ピアノ演奏で、ミスタッチをなくす効果的な練習法、あるいは練習時に気をつけるべきことはあるでしょうか。

苦手な箇所・弾き難い箇所については、速度を充分に落としてさらうことで改善できるのが自分でもわかるのですが、それとは別に、ランダムな箇所で起きるミスが減らない気がしています(毎回違う箇所で間違える、普通間違えないようなごく簡単な箇所でミスする、など)。結果、ノーミスで弾けることが滅多にありません。
普段は自分の楽しみのために弾いてるので少々のミスにかりかりしなくてもいいのですが、ここぞという機会にちゃんと弾きたいもので。

なお、弾くのはほとんどクラシックです。練習できるのはだいたい1日30分〜1時間、仕事に波があり数週間ピアノに触れなくなることもあるのでレッスンはとっていません。最後にレッスンを受けたのはもう20年以上前で、やめた時は平均律1巻とツェルニー50番の途中でした。音楽の専門教育を受けたことはありません。

このページは参考にしています:http://homepage1.nifty.com/iberia/index.htm

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  • 終了:2008/05/06 22:54:38
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ベストアンサー

id:TomCat No.2

回答回数5402ベストアンサー獲得回数215

ポイント250pt

実際の演奏を拝見しないとハッキリしたことは分かりませんが、おそらくフォームに若干の問題があるように思われます。たとえば演奏時の姿勢に問題がある、鍵盤に乗せる時の指の形に問題がある、どこかに余分な力が入っている、などです。

 

正しいフォーム、理想的なフォームというのは、言い換えると最も滑らかで無理のない指の動きが確保できるフォームということですから、これを欠いてしまうと、意識とは別の、指の運動性能からくる原因でミスが出やすくなってしまうんです。

 

こういう場合は、常にミスをするギリギリのところで弾いていることになりますから、どんなところでもミスをしてしまう可能性があります。すごく調子がいいぞ、と思っている最中にも思わぬミスが出たりするタイプなら、一応初心に戻って、フォームのチェックからやり直してみてください。

 

指の形は自然ですか? 手首と腕の位置関係は自然ですか? 肘が張り出しすぎたりしていませんか? 肩の力は抜けていますか? 姿勢は背筋を軽く伸ばして、体重が背骨を通して真っ直ぐ腰骨の一点に集まるようなイメージで、重心を整えてから弾き始めてみてください。前屈みになったりしていると腕から先の自由さが損なわれがちです。もちろん椅子の高さも大切です。

 

また、長時間弾いていると、どこか特定の筋肉に疲労を感じませんか? もし特定の筋肉だけに疲労を感じるとしたら、そこに無理がかかっているか、あるいは余計な力がかかっている可能性がありますから、そこを修正していきましょう。

 

あとは、イメージトレーニングです。理想的なフォームというのは美しいものです。自分が最も美しい姿で弾いている様子をイメージしてください。全身の姿勢も、指の動きも、弾いている時の表情すらもイメージしていきましょう。自分で自分の姿にうっとりするくらいのイメージが作れたら、あとはそのイメージを体で表現していくだけです。

 

こんなことをやっていけば、おそらくそのうちミスは激減すると思います。ランダムな箇所で起こるミスの原因は、曲をよく憶えていないからでも、練習量が足りないからでもありません。弾ける時はきちんと弾きこなせている個所なのですから、曲そのものはもうちゃんと身に付いているんです。あとは、体がちょっとついてこないだけ。そういうことなんだと思います。

 

ピアノも体を使って弾く以上、スポーツとちょっと似たところがあります。ほんのちょっとのフォームの改造でスランプから抜け出す野球選手なんて、よくいますよね。そういうのとちょっと似ていると考えてみてください。

 

基本のチェックさえ出来ていれば、あとは最高に美しい自分の姿を想像しながら弾いていくだけで、おそらく驚くくらい上達していくと思いますよ。楽しく弾き続けていってくださいね。

id:practicalscheme

ありがとうございます。脱力、特に腕と手首の脱力は常に気をつけているのですが、身体全体のイメージは確かにおろそかであったと思います。長時間弾いていると腰と尻が痛くなります :-) 姿勢が悪いというのは大いにありそうです。

「演奏を観てみないと何とも言えない」というのはごもっともです。下のコメント欄にビデオへのリンクを置いておきます。

2008/05/02 12:53:35

その他の回答1件)

id:white_lemon No.1

回答回数78ベストアンサー獲得回数1

ポイント250pt

この文章を見た感じだと「普通間違えないようなごく簡単な箇所」も大事にすることが足りないのではないかと思います。

(聴かなくては何とも言えませんが、、。)

紹介なさっているページは難しいところの練習方法が書いてあるようですね。

難しくない箇所がミスするのは手の都合の問題でないのではないでしょうか?

そうだとしたら、練習時間が限られていても、楽譜を見てイメージするだけでも違います。

意図した答えと違ったら、申し訳ありません。

id:practicalscheme

なるほど! 実は「楽譜を見てイメージする」というのが苦手です。

紹介したページでも「楽譜を見ながら運指を考える」というのがあるのですが、私は実際に指をあててみないとわからないのです。

これから積極的にやってみようと思います。ありがとうございました!

2008/05/02 12:30:07
id:TomCat No.2

回答回数5402ベストアンサー獲得回数215ここでベストアンサー

ポイント250pt

実際の演奏を拝見しないとハッキリしたことは分かりませんが、おそらくフォームに若干の問題があるように思われます。たとえば演奏時の姿勢に問題がある、鍵盤に乗せる時の指の形に問題がある、どこかに余分な力が入っている、などです。

 

正しいフォーム、理想的なフォームというのは、言い換えると最も滑らかで無理のない指の動きが確保できるフォームということですから、これを欠いてしまうと、意識とは別の、指の運動性能からくる原因でミスが出やすくなってしまうんです。

 

こういう場合は、常にミスをするギリギリのところで弾いていることになりますから、どんなところでもミスをしてしまう可能性があります。すごく調子がいいぞ、と思っている最中にも思わぬミスが出たりするタイプなら、一応初心に戻って、フォームのチェックからやり直してみてください。

 

指の形は自然ですか? 手首と腕の位置関係は自然ですか? 肘が張り出しすぎたりしていませんか? 肩の力は抜けていますか? 姿勢は背筋を軽く伸ばして、体重が背骨を通して真っ直ぐ腰骨の一点に集まるようなイメージで、重心を整えてから弾き始めてみてください。前屈みになったりしていると腕から先の自由さが損なわれがちです。もちろん椅子の高さも大切です。

 

また、長時間弾いていると、どこか特定の筋肉に疲労を感じませんか? もし特定の筋肉だけに疲労を感じるとしたら、そこに無理がかかっているか、あるいは余計な力がかかっている可能性がありますから、そこを修正していきましょう。

 

あとは、イメージトレーニングです。理想的なフォームというのは美しいものです。自分が最も美しい姿で弾いている様子をイメージしてください。全身の姿勢も、指の動きも、弾いている時の表情すらもイメージしていきましょう。自分で自分の姿にうっとりするくらいのイメージが作れたら、あとはそのイメージを体で表現していくだけです。

 

こんなことをやっていけば、おそらくそのうちミスは激減すると思います。ランダムな箇所で起こるミスの原因は、曲をよく憶えていないからでも、練習量が足りないからでもありません。弾ける時はきちんと弾きこなせている個所なのですから、曲そのものはもうちゃんと身に付いているんです。あとは、体がちょっとついてこないだけ。そういうことなんだと思います。

 

ピアノも体を使って弾く以上、スポーツとちょっと似たところがあります。ほんのちょっとのフォームの改造でスランプから抜け出す野球選手なんて、よくいますよね。そういうのとちょっと似ていると考えてみてください。

 

基本のチェックさえ出来ていれば、あとは最高に美しい自分の姿を想像しながら弾いていくだけで、おそらく驚くくらい上達していくと思いますよ。楽しく弾き続けていってくださいね。

id:practicalscheme

ありがとうございます。脱力、特に腕と手首の脱力は常に気をつけているのですが、身体全体のイメージは確かにおろそかであったと思います。長時間弾いていると腰と尻が痛くなります :-) 姿勢が悪いというのは大いにありそうです。

「演奏を観てみないと何とも言えない」というのはごもっともです。下のコメント欄にビデオへのリンクを置いておきます。

2008/05/02 12:53:35
  • id:practicalscheme
    「聴いてみないと何とも言えない」というのは確かにそうだと思います。いくつか録画したものがあるので、お時間のある方は観てみてください(全身が写ってないので判断できないかもしれませんが)。
    http://www.youtube.com/profile_videos?user=anohana&p=r
    今回、ショパンのエチュードOp.10の録画を試みていて悩んだのが質問の動機です。
  • id:TomCat
    動画、拝見させて頂きました。すごいじゃないですか。最後にレッスンを受けたのはもう20年以上前、とのことですから、独学でここまでやってこられたのですね。たいしたものです。素晴らしいです。

    特にラヴェルの水の戯れは、これはご自身でもかなりお気に入りの演奏ではないでしょうか。いい演奏だと思います。難しい曲を、本当によく弾きこなしておられます。

    ショパンのエチュードOp.10は、これ、音の「粒立ち」をうまく表現していくのがとても難しい曲ですよね。音と指で感じるタッチが、ひとつひとつ正確に合致して体感できていかないと、音も指の動きも滑っていってしまうんです。そのへんを意識されると、さらにいい感じになってくると思います。

    フォーム的には、ちょっと手の甲に力がこもりすぎのような感じを受けました。が、ラヴェルの方ではそういう感じはあまり受けないので、これは録画の緊張感からきたものかもしれませんね。手の甲が固くなってしまうとどうしても指の動きが制限されて、結果、早いフレーズではオーバーアクションになりやすいんです。すると、そこでタッチにミスが出やすくなります。

    ラヴェルの方は同じように技巧的には大変難しい曲でありながら、とても滑らかに弾きこなしていますから、これは気分的な問題が大きいのかもしれません。ちょっと曲に対するイメージを転換してみるだけでも、だいぶ違ってくるような印象を受けました。好きなピアニストの演奏を聴きながら楽譜を追っていくことで、自分なりの曲の解釈をまとめてみたりしてみるのもいいかもしれません。
  • id:practicalscheme
    コメントありがとうございます>TomCatさん
    じつは今しがたまで、TomCatさんのアドバイスを受けて姿勢、特に背骨と重心を意識してさらっていたのですが、特にOp.10-10とOp.10-11がびっくりするほど楽になり、音も綺麗に鳴るようになった気がします。
    他にも様々なアドバイスをいただいているので、引き続きさらってみます。
    それにしても、勇気を出して晒してみるものですね。
  • id:white_lemon
    私も聴きました!
    「弾けること」ばかりにこだわってるのかな?と思っていたら、とても音楽的な演奏ですね。
    歌い方に変な癖もないし。
    音楽の専門教育を受けたことがなくて、これだけ弾けるって、何だか羨ましいです。

    どっちかというと、フランス的なテクニックなのかも知れませんね。
    ラヴェルの方が合ってるみたい。
    ショパンは、ちょっと腕に力が入ってませんか?
    10-10はちょっとペダルが濁ってる…。(うるさくてすみません。)
    ひょっとして椅子が低過ぎるのかなぁ、と思ったんだけどどうでしょう。
  • id:TomCat
    お役に立ったようでよかったです。たしかにOp.10-11みたいなのは「体の芯」を意識していくと、ぐっと指の動きが良くなってきますよね。ああいうフレーズこそ、指の一本一本がシッカリ動いてくれないと、音の粒立ちがハッキリしてこないんです。

    しかし体の芯がぶれやすいと、たとえば音が下から上に上がっていくのと一緒に重心が右腕にシフトしていくような感じになって、結果、指ではなく手の平、つまり指の動きより、手の平がローリングしていく動きが鍵盤を押していく感じになりやすいと思うんです。これだとどうしても音の粒立ちが鈍りがちになってきます。重心が安定してきたことで、そのへんがぐっと改善されてきたのかなあと思います。

    Op.10-10やOp.10-11にも、Op.10-12と同じような、ストロークを意識したメリハリのある指の動きが必要だと思うんです。特にストロークが甘くなりがちな、薬指、小指の動きが大切です。一つ一つの音に、鍵盤をしっかり押し切ったという実感が必要なんです。その感触を受け止める「芯」が、重心の安定によって出来上がったということだろうと思います。この感じ、大切にしてください。

    って、私もほんと、そんなに満足に弾けるわけじゃないんですよ。ただ自分として、どうやったら音の粒立ちがハッキリしてくるだろうかと。そして粒を揃えた音の「素材」たちを、どうやったらショパン的に流れるように放っていけるのかと。そんなことばかり考えているということです。

    practicalschemeさんの方が、ずっとたくさん努力をされて、私なんかよりずっと先を歩んでいらっしゃいます。久し振りにネットで突っ込んだ音楽の話が出来て、とても楽しく思っています。私もとても良い刺激を頂きました。ありがとうございました。
  • id:practicalscheme
    white_lemonさん:
    > ショパンは、ちょっと腕に力が入ってませんか?
    > 10-10はちょっとペダルが濁ってる…。

    はい、それにばたばたしてますね。
    「音をイメージ」をやってみているんですが、細かいところが全然イメージできてないのに気づきました。
    手の動きだけで弾いていたようです。これが分かったのもこの質問の大きな収穫でした。

    > ひょっとして椅子が低過ぎるのかなぁ、と思ったんだけどどうでしょう。

    むむ、逆に微妙に高すぎる感じがしていました。高低の調節ができない椅子なのです。
    これは分かる人に一度見てもらうのが良いような気がしてきました。

    TomCatさん:
    今まで自分は何も考えないで弾いていたのだなあと…今まで見えなかったことがいろいろ見えつつあるような気がします。

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