下記URLは私が過去1年間(2007/2/1~2008/1/31)に読んだリストです。
http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20070203/1177133991
この中から何らかの繋がりのある本をお薦めしてください。
「○○(作家名)ならば、□□(作品名)も読まなきゃもったいない!」
「「○○(作家名)ならば、●●(作家名)はどう?例えば■■(作品名)とか・・・」
こんな感じで。
新刊で入手可能な本でお願いしますね。
ちなみにこのリスト以前は歴史ジャンルが多めで日本・中国史ものが多かったのですが、次第に世界史にも目を向けつつあります。
miharaさんからIDコール来ていてびっくりしました。
土日はネット休みの私なので良かったです、見落としていたかも。
というわけで、ぼちぼちあげつらってまいりますが、
(そういえば100冊の一期も併記があったら回答重複が避けられてたのかなとちょっと残念)
先に、今までのgoldwellさんの感想や評価点を見ていてのイメージから、オススメするとよさそうな傾向を考えてみました。
実はロジック優先はあまりお好きではないのではというのが主な感想です。
情報や心情の書き込み量が多めで、どちらかというと群像的なものが好みなのかなと。
トリックやロジックありきで、そのために演出やテーマがついてくるものも多いですが、
(私はそうした「ゲーム的」なものも好物だったりするわけですが)
goldwellさんは作家の作為を感じると冷めてしまうタイプなのではという推測をしてみます。
それではまず、「この作家のコレは読みました?」の方から。
パニック小説募集の時にSFが入ってきていたので、SF絡みの方の多くはまだあまり手にとられてないと思うのですが、
この界隈もかなりディープですから、どこからと申すとこれがまた…。
挙がっている作家さんは古典というか基本というか、とりあえず代表作は読んでおいても損はないかなという。
ディックなら「流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)」に行くとか、
クラークならとりあえず「2001年宇宙の旅」読んでおこうかなとか。
いっそアシモフの「ファウンデーション」や科学エッセイシリーズに行ってみるとか。
古典と言われるものはほとんど何かのネタ元でもあるので、そういう意味でもおもしろいとは思います。
それでは「こんな作家さんはどう?」の方へ
以上つらつらと。ご参考まで。
私はいつも新田次郎の『八甲田山死の彷徨』を薦めています。
小説は2・3回読んでやっと理解できるようなものですが同時に読む価値のあるものでないとそうは読む気も起こりません。
多少脚色はされているものの1つの部隊に2重の指揮系統がもたらす影響に加えて厳冬の雪中行軍という状況で
何が起こるのかというのには興味がわきます。
リンク先の下のほうに巡洋戦艦という文字が見ましたので推薦してみました。
URL必須ですので自サイトを貼らせていただきます。
実はsigma199189さんとは、久しぶりの人力回答で同じ質問(question:1203757867)にて一緒に回答しましたし、今回も一番目ということで不思議な縁を感じますね。
お薦めいただいた本は、史実の八甲田雪中行軍遭難事件を扱ったということですが、ちょうど1ヶ月くらい前に事件についてウィキペディアで読みましたし、最近真保裕一の山岳小説を読んで冬山の遭難を扱った小説に興味を抱きました。これも何やら縁を感じます。ですので是非読んでみようと思います。
西尾維新さんが1冊入ってますね。「きみぼく」はちょっと異色でしたが、戯れ言シリーズよりも魔法少女りすかあたりの方がいいかもしれません
あとは、北村薫が評価5ですから、森博嗣さんのミステリ、S&Mシリーズなんかもいかがですか。
文庫にもなってますよ。新しいシリーズも出ています。
実は西尾維新は「劇薬小説」で御馴染みのDainさんのブログより興味を持ちまして初めて読んだ作品でした。その後この人のはどれに手を出したらいいのかわからなかったのですね。
お薦めの「魔法少女りすか 」ですが、最初タイトルで引いたけどレビュー見ると面白そうっすね。というかタイトルを裏切るハードさが良さそう。
そうそう、 森 博嗣ねー。きっと面白いんじゃないかなーと思いつつ手を出していなかった作家の一人でした。これがいい機会になりそうです。
北村薫さんの短篇集、去年ハマりました。
私が読んだのは『1950年のバックトス』『紙魚家崩壊』。
『贈る物語』他の二冊はお読みになりました?
贈る物語 Wonder すこしふしぎの驚きをあなたに (光文社文庫)
東野圭吾さんはいかがでしょう。ガリレオシリーズがドラマ化。秋には映画も公開になります。
北村薫は去年からはまってしまった作家です。
長編だけでなく、最近は短編も多彩で魅力的な作品を書く人だなぁと思いますね。
『紙魚家崩壊 九つの謎』『1950年のバックトス』どちらも未読でした。
これも面白そうですね。人と人とを繋がりや、日常的・身近な謎などをテーマにしているようですが、北村氏の手にかかってどんな物語が紡ぎだされるのか楽しみです。
>『贈る物語』他の二冊
いやぁこちらもまだでした。Terrorだけしか読まないのはもったいないですね。
東野圭吾はたまーにですけど、本屋で漁ってぼちぼち読んでいます。今まで7,8冊くらい読んだかな。『予知夢』は既読でした。ガリレオシリーズは逆にドラマ化されちゃったので何となく後回しにしちゃったのですよね。ひねくれものなんで・・・。
『容疑者Xの献身』もいつか手を出してみたいと思っていました。
未確認ですが、もしかしたらayalistさんは某グループでの先輩?(いや勘違いならばすいません)
ものすごく読んでいらっしゃるのですね!!
尊敬致します。
100冊読書というのも、非常に興味をそそられます。僕も是非高校を卒業したらやってみたいです!!
書評リストをお見受けしたところ、ジャンルが非常に多様ですね。
僕は、どちらかといえば好きな作家をとことん突き進めて行く派ですので、僕も読んだことのある作者の中のオススメを書きたいと思います。
(一応第一~第三期まで見て、かぶってないのを薦めるつもりです)
(また、余計だとは思いますが、その作者の「オススメしない」ものがあれば、丸かっこの中に書かせて頂きます。「そんなのいらないよ」と思ったらどうぞ飛ばしてください)
★金城一紀★
青春を書かせたらぴか一(ぴか一って死語ですかね)の金城さんですね!
そんな彼の本では、やっぱり青春系がオススメです。
なんかが特にオススメです。
スピードのある展開、爽快感のあるラスト。「GO」のように在日朝鮮人をあそこまで取り扱った重厚さはないですが、どれも楽しんで読むものとしては大変面白いと思います。
(金城一紀は「対話篇」が微妙です。上記に挙げた作品とは一転してしっとり系。短編三つが入っているのですが、どれも尻切れトンボのような感じであまり楽しめませんでした。余韻を楽しみたければ良いかもしれません)
★西尾維新★
戯言を書かせたら日本一。
言葉遊びならこの人が最高!!
みたいな(笑
goldwellさんがもし西尾維新の作品の中で「きみとぼくの壊れた世界」しか読んでいないとしたら、それは非常に残念です。
西尾維新といえば、
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
から始まる「戯言シリーズ」がとてもオススメです。
ちょっと鬱な男の子が主人公(彼はラノベ男性キャラで何度も一位に輝いたそうです)で、最初はなんとか「推理小説」の体をなしてますが、次第に格闘バトルマンガチックになっていくというシリーズです。
太宰治の「人間失格」を非常に斬新にアレンジした形と言えなくもないです。
ラノベにありがちな「間違った日本語」「おかしい日本語」があまり無く、作者が「ことば」をいかに大切にしているかが分かります。表紙絵は少し恥ずかしいですが、非常に面白い本だと思います。
他にも、
なんかも良いと思います。
(オススメしないのは「きみとぼくの壊れた世界」と、「ニンギョウがニンギョウ」です。前者はちょっと露骨すぎるのと、後者はまったくもって意味不明だからです。特に後者は一度書店で一見すればわかるのですが、本当にただの「文字の羅列」です。あとがきで作者が「趣味で書いた」と言っている通り、非常に不可解です。参考書の方がまだわかりやすいです)
★東野圭吾★
東野さんは結構読んでおられるみたいなので、かぶってないかが心配ですが…
自分の中では
殺人の門
悪意
手紙
私が彼を殺した
この4冊あたりがベストかな、と。あ、上から順番に良いものと考えています。
欲を言えば、「レイクサイド」や「夜明けの街」もオススメですが。
「殺人の門」は「白夜行」のような感じで、600ページぐらいあります。派手な展開が無いのですが、それが非常に真綿で首を絞められる感じの緊張感と言いますか。
情景描写、心理描写が非常に緻密で群を抜いていて、一般ウケはしないのかもしれませんが、僕の中では一番です。
「悪意」はこれまたかなり異種な作品です。トリックがすさまじく、飽きることがありません。二転三転する物語を楽しんでください。
「手紙」は映画化もしたかなり有名な作品ですね。東野さんの作品の中ではめずらしく、ちょっと泣けそうになるお話です。
「私が彼を殺した」は、goldwellさんが読んだ「どちらかが彼を殺した」の続編、というかまぁ形式だけ続編の物語です。
っていえばわかりますよね?(笑
あの、最後が非常にイライラするアレです。僕はこちらから読んだのですが、非常にショックでした。
初体験でしたから。それでも、「どちらかが彼を殺した」よりも面白くなっていると思います。
(オススメしないのは「快笑小説」です。ショートショートみたいな感じなのですが、斬新さがあまりなく、手抜きのような感じがします。似た形式のものでも、「毒笑小説」はオススメです)
★宮部みゆき★
宮部さんといえば、オールラウンダーとして有名ですよね。
その中でも、
の三つがオススメです。
上から「劇場型犯罪モノ」「超能力もの」「歴史もの」となってます。
どれも非常にオススメです。特に説明もいらないかな、と。
(宮部さんのははずれがないと思います)
★有川浩★
goldwellさんのリストには載ってなく、また誰とも関係していないですが、「読書が好き」という方に必ず僕が薦める人です。
特に、
この作品はやばいです。
まさに読書好きの人の為に書かれた本、という感じです。
たぶん、読書が好きな人なら95%はまります。
あらすじは、「検閲」が合法化してしまった世界で、それに唯一対抗できる「図書館」側と「検閲」側が日々激しい戦いを繰り広げる、と言った感じです。
「なんのこっちゃ」とお思いになるかもしれませんが、本当に面白いです!!
戦闘もありますが、殺伐とした感じは無く、恋とか友情とかそういうのも結構詰まってます。
是非是非、ご一読してみてください。
では、少々長くなりましが、これで終わらせていただきます。
honzukiさん、たくさんのお薦めありがとうございます。
そういうhonzukiさんもID通りにかなり本を読んでおられるのではないでしょうか。
年間100冊読書という目標を立てた当初は、かるくいけるかと思いましたが意外と難しいものです。1期目はぎりぎり達成しましたが、2期目は95冊で終りでした・・・。
グループにはもっと読んでいるつわものもいるので凄いなぁと思いますよ。
ちょうど『フライ,ダディ,フライ』と『GO』しか読んでなかったので、お薦めいただいた2作も読んでみたいですね。『対話篇』はその後に読んでみた方がいいみたいですね。
まだまだ未開拓作家ですねぇ。実は言葉遊び的な本も好きだったりします。
teraponさんもお薦めいただいた『魔法少女りすか』と『クビキリサイクル』のどちらから読み始めればいいのか迷いますねぇ、これは(笑)
そうそうこの人もまだまだ読んでみたい本がいくつもあったのを思い出しました。この中では『悪意』・『レイクサイド』以外は未読でした。『殺人の門』も良さそうですね。
ミステリ読むのは好きですが、謎ときはあまり得意じゃないので『どちらかが彼を殺した』でショックを受けてすぐに『私が彼を殺した』は手を出さなかったような・・・。
『手紙』も例によって映画化によるキャンペーンが沈静化した頃に読んでみようかと思ったりしたり。
すいません。実は時代小説も含めてほぼ既読です。『楽園』は文庫化待ちしようかと迷っているところ。
これはまったく知りませんでした。
確かに本好き、かつて図書館のお世話になった身としては充分興味がそそられる内容ですね。honzukiさん一押しということで是非読んでみようかと思います。
ふむふむ。タイトルに惹かれますね。
徳川幕府を財政的に傾け、明治維新の遠因を作ったとかそういう見方で書かれたと予想。そうするとと興味深いです。あとはまったく未読な作家なので他の作品とかも調べてみようかと思います。
(場合によっては他の作品を読んだ後に、こちらへいくかも)
宮部みゆきさんの『模倣犯』をお勧めします。
長いですが、引き込まれて一気に読めると思います。陳腐ですが、人間の悪がむき出しに描かれています。私は、その生々しさがショックで、しばらく眠れなくなりました。読んで損はないと思います。
ちなみに、映画は観ていませんが、評判はいまいちですね。。
スミマセン。
honzukiさんへの返信でも書きましたが、宮部作品はほぼ既読でした。
→id:dankichikさん、よろしかったら再チャレンジどうぞ~
宮部氏も人の悪意、そしてそれで傷つく人の心を、淡々としていながらも生々しく描き出しますよね。だから読んでいて、とても感情をゆさぶられる。『スナーク狩り』や『火車』などでもそうでした。
私も小説は好きですが、映画は見る気が起きませんね。
teraponさんに凄く共感できるのですが、
同じことを書いてもしょうがないので私は京極夏彦を薦めさせていただきます。
このシリーズの文量は圧巻です。
またダニエル・キイスのアルジャーノンが4なら、
とか、
なんか面白いかもしれません。
ケッチャムが大丈夫なら
なんかもいいかもしれませんね。
このブログが参考になると思います。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/11/post_77d5.html
http://blogs.dion.ne.jp/white_night/
私は読む本を探す参考にしています。
そうですねぇ。京極夏彦も本屋でよく見かけ、気になるわりには手を出していなかった作家の一人です。本の厚さに躊躇したというのもありましたね・・・。
でも、レビューにあった「読み手を引き込む文章力はすばらしい。」とか「読むやいなや冒頭から引き込まれてしまう。」というあたりにいったん手に取ったら強い中毒性がありそうな気がします。
『ぼくには数字が風景に見える』
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
「アルジャーノン~」もそうですが、独特の思考の描写に驚嘆するだけでなく、ストーリーとしても目が離せない、そんな感じがする2冊なので楽しみです。
【ちょっと訂正】
「スゴ本」のDainさんは徹夜本の時に回答させていただいて、その後劇薬小説の質問など人力とブログの両方で参考にさせてもらってます。劇薬本はいくつか読みましたが、劇薬ランキング上位の作品は入手しづらいのが難点なんですよね。『ぼくはお城の王様だ』は未読ですがこちらは入手できたはず・・・。
黒夜行のところもすごいですね。是非参考にさせていただきます。
こおいう質問だとid:rikuzaiさんが一番詳しそうなので取りあえずidコールしておいて、
作者別に分かりそうなところだけお答えしますね。
先ず古式ゆかしきハインラインから。
ハインライン晩年の傑作で三部作です。ラザルス=ロングのシリーズの集大成とも言える秀作です。
田中芳樹さんは最近では蛸足状態で、若手とのコラボで幾つか秀作があります。
荻野目悠樹さんとの合作で「野望円舞曲」です。現在第七巻まで出ています。スケールの大きさといい、魅力的な登場人物や世界観など銀河英雄伝説に勝るとも劣らない秀作です。
小川一水さんだと
「復活の地」三部作かな。「第六大陸」同様に理想と情熱あふれる作品です。
もう一つ
「導きの星」四部作です。雄大で緻密な構想と知性、感性、非情に思えるほどの豊かな感情。すばらしい作品です。
日本人のSF作家でこの流れだと「藤原征矢」と「野尻包介」に「笹本祐一」といったところがお勧めなんですが、少し柔らかい感じですね。
この中では「野尻包介」さんの
「太陽の簒奪者」をお勧めしておきます。ファーストコンタクトを題材にした知性と情熱を混ぜ合わせたような作品です。
遅くなってすいません。
ハインラインは『夏への扉』良かったなぁと思いつつ、他の作品に手を出していないのがちと勿体無いと思うものです。お薦めの『愛に時間を』ですが、「ラザラス・ロングというキャラクターはハインラインを投影した」ようなことが書かれたのを見ると、他の作品を読んでからの方が楽しめるのかなと思うのですがどうでしょう?
>田中芳樹さんは最近では蛸足状態
確かに!とりあえずアルスラーンの続編はどうしたのかと問いたい。
『野望円舞曲』
国家間の謀略という男性的なテーマにあえて深窓の令嬢を主人公に持ってきたあたりが気になるところです。
同じスペースオペラながらも銀英伝は意識しない方がいいみたいですね。
若手とのコラボといえば中国史もので面白いのを読んだことがあるので、こちらも楽しみです。
小川一水と野尻包介の若手SF作家のも良さそうですね。『復活の地』は確か『第六大陸』とどちらにしようか迷った作品です。まずはこちらから読んでみますね。
いやーSFにもまたはまりそうです。
miharaさんからIDコール来ていてびっくりしました。
土日はネット休みの私なので良かったです、見落としていたかも。
というわけで、ぼちぼちあげつらってまいりますが、
(そういえば100冊の一期も併記があったら回答重複が避けられてたのかなとちょっと残念)
先に、今までのgoldwellさんの感想や評価点を見ていてのイメージから、オススメするとよさそうな傾向を考えてみました。
実はロジック優先はあまりお好きではないのではというのが主な感想です。
情報や心情の書き込み量が多めで、どちらかというと群像的なものが好みなのかなと。
トリックやロジックありきで、そのために演出やテーマがついてくるものも多いですが、
(私はそうした「ゲーム的」なものも好物だったりするわけですが)
goldwellさんは作家の作為を感じると冷めてしまうタイプなのではという推測をしてみます。
それではまず、「この作家のコレは読みました?」の方から。
パニック小説募集の時にSFが入ってきていたので、SF絡みの方の多くはまだあまり手にとられてないと思うのですが、
この界隈もかなりディープですから、どこからと申すとこれがまた…。
挙がっている作家さんは古典というか基本というか、とりあえず代表作は読んでおいても損はないかなという。
ディックなら「流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)」に行くとか、
クラークならとりあえず「2001年宇宙の旅」読んでおこうかなとか。
いっそアシモフの「ファウンデーション」や科学エッセイシリーズに行ってみるとか。
古典と言われるものはほとんど何かのネタ元でもあるので、そういう意味でもおもしろいとは思います。
それでは「こんな作家さんはどう?」の方へ
以上つらつらと。ご参考まで。
miharaseihyouさんナイスIDコールと言いたいところですが、実はrikuzaiさんなら私の質問にきっと来てくれると信じていたのディスティニー。(はっ、いかん、アニメ「おでんくん」の神様の口調が移ってしまった)
いや照れ隠しです。
読書歴を出すというある意味自分を曝け出した質問だとしても、そこまで鋭く分析されるとは驚きです。だいぶ当たっているかも。
面白い本の基準として、どこまで作品世界にのめり込めるかというのがあるのですが、そうするとやっぱり「情報や心情の書き込み量が多め」で緻密なものという傾向があるようです。出来の良いトリックやロジックにやられた!という時もありますが、全体的な傾向で言うと前者の方が評価が高くなるのでしょうね。
そうなると分厚い本でも、一旦読み出せばはまってしまう。『白夜行』と『幻夜』は本屋で東野圭吾の列を見るたびに迷っている作品です。今回がいい機会になりそうです。
小松左京は中学高校の時と20代初めのハルキ文庫で少しは読んでいるのですが、『さよならジュピター』は読んだような読んでないような記憶が明らかでないのですね。さっき本棚調べたら無かったし、テレビで映画を見た記憶が残っているだけなのか。再読になったとしても読んでみたいと思います。
>SF絡みの方の多くはまだあまり手にとられてない
そうなんです。特に外国人作家は何となく敬遠していた時期もあって、まだまだこれからです。まずは『流れよわが涙、と警官は言った』から読んでみますね。世界との繋がりをなくした男の絶望や焦燥、そして結末がどうなるのかとても楽しみです。
高橋克彦はですねー、一時期読み込みました。
伝奇系は『竜の柩』『総門谷』シリーズを楽しんだ時期もありましたが、次第についていけなくなって・・・。
歴史小説では『炎立つ』は今でも強い印象が残ります。特に藤原清衡が屋敷を奇襲されて妻子を始めとする一族が皆殺しに合う中、池の中で何もできずにただ耐えている場面。言葉にできない辛さといいましょうか。そして奥州藤原氏を滅ぼした愚将のイメージだった藤原泰衡の印象が変わったりしました。
しかし最後に読んだ『天を衝く』が表現がワンパターンというか、どうにもつまらなくてそれ以来ご無沙汰してしまってます。
『完四郎広目手控』は未読でした。そういや歴史推理物も結構好きでした。これならいけるかな。
『航路』
冗長的であっても、例によって登場人物の事情を理解させるための書き込みであったり、後半への伏線だったりするのならば読み甲斐があるものです。逆にテンポ良くても情報不足だと「なんで?」となってしまうと止まってしまうので・・・。まぁ内容次第なんですが。
「上巻の遅々とした展開にも多くの伏線とネタがちりばめられており、下巻半ばよりその伏線を活かした怒濤の展開。」というあたりに期待できそうです。
『邪馬台国はどこですか?』
これもいいですねぇ。歴史ミステリ。知っているつもりの歴史常識を再確認する作業というのも楽しいものです。
たくさんのお薦めありがとうございました!
折角のお誘いなので回答欄からも少々…。
・山本周五郎「樅ノ木は残った」
http://www.amazon.co.jp/%E6%A8%85%E3%83%8E%E6%9C%A8%E3%81%AF%E6%...
時代小説は嗜み程度にしか読んでいないのですけれど、その管見なりにベストを一冊。日本史上にも著名な伊達騒動をモチーフにした上下分冊の長編なのですが、作家山本周五郎は言うなれば「史書のどんなくだりを読んでも、そこに『生』の人間を幻視せずにおかない」御仁で…。この人の書く人物は如何に二本差しして丁髷を結い、御座る候と喋りはしても、あくまで赤い血の通った人間であるのが特徴です。平たく言えば武家社会のイデオロギーなんて頭から認めず、この人が、この状況に置かれたら、きっとこうする。その直感だけを頼りに史実を再解釈してしまう…。そしてそれだけに、ぐっと骨の太い、厚みのある人間としての原田甲斐を浮かび上がらせてくれます。
一期目の「壬生義士伝」が5点を獲得していたので選んでみました。ちょっと近い文法で書かれている作品です。
(でもあれ、斉藤一を泣かせるのはやりすぎだったと思うな私。)
・司馬遼太郎「新選組血風録」
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E9%81%B8%E7%B5%84%E8%A1%80%E9%...
ところで、壬生浪と言えばこれですね。(十中九点九まで読んでそうなので略。)
・紀田順一郎・東雅夫「日本怪奇小説傑作集(全3巻)」
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%80%AA%E5%A5%87%E5%...
アンソロジーは余りお読みにならない、との事だったのでそっち方面をつついてみます。詞華集と言えば大体において寄せ集め、抱き合わせ、当たり外れ…と云うもやもやしたイメージがつきまといがちなのですが、いやいや良き選者の良き選になるアンソロジーは実に楽しいもので。上掲するこちらは数多くの海外幻想小説を翻訳・紹介してきた古老両名が、同じく創元推理社から先行する(海外)怪奇小説傑作集の向こうを張り、我が邦にも世界に誇るべき怪奇譚の存する事をばしらしめん、と選りすぐりの代表作を持ち寄った三冊です。収録作はきちっと年代順に並んでいますので、文壇の傍流としてしばしば等閑視されてきたこのジャンルを自然と追体験できる所も良し。ちょっと生硬な感のある明治から、大正、昭和、平成と時代を降るにつけ怪奇の闇はその特殊性を僅かずつ剥ぎ取られ、作品の舞台も題材も我々の「日常」へとじりじりすり寄ってくるのです。
いずれ劣らぬ名品揃いですが、2巻に収められた山本周五郎「その木戸を通って」は北村薫も傑作に数える逸品。それから、以前パニック小説に関する質問で触れた小松左京「くだんのはは」も3巻で待ち構えています。
・谷川俊太郎「谷川俊太郎詩選集(全3巻)」
http://www.amazon.co.jp/%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E4%BF%8A%E5%A4%AA%E9%...
コメント欄で意地悪を言った代わりに…でもありませんが、ここからちょっと冒険して不得手と仰る「詩歌」をドン。大陸史にお詳しいなら唐代の漢詩でも良さそうなものですが、その方面は私とて人様に語れる程の造詣もなし、ひとまず措くとして。
北村薫に代表される「日常の謎」と云う形式がミステリ嫌いへの特効薬…「ミステリなんて犯人探しの当てものゲーム、物語としちゃつまんない。野暮でグロで非現実的」なんて言う心ない人々へ「謎あってこその、物語」を提示できる作品であるのと同様、谷川俊太郎は「詩はロマンチストが読むものなんじゃないの?」と云う蒙をさっくり啓いてくれる力があると感じます。達意平明を通り越して、陳腐なくらいありふれた言葉をただ一つずつ慎重に摘み上げ、丁寧に並べて差し出すだけ自由律現代詩。ざっくばらんに言うと、読みながら「詩というのは、こんなにテキトーでいいものなのか?」と感じてしまう程にくだけきっています。韻と平仄の中を育ってきた詩も最早、散文小説より尚自由闊達な表現形式とまで行き着いているのですね。
分けても谷川俊太郎の書くものは「駅から自分の家までの道筋を書いてみた」、「テーブルの上にりんごを一個置いて、見ながら感じたことを全部書いてみた」などなど、もうこれ以上ないくらい生活に密着しています。そうして、それだけに我々の日常をも「詩人の眼」で再認識させてくれる。とりとめのないエッセイでも読む気構えで、軽く手にとって貰えたらと思います。
・山口誓子「芭蕉秀句」、水原秋櫻子「蕪村秀句」、加藤楸邨「一茶秀句」
http://www.amazon.co.jp/%E8%8A%AD%E8%95%89%E7%A7%80%E5%8F%A5-%E6...
http://www.amazon.co.jp/%E8%95%AA%E6%9D%91%E7%A7%80%E5%8F%A5-%E6...
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E8%8C%B6%E7%A7%80%E5%8F%A5-%E6...
ここまで行くと脱線かしらん。さておき。
最近単行本で新版になった「日本秀句」シリーズの頭から三冊、押しも押されぬ御三家の選集ですね。世界で最も洗練された詩型であり、洗練され過ぎてもう骨しか残ってない十七文字文学である所の俳句ですけれど、お~いお茶の新川柳ならいざ知らず、その宗祖俳聖から辿るのはなかなか骨が折れます。そこでこれ、この「日本秀句」はそれぞれ膨大な量に登る古人の発句を百そこそこにまで切り詰め、篩にかけて、その全てに漏らさず現役・著名の実力派俳人の鑑賞を付して読ませてくれるのですね。してみると何よりもこの「鑑賞」が有難い。人の褒めるを見て我も褒め、隣にならえで付和雷同するようでは余りにも情けないようですが…、そこはそれ。学ぶは真似ぶの謂いで、まず先達の型を仰ぐ事が入門生には何よりの薬になります。私は大変お世話になりました。
ああきりがない。それから…そうそう、世界史の分野に目を向けるなら塩野七生「ローマ人の物語」にも言及されている(らしい。私は文庫完結待ちでまだ読んでません)マルグリット・ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」は小説が極めうる頂点の一つに達した尤物と信じます。あと変わり種で、神坂次郎「元禄御畳奉行の日記」なんてものもありますね…。それぞれ過去の質問で言及した事がありますので、お気が向かれましたら流し読んでみて下さい。あ、阿部謹也「中世を旅する人びと」も面白かったなあ。
http://q.hatena.ne.jp/1189457598#a757844
http://q.hatena.ne.jp/1188770958#a755199
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E4%B8%96%E3%82%92%E6%97%85%E3%...
更に「日常の謎」絡みでは加納朋子を忘れちゃあいけない…のですが、私のつつましやかなPCには長いテキストボックスが毒なので…。ここいらでお暇します。(今一瞬固まった。ジーザス!)
前の質問の時も思いましたけど、やっぱりboojumさん色々読み込んでますねぇー。
『樅ノ木は残った』
そうそう、以前、伊達騒動のアウトラインを知った時に読んでみたいと思ってそれきりでした。名作との評判高い本作はぜひ読んでみたいですね。久しぶりに読み応えある日本史小説になりそうです。
こういう歴史的事件を描いた作品を読むと、今度は違う面からも知ってみたくなって止まらないのですが。
そりゃまぁ、紀行ものと対談集を除けばほぼ既読なもので。もっとも「御法度」を見た時には、所収の「前髪の惣三郎」と「三条磧乱刃」が原作だとはすぐに気づかなかったですが。
個人的には『燃えよ剣』の方が好き。だけどそれの後読むにはいいかもですね。
「日本怪奇小説傑作集(全3巻)」
確かにアンソロジーをあまり読んでこなかったのは「寄せ集め、抱き合わせ、当たり外れ」という面は否めなかったですね。
>良き選者の良き選になるアンソロジーは実に楽しいもの
それを信じて読んでみたいですね。何せ怖い話も大好きなものでして。帰りの電車の中で、眠れない深夜に、背筋が凍る体験をしてみたいものです。
>大正、昭和、平成と時代を降るにつけ怪奇の闇はその特殊性を僅かずつ剥ぎ取られ、作品の舞台も題材も我々の「日常」へとじりじりすり寄ってくるのです。
なるほど時代によって、「怖さ」の違いが感じられるのが面白いですね。
以前紹介いただいた『くだんのはは』ですが、その頃は楽天などで見たら品切れだったのですが、今年になって購入できました。積本のままにしないように。。。
うわぁ、まさかここで詩歌を出してくるとはおもわなんだ・・・。
普通ならば無視するところですが、boojumさんてば紹介うまいんだから。
「散文小説より尚自由闊達な表現形式とまで行き着いている」とか「膨大な量に登る古人の発句を百そこそこにまで切り詰め、篩にかけて、その全てに漏らさず現役・著名の実力派俳人の鑑賞を付して読ませてくれる」と書かれたら何か読んでみたくならではありませんか。ただ価格は「谷川俊太郎詩選集」と比べると後者の3冊はちょっと高いですねぇ。
「「カラマーゾフの兄弟」の次に~」の質問は私もブックマークしてましたが、中は精読してませんでしたね。『ローマ人の物語』は私も文庫が出たら読むって感じですが、ローマ帝国万歳というよりカエサル萌えの塩野氏の御説ばかりでなく、違うローマ人の物語も読んだ方がいいというのは某ブログからの受け売りです。佐藤賢一の著作でも楽しみましたが、今度は『ハドリアヌス帝の回想』でじっくり読んでみることにしましょう。
「元禄御畳奉行の日記」とは懐かしい。昔、横山光輝の漫画版が実家にあって読んだ憶えがあります。ヨーロッパ中世版で「中世を旅する人びと」。ちょうど欧州史にも興味持ち出して色々読み始めたのもここ1,2年のことです。
あ、北村薫と言えば、加納朋子も忘れずにってことで締めですね。
ありがとうございました。
どうも、お勧めしようとした本が軒並み絶版になっていてへこんでるsdkfzです。
どうせ私の読むような本初版しか出ないよコンチクショー。
そんな愚痴はともかく、佐藤賢一といえば
内容はタイトルどおりの本です。
あの戦争の発生過程から結末に至るまで分かりやすく解説していて入門書としてはコンタミーヌの『百年戦争』と双璧をなす良書です。
神林長平といえば
『妖精を見るには、妖精の目がいる』
南極大陸に突如出現した白き霧柱、それは謎の異星体ジャムが作り出した超空間通路だった。
戦闘という最悪の形で始まった人類と異種知性体との出会い。
からくもジャムを撃退し通路を渡り惑星フェアリイへと反攻を開始した人類だったが、そこで敵の正体も目的もつかめぬまま不毛な消耗戦に引きずり込まれてしまう。
フェアリイ空軍・戦術空軍団・フェアリイ基地戦術戦闘航空団・特殊第五飛行戦隊所属の深井零少尉に与えられた任務は、未だ正体のつかめぬ敵の情報を少しでも多く手に入れ、いかなることがあろうとも必ず持ち帰ることである。たとえそれが戦場で味方を見捨てることになろうとも……
戦術戦闘電子偵察FFR31-MRスーパーシルフ、パーソナルネーム雪風は零とともに虚空の戦場を舞う。
お気に入りの作品ではあるんですが冷戦を直接肌で感じていた私よりも上の世代のほうが、この作品をより理解できるような気がしてちょっと残念だったり。
ジェイムズ・P・ホーガンといえば
『星を継ぐもの』は 続編が出ていることはご存知でしょうか。続編も負けず劣らずよい作品なので読まないと損しますよ。
本当は『プロテウス・オペレーション』をお勧めしたいんだけど絶版になってるよ・゜・(つД`)・゜・
確かに面白そうな本をお薦めしてもらっても絶版だと悔しいですからねぇ。
ともかく回答が間に合って何よりです。
(いや実は以前sdkfzさんにお薦めいただいた本を読みきってないので多少引き目が・・・)
そういや、英仏100年戦争に興味を抱いたのは佐藤賢一の小説がきっかけでした。ただあまりにも長くてウィキペディアなどで読むのも肩凝ります。
一度書籍で読んでみたいと思っていたところです。意外と佐藤賢一の歴史書は読みやすいと知ったことだし。
そうそう神林長平は戦闘妖精・雪風の著者だったんですねぇ。「雪風」の名が印象的でタイトルだけは知っていたけど、なんとなく手を出していなかった作品。
>冷戦を直接肌で感じていた私よりも上の世代のほうが、この作品をより理解できるような気がして
ちょっと古い本だと、60~70年代を知っていれば更に面白く感じるのだろうなぁ、と思うものがありましたが似たような感じでしょうかね。
>『星を継ぐもの』は 続編が出ていることはご存知でしょうか。
おっとこれはチェックが漏れていました。『星を継ぐもの』は良かっただけに助かります。
『プロテウス・オペレーション』
あぁ、確かにこれいい!amazonは規定が変わって1冊単位できっちり送料取られるからなぁ。ブックオフで探すか・・・。それにしても『高い城の男』など海外の本を読むと、欧米にとってはナチスドイツは永遠で強大な敵なんですねー。
ちょっと今日は思いのほか帰宅が遅くなってしまってこの時間なので、締め切って明日質問終了とさせていただきますね。
miharaseihyouさんナイスIDコールと言いたいところですが、実はrikuzaiさんなら私の質問にきっと来てくれると信じていたのディスティニー。(はっ、いかん、アニメ「おでんくん」の神様の口調が移ってしまった)
いや照れ隠しです。
読書歴を出すというある意味自分を曝け出した質問だとしても、そこまで鋭く分析されるとは驚きです。だいぶ当たっているかも。
面白い本の基準として、どこまで作品世界にのめり込めるかというのがあるのですが、そうするとやっぱり「情報や心情の書き込み量が多め」で緻密なものという傾向があるようです。出来の良いトリックやロジックにやられた!という時もありますが、全体的な傾向で言うと前者の方が評価が高くなるのでしょうね。
そうなると分厚い本でも、一旦読み出せばはまってしまう。『白夜行』と『幻夜』は本屋で東野圭吾の列を見るたびに迷っている作品です。今回がいい機会になりそうです。
小松左京は中学高校の時と20代初めのハルキ文庫で少しは読んでいるのですが、『さよならジュピター』は読んだような読んでないような記憶が明らかでないのですね。さっき本棚調べたら無かったし、テレビで映画を見た記憶が残っているだけなのか。再読になったとしても読んでみたいと思います。
>SF絡みの方の多くはまだあまり手にとられてない
そうなんです。特に外国人作家は何となく敬遠していた時期もあって、まだまだこれからです。まずは『流れよわが涙、と警官は言った』から読んでみますね。世界との繋がりをなくした男の絶望や焦燥、そして結末がどうなるのかとても楽しみです。
高橋克彦はですねー、一時期読み込みました。
伝奇系は『竜の柩』『総門谷』シリーズを楽しんだ時期もありましたが、次第についていけなくなって・・・。
歴史小説では『炎立つ』は今でも強い印象が残ります。特に藤原清衡が屋敷を奇襲されて妻子を始めとする一族が皆殺しに合う中、池の中で何もできずにただ耐えている場面。言葉にできない辛さといいましょうか。そして奥州藤原氏を滅ぼした愚将のイメージだった藤原泰衡の印象が変わったりしました。
しかし最後に読んだ『天を衝く』が表現がワンパターンというか、どうにもつまらなくてそれ以来ご無沙汰してしまってます。
『完四郎広目手控』は未読でした。そういや歴史推理物も結構好きでした。これならいけるかな。
『航路』
冗長的であっても、例によって登場人物の事情を理解させるための書き込みであったり、後半への伏線だったりするのならば読み甲斐があるものです。逆にテンポ良くても情報不足だと「なんで?」となってしまうと止まってしまうので・・・。まぁ内容次第なんですが。
「上巻の遅々とした展開にも多くの伏線とネタがちりばめられており、下巻半ばよりその伏線を活かした怒濤の展開。」というあたりに期待できそうです。
『邪馬台国はどこですか?』
これもいいですねぇ。歴史ミステリ。知っているつもりの歴史常識を再確認する作業というのも楽しいものです。
たくさんのお薦めありがとうございました!