ビジネスでの課題、技術での課題、そして将来的な実現可能性などを教えてください。
iモードやEZウェブは、docomoやauが集金の代行をしています。iモードやEZウェブのサイトで発生した料金は、docomoやauが電話料金と一緒に集金してコンテンツ提供者に支払います。
これを技術的に可能にしているのは、iモードやEZウェブが携帯電波経由で固有識別番号をやりとりする独自のプロトコルを使用しているためです。
Android端末でこれらの機能を実現するためには、Androidが固有識別番号のやりとりなどの機能を実現する必要がありますが、iモードやEZウェブを利用できる携帯端末は世界の数%に満たない事や、アメリカではiモードやEZウェブの通信方式を使用していない事などを考えると、Androidが固有識別番号のやりとりなどの機能を供給する可能性は低いと思います。
現存するAndroidの機能で、iモードやEZウェブの方を変更して、Android端末でiモードやEZウェブを使用できるようにすると、これは「なりすまし」そのものなので安全に料金を回収出来ません。docomoやauが集金の代行をする事が出来ず、docomoやauにとってiモードやEZウェブを維持するメリットが無くなってしまいます。
ワンセグも日本独自の機能ですが、iPhoneに差し込んでワンセグが再生できるアダプターが発売されているように、iPhoneOSやAndroidからは独立した機構で実現出来る事が分かります。
(商品の紹介:BUFFALO iPhone / iPod touch / iPad 用 ワンセグチューナー ちょいテレi)
おさいふケータイも、クレジットカードタイプのEdyやSUICAを取り付けて、リーダーを内蔵し、Androidでコントロール出来るようにしたものだと思います。
404 Blog Not Found:iモードが世界制覇できなかった本当の理由
なぜiモードは「スマート」ではないのか。終端ではないからだ。iモード端末自体は、IPアドレスを持たない。IPアドレスを持っているのはあくまでDOCOMOのproxy serverであって、そこから端末までは別のプロトコルでつながっている。
技術的な面を一言で言えば全く別の仕組みで「同じように見える」仕組みを実現しているから。
逆に言えば上記引用文中の「そこから端末までは別のプロトコルでつながっている」を iOS や Andrond でやれるようにすれば
実現可能。
ただし、元々想定していない仕組みを無理矢理突っ込まないといけない上にそれを受けるキャリア側機器も
おそらく専用に用意しないといけないだろう。
ビジネス的な観点からは話は単純。
上記の様な変更を加えるのに多大な金がかかること。そしてそれを改修できるかどうか不明なこと。
将来的な実現可能性
必要なのか?が第一に問われるところだろう。
たとえば、この「はてな」や「ヤフー」、「グーグル」のサービスは差こそあれ携帯でもスマートフォンでも使用できる。
「今までの携帯電話」にとって「iモード」「EZweb」といった独自の仕組みは必要だったのだろう。
だけど「スマートフォン」にとってそれらが必要かと言えばほとんどの場合そんなことはないはず。
今現在だと「iモード」「EZweb」を使ったサイトでしか利用できない機能でも同じ機能をPCやスマートフォンに対して
行えるようになれば「iモード」「EZweb」の必要性は無くなる。
課金等に関してもすでにスマートフォンでもキャリア課金できる様な仕組みは作られつつある。
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これらを踏まえた上でユーザーが「iモード」や「EZweb」に拘るかどうかじゃないかな?将来を決めるのは。
どうしても必要となれば各キャリアは費用がかかってもスマートフォンで利用できるようにするだろうが、
今はまだ話題性ばかりで実際の所スマートフォンが多くの人に受け入れられるかどうかは不明な部分が多い。
あと1~2年まてはそれなりの評価は下せるようになると思うけど、今はまだ早いというのが個人的な印象。
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