その、売ってはいけないマンガと売ってもよいマンガの境目はどのあたりにあるのかというのを知りたいと思います。
そこで、回答者の考える
・ギリギリ未成年者に販売してもかまわないだろうというマンガ
・ちょっと未成年者に販売したらダメだろうというマンガ
の2点を挙げて下さい。できたらアマゾンのリンクも。
そして、判断基準も書いてください。一般的なものでも良いし、具体的にギリギリだけど大丈夫な部分やダメだろうと考える部分を紹介してもらってもかまいません。
つまり、自分がマンガのゾーニングをするとしたらどの辺にラインをもってくるのか。そのラインのすぐ上と下の作品は何か。と考えた結果を教えて下さい。
ブラックジャックによろしく(1) (モーニングKC (825))
新ブラックジャックによろしく 9 (ビッグコミックススペシャル)
「ブラックジャックによろしく」というのは、一部エッチなシーンが。
そもそも民法でいう未成年(20才未満)と、
指定された本を売って貰えない人=18才未満とは合致していない。
この質問文はその成長著しい2年さえいっしょくたにしているからおかしくないですか。まあ未成年=18才未満ということでここでは話をすすめますが、本来は18歳未満の青少年という言葉だったんじゃ。
で、個人的にはもっと細かくわけるべきだとおもう。
その本ごとに15才以上向けとか12才以上向けというのがあっていい。
ゲームや一部の児童書は昔からやっていることだし。
そして、それを越えて進む子供もむかしからいた。
私がそうだし、私の血縁たちにも多く居る。
でも早熟でも15を越えるまでは読ませたくない本とか、18才を越えた人でもいやがって読まないだろうなという一群の本は存在する。
適する読書の範囲は個人個人で違うとおもう。
オトナでもよほど偏っていないかぎり、少しでもグロテスクだったりシビアな本は読みたくないような気分のときがあるのだから。
よって一律にきまるものではない。
でも敢えて決めるとしたら・・・・・?ですよね?
17才というのはかなり大丈夫な年齢だと思えてむずかしい。
そもそも現在のマンガというのはとにかくまず読みやすくデフォルメする(そうでないと妙にリアルなだけでは売れない)し、現在は編集側があらゆる方面からチェックをかけてキッチリ自己規制を掛けていることが多いので、自分もけっこう読んでいる方だと思うのだが、「これぞ18才なら大丈夫だが17才を真っ黒に精神オセンできるはず」というものが思いつかない。たとえば「七瀬ふたたび」なんて黒い小説もマンガ化されているけれど、よりによって清楚な絵の清原なつのさんにマンガ化させるなんて、してやられた。15才ならかなりショックをうけてくれそうだけど17才はどうかしら。
自分の知る17才たちはこの状況でならふつうにのりこえてまっすぐに育つ確率が高そう。
むしろ、火の鳥とかブラックジャック(内臓など外科手術の絵がリアルだし、今から見ると誤った医学知識も相当多い。なにしろ肝炎ウィルスの知られてない時代だ)といった古典は18才でもヤバそう。
最近のでは、「ぼくらの」、「うずまき」、「東京大学物語」あたりは衝撃的かとはおもうけれど、受験も近づく17才ならなんとか普通にOK、むしろ鬱屈をスカッとさせてもらって受験に専念できちゃうんじゃないだろうか。
逆にちょっと「ちゃお」「まーがれっと」「オレの妹がこんなに可愛いはずがない」「課長島耕作」なんか、読ませるの怖いですけどね。
恋愛さえすれば幸せになれるとか、家族さえ大切にすれば幸せになれるとか、不倫してても仕事さえすれば社長になれるとかw たしかに真実の1面を映すものではあるけれど、それが「全部ホントのはず」とまで演繹されたら大嘘ですやん。18になってたかがマンガをすみずみまで全部本気で受け止められたらちょっと怖い。でも、「ファンタジーをファンタジーとわかって」もしかしたら、万が一と思いながら空想の世界に遊ぶ、オトナであって子供心を失わない人のためにこのキレイにストーリー浄化された世界をだれでも買えるようにしておいてほしい。ただし、ストーリー浄化したからリアルから乖離してるよというツッコミへの言い訳はきちんとおとさないで絵にして伝えて欲しい(この子は特別にこんなことをしているんだよとか)。そうでなければ編集者も読者も支持しないだろうから現在ではいうまでいもないことなのだが。
それとおなじ意味で、エロマンガもたしかに早くから読ませたくはない。エロいことさえすれば幸せ/不幸になるってのも極端な考え方なわけで、でもエロのために浄化された小さい空想の世界が必要なオトナもいるわけで。
今成年指定されているエロまみれなエロマンガはそのまま成年指定でいいと思いますが、同じような内容でも女性向けは今外れているのが多い。じゃあ指定かけますか。いいえ、自衛知識を得るためそのままでかまわないと思う(そもそもああいうのグロいといって近づかない子も多いから、レディースコミックも読んでる人意外と少ないのよ)。
さて、余談だが
字のみで構成された小説のほうがよほど怖い怖い。毒が強い。
駅売りの夕刊ゲンダイなんかわりと普通に手に入るわりにオトナでも精神オセンされそうな毒だらけだ(った)と思うのだがどうだろう。宇野先生団先生まだご健在でしょうか。そうそう、マンガの話にもどすと、おっとせいとホタテばかりでてくるあのマンガは規制されて掲載中止されちゃうんですかね。あの狭いキオスクでゾーニングしてがんばってよいお手本をみせてほしいものです。
Amazon.co.jp: やる気まんまんザ・グレイトセレクション―横山まさみち作品集 (レジェンドコミックシリーズ (8)): 横山 まさみち, 牛 次郎: 本
余談多くて失礼しました。
規制するかどうかの基準を決めるのが難しいというのはその通りでしょうが、では基準がなくても良いのかというとそんなこともないので何らかの基準は必要でしょう。これはマンガなどに限らず、ソープランドに行っても良い年齢といっては駄目な年齢などは法律で決まっています。働いて良い年齢も。
年齢を細かく区切ることに関しては、映画がR18+、R15+、PG12などと指定しているのが参考になるのではと思います。
小説の場合は「濡れそぼった花芯」のような言葉から対象の物を想像する能力がないと、何をえがいているのかを理解できないとも考えられます。マンガの場合も、オットセイやホタテ、ドジョウやナマズのような比喩的なもので書かれている場合には、それが何かわからないと楽しめないような気がします。
女性向けのマンガでも、たとえばコミックアムールの11月号が、東京都の不健全図書に指定されたりといった例もあります。そのマンガは読んでいませんが、指定したときの議事録に“「児童虐待や近親相姦の描写が刺激的である」、「犬に局部をなめさせるシーンや、輪姦、乱交の描写が刺激的」”などと書かれています。
参考:http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_sin...
現状としては特に制限無く販売されている小説なので、これがダメというのは少し厳し目の規準ですね。
ダメだと考えた部分の内容や判断基準なども知りたいところです。
うーむ、「ブラックジャックによろしく」はエッチなシーンがあるけど未成年者でもOKということでしょうか。
それとも、エッチなシーンがあるので未成年者に売らないほうが良いということでしょうか。