なぜ大企業は借金体質なのか?


株をやろうなんておもって企業を調べると面白いことが分かってきます。
大企業に限って借金漬けなんです。莫大な利益を上げているにもかかわらず。
しかも、それにもかかわらず内部留保(貯金)も結構あるんです。なぜその貯金で借金を返さないのでしょうか?
利息をただ無駄に払っているようにしか思えません。

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  • 終了:2009/02/24 04:29:55
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回答8件)

id:hiko3karasu No.1

回答回数1058ベストアンサー獲得回数25

ポイント17pt

税金対策があります。

借金の利息も経費に計上できる場合もあるので、現金で払うか、借金して払うかは有利な方を選びます。

http://q.hatena.ne.jp/

id:kodomono-omocha

確かにその通りですが、わざわざ借金する方が有利というのは会計上のマジックでしかないのでは?

2009/02/23 16:44:16
id:aaya725 No.2

回答回数81ベストアンサー獲得回数6

ポイント17pt

直接的な回答ではないですが、このコラムは勉強になりそうですよ。

http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/koo.cfm?i=20070911d8000d8

あとこちらに同様の質問がありました

参考にしてください。

http://ziddy.japan.zdnet.com/qa3129684.html

「利払い負担はない」というのは全くの間違いではないですが、結論としては企業は増資より社債を好みます。

増資というのは会社の一部を切り売りするということです。総株式数が100の時、50を増資するというのは、資金が足りないから会社の1/3を売り渡すということです。あなたが大株主なら、会社の一部を売り渡すことに賛成しますか?

会社が清算・売却された時にはその割合で増資を引き受けた人のものになりますし、毎期の利益の一定割合を株式数に基づいて配当金という形で永遠に還元しなければいけません。

あとライブドアみたいに増資をし過ぎて株主数が増えると、株式発行、株主総会通知や配当金支払いにかかる諸費用も馬鹿に出来ません。

そして、嫌気が差して買い戻そうとする時には普通、社債でまかなった場合を大きく上回る資金が必要になります。

id:kodomono-omocha

これに対し、地味な中企業ほど無借金経営だったりします。

借金するのも甲斐性のうちといいますが、借金しなければ大企業になれないとか、なにか特別な関係があるのでしょうか?

2009/02/23 16:46:28
id:ele_dir No.3

回答回数263ベストアンサー獲得回数20

ポイント16pt

合理的に考えると、やはり、借金して経営した方が儲かるからではないでしょうか?

銀行や債券などで、例えば、2%で調達したとします。

そして、そのお金を使って10%の利益を生み出せば良い気がします。

逆に、信用力の無いところ(内部留保金や資産、ブランド価値など)は借金することすらできませんから、借金ができ、急成長する企業との差は開くばかりだと思います。

もちろん、失敗すれば大きな損が発生しますから大変なことになりますけどね。

そのため、どちらが良いかは難しいところだと思います。

信用取引や証拠金取引に似ていなくもない気がします。

http://q.hatena.ne.jp

id:kodomono-omocha

そう、それが永遠に続けばよいでしょうが、失敗したら借金だけが残りますよね。

2009/02/23 21:00:22
id:mare_caldo No.4

回答回数205ベストアンサー獲得回数53

ポイント16pt

期待収益率という考え方があります。うちの会社なら1000万円を事業に投資したら毎年100万は儲かる、とすれば、期待収益率は、10%ということです。借入の利率が10%未満であれば、借金してでも事業に投資した方がよいということになりますよね。実際には、事業の収益は毎年一定額ではないので、将来キャッシュフローを予測することになりますが、根底の考え方は一緒です。

http://dccp.at.infoseek.co.jp/cf5.html


これが金融論の教科書的な回答ですが、もっと経営の感覚的なことでいうと、今のようにいつ銀行から借りられなくなるか分からない状況では、借りられるうちに借りておこう、と考えるのが普通です。特に、中小企業は他に資金調達の手段がほとんどないですから。

他にも、

・日々の営業に必要な現金

・新規投資を考えており、時期をさぐっているところ

・銀行から期末の貸し出し残高を増やすために借りてくれと頼まれおつきあいしている

など、いろいろ手元にキャッシュをおいておく理由はあると思いますよ。


本題から外れますが、

内部留保(貯金)も結構あるんです。


これ、気になります。共産党の志井さんも最近よく内部留保という言葉を使ってますが、内部留保とは資本の部に示される過去の利益の配当などにまわさなかった(留保した)分の累計です。その過去の利益も当然、どんどん事業に投資していくので、普通は内部留保に見合う現金・預金は残りません。「内部留保が預金の形で残っている」という意味で書かれたのであれば、差し出がましいことを申し上げました。お許しください。

id:kodomono-omocha

明確な使い道があるならいいのですが、とりあえず置いておくというのは意味が無いです。

例えばトヨタは莫大な現金と準現金があり、これを守ることに必死ですが、企業の貯金などたんす預金並みに無駄です。

昔に潰れかけた後遺症なのかもしれませんが、まったくどうしようもない企業です。

>>内部留保(貯金)も結構あるんです。

>>これ、気になります。

確かに端折り過ぎですみませんが、ここ数年、大企業の内部留保は年々増加していました。例えば内部留保が1億→2億→3億と増加していた場合、毎年1億を貯金しているのと実質同じと判断したのですが間違いでしょうか?

2009/02/23 21:19:43
id:R25deyaruo No.5

回答回数79ベストアンサー獲得回数2

ポイント16pt

法人税を払わないのが、一番のメリットなのです。

会計上のマジックではないですか?とおっしゃられますが、マジックでもなんでもありません。

http://www.zeikin-taisaku.net/2007/07/post_65.html普通法人税率は30%あります。

【例1】無借金経営

100億の買い物がしたいので、毎年10億円の利益を出して、100億円会社が現金を用意したとしましょう。

でも30億は法人税で持っていかれてしまいます。13年間でも91億円しか貯まりません。

14年かけて、やっと100億の買い物ができます。

【例2】借金経営

100億円の借金をします。利息は年10%だとします。最初の年に購入する事ができます。その100億を使って設備投資を行ったり、新規事業に参入したりして会社の規模を拡大する事ができます。

http://kimutax.livedoor.biz/archives/50794005.html

ここにも簡単に書いていありますが、繰越欠損金があると、会社は法人税を払わなくてもよくなるのです。

30%の法人税を払うより、借金して10%利息を払った方が明らかに会社にとって得です。

すぐに成長できますし。

国や国民としては困ったものですが。

id:kodomono-omocha

その、利益を出し続けられるという統計上のマジックに踊らされて借金によって規模を拡大・先行投資をした企業がバタバタ潰れました。

2009/02/23 21:16:23
id:kuroyuli No.6

回答回数253ベストアンサー獲得回数57

ポイント16pt

(2番目に回答されている方が、私が別サイトで回答した内容に言及されていて、ちょっとびっくりしました。)http://ziddy.japan.zdnet.com/qa3129684.html

企業が資金調達の方法として、「増資よりも銀行借入や社債の方を好む」というのは、その回答に書いてある通りです。

>地味な中企業ほど無借金経営だったりします。借金するのも甲斐性のうち

その通りだと思います。規模の小さい企業は「事業拡大のために借りたくても、銀行が貸してくれない」場合があるのです(いわゆる貸し渋り)。また中小企業は大企業と比較して、一般的に景気の影響を受け易かったり、業績変動が激しかったりします。もし事業が傾いた場合、銀行から多額の借金をしていたら、銀行は急いで資金を引き上げようとします(いわゆる貸しはがし)。それが得意先や取引先に伝わると負のスパイラルに陥ります。

一方大企業は、少しぐらい業績が悪化しても体力が残っている場合が多いので、銀行もめったなことでは資金を引き上げません。逆に業績てこ入れのために更なる貸付さえ行うこともあります。それで立ち直れば、貸し倒れを防げますし、企業に恩も売れます(銀行に頭が上がらなくなる)。企業側もいざという時に助けてもらうために、若干資金に余裕がある時でも、借り入れを減らすようなことはしません。利息5%で借りている資金で、年間5%利益を上げればペイするのです。

「借金するのも甲斐性のうち」というのは「いざという時のために、借り入れ枠を確保している企業は強い」と解釈すると良いかもしれません。銀行というのは「晴れの時に傘を貸して、雨になったら取り上げる商売だ」という皮肉もあります。

id:kodomono-omocha

銀行の日ごろの行いを見ていれば、審査する能力など皆無だということが分かります。

本当に儲かるなら自己資金で投信やFXをやればいいのに、人に勧めて手数料だけとろうって根性がダメですね。

2009/02/23 21:27:21
id:hijk05 No.7

回答回数1307ベストアンサー獲得回数23

ポイント16pt

キャッシュフローを見てみればどうでしょうか?

使える現金を置いておかないと商売しにくいですから。

http://q.hatena.ne.jp/answer

id:kodomono-omocha

まぁ、それはもっともなんですが。

2009/02/24 04:02:00
id:mare_caldo No.8

回答回数205ベストアンサー獲得回数53

ポイント16pt

例えば内部留保が1億→2億→3億と増加していた場合、毎年1億を貯金しているのと実質同じと判断したのですが間違いでしょうか?

3億円を、新しい設備を導入したり、研究開発に使ったりすると、キャッシュは残りませんよね?使わないでそのままとっておいたときには、正に「貯金」になりますが。


明確な使い道があるならいいのですが、とりあえず置いておくというのは意味が無いです。

これはその通りですよね。使い道がないのなら、借入金を返すべきでしょう。でも、今の金融の状況だと、私が経営者なら返済しない方を選ぶでしょうね。この不況下でも好業績のユニクロみたいな会社なら別でしょうが。


例えばトヨタは莫大な現金と準現金があり

んー、直近の第3四半期の連結B/S (http://www.toyota.co.jp/jp/ir/financial_results/2009/q3/yousi.pd...) でみると、現金及び現金同等物が、1兆7295億円、少ないとはもちろんいいませんが、総資産に対する比率で見ると5.8%。金融子会社も連結グループの中にあるし、びっくりするほど多いという訳でもないような気がしますが...

id:kodomono-omocha

総資産といっても自動車メーカーですので、実際は換金性のまるでない設備だの部品だのといったあたりで総資産はでかくなりがちです。

総資産との相対評価は意味が無いと思います。絶対値としての1兆7295億は莫大といえるでしょう。

もう一つ付け加えるとしたら、莫大な純利益を上げているといいつつ、実情は1台当たりでわずか10万円程度でしかなく、実情は家電量販店も真っ青の薄利多売の青色吐息でちょっとでも値下げやリベートを出したら消し飛ぶ程度のものでしかない、比率でみればたいした多いという訳でもないことは、既に分かっていた上でそれを百も承知で敢えて莫大と言わせて頂きます。

ポイントぎれなのでこの辺で終わらせていただきます。

2009/02/24 04:29:14
  • id:bathrobe
    何事にもメリットとデメリットがある。
    回答者がメリットを説けば、質問者がデメリットを指摘する。

    質問者は、「借金はいけないものである」という自分の主張を守りたいだけのように見える。
  • id:HISI
    私も質問者さんと同じ感覚。
    大企業の借金体質は、何でも「経費で落とす」からといろいろ手をつける個人事業主のような感覚。
    案外、経理部門の仕事が減る(存在意義を主張)から、だったりして・・・。
    どれだけ金をひっぱってこれるかが経理部門の人事評価かもしれない。


    手元の現金を多くしておくことで、事業展開を広く行えるというのはよくわかるけど
    それなら、緊縮する時期に借金からきれいに手を引くことができるのかどうか・・・
    今後のおつきあいとか何とか弱みに付け込まれて、無駄に借りさせられたりしているのでは、とも思う。


    まあ、私のような現金主義の人間にイケイケの経営は難しいんでしょうな。。
  • id:filinion
    住宅ローンが残ってる人は、銀行口座にお金を残したりせず、繰り上げ返済に全額回すべきである、という話?
  • id:ryozo18
    まず、株式と借金は「資本コスト」というものが違います。

    株式は倒産したら紙くずになるし、赤字だったら配当も出ません。つまり株を買う(=出資をする)ひとは高いリスクをしょっているわけです。一方、借金は金があろうがなかろうが期日には必ず返さなければいけない金なので、相対的にリスクは低いです。

    これを金を出す側から見れば、「ある程度安心して戻ってくる借金は金利2%でいいや」となっても、株を買う人は「よけいなリスク負ってるんだからもっと高い成績、たとえば年利換算で8%くらいないと出資なんかしない」という判断になるわけです。

    で、この「期待される儲け具合」は経営者から見れば「集めた資本のコスト」になるわけですね。なので、同じ資産で事業をするのであれば、経営者は資本コストの安い(ただ返済できなければつぶれてしまうというリスクもありますが)「借金」を増やしたがる、というのがコーポレート・ファイナンスの立場からの説明です。「モディリアーリ・ミラーの法則」とか「M&M理論」とかでググればいっぱいでてきます。


    そして借金には上でも触れられていますが、節税効果もあります。この節税効果も含めた上で、資本金、借金をあわせてその企業がどの程度の資本コストでビジネスをまわしているのかを見るための指標としてWACC(加重平均資本コスト:Weighted Average Cost of Capital)というものがあります。これを見れば、資本コストの高い自己資本でビジネスをやっている人たちは高い利益を将来的には達成しないといけないことがわかります(ベンチャーとか)。



    で、なんで内部留保が多いのよ?という話ですが、これも上で一部回答されていましたが、将来の見通しが明るくなくて、投資してもあまり儲かりそうにないなあというとき、その判断はWACCを超える収益率を上げられるか否かというが一つの判断基準になりますが、そういう場合は企業は無理に投資せずに利益を溜め込むこともあります。

    たとえば、借金を返して自己資本比率が上昇したとしましょう。その場合、当然WACCも上昇します。そうなると投資をするハードル自体が高まってしまうので、ますます投資に対する意欲は低下することになります。かといって借金ばかり返してると、それはまたWACCの上昇を招くので、無借金経営のような無茶な真似はできません。


    一方で、オーナー企業のような中小企業であれば、そもそも出資しているのが自分だったりするので、投資家としてみた場合、そこまで高い利益を要求しないかもしれません。つまり中小企業の資本コストは上場しているような大企業よりも相対的に低くなります。であれば無理に借金して倒産リスクを高めるよりは、無借金経営をすることのほうが合理的な場合もあります。


    とりあえず結論としては「高いリターンを要求される自己資本を増やすより、相対的に資本コストの低い借金で経営するのは合理的ですよ」ということで。

    以上、ご参考まで

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