【はてな文章表現力コンテスト】

以下の[変換対象]から安易な表現を除き、情緒溢れる表現に変換してください。

状況:
季節は冬、外は雪で、部屋の明かりは窓から差し込む雪の白い光だけです。つまり、部屋は暗いということです。見ている人の心理は、退屈であるか、少しもの悲しい感傷があると想定してください。

変換対象:
[水道の蛇口から水がポタポタとこぼれ、ステンレスが定期的に音を鳴らす]

例文:
[丸い、無機質に凍る蛇口から、透明な退屈が音を立てながらステンレスを打ち付け続ける]

素晴らしい表現力にはいるか賞、それ以外は均等配分とさせていただきます。
単なるURLの紹介はご遠慮ください。当たり前ですが、コピペ(コピー&ペースト)によるものもご遠慮ください。
単なるURL紹介・コピペであった場合0ポイントです。

回答の条件
  • 1人1回まで
  • 登録:
  • 終了:2006/11/03 01:40:21
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ベストアンサー

id:daikanmama No.8

回答回数2141ベストアンサー獲得回数82

ポイント30pt

「鉛色の口元から滴り落ちる孤独な雫が、冷たいリズムを響かせ続ける。」

id:ElekiBrain

ああ、いいですね。

この場合“リズム”がむしろ逆に孤独な感じを助長して、素晴らしいです。

都会派な感じ。

2006/11/02 23:40:23

その他の回答9件)

id:jyouseki No.1

回答回数5251ベストアンサー獲得回数38

ポイント12pt

外の騒音は雪にかき消されている。凍りつきそうな水道管の中を必死でしずくが這い出して、ステンレスを叩いて奏でる音だけが響いている。

id:ElekiBrain

騒音と定義した上で「必死に」が出ているので、きっと街の風景なのでしょうか。

「奏でる」がいいと思います。

2006/11/02 21:12:34
id:sibazyun No.2

回答回数1824ベストアンサー獲得回数246

ポイント12pt

昨晩の私の退屈をまぎらす作業はうまくいったということだ。そのままでは雪で温度がうばわれた水道管は凍てつくはずだった。それを、ほそくほそく水をしぼって出す。このしぼり方に一時間かけた。目がさめてみると、みごと凍結はさけられ、水道からは水が断続的に、そう、続より断が長く、たれている。下はステンレス。水はつめたいとはいっても、零度より上だ。それに対し、ステンレスは外気温-そう、暖房なしなので零下五度-に冷えている。そのステンレスを暖かい水滴がたたいていく。。。

id:ElekiBrain

あくまで[変換対象]の内容から大きくはみ出て欲しくはなかったですが……。

(悪意がないのは分かります)

>零度より上だ。それに対し、

>ステンレスは外気温-そう、暖房なしなので

>零下五度-に冷えている。

やや説明口調なのが気になります。

(すみません)

2006/11/02 21:17:43
id:you-pon No.3

回答回数1004ベストアンサー獲得回数23

ポイント30pt

どこか、遠くの世界の出口から、悲しげな音がこちらの世界へ現われては消えていく

id:ElekiBrain

うまいです。

この文章の上下に「蛇口」を直接的に表す単語が入れば、普通の小説内の文章としてそのまま十分通用すると思います。

また、

>遠くの世界の出口から

という表現が、蛇口を見る人物の寂しい心情を表しており、意識が雪に向いておらず、遙か遠くの何かを、ただぼうっと考えているように見え、良いと思いました。

2006/11/02 22:20:21
id:karasimiso No.4

回答回数41ベストアンサー獲得回数1

ポイント12pt

暖をとろうと鉄のトンネルから這い出してきては、白くよどんだスポットライトを抜け、薄暗い鉄のステージでステップを踏み続ける。

id:ElekiBrain

確かにうまいとは思うのですが、部屋が暗く、一種陰鬱な心理であるという前提では


>ステップを踏み続ける

は軽快すぎる印象を与えますし、同じく


>スポットライト

もどちらかというとそれを助長している気がいたします。

仮に、見ている人物にとても嬉しい出来事があるのであれば、この表現でぴったりだと思います。


>暖を取ろうと

ここで単なる水しぶきが生き物のように感じられ、さらに嬉しい感じになってしまってます。


>白くよどんだ

雪の光がここだけ白くよどんでいます。大なり小なり雪は白ですから、陰鬱な空気の場合であっても、心理を表す表現としては

「ぼやけた白が、灰色の蛇口に映りこむ」

程度がおそらく適切だと感じます。


>鉄のトンネル

トンネルは確かに暗いのですが、堅い雰囲気を与え、“鉄の”というところでさらに硬質化します。確かに冷たい=堅いという感じにはなりますが、ベストではないかもしれません。

2006/11/02 22:10:45
id:sokyo No.5

回答回数1377ベストアンサー獲得回数97

ポイント12pt

 

 さっきから、流しで退屈が足音を立てている

 

 私はそれを止めに行く気になれない

 

 

 今また、思い出したように、あいつが一滴 落ちた

 

id:ElekiBrain

「あいつが一滴 落ちた」というよりも「それは一滴落ちた」が良かったかも知れません。

2006/11/02 22:12:47
id:HON2 No.6

回答回数220ベストアンサー獲得回数4

ポイント12pt

「締めたはずの蛇口からこぼれる透明な雫は、忘れてしまった憤怒のように散っていた」

id:ElekiBrain

>締めたはずの蛇口からこぼれる透明な雫は

ここまで好きです。しかし、“憤怒”はちょっとひねりすぎたかも知れません。“忘れていた”で打ち消しが入っているので、意味は分かります。しかし、やはりどうしても“憤怒”が目立ってしまう傾向にあるのが残念です。

2006/11/02 22:15:29
id:eityan No.7

回答回数477ベストアンサー獲得回数5

ポイント12pt

蛇口はきれいに光っている。

水はきれいに光っている。

ステンレスはきれいに光っている。

なのに見える世界は濁ってる。

id:ElekiBrain

ちょっとひねりすぎかな~。

“光っている”という表現を統一したのはもちろん意識的にでしょうが、むしろそれぞれの光り方を描写した方がよかったですね。

2006/11/02 22:39:39
id:daikanmama No.8

回答回数2141ベストアンサー獲得回数82ここでベストアンサー

ポイント30pt

「鉛色の口元から滴り落ちる孤独な雫が、冷たいリズムを響かせ続ける。」

id:ElekiBrain

ああ、いいですね。

この場合“リズム”がむしろ逆に孤独な感じを助長して、素晴らしいです。

都会派な感じ。

2006/11/02 23:40:23
id:reply No.9

回答回数787ベストアンサー獲得回数0

ポイント12pt

あれは、オレの涙だ・・・

ぽたん。

ぽたん。

うつろに乾いた視線は、蛇口から落ちる水滴を見つめているようでもあったが、ほの暗い部屋の中ではそれは見えるはずもなく、ただ空しく響くその音が、冷酷に時だけが過ぎていくことを告げていた。

ぽたん。

ぽたん。

ぽたん。

id:ElekiBrain

すみません、[変換対象]を逸脱しすぎると返答に困ります。文の上下にエピソードを付け加えすぎです。


>“あれは、オレの涙だ・・・”

はちょっと反則です。あくまで情景描写で心理を映し出してください。


>ぽたん

この羅列は、単純な詩であればこういった表現でも構いませんが、むしろ状況や心情を把握しづらくします。

表現として分かりやすいものを選択すればするほど、逆に伝わりにくくなってしまいます。

また逆に、饒舌な描写を用いすぎてもわかりにくい文章になってしまいます。わかりやすさと、表現豊かな単語を駆使して書くのは大変ですが、そこが腕の見せ所です。


>うつろに乾いた視線

これも、直接人物をさしている表現ですから、反則気味です。


>ほの暗い部屋の中ではそれは見えるはずもなく

漆黒であれば見えないのは分かりますが、“外は雪で、部屋の明かりは窓から差し込む雪の白い光だけです”と状況説明に書いたとおり、部屋に全く明かりがない訳ではありません。また、この表現内の出来事だとしても、“ほの暗い”のですから、蛇口が見えないほど暗いはずはありません。


質問に、人物の描写を風景によって表してください、と付け加えるべきでした。

これは私の説明不足です。すみません。

2006/11/02 23:55:12
id:booboo_002 No.10

回答回数352ベストアンサー獲得回数14

ポイント12pt

冷たい闇をすり抜けた清冽な雫が、張り詰めて凍てた心をおやみなく敲く。

id:ElekiBrain

し、渋い。


>張り詰めて凍てた心をおやみなく敲く。

本当に、心の中に冷たくにじんでゆくような、そんな印象です。


清冽な雫

惜しいです。清冽だとおそらく山中の清らかな流れを連想させますから、どちらかといえば退屈や悲しみとは逆の表現になってしまいます。

暗い部屋、水道という鉄分たっぷりの入り口から出る水は、きっと清冽な印象を与えないはず。

2006/11/03 01:34:14
  • id:beautiful_peace
    凍てつく銀の蛇口から、透きとおった倦怠が膨らんでは、
    みずからの重みに耐えきれず、ほとり、ほとり、と落ちてゆく。


    ……こういうの面白いですね!
  • id:ElekiBrain
    ElekiBrain 2006/11/03 02:15:09
    わざわざコメントしていただき、ありがとうございます。


    >凍てつく銀の蛇口から、透きとおった倦怠が膨らんでは、

    “銀の蛇口”おそらく蛇口には雪の光が映り込んでいるのでしょう。ただし、銀というイメージは、欧米ではともかく、日本ではきらびやかなイメージです。すこし明るすぎる感じがしなくもないです。


    >透きとおった倦怠が膨らんでは

    “膨らむ”とは、きっと、蛇口本体から、いままさに離れようとしている水滴の事だろうと思うのですが、落ちる瞬間は、本体についている水と、落ちようとする水の間がむしろ萎んでいる(あるいはすぼんでいる)ものと思われます。どの瞬間を切り取るかにもよるのですが、基本的に膨張はしていないと思います(縦方向に膨張している、と仰りたいのはわかります)。
    とはいえ、全体的に綺麗だと思います。


    例:
    「凍てつく鈍色の円形から、透き通った倦怠がすぼんでは、流し台の冷ややかな銀色に、はじけて消えた」

    こんな感じではいかがでしょう。あえて“銀色”に挑戦したのは、“冷ややか”によって打ち消すためです。
    また、あまりにもやりすぎて状況がつかめなくなる可能性を憂慮し、“流し台”という直接的な表現もあえていれてあります。
  • id:ElekiBrain
    ElekiBrain 2006/11/03 02:20:51
    悩みました。you-ponさんの表現はとても良かったのですが、蛇口をなんとかして挟んでくれたら、より状況が分かりやすくなったかも知れません。心情と情景は一セットだと思っていますから、平易かつ情緒的で、それでいて綺麗に纏まっているのが理想です。
    あまり説明的すぎず、かといって情緒的すぎない。難しいですね。

    いるか賞の daikanmama さんは乾いた表現がクールで、かつ指定した内容を盛り込んでいます。“冷たい”をよりよい表現で彩っていただければ、もっと高ポイントだったと思います。

    均等配分、ということでしたが、you-ponさんも30ポイントとしました。
  • id:sokyo
    おはようございます。
    5番の回答者です(まだ読んでくれているかなあ?)o
     
    講評ありがとうございます。
    …とはいえ、ちょっと物足りない気も(爆)。
     
    私は、せっかく「退屈」を擬人化したので
    「それ」よりも「あいつ」がいいなあと思ったのですが、
    ElekiBrainさんが「それ」を推す理由は何でしょうか?
  • id:ElekiBrain
    ElekiBrain 2006/11/04 18:52:22
    こんばんは。sokyoさん。
    今回は詩ではなく、小説の中の一文という想定です。ですから、[変換対象]はおろか、[例文]もそもそも詩としては不完全です。

    “あいつ”だと、当然人物を指す言葉になるため大変詩的なのは分かるのですが、その分表現はしないが、確かに“居る”とされる人物が、他の誰かを想って発している“台詞”のような印象になってしまい、わかりにくいと感じたのです。詩は読み手にテクニックを要求しますが、小説はテクニックを使いすぎると意味が通じなくなってしまうのです。

    そこであえて平易なものにしました。私が何度も「蛇口など、直接的に表す単語が一次は欲しい」と書いていたのはそう言う理由です。

    そういった意味では
    「凍てつく鈍色の円形から、透き通った倦怠がすぼんでは、流し台の冷ややかな銀色に、はじけて消えた」
    としたコメント欄の例文は、やや、やりすぎた感も否めません。
    やりすぎず、平易すぎないという基準は確かに難しいと思います。

    最後になりますが、ご参加ありがとうございました。
  • id:sokyo
    おはようございます。
     
    (本当は最初に「小説」と「詩」の定義をしなきゃいけないのかもしれませんが、
    なんとなくわかる感じがするので(爆)、気づかなかったコトにしますo)
     
    あ、なるほど、詩ではなくて小説なのですね。
    私は、句読点をつけなかったコトからもばればれですが、
    詩のつもりでした(汗)。
     
    それでもやっぱり私は「あいつ」でも変ではない気がしています。
    それはきっと、私の考える小説が、ElekiBrainさんの考える小説よりも、
    詩のほうにふれているコトからくるのでしょうね。
     
    考えの相違はわかりました。
    でもたぶん、私はスタイルを変えないと思います(笑)。
     
    返信ありがとうございました<(_ _)>

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