既に人間らしい言葉を獲得するには遅すぎた年齢であり、いくら教育しても、
言語発達等が8歳で1~2歳児並みの能力しか育たなかったという事例がありますが、
18歳で、普通の日本人家庭で育ち、普通の小、中、高校を卒業したにも関わらず
日本語の漢字が二文字以上の熟語やあまり使わない言い回し、
(屈託がない、おびただしい等)や諺の意味がわからず、
国語の教科書に出てくる漢字熟語の意味をほとんど理解しない子は、
その臨界期に正しい日本語を獲得できなかったと考えられますか?
ちなみに普通の会話ではよくしゃべる明るい子で、積極性もある普通の子で、
数学的なことはよく理解します。18歳で、小学6年生の国語の教科書にある
漢字熟語や語彙を理解できていません。
又やみくもに四文字熟語等を覚えさせても、翌日にはすっかり忘れてしまっています。
臨界期に獲得すべきものを獲得しなかった場合、これから先いくらやっても
覚えないものでしょうか?
それはまた別です。
臨界期というのは例えばアメリカに生まれてアメリカで18年間育った人がいくら日本語を勉強しても流ちょうな日本語を話すことは出来ないということです。
これは言語というのが一つの高度な人間の能力であるから起こる現象です。
しかし熟語の意味はそれ単体の記憶によるものですので臨界期には該当せず、記憶能力に欠如が無い限り覚えることは出来ます。
>その臨界期に正しい日本語を獲得できなかったと考えられますか?
臨界期と関係ありません。
>又やみくもに四文字熟語等を覚えさせても、翌日にはすっかり忘れてしまっています。
>臨界期に獲得すべきものを獲得しなかった場合、これから先いくらやっても
>覚えないものでしょうか?
小学校に行くことができなかった大人が、大人になって再教育をうけちゃんと習得
している実例から考えて、習得は可能です。
翌日に忘れるのは当たり前で、反復学習しないと知識は定着しません。
臨界期に獲得しないと駄目なものに確かに語学とか該当しますが、
質問文に該当するようなものは、臨界期と関係ありません。
小学校に行っていない方で、きちんと習得していらっしゃる方は多いですよね。
むしろそういう方の方が教養が高く頭のいい方が多い感じもします。
ありがとうございました。
いわゆる母語の獲得には、大脳の一側化(大脳の左半球が右半球に比べて言語の獲得に関与する)が関係あると言われています。人間に固有な生得的言語獲得能力の発達には、5歳ごろまでの脳の一側化がみられる時期から言語習得の臨界期の終期(思春期)までに人間的接触のなかで言語資料のインプットが必要であると言われています。それがないたとえばアヴェロンの野性児のような環境に放置されると、生れながらの能力は活性化せず、子どもは言葉を話したり、理解したりする能力を発達させることはできません。
熟語や語彙の学習については、これは内発的な学習方略(学習方法)や、認知の問題が関係していると思います。
学習方法が異なれば覚えていたかもしれないということですよね。
ありがとうございました。
「オオカミに育てられた少女の話」はトンデモ度の高い話として知られていますが、ここからスタートした教育理論は不幸です。
言語の臨界期という概念も、本当のところ、どうなのでしょうか――臨界期は生後6ヶ月から12歳くらいまでと言われており、よって、この時期に英語教育をすべきという説があります。
では、社会に出て、必要に迫られて英語を覚えざるをえない我々オジサンは、英語の言い回しを覚えることができないのでしょうか。子どもと一緒に漢検を受けるために、一生懸命に四字熟語を覚えることは、やはり無駄なのでしょうか。
私は、言語が理解できるということと、言葉を覚える意志があるかどうかというのは別問題だと思うのです。
ご質問で触れられている子は言語理解ができないわけではないようですので、いままで、それ以上の日本語の語彙を使わずとも生活ができてきたのであり、これからも覚える必要はないということではないでしょうか。
確かにそれ以上の日本語を使わなくても今の現代社会では、何不自由なく生きていけますよね。
ありがとうございました。
臨界期ってこんなこと。
日本語を感覚的に覚えられる期間
自分の伝えたいことを伝えるために言葉にする。
なぜその言葉を選んだのか質問すると、「何となく」「当たり前」といった疑いを持たない状態。
感覚的に答えを出せるんです。
一方、臨界期を過ぎて覚えた英語で伝える場合は、一度日本語で言葉を構成し、のちに英語に変換する。
これはペンです
変換
This is a pen.
なぜその語になるかと問えば、
これは=This is
ペン=a pen
だからです、と論理的に回答できます。
英語がペラペラの人ってきっと論理的に覚えるよりも先に感覚的に覚えられる人なんでしょうね。
人間は年をとればとるほど感覚的に覚えることは難しいようです。特に音楽とか芸術とか言語なんか。
※ネットに触れないおじさんたちはこれ(^_^)が顔に見えないらしい。
今から学習することは可能ですが、本人の意欲や姿勢にもよるでしょうね。
毎日1個づつ覚えていけば365個覚えられますし気長に無理せず教えてあげてください。
母国語は誰かにに意識的に文法や語彙の意味を習ったりしながら覚えない感覚的なものですよね。
それを習得できていないというのは、非常に気になります。
これから先は論理的に地道に覚えていくしかないかもしれないですね。
ありがとうございました。
高校を卒業できているのであれば、それほど深く考える必要は
無いと思うのですが、考えようによっては、記憶に関する
脳障害があるのかもしれません。
ご心配であれば、一度専門医にご相談されてみてはいかがでしょうか。
事故などで記憶力が著しく落ちるということもよくあることです。
原因を探してみる必要があるかもしれませんね。
原因を突き止めれば何かと対策の方法もありますね。
ありがとうございました。
ディスレクシアのような、何らかの学習障碍の可能性は無いでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%b9%e3%83%a...
(耳で聞いても覚えられない、というのならそれ自体はディスレクシアとは違うでしょうが、子供の頃からいくら頑張っても読めない→語彙の獲得を諦めた、みたいな二次的要因かもしれませんし、読字とは別の部分でブロックを抱えているのかもしれません)
診断は専門家でないとつかないと思います。
ディスクレシアって初めて聴きました。
チェックしてみます。
ありがとうございました。
>その臨界期に正しい日本語を獲得できなかったと考えられますか?
臨界期というのは、みなさんもおっしゃるように、ある特定の年齢以前に言語環境におかれないと、母語の習得に影響するという説で、その18歳の子は日本育ちで日本の教育も受けているので該当しないと思います。
臨界期というよりも、個人の能力の高低ではないでしょうか?読書量も関係ありますし、家庭環境などもその個人の能力に影響があります。
日本人の平均的な語彙数を計算すると、語彙も増えてくるのが普通ですが、それでも個人個人によって数万単位の開きがあります。生活で使わない単語はほとんど知らない場合、小学生レベルに限りなく近くてもおかしくありません。
小学生レベル: 5千~2万語
中学生レベル: 2万~4万語
高校生レベル: 4万~4万5千語
大学生レベル: 4万5千~5万語
数学が得意・苦手な人がいたりするのと同じで、個人の能力の差の範囲内だと思います。
>臨界期に獲得すべきものを獲得しなかった場合、これから先いくらやっても覚えないものでしょうか?
上で言ったとおり、臨界期とは関係ありません。年齢も関係ありません。仮に関係あるとしたら、外国語などは臨界期以降不可能ということにもなりますが、そんなことありません。言ったように、個人の能力の高低の差なので、自分で克服する、本を読むなどの努力が必要でしょう。言葉が定着するには時間がかかるものです。
生活に使わなくも言語能力が高かったり言葉に興味を持つ子だったり読書量が多ければ、たくさんの言葉を習得できるのかもしれませんが、そうじゃない場合は、小学生レベルの場合もあるということですよね。意外に今まで身近にいなかっただけで、それで一生通ってしまった人も多いのかもしれません。
ありがとうございました。
臨界期とは又違ってくるということですね。
ありがとうございました。