メカニズムも解明されていません。
http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/2002/Nov2002/021114.htm
「多種類化学物質過敏症」という疾患は、医学界では公認されていません。例えば、AMA(American Medical Association:アメリカ医学協会)は、「多種類化学物質過敏症症候群のはっきりとしたメカニズムや原因を確立したきちんとした対象群をもちいた研究はない」と公的に述べています(AMA Council on Scientific Affairs. Clinical ecology. JAMA 268:3465-3467, 1992)。一方で、「主流でない」医学者たちは、「多種類化学物質過敏症」の危険性を主張し、独自の治療を行なっています。この医学者たちは、臨床環境医と呼ばれています。私はこのページを書くにあたって臨床環境医の書いた本を読みましたが、科学的に不正確な記述が散見され、あるいは十分な科学的根拠のない主張がなされていることもありました。現在では私は、「ホメオパシー」「マイナスイオン」「波動」といった概念と同じように、臨床環境医の言う「(多種類)化学物質過敏症」は科学的に十分な根拠のあるとは言えない概念だと考えています。
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/CS.html
ただ、精神安定剤を処方して良くなるものではないようなので、単に精神的なものではないようです。
人間の嗅覚は、本当に微量の物質でも関知できます。
嫌いな臭いに包まれて、気持ち悪くなったり吐き気がしたりと言うこともおこります。
中高生の中に、化粧の臭いで気持ちが悪くなるという人も結構いると聞きます。(大人になるにつれて気にならなくなるようですが。)
この辺のことが、関連しているかもしれませんね。
そうかなぁ、、、
有り得ないと断言する時点で科学的アプローチとは思えないんだけど・・・
(ない、事を科学的に証明するのは至難の業)
分からない、というのが現時点では正解でしょ。
研究がなされていない、のであって、そういう病気はないと証明された訳ではありませんね。
(研究してないんじゃ話にならん)
マイナスイオンと波動(なんじゃそりゃ?)とかを同列に扱っているのもちょっと疑問だし、、
でも、ホルムアルデヒドやらシンナーやら、自分で吸ってみればいいじゃん。
(低濃度、長時間、数年とか、、、有り得ないならできるよね?)
間違いなく、体調不調になると思うけど、、、
シンナーの害は充分立証されていると思います。
十数年後にフラッシュバックがきたりもするし、、、
それが、どうして低濃度だと害がないと言い切れるのか、
その方が無理があると思うけど、、、
(もっとも、柑橘系の果物には微量の青酸化合物が含まれているけどね、、)
いえ、断言してるわけではなくて、ない方が、今までの僕の理解と矛盾しないのでスッキリするなぁ、と思っているだけでして。
誰もが異常を知覚できないほど普通の、とある郊外の住宅地で、手作りのクリーンルームでしかまともに生活できないという子が取り上げられていました。その子は、外の普通の空気でさえ、気分が悪くなるそうです。
そういうの、人間の感覚としてあり得るのだろうか、そういう疑問の心ですね。
もちろん、過敏症肯定派から納得する説明がいただければそれでいいのですが。今のところないので困っているのです。
納得できる説明ではないと思うのだけど・・・。
ただいま、研究中であるのではないかと思うんです。
解明できてれば、多分、クリーンルーム以外での生活が可能になってるような気がします。
近所のクリニックで精神的なものでしょう・・・と片付けられてたけど、そう思ってもどうにも解決しないから・・・
っと、そういう子を専門に診療してる病院に行ってみたら、
同じような症状のある子が沢山いて・・・。
クリーンルームであれば(準クリーンルームみたいなのでも可能な子もいるけど)症状が軽快することが判った!
みたいな事だと思います。
『症候群』とか『シンドローム』という診断名の着く人は、原因とか治療法は確定していないけど同じ症状を有する(検査結果などなども含めて)のまとまりである事が多いです。
残念ながら、病気は全部が全部、何でこうなるかと判ってるものでもないんだと思うんです。
全然違う病気ですし、もっと軽い病気ですが、私は慢性蕁麻疹です。
アレロックという薬を飲めば、出現しても治るし、治らない時もステロイドを飲むか注射すれば治ります。通常、アレロックを内服中は蕁麻疹が出る事はまずないです。
で、飲んでない時に・・・
お蕎麦・さばなどアレルギーの出やすいものをはじめ普通の白米を食べても、呼吸を止める(気管粘膜が浮腫したために)ほどひとい事になった事もあれば、
それらを食べても全く何もない日もあります。
(ほとんどは後者ですけどね)
で、どちらの時期にもアレルギー検査などなどした事がありますが、特に結果は変わらないんです。
精神的に違ったとか、疲れてたとかいう表現をされますが、そういうのが全く判らないっと思う事も多いです。
アレロックは対症療法でしかなく、慢性蕁麻疹を治してくれてるわけではありません。
クリーンルームも1つの対症療法だと思うんです。今、それしかないんです。
精神的なもので片付けられて、そういう薬を飲めば、治療をすれば軽快するもしくは治癒するならば、その方たちはとても嬉しいと思います。そうではないから、今クリーンルームで過ごしてるんだと思います。
生物学をされてたら、人間まだまだ解明できてなくて、結構判らないところが多いと思いませんか?
まあ、ホルムアルデヒドやシンナーが人体に有害なのは自明ですが。
「過敏症」「アレルギー」っていうのはそれとは違う話ですからね……。
「ハウスダストアレルギーじゃないなら綿ぼこりを吸ってみろ」って言われても困りますわな。
こちら、「化学物質過敏症支援センター」のサイトですが。
アレルゲンとして、殺虫剤や灯油、排気ガスはまだわかるにしても、「においの強い天然のもの」「電磁波」となってくると、うーん。
生物学を学んでいらっしゃるのであれば釈迦に説法でしょうが、アレルギーというのは基本的には特定のアレルゲンに反応するもので。
だから、「ホルムアルデヒドアレルギー」とか「タバコの煙アレルギー」とかはありえるかも知れないですが、「化学物質なんでもアレルギー」というのは想定しにくい、と思います。(電磁波は……うーん。どうやって抗原抗体反応を引き起こすんだろう?)
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070128
上のURLで紹介されているのが、過敏症に対する負荷テストの話ですが、「結果は否定的だった」ということですね。
でも、肯定派の人は「テストに不備があった」って言い張っている、という。
「化学物質過敏症」だ、という人の中には、アルコールにも反応する人がいます。
その人は、アルコールは化学物質だと信じているんですが……。
kappagoldさんが紹介したリンク先でも紹介されているエピソードですが。
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/blindtest.html
「患者」の中には、「自分は化学物質過敏症だ」って信じている、ってだけの人が相当数いるのかも知れません。
さっきの「においの強い天然のもの」「電磁波」といった話は、その可能性を支持すると思います。
(もちろん、患者の中には、ホルムアルデヒドアレルギーとか、ハウスダストアレルギー兼殺虫剤アレルギー、といった人も混じっているでしょうが)
こちら
http://www16.ocn.ne.jp/~fukiages/new_page_10123.htm
でも紹介されていますが、バラの造花の他にも、似たようなエピソードはたくさんありますので。
ですから、現状では、
「症状に苦しんでいる人はたくさんいる。でも、原因が彼ら(とその医師たち)の言う通りではない可能性も高い」
……ってところではないでしょうか。
そう、まさにその嫌いな臭い、というとき、「嫌い」という脳の価値判断処理が介在していますよね。
物理的に、化学的毒性から引き起こされているのではなくて、そういう高次の神経作用が引き起こす「症状」なのではないかなぁと。