江戸川乱歩の文体はかなり特殊なので、なかなか似た文体の作家は見つけにくいですね。文体の模倣はしやすいんですが、そうすると誰が読んでも乱歩の真似と思われてしまうので書きにくいのでしょう。一方で、乱歩の文体模写をした小説はかなり数多くあります。
その中では、歌野晶午『死体を買う男』などはどうでしょう。乱歩の未発表原稿という設定で、作者が乱歩の文体模写をした小説が作中作として登場します。
また、島田荘司『網走発遙かなり』『奇想、天を動かす』も、乱歩的な文体や趣向を取り込んだオマージュ的な作品です。
エドガー・アラン・ポー
アガサ・クリスティ
コナン・ドイル
いずれの作家の作品も、いくらか読んだことがあります。
面白い作品も多かったです。
ただ外国の作品は,文体が訳者によって違いますよね。
乱歩風の文体で訳すと、作品のイメージが全然変わってしまいそうですが。
江戸川乱歩の文体はかなり特殊なので、なかなか似た文体の作家は見つけにくいですね。文体の模倣はしやすいんですが、そうすると誰が読んでも乱歩の真似と思われてしまうので書きにくいのでしょう。一方で、乱歩の文体模写をした小説はかなり数多くあります。
その中では、歌野晶午『死体を買う男』などはどうでしょう。乱歩の未発表原稿という設定で、作者が乱歩の文体模写をした小説が作中作として登場します。
また、島田荘司『網走発遙かなり』『奇想、天を動かす』も、乱歩的な文体や趣向を取り込んだオマージュ的な作品です。
作中作ですか。それは盲点でした。たしかにそれなら模倣と言われずに堂々と書けますね。
まあでもあまり気にせずに大胆に模倣してくれる方がいてもいいんですけどね。
紹介いただいた作品は、いったいどのように乱歩風味を取り込んでいるのか興味がありますので、ぜひ読んでみたいと思います。
江戸川乱歩に才能を見出され、影響をもっとも受けた人物として筒井康隆。
文体というと違うでしょうが、彼が書く中でも恐怖ものは作風という点で近い気がします。
もちろん時代設定は違いますが、人間の狂気とか、じわじわくる怖さを描く点は共通し、大人が読んでも怖い作品を多く書いています。あちこちの短編集にばらけているので、もし初めて読むのならばこちらはいかがでしょう。
『鍵―自選短編集』、『驚愕の曠野―自選ホラー傑作集〈2〉』
「驚くようなどんでん返しやトリック」という点では『ロートレック荘事件』が群を抜いていますね。
そういえば、去年創元社文庫の『日本怪奇小説傑作集』(全3巻)を読みました。日本の怪奇小説の大家を揃えた贅沢な内容でしたね。
ちなみに乱歩は1巻に「鏡地獄」を収録。3巻には筒井康隆「遠い座敷」が収録されていまして、どちらも良かったです。
筒井康隆はよく名前を聞きますが、作品は読んだことがありません。
江戸川乱歩とつながりがあったとも知りませんでした。
文体に好き嫌いがあるので、好みに合うか読んでみないと分からないのですが、もし読みやすくて、乱歩ばりの狂気っぽい怖さや「驚くようなどんでん返しやトリック」のある作品を書く方でしたらファンになってしまうかもしれません。
作中作ですか。それは盲点でした。たしかにそれなら模倣と言われずに堂々と書けますね。
まあでもあまり気にせずに大胆に模倣してくれる方がいてもいいんですけどね。
紹介いただいた作品は、いったいどのように乱歩風味を取り込んでいるのか興味がありますので、ぜひ読んでみたいと思います。