切り替えていくでしょうし、そうしたときに”ござ”みたいのもいいかなと思ったのですが、出来れば年中使いたいなと思って、リネンのマットならば夏場も心地よく肌に馴染んで座っていても気持ち良いでしょうし、涼しさも感じれるので節電としてクーラーをつけずにこのリネンのマットにゴロ~ンと寝転んだら気持ち良いんじゃない?!なんて思って作ってみることにしました。
でもマットというからにはかなり大きなもの。
リビング一面に敷きたいと思ったので、市販のものとしてはあまり見かけないし、それなら自分で作るしかない!
せっかくなのでパッチワークもして、少し柄の入った感じにしようかなと。
地となる一番面積の広い生地はこのようなナチュラルのリネンにし、
パッチワークする部分に関しては、このような花柄と
YUWAの小さな花柄とを組み合わせて作ることにしました。
そして、座り心地をフカっとした感じにしたかったので、中にはキルト芯を挟みました。
作るのには凄く時間と手間と今期が必要でしたが、出来上がってみるとやっぱりいい!!!
自分で作った達成感もあり、見た目も自分の好みを混ぜ込むことが出来、何よりも早速ひいてみると、凄く気持ちがいいんです。
市販のマットは少し薄かったり、フカフカ感がなかったり、肌馴染みが納得いかないものが多いのですが、リネンの優しい馴染み具合といい柔らかさといい、ごろ~んと大の字になって(笑)寝転んだら、そのまま気持ち良くて眠ってしまいそうでした。
部屋の雰囲気も一気に自然に近づいた感じで、気持ち的にももっと部屋に緑を置きたくなり、観葉植物を購入してきて部屋に置いてみました。
この勢いで一緒にリネン生地でクッションカバーも作ってみました。
リネンの力って凄いなぁと実感。
部屋のイメージが一気に変わり、部屋全体が凄く優しい雰囲気になりました。
まだまだリネン生地が余っているので夏に向けてリネンでもっとインテリアを変えていきたいなと思ってます。
やはり和風なアジアンが好きです。
白い薄手の布のカーテン(長細い暖簾状に切れているもの)に薄墨で山水画が書いてあるものから、風鈴の音と共に風が入ってくる。
涼しげだと思いませんか。
「芦や竹のすだれでコレクションボード風に」
夏になると窓にすだれを掛けることで涼を取ることができますが、すだれが下がっている空間はなんとなく涼しく見えるものです。そこで、せっかくですので窓ばかりではなく、壁掛けにすると室内がぐっと涼やかになるのではないかと思いました。
すだれといっても大きさはいろいろです。部屋全体をアジアンっぽく飾ってみたいと思うのであれば、ベランダに掛けるような大きなすだれを壁一面に掛けてみるのはどうでしょうか。
また、壁一面では部屋の雰囲気がちょっと変わりすぎて、とおっしゃる場合には、小さなすだれを用意して、タペストリーのようにしてもいいかと思います。
さて、すだれを壁掛けにしてみましたが、もう一歩すすめて、コレクションボード風に飾ってみると面白いかと思います。といっても重たいものを掛けるわけにはいかないので、紙などの軽いものということになってしまいますが、工夫次第では随分と凝ったものになるでしょう。
一番手軽なのは、自分の好きな写真や、おしゃれな和紙などを飾りつけることです。
すだれの間に角を挟みこむようにして飾ると簡単です。落ちるかもしれないと気になるのであれば、裏に両面テープを貼って押さえてもいいですね。
軽いものといえば、ドライフラワーなどはいかがでしょうか。目立たない色のビニタイでまとめてすだれにくくりつければ、立派な飾り付けになります。これを応用して、ドライフラワーにしたいような草木を束ねて、天井にぶら下げる代わりに、このすだれにくくりつけて、飾り兼乾燥ということをしてもいいかもしれません。
小さいすだれは一種の額縁にもなりそうです。真ん中に自分の好きな紙や絵などをちいさなすだれの真ん中に取り付けて、自分の好きな場所に。すだれの風合いをいろいろ考えて選ぶと、和風にもオリエンタルな雰囲気にもなります。
簡単にいくつか上げてみましたが、基本が素朴で飾り気のないものですから、もっといろいろなものを飾ることができそうです。扇子や団扇を飾ったり、重量に注意して小さな竹かごを取り付けてそこに乾燥させた枝などを飾ってみたりなど、楽しんでみてください。
アジアンインテリアは、
モダンな感じもその魅力のひとつですよね。
ことしの夏は節電をして過ごしますので、
次のようなすだれがあるかないかで、
ずいぶん違ってくると思います。
イカットのすだれ B緑黄オレンジ [148x43cm] アジアン雑貨
「人形でアクセント」
手先が不器用なので何かを作って家の中で使うというのは
出来ません
なので、自分が考えたのは小物を使って
家の中でアクセントをつける事だったりします。
ひとつの部屋を何かテーマをつけて模様替えするのも
リスクが大きい
で、私が考えたのは人形でアクセントをつけること
部屋の中に人形を少し置くスペースくらいは
それほど難しくないと思います
私の家でも地元の魔よけとして有名なシーサーの人形がちょこんと
おかれています
(私は、デジカメを持ってないので紹介が出来ませんが)
シーサーといってもまじめな顔のものからかわいいものまで
色々あったりするんですよ
家の中のインテリアなのでおいてる人形はかわいいものなんですけどね
http://item.rakuten.co.jp/ryumin/4538556-105291?s-id=adm_browsehist_item
↑こういう系統のものです。
シーサーをそれぞれの家の中においてほしいというわけではなく
地元にそれぞれなんだかの人形があると思います。
(別に地元のものじゃなくてもいいと思いますが。)
小さな人形をひとつ部屋の中においてアジアンな感じを加えても
楽しいと思いますよ
「和紙のぼんぼり」
昔から日本に伝わる照明器具にぼんぼりがあります。
蝋燭を立てた燭台の周りに、和紙を張ったようなものです。
灯りがぼんやりとしているのでぼんぼりというそうです。
蝋燭の周りが和紙なので、ちょっと危ない感じがします。
最近では電気のランプの周りに、和紙を使ったぼんぼりランプというのもあります。
この方が火災の心配も無く安心して使えそうです。
普通の燭台の周りに和紙を巻くだけでも、簡単に出来そうです。
LEDライトを使えば節電にもなりそうです。
ほのかな灯りは目にも優しい感じがします。
「すだれを使って『涼やか床の間』計画」
こちらの「やわらか床の間計画」の夏バージョンです。
http://q.hatena.ne.jp/1292994072/277824/#i277824
今回の材料のメインは、すだれ。このすだれを壁に掛けて、そこを床の間のようなスペースとして楽しもうという計画です。
すだれと一口に言っても、ピンからキリまで。高貴なお方が室内で使う厳選された竹で丁寧に編まれた御簾から、庶民が窓の外に下げて使う葦製の物まで、それは様々な製品がありますが、ここではお安い物で十分です。すだれの基本サイズはだいたい三尺×六尺、つまり畳一枚とほぼ同じ大きさか、それを一回り小さくしたくらいです。もちろんもっと小さなサイズもありますので、飾る壁面のスペースに合わせて自由に選択してください。壁が天井から床までフルに使えるなら長さ六尺タイプ。チェストの上などに飾るなら長さ三尺タイプ。あるいはもっと小さな物を探して使ってもいいですね。
横幅三尺の場合、これでは広すぎますから、思い切って半分に切ってしまいましょう。えー、切っちゃうの?という感じもありますが、もう一つ同じ物が作れると考えればもったいなくありません。お友達などと二人で一緒に作るといいかもしれませんね。
さて、このすだれの上方に、飾りのお房をつけましょう。どんな感じかは、次のページの下の方の写真などをみてイメージを膨らませてください。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/omakase/pdf/sudare.html
お房の作り方は、こちらのページなどを参考にしてください。中心の紐はあとで飾り結びを施しますから、糸のような細い物ではなく、それなりに太さのある物を使ってください。
http://atelier-bandieny.com/html/tsb_b1.php
お房が出来たら飾り結びを施します。
http://www.bskofu5.com/hp/rope/nawa-hana.htm
あとは、お房を取り付けた所に吊り紐を付け、壁の適当な所に掛けて、下に花台でも置いてみると、これでなかなか立派な床の間的スペースが出来上がります。もちろん花台の上には花を飾りましょう。あるいはお盆に真っ白な砂を敷き詰めて貝殻を飾ってみたりしてもいいですね。
このすだれに、小振りの掛け軸とか、色紙(いろがみではなく、書画作品に用いられる正方形の『しきし』です)など、色々な物を飾って楽しんでください。色紙を飾る場合は、小さな四角い厚紙の対角に切れ込みを入れたものを四つ作り、それをすだれの裏に当てて、ゴム紐を輪にして、色紙の四隅をそれぞれ斜めに止めていけばいいですね(と言葉だけで書いて通じるでしょうか。すみません、絵の描き方がよく分かっていないもので…)。夏などはここに、涼しそうな団扇を飾っても楽しいと思います。
部屋の中にちょっと床の間的な空間があると、部屋に奥行きが出る感じになります。すだれを本来の近い方とは違う使い方で活用して、そんな空間を手軽に演出してみる方法を提案してみました。使わない時はくるくる巻いて収納できるのも、ちょっとお勧めポイントかと思います。
「千代紙で壁を飾る」
今までも何度か話題にのぼってきた千代紙ですが、私も端切れを見つけて買ってきました。色々な模様が手に入りましたが、大判の千代紙の断ち残しで、みな細長い形をしています。そこでこの形を生かして「千代紙の額縁」を作ってみることにしました。
まず適当な角材でロの字型の木枠を作りました。そして木工ボンドを塗りつけて、木枠を包み込むようにして千代紙を貼っていきました。枠の角部分は千代紙を45度に切って合わせていきました。
さらに枠の裏側から障子紙を貼り、霧を吹いて乾かすと、真っ白な和紙の周りが千代紙で彩られた、ちょっと変わった壁飾りが出来上がりました。普通の額は中の絵が主役で、周りの額は脇役ですが、これは逆。主役は周りの千代紙です。
壁に掛けてみました。なかなかお洒落な感じがします。特に白い壁と相性がいいですね。絵を飾るのではなく、額縁を飾るという逆転の発想はなかなか成功でした。
母も千代紙がほしいというので、自由に使っていいよと言ったら、姉様人形をたくさん作っていました。姉様人形にも色々ありますが、母が作っていたのはぺたんこの、しおりみたいな人形です。色々なサイズを作って、これはお母さん、これはお姉ちゃん、これは妹、これはもっと小さな妹、これは赤ちゃんなどと楽しそうでした。
なかなか出来が良かったので、これも白い紙の上に並べてフレームに納めて飾ってみました。台紙に糊付けなどはしていないので、時々配置を入れ換えて、リニューアルさせて楽しむ事が出来ます。台紙も白に限らず、季節ごとに異なる色にして楽しんでもよさそうですね。
父も千代紙を見てインスピレーションが湧いたらしく、やはり分けてくれと言い出したので好きに使っていいと言うと、ベニヤ板に千代紙を貼りはじめました。使われた千代紙は2種類。上下に紺を基調とした模様の千代紙を幅一杯に渡し、左右には渋い淡い地色の千代紙が貼られています。図示するとこんな感じです。千代紙は細長型の端切れでしたので、中心部分はベニヤむきだしでした。
■■■ □ □ □ □ ■■■
何これと聞くと、まあ見ていろといってまず板を壁に掛けて、そこに絵のないシンプルなカレンダーを掛けました。おっ、カレンダーがちょっとした掛け軸感覚の壁飾りになりました。うまいこと考えたねというと、父はご満悦そうでした。
こうして三人三様、それぞれのアイデアで、千代紙というアイテムを楽しむことが出来ました。同じ千代紙でも、ちょっとした発想の違いでずいぶん使い道が広がるものですね。皆さんなら千代紙で壁を飾るというテーマで、どんな物を作られるでしょうか。面白いアイデアがありましたらぜひ教えてください。
「襖と障子の模様替え」
我が家には、やんちゃ盛りの子供が二人おり、襖や障子に穴を開けてしまうようになった。
仕方なく張替えをしようとしたが、妻と話し合っていたら、素敵なアイディアが降りてきた。
カラフルな紙や、模様の入った和紙を穴の開いたところに貼ってデザイン障子にしてしまおう!と。
そこで近所にある紙の専門店に行ってみた。
この紙の専門店、よく店の近くを通ることはあったのだが、入るのは初めてだ。
まず丈夫で綺麗な色紙と、大きな和紙を探す。
すると和紙といっても様々で、ネパール、タイ、ミャンマー、ブータン、韓国などアジア諸国の手漉き紙が豊富にあった。
ネパールのロクタ紙、タイのsa paperなどは、素朴な風合いと手頃な価格が魅力だ。
手作りのため、漉いた時期などによって多少仕上がりが異なり、ひとつひとつ微妙に模様が違う。
光にかざすとそれぞれの紙の表情が浮き出てくる。
ベーシックなものから、ユニークなものまで柄は様々あるが外国の手漉き和紙の手触りは日本の和紙のようでいて、
デザインにとても趣がある。
せっかくなので面白いものをと探し始め、タイのガーゼ入りの紙や、インドネシアの金色の繭から作った紙(高い!)、
ネパールの雲母入りの紙など、いろんな紙質や柄があり、悩んだ末に沢山買ってしまった。
https://www.kaminoondo.co.jp/goods/index/24/index.html(紙の専門店:紙の温度)
次は色紙を探す。折り紙も豊富だ。しかし同色で枚数100枚単位のものが多いw
同じ100枚でも、100色揃ったという手漉き和紙の折り紙を選んだ。
さぁこれを襖や障子に張るのだ。
襖や障子は和風のイメージが強いので、はたして外国の紙が似合うかな?どうかな?と、ドキドキしながらの挑戦。
障子には大小幾つもの穴が五月雨のように開いている。穴がつながってビリビリの所もある。
ただし、まだ子供達の背が低いため、上の方は幸い無傷であるw
まずは涼しげな翡翠色や青竹色の紙で作った、菖蒲や桔梗、瓢箪などの形の切り紙を小さな障子の穴に貼っていく。
これだけで、一気に涼しげな雰囲気になった。
障子に和紙の切り紙を貼る際に使用する糊は、障子紙用ののりを使うのがよいそうだ。
この切り紙、「紋切り遊び」という江戸時代から伝わる切り絵遊びを利用した。
紙を半分や、いくつかに折り「紋きり型」の通りに切って開くと素敵な模様が出来上がる。
「紋切り型」とは「紙切り遊び」の型紙のこと。
紙を折って、型紙通りに切り抜き「紋」や「文様」の形をつくる。
「紋」や「文様」は、着物やのれん、提灯や食器、手ぬぐいなどにも使われていて、そのデザインはユーモアや機知に富んだ
美しい形の宝庫である。
少し前に紋切りブーム!?があった時に、本屋で見かけた本で、様々な面白い紋切りを知ったので、それを利用しようと
思った次第である。
シンプルなものから、優雅なものまで。
子供も切り紙は好きなので、次回は子供達が作った紋切りも使ってみよう。
http://homepage2.nifty.com/hoshinoko/omocha/yoiomocha3.htm(紋切り)
デザイン次第では、そこそこ大きな穴でも隠すことができるw
しかし大きな穴や沢山穴が空いた所には、その枠の所だけ元の紙を取り除いて、アジアンの手漉き和紙を貼った。
和紙の切り紙や手漉き和紙を配置する事で、外から当たる光の具合によって、部屋の雰囲気が変わる。光に色がつくからだろうか。
障子は、紙の配置次第で、色んな雰囲気を楽しめる。
お次は襖。
同じように切り紙で穴をふさいで行くが、襖は貼る前に穴が空いた部分には、いらなくなった厚紙やハガキで裏打ちして強度をもたせる。
表と裏で、デザインや色を変えることができるのが襖の最大の特徴だ。
片面は切り紙ではなく、襖の半分くらいのサイズの紙を子供の手の届く範囲にどーんとタイのガーゼ入り和紙を貼ってみた。
一枚まるごと貼り返ると手間もコストもかかって大変だが、部分的に貼ればコストも抑えれて、いろんな紙を楽しめる。
襖や障子の模様替え、最初はちょっと億劫だと思ったが、次第に次はどんな紙をどんな風に貼って楽しもうか?なんて
ちょっとした部屋のリフォーム気分を味わうことができた。
これからは子供達に、家の中でいっぱい遊んで、穴を開けても大丈夫だよって言えそうだw
「ルンギで作るカーテン」
ルンギとは、ターバンやスカーフ、腰布などとして用いられる布のことです。インドでは主に男性用の腰巻きとして使われているようで、色も白というか生成りというか、シンプルな物が多いようですが、シッキムやネパールの方に行くと、これは主に女性用。可愛い柄や鮮やかな柄のルンギがたくさんあります。
ネパールでのルンギの一例。
http://www.minpaku.ac.jp/e-news/64otakara.html
日本でも色々な布がルンギとして売られています。私がカーテン用に入手したのはイカット織りの大きな布。わが家のベランダに続く掃き出し窓はわりと背が低く、長さ178cmの既製品のカーテンがちょうどぴったりでしたので、長さ180cm幅100数センチのルンギは、まさにジャストフィットのサイズでした。
ですから、全く切ったり縫ったりの加工はなし。そのまま上部にカーテン用のフックを取り付け、レールに下げるだけで、もう素敵なエスニック柄のカーテンになってしまいました。すごくお手軽です。
ちなみに、上の方でもイカットのすだれが取り上げられていますが、このイカットというのは日本でいう絣のことで、この織り方の技術はインドで誕生したと言われています。それが東南アジアを経て琉球に伝来し、そこから各地に広まっていったのが日本の絣です。ですからインド産のイカットは、絣のご先祖様と言えますね。
もう一つ、インド、ウッタル・プラデーシュ州のワーラーナシー(ベナレス)特産というラムナミも買ってみました。ラムナミは日本語では「神様布」などと呼ばれています。ワーラーナシーは織物が主要産業。さらにヒンズー教ではここの川の近くで生を終えた人は苦痛の輪廻から解放されると考えられている特別な聖地なので、それが合わさって、インドの様々な神様をプリントした「神様布」が特産品となっているわけです。
私が買ったのは、約180cm幅50cmくらいの物でした。何種類か買って、ショールにして肩に掛けたりターバンとして頭に巻いたりして楽しんでいますが、一部をテーブルランナーにも使っています。テーブルに布を広げるだけであっという間に気分はインド。チャイを淹れたりして楽しみます。他にも色々な布が、色々な室内装飾に使えますから、皆さんもぜひお気に入りのアジアの布を探して楽しんでみてください。
「かんじきの飾り物」
雪国では今もかんじきが現役です。かんじきの歴史はとても古く、縄文時代の遺跡からも、かんじきの一部だったと思われる物が出土しているそうです(青森県八戸市・是川遺跡など)。
雪国の生活では今も必需品ですから、雪深い地の家に行ってみると、一冬履き潰して縄が擦り切れたようなかんじきが置いてあるのをよく見かけます。親戚の家にもそういうかんじきがありましたので、いただけないかとお願いしてみたら、快く譲っていただけました。
家に持ち帰り、さっそく部屋に飾ってみましたが、ただ置くだけでは竹と縄の屑があるようにしか見えませんでした。これは失敗です。
次は飾り皿用の台を使ってディスプレイしてみましたが、これもわざとらしさが目立ってちょっと失敗でした。また台を使うと、どうしても垂れ下がった縄が煩わしい感じになります。
壁に掛けてみる事にしました。これはなかなか成功でした。もう少し見栄えのいい飾り方はないかと考えて、木枠にベニヤ板を張り、藍染めの布を貼り付けてシンプルなファブリックパネルとして、そこにかんじきを掛けて飾ってみました。これは大成功で、バックの藍染めが、竹と縄で出来たかんじきのフォルムを綺麗に浮かび上がらせてくれました。
現代のかんじきは、縄が合成樹脂製のロープで出来ています。合成繊維というより合成樹脂と言った方がいいような質感をしていましたので、それを麻縄に張り替えてみました。園芸用の、鉛筆くらいの太さの麻縄です。歴史上、実際のかんじきにこういう素材の縄が使われたかどうかは不明ですが、自然ないい感じに仕上がりました。
家に来たお客様がそれを見て、日本の米は雪国が名産地だ、日本の米は雪解け水が育てている、雪と戦いながら生きてきた人達のおかげで日本の食がある、かんじきはそのシンボルだねと、とても感激してくださいました。それ以来、あれは何?と聞かれるたびにそのお話をして、農業の有り難さを忘れないようにこうして飾っているとお答えする事にしています。
日本人の暮らしの中にあり続けた道具には、現代の私達の感性にも共感を呼び起こす独特の何かがあるようで、なかなか素敵なインテリアになってくれたと自画自賛しています。
「ケヤキで作った賽銭箱型家庭内募金箱」
木材は世界共通の素材ですが、木材が本来持つ美しさを珍重するのは、とても東洋的ではないかと思います。
先々月、綺麗なケヤキの板を知り合いから頂戴しました。ケヤキといえば賽銭箱です。いえ、もちろんケヤキは古くから様々な用いられ方をしてきた日本の代表的な木材の一つですが、その時は咄嗟に賽銭箱が思い浮かんだのでした。画像検索をしてお手本となる形を探し、最もシンプルなこの形を真似て作ってみることにしました。
http://www.kyoto-singu.com/saisen-bako-9b.JPG
紙に図を書いて木取りを工夫してみると、頂いた板で、ティッシュの箱を二段重ねにしたくらいの大きさのミニ賽銭箱を作れることが判明。さっそく製作に取りかかりました。板の切り出しは、上部用の45度に切る所が難しいですが、ホームセンターに行くと、こういう角度を付けた切り方をする時に使う治具が見つかりますから、それを使えば誰でも上手に切れます。
http://moku.kotaro-garden.com/6/28/000040.html
接合されて見えなくなる部分を除くノコギリの切り口は、組み立て前に板きれに巻き付けたサンドペーパーで擦ってツルツルに仕上げておきました。
板の接合は、木工ボンドと釘で行いました。釘は小口に打ち付けると板を割ることがありますから、あらかじめある程度の下穴を開けてから打ち付けました。釘は組立の補助的役割、強度は釘ではなく接着剤で出すという気持ちで組み立てれば失敗がありません。金色の丸頭の飾り釘はカナヅチではなく木槌で丁寧に叩いて打ち込みました。
本物の賽銭箱は下が引き出し式になっていますが、この賽銭箱は小さいので、後ろに扉を付けるだけにとどめています。金具はやはり金色の物を使いました。
「賽銭」の文字は、書道が上手なら墨跡鮮やかに筆で書きますが、私には無理そうだったので、プリンタで打ち出した筆文字を元にマスキングテープをカッターで切り抜き、それを板に貼って、黒のスプレーを拭いて仕上げました。
最後の仕上げは木目を生かすオイル仕上げとしました。昔から様々な油脂が木材保護のために使われてきました。たとえば亜麻仁油、荏油、紅花油、桐油、芥子油、紫蘇油、胡桃油、向日葵油などです。これらは酸化すると固化する乾性油ですね。特に広葉樹の木材は油脂を浸透させるとしっとりと濡れたような色合いになり、木の美しさがよく映えます。ケヤキやナラなどには最適な仕上げ方法と言えるでしょう。今回はボイル油、つまり亜麻仁油をボイルしたものを用いました。生の亜麻仁油に比べて経年変化による黄変が少ない油です。塗って、拭き取って仕上げていきました。
出来上がった賽銭箱はリビングに置かれました。後ろの壁には、おふだ代わりに「東日本大震災復興祈願」と書いた短冊を貼りました。そうです、これは家庭内募金箱なのです。家族が毎日、なにがしかの小銭を入れていきます。それを一月ごとに送金。これを義援金の受け付けが終わる9月30日まで続けていこうと話し合っています。
もちろん義援金の受け付けが終わった後も、長い期間をかけて被災地の子供たちの成長を応援していく基金などが発足していますから、ずっとこの賽銭箱型募金箱は使われていくことになるでしょう。
「竹筒スピーカー」
「竹 スピーカー」などで検索すると、たくさんの竹筒を使ったスピーカーの実例が見つかります。私もいつか作ってみたいと思っていましたが、オークションで口径10cmの楽器用スピーカーが2個手に入りましたので、それを使って作ることにしてみました。
使った竹は、春先にハイキングに訪れた山里で見つけた物です。太く頑丈で、素晴らしい竹でした。それを地元の方がチェンソーで切り倒していたのです。
「すばらしい竹ですね」
「こんなに育つと切るのが大変だよ、竹藪は手入れが大変なんだ」
「あのー、お手伝いしますから、一部いただけませんか?」
「手伝いなんざ要らないよ、好きな長さに切ってやるから好きなだけ持って行け」
「ありがとうございます!」
おじさんに長さ1m20cmくらいに切り出していただき、それを2本担いで帰ってきました。切り出したばかりの青竹は、そのままでは工作材料にはなりません。1ヶ月ほど陰干しをして、それから油抜きという作業をします。竹を炭火で焦がさないように熱して、滲み出してきた油をていねいに拭き取っていきます。焙って拭いてを繰り返しますが、焙る場所が不連続になると竹の色合いも不連続になるので、本当にていねいにやっていく必要があります。太い竹を2本仕上げるのは大変な手間でした。でも、竹に愛着が湧いてきました。
これでだいぶ素材が乾燥していますので、もう天日に干しても大丈夫です。こまめに回転させながら日に晒して、全体をよく乾燥させます。しっかり乾燥させないと、取り付けるスピーカーが水分で劣化してしまいます。だいたい2週間で、すっかり青竹の色が消えて、きれいな象牙色になりました。
スピーカーは、竹を立てた時に上部となる位置の節の所に取り付けます。どうやって取り付けようかと考えた末、竹の内径に合わせて丸く切った板を、タイトボンドとオガクズを練り合わせたパテ状の物を接着剤として、節の上に接着するという方法を採りました。ここにスピーカー取り付け穴を開けて、後は普通にネジ止めします。
節は最下部を残して全部割り抜きました。最下部の節は最上部と同じく、竹の内径に合わせた板を当てて、タイトボンドとオガクズを練り合わせた物で接着。無用な共振を止めました。もしかしたら後面解放で使うというのもアリではないかと思いましたが、ある節を除去するのは後からでも出来ますから、とりあえず密閉で使うことを選択しました。アンプからの線をつなぐ端子はこの板に取り付けてあります。
竹筒の内部には、一応お約束の吸音材をフワッと詰めてみました。下部に直立させる台を取り付け、アンプは今回は楽器用スピーカーですので、エレキギター用のミニアンプを接続してみました。
音出しは、往年のロックギタリスト、父に依頼して試奏してもらいました。使ったギターはフェンダージャパン製のストラトキャスター。ピックアップはオールドタイプの物に交換されています。まずはジャーンとギターが掻き鳴らされました。お、わりといける。これが父の第一声でした。色々なタイプの音で鳴らしてもらいましたが、音が真上に発せられる無指向性のスピーカーでしたので、あまり派手に歪ませない、JAZZっぽい音色が一番似合っているようでした。とても気持ちよさそうに弾いてくれましたので、ギター用のスピーカーとして、この竹筒スピーカーは合格です。
普通のアンプもつないで普通の音楽も鳴らしてみましたが、どうも1kHzくらいのところに変なピークがあるような鳴り方をしていました。でもスピーカーを取り外して別の箱に取り付けて聞いてみた結果、それは元々のスピーカーの個性であることが判明。楽器用ですから、わざとそういう音にしてあったようです。このことから、フラットな周波数特性を持つオーディオ用スピーカーなら、おそらくナチュラルな音が再生できるものと思いました。竹筒を直立させる形でスペースを取りませんから、テレビの横などに設置するには最適ではないかと思います。もちろく見た目もアジアンテイストで、いい雰囲気を醸し出してくれています。
「眺めて涼むインテリア」
ラタンや竹のスクリーンやパーテーション。
これらは本来は間仕切りですが、そのまま壁際に置いて壁面の飾りにすると、アジアンリゾートの雰囲気を楽しめます^^
また、壁面を夏だけ塗り替えるのは難しいですが、涼しげな色のファブリックをラタンや竹のパーテーションにかけて
壁面を寒色系の色で覆うと、簡単に部屋の雰囲気が大きく変えることができて体感温度も2~3度変わってくる気がします。
目からも涼をとることができるんです。
そうそう、目から涼というと、わが家のベランダには水盤があって、そこには金魚やカエルがいます。
残念ながらどちらも本物ではないのですが・・・。
この水盤は、母があまりにも素敵でかつ安かったので~と、つい買ってしまったけど、ちょっと大きすぎてなかなか使い道がなく
長いこと実家で眠っていた、大きな模様入りのガラスのお皿をいただいてきたものです。
金魚もカエルも小さな陶器製で、中が空洞になっていて水に浮かぶもの。水草だけは本物を浮かべてあります。
水盤にしたら面白いかな?なんて思って少し前に置いてみたのですが、 時折天井にゆらゆら水面に反射した光の波が映って
涼しげなのはもちろん、風のある日は金魚やカエルが泳いでるみたいに動いたりしては、たまにぶつかって「チリン、チリン♪」
と小さい音が聞こえます。
ベランダでガーデニング作業などをしていると気づくくらいの小さな音で、風鈴よりずっとずっと小さな音なので
ご近所の騒音にはなるほどではないと思いますが、今度確認をしなくては。
うんと静かでないとその音は聞こえないけれど、ベランダで洗濯物を干している時にかすかに陶器の触れ合う音が聞こえると、
なんだかその日はちょっと幸せな気分になります^^
水盤の欠点は・・・外においてあるので水が汚れやすいことでしょうか。
2~3日に一度、水盤をざっと洗ってから、ベランダの植物と一緒にジョウロで水遣り。
金魚も蛙も陶器なので、エサもいらず病気にもなったりしないので助かりますが、子どもたちはいつか
金魚たちが本物にならないか楽しみにしているようですw
今年は暑い中でも、気持ちは爽やかに過ごしたいです^^
「タイの傘でテーブルを飾る」
タイというと、私は傘を思い浮かべます。タイの伝統的な傘は日本の唐傘とちょっと似ていますが、骨組みはサーという木で出来ています。布張りと紙張りがあるようですが、白、赤、黄色、青、緑など色とりどり。そして独特の鮮やかな絵付けが施されています。
この傘の産地としては、チェンマイ県にあるボーサンという村が有名で、ここでは昔から、骨組み、紙漉き、紙張り、彩色、絵付け、油塗りなど、傘にまつわる全ての工程を行ってきた傘の名産地なのだそうです。この傘が75年にアメリカで行われたイベントで、タイ政府のコーナーの装飾に使われたことから人気に火が付き、世界的に注目されるようになったという話です。
この傘を使ってテーブルを飾れないでしょうか。形としては、ビーチパラソルを立てた屋外用のテーブルのような物を考えています。まず、テーブルは丸形とします。形はこんな感じ。木製なら自作できそうです。
http://www.estoah.co.jp/item/3110.html
大きさは、窓辺に置いても邪魔にならない程度の小さな物としましょう。
傘の方は、タイの傘はたいてい持ち手の所が曲がっていない真っ直ぐな物ですから、それがうまくスッポリ入り込む竹を探してきて、そこに傘の柄を差し込みます。傘もあまり大きくない、可愛い物を選びましょう。
あとは、傘を差し込んだ竹をテーブルのセンターホールに差し込めば完成です。それだけの本当に簡単な工作ですが、季節や気分によって傘を変えてやることで、室内で楽しいリゾート気分が味わえるテーブルになるのではないかと思うのです。
この下で楽しむのは、たとえばココナッツのアイスクリーム。水100mlくらいに好みの甘さの砂糖を溶かして煮立て、ガムシロップ状になるまで煮詰めます。そこに好みの量のココナッツミルクを注ぎ、泡立て器でよく泡立てて金属製バットに注ぎ冷凍庫に。途中何回か取り出して掻き混ぜながら凍らせると出来上がりです。アイスクリームメーカーを使えばさらに口当たりが滑らかです。ココナッツを半割にした器に盛ると雰囲気が出ますね。
もちろん日本の絵日傘などを取り付けて、野点の席のようにしてもいいですね。抹茶と和菓子を楽しんだり、宇治金時のかき氷もいいなぁ。夜は夜風に当たりながら、ゆっくりとこの席でお酒などを楽しみましょう。
部屋の中でエスニックなリゾート気分が味わえるこの計画を、夏までにぜひやってみたいと思っています。既に傘は赤系と青系を各1つずつ入手済みなので、あとはテーブルを作るのみです。
「アジアン素材で彩るスピーカーシステム」
スピーカーボックスというと、だいたい前面は剥き出しか、黒のパンチングメタル、あるいは黒いネットというのが普通です。でも私は敢えてそのお約束を激しく破ってしまう物を作りたい。というわけで、最初に自作したギター用スピーカーは、前面に赤や黄色のパッチワークの布を貼った物でした。
再びそんな遊び心に火を点けてくれたのが、バングラデシュ製というジュートの布でした。その布は、生産者の素性もハッキリしていました。それはバングラデシュ独立直後に設立されたグループでした。
東西パキスタンの内戦は人々に酷い爪痕を残しました。そのことは、あのジョージ・ハリスンがシングル「バングラ・デシュ」を緊急リリースし、さらにバングラデシュ難民救済コンサートまで行っていたことからもうかがい知ることが出来ます。
そんな混乱期に、人々が既に身につけている伝統的手工業の技術で生きていけるようにと設立された生産グループが今も作り続けている布。それが、私の手にした布だったのです。バングラディシュの人々にとって、ジュートはとても身近な素材です。今もそれを活かした手作りの布が作られ、それを通じてバングラディシュの文化が世界に発信されていく。とても素晴らしいことだと思いました。
というわけで、その布をさっそく数枚購入してみることにしました。それは粗く織られた、日にかざすと光が透けて見える涼しげな布でした。幅は約30cmという細長い物です。3枚は横に並べて三尺幅のエスニック調暖簾に。これはこの布のお約束の使い方です。そして残った二枚を「トーンゾイレ」というスピーカーシステムの前面に張ることにしました。
トーンゾイレというのは、縦長のボックスにスピーカーユニットを何個も配置した、よくコンサートホールなどに見られるスピーカーシステムのことです。ボーカル用スピーカーに適した数々の特徴を持っていますので、私もそういうのを一対、自作していたのです。そのスピーカーボックスの前に布を持って行ってみると・・・・。おーーー。いい感じです。大きさもほぼ合っていました。何より、先に作っていた暖簾とベストマッチング。部屋に一体感が生まれます。
そのスピーカーボックスは、塗装も何もしていない合板剥き出しの姿でしたので、まず箱の表面をアジア調に飾ることにしました。使ったのは、まるで麻袋のような粗い織物に見える壁紙でした。ちょっと煤けた感じの色合いが何とも言えません。
それで箱の周囲をくるみ、大きさを合わせて作った木枠に例のジュートの布を張り、ボックスの前面に設置すると・・・・。出来ました!アジア風味のボーカル用スピーカー!これで歌っちゃうよ~、アジアの歌!!
私は手に入れた布が縦長だったので、同じく縦長の一般的でないスピーカーボックスを飾るために応用しましたが、このやり方は、自作の様々なスピーカーボックスに適用できると思うのです。
イエはてなでも様々なスピーカーシステムの自作例が紹介されてきました。オーディオの自作の中で、最も大きく音に影響する部分は、やはりスピーカーです。一番楽しくやり甲斐のある分野と言えるでしょう。しかし自作の欠点は見栄えです。手作りの合板の箱はまるで工事現場のコンクリートを流し込む木枠のようで、いまいちインテリア性に欠けてしまいます。
それを、部屋の他の調度と統一感を持った外観に仕上げる。しかも市販品にはないオリジナル感溢れた作品に。そのための材料として、箱を飾る壁紙と、前面を飾る布の組み合わせは、とても効果的です。
たとえば和風の部屋なら、漆喰壁や珪藻土の壁のように見える壁紙で覆ったボックスの前面に、薄物の久留米絣なんて面白いと思いませんか。季節によって前面の布を模様替えするのも楽しそうですね。最近よく見かける天井吊り下げ型スピーカーも、部屋の雰囲気に合わせたファブリックパネルのような装いを持ったら楽しそうです。音だけでなく、そんな一風変わったデザインを目的にスピーカーシステムの自作を楽しむというのも、イエで楽しむ音楽を、一層文化の香り高い物にしてくれるのではないでしょうか。
「モカ・マタリ ホワイトキャメルの麻袋をピンナップ」
アジアはアジアでも「西アジア」も仲間にいれていただけませんでしょうか?
仕事場の収納庫の扉に、珈琲豆「モカ・マタリ ホワイトキャメル」の麻袋を画鋲でピンナップしてみました。
産地はイエメン共和国。アラビア半島の南西に位置します。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/yemen/index.html
日本で人気の高い「モカ」ですが、イエメン産のモカは、ここ数年、現地の政情不安定などの理由で、入手困難であった時期もありました。
今も、大統領が国外に行っちゃったり、大丈夫かなあ、と。
外務省の「危険情報」でも「●全土:「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」(引き上げ)」とあります。
そんな情勢ですので、取引のある喫茶店からの情報によると、今後、イエメン産のモカの入手は、もしかしたら入手が困難になってくる可能性もあるとのことです。(でも、実際には分からないというか、意外に大丈夫かも知れません。貴重な外貨獲得手段の1つですから。)
さて、モカ・マタリにも色々な種類があるようで、その1つに「モカ・マタリ ホワイトキャメル」という銘柄があります。
これはその名の通り、「白いラクダ」が、珈琲生豆の麻袋に印刷されています。ちょっとおすまししたラクダが何とも言えない味わいを醸し出しています。何て書いてあるのかわからないけれど、アラビア文字が、遠いところから着た産物なんだなあ、という雰囲気を漂わせています。
この袋、喫茶店ならどこでも手に入るという訳ではありません。生豆を仕入れて自家焙煎しているお店であり、かつ「モカ・マタリ ホワイトキャメル」を仕入れているところにしかありません。
幸い、うちの取引先の喫茶店がこの「モカ・マタリ ホワイトキャメル」を仕入れていたので、昨年(2010年)の夏、空になった袋を1枚分けて貰いました。この袋は関係者の間ではかなり好評のようで、空きが出来ても、すぐに、従業員(アルバイトさん)や長年の常連さんが、貰っていってくれるそうです。
注意点は、もらってすぐの段階では、油の染み込んだような臭いが強いということです。対策として、日陰で1週間くらい陰干ししておくと、だいたい臭いは抜けるようです。
珈琲の袋を貰ってきて壁に貼るだけ」という身も蓋もない話ですが、お部屋のアクセントに好適です。これから暑くなる季節、いやいや、日本よりもっと暑い国もあるんだ、なとと、気合いを入れ直すのにも役立つ・・・かもしれません。
「影を楽しむ」
ずいぶん前になりますが実家の近くにあった、とってもお洒落なアジアンレストランは、店の内装やディスプレイまで拘っていました。
そのお店で特に印象に残っているのが灯りの使い方です。
ひとつは観葉植物の見せ方。
昼間は普通にさわやかなイメージなんですが、夜になるとなんともエキゾチックな雰囲気を醸し出していました。
その方法はとっても簡単で、暖色系の光りで観葉植物を下から照らしているのです。
これだけのことですが、葉影の表情が映し出されて、なんとも幻想的な感じになります。
たとえばこのグリーン、昼間はこんなポップ♪な感じですが、
これに灯りを使うと・・・こうなります。
オレンジの柔らかい光に包まれると、幻想的でエキゾチックな雰囲気になり、なんだか気分が落ち着きます。
下の方に灯りを置けない場合は、横に置くだけでもいいと思います。
観葉植物と灯りは、とっても相性がいいようです。
そしてもうひとつが、自然素材を組み合わせた、素材の良さが特徴のランプシェード。
ココナッツの殻を使ったものや、小枝を並べて束ねて丁寧に編んだフロアライトもお気に入りでした。
小枝のフロアライトはこんな感じです。
小枝を束ねた隙間からこぼれ出た灯りで、小枝の模様が壁に映り、木漏れ日のようでした。
この夏はまとまった休みがとれそうになく、なかなかリゾートにも行けないので、思い切って
イエでリゾート気分を味わう!というのも素敵ですね♪
我が家に昔からあるシンプルなシェードの灯り。ちょっと味気なく思っていましたが、
少し前にいただいた、挟んである葉が透けて見える大きな紙。これをシェードにしてみたら、模様が映えて面白そう。
寝る前には部屋を暗くして、少しの灯りでくつろぎの時間を過ごす。
さらに、背の高い灯りを合わせたり、季節によって灯りの位置を変えてみたり。
家族みんなで灯りを工夫して、癒しのイエ作りを楽しみたいです。
回答として従来のいわしのレスに相当する事も書いていいとのことですので、ちょっと書かせて頂きますね。ドキドキ。
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1074248
「リネンでハンドメイドマット」について
リネン文化は主にヨーロッパで発展してきたものと受けとめられますが、素材として考えると、その原料である亜麻は小アジア原産。メソポタミア文明が発祥と言われていますから、これもアジアの素材ですよね。
フランス語で衣類を表すLingeの語の語源はおそらくLinenからきていると思いますが、衣服ではなく床一面に敷き詰めるマットとして使ってみようという試みはヨーロッパ的リネン文化とは一線を画すもので、こういう使い方はとてもいいなあと思いました。
そもそも床に寝転んでリネンの肌触りを楽しむなんていう発想は、靴のままイエに上がる文化圏では、ちょっと出てこないですよね。このへんが、すっごく「アジアン」です(^-^)
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1074487
「芦や竹のすだれでコレクションボード風に」
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1074995
「すだれを使って『涼やか床の間』計画」
こちらは本来窓辺や間仕切りとして使われるすだれを壁に掛けて使うというアイデアを、それぞれ異なった視点から提案している所がとても面白いと思いました。前者はすだれを壁の一部として使っていく提案。後者はそこに床の間的な空間を創出してみようという提案。
すだれを壁に掛けるということは同じでも、部屋という空間全体を飾っていく視点からのアプローチと、意図的に一部分だけを異質な空間として際だたせていこうとするアプローチは、まさに対照的です。
どちらもいいし、どちらも面白い!! すだれというアイテムの可能性が、この二つの回答の対比で大きく広がりましたね。これぞイエはてなの真骨頂という思いがしました。
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1074863
「人形でアクセント」
シーサーは、外国の人にも人気がありますよね。とても東洋的に見えるのだそうです。まさに生まれながらにしてアジアンなインテリア。それがシーサーですよね。
別の回答に千代紙で姉様人形を作った話もありましたが、こういう様々な伝統的な人形で「アジアを飾ってみる」というのは、とてもいいですよね。私の部屋にはベトナムの服を着た少女のちっちゃなお人形があります。その一角がめっちゃアジアです。
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1074956
「和紙のぼんぼり」
今までは自作の照明というと、発熱に対する安全性が懸念されましたが、光源をLEDとすることで、だいぶそのへんが解決されてきた感じがします。
私は筍の皮を元の筍の形に貼り合わせて、それがLEDで光るというフロアライトを作りました。光る筍。ちっちゃなちっちゃなかぐやひめが生まれてきそうなランプです。筍の皮の隙間から光が漏れ出て来るという作り方なんですが、その部分にはもちろん和紙を使っています。
LED電球は光の照射角が狭く横方向には光が拡散していかないので、フロアライト的に使うには向きませんが、自分でLEDを組み合わせて作れば、そのへんはいくらでも改善できます。電源もAC100Vにこだわる必要がないので、太陽電池で充電した蓄電池などを利用すれば、社会の変化を待たずして自然エネルギーを取り入れていくことも出来ますね。
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1075169
「千代紙で壁を飾る」
これは、真っ白な和紙の周りを千代紙の額で飾り、額の方を主役にするというアイデアが秀逸です!! かといって、真っ白な和紙もけっして無ではない。和紙独特のフォルムが、きっと静かに存在感を醸し出していると思います。これはぜひ私もやってみたいです。壁に掛けるだけでなく、光を透かす和紙の特性を活かした活用も考えてみたいなあ。本当に興味深いアイデアです。
◆http://q.hatena.ne.jp/1306910489#a1075323
「襖と障子の模様替え」
襖や障子の模様替えを日本の紙だけでなく、広くアジアの紙でやってみようという試み。それを「紋切り遊び」で混在させて使っていく。襖や障子が、アジア紙文化の出会いと交差の場所になるという面白さ。これは大人がやっても子供がやっても、面白く興味深いですね。
わが家の障子や襖がある部屋は純和風に拘っていますので、かえってこういう遊び心が出しにくい欠点があります。うん、こういう楽しみ方が出来る部屋を作ろう。一部屋というわけにはいかないけど、アジアの紙や布が出会うコーナーを作ってみたい。そんな風に思わされました。
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もっとたくさん書きたかったのですが、そろそろ終了時間が来てしまいそうです。
これから回答に対するレスを書く場合、どんな書き方がいいのかなあ。こんな風にまとめて書いた方がいいのでしょうか。それとも一つ一つ個別の回答として書いた方がいいのでしょうか。
思いついた時に書けるという意味では個別の方が小回りが効いて良さそうですが、今度からは〆切になる前なら自分の回答を修正することも出来るようですから、順次その方法で書き加えていくという技も使えそうですね。
しばらく色々なパターンを試行錯誤してみたいと思います。
コメント(1件)
無くならないで良かったです。