とりあえず話が破綻していてもいいので、聞き手を愉しませることを主眼に置いた作品がいいです。
怖い話ですが「牛の首」
いろんな人が小説にしてますよね。
----------
明治以降の文学で、はじめて本格的に件を主題とした、内田百閒の夢幻的な短編『件』。先ほども挙げた『くだんのはは』。小松左京の『牛の首』も似た性質の作品だろう。岩井志麻子の『依って件の如し』は作者得意の土俗的雰囲気と語り口が上手く融合した良作だった
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E6%9B%BD%E4%BF%9D%E7%89%A...
私が一番好きなのは「イソップ」のシリーズですね。
「蟻とキリギリス」など、お笑いコンビの名前に使うほど日本人に馴染んだお話も多いですし!
ユーカラなど、アイヌの口承文学
知里幸恵 翻訳『アイヌ神謡集』岩波書店 1978年1月 ISBN 4003208013
山本多助 著『カムイ・ユーカラ』アイヌ・ラッ・クル伝 平凡社 1993年11月 ISBN 4582760260
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%A...
千夜一夜物語、サルタンへの夜伽の物語と言う観点から、口承文学としても良いかと思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%A4%9C%E4%B8%80%E5%A4%9...
北欧のサガ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%AC%A7%E7%A5%9E%E8%A9%B...
中国の怪奇伝承を集めた「聊斎志異(りょうさいしい)」は
いかがでしょう。
古来の日本の民話とひと味違った雰囲気ですが
狐狸や幽霊や仙人が登場するので、欧米の童話よりは
親しみ安いと思います。
岩波文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003204018
(他の出版社からも色々なタイトルで出ているようです)
他に、日本の戦国時代の笑い話を集めた「醒酔笑」というのが
あります。木下藤吉郎のとんち話から下ネタ(男色ものまである...)まであり多彩です。
※確か岩波文庫だったと思いますが、現在品切れ(絶版)のようです。
口承の定義があいまいですが
文字化されるとそれは口承ではなくなるのですから
ですが、「平家」をサンプルに挙げているようなので
それで言えば『醒睡笑』『きのふはけふの物語』『戯言養気集』
『古事記』『万葉集』などをどうぞ
もしくは御伽草子全般、偽書、宗教関係の書物が全て該当します
儒教など「子曰」ですしね。
口承文学と言っていいのかどうかわかりませんが、有名どころで、アンデルセン童話はいかがでしょうか。
「マッチ売りの少女」や「はだかの王様」など、子ども向けの童話と見せかけて、実は大人への教訓も含んでいる、とても奥深い内容の物語だと思います。
唐宋伝奇集
中国の唐から宋にかけての時代の伝奇です。後編には芥川龍之介でお馴染みの、杜子春の原作などもあり、読みやすいでしょう。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/400320381X/sr=1-10/qid=116253...
中国物なら捜神記もお薦めします。かなり破綻した、結論のない話もありますが、面白いです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582800106/ref=pd_sim_b_2/250...
韓国の民話が興味深いと思うんですが
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140881771
私が読んだ本とは違うかも知れませんが
悪党の加藤清正を退治するヒーローの話とか興味深かったです。
(この本にはその話は乗ってないかも知れませんけど)
この質問でホメロスが出てこないのは不思議ですね。
トロイア戦争のことを描いた「イリアス」、その後の英雄オデュッセウスの帰還を描いた「オデュッセイア」。多少神話の知識がないとどれが神様でどれが人間なんだかわからなくて混乱するかもしれませんが、どちらも一読の価値はある作品です。涙あり笑いあり、だけど逆に言えば、何でもありでつめこみすぎの感はある……といった感じ。もともと語られていたものが、文字化され現在まで残っている(ホメロスは紀元前八世紀の詩人といわれている)、ってことを考えても面白さは折り紙付き。
個人的には、直球過ぎて誰も挙げないのであろう柳田國男の「遠野物語」が非常に面白かった。こちらは明治期に収集された村の伝承で、学術(民俗学)目的の資料的文献でありながら、飾らない文章から来る緊張感もあってか、珠玉の短篇世界に迷い込んだような幻惑感さえおぼえます。
それと、落語はどうでしょう? 愉しませる目的ということで言えば何よりこれ、とは思うのですが、ま、口承文学というよりは芸能ですか。某ドラマの影響で去年は新刊復刊のラッシュでした(ちくま文庫あたりすごかった)。でも詳しいわけではないので、うかがいを立てるだけで(解説は詳しいひとに……)。
ありがとうございます。
そうですねぇ、落語は口承というよりも芸能寄りですね。興味のある分野ではあるので別の機会に質問するかもしれませんが。
まあ、なしだとは言いません(質問の意図に沿っていれば)。なにかオススメがあればどうぞ。
定義もなにも、「口承文学」という用語はすでにあるのですよ。「文学」の定義を広げただけです。
ただ、『古事記』や『万葉集』は明らかに違う気がするのですが。
そのとおりです。