村上春樹という作家のモチーフを、ざっくりとつかむのなら、本の薄さといい、処女作である『風の歌を聴け』がオススメです。
『風の歌を聴け』で提示したテーマは――『1973年のピンボール』という小説を挟みますが――『羊をめぐる冒険』を「都市生活者の教養小説」とすることで一旦クリアされるので、処女作を楽しみつつも結末に釈然としない場合は、より楽しく読めるのではないかと思います。
『羊をめぐる冒険』以降の村上春樹は、それまでの作品(短編・長編・エッセイ含む)を総括するような長編『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を書くことになります。
この作品は、村上春樹に抱かれる一般的なイメージである「都市生活者の物語」にならない道具立てになっているのと、その後作家としてトライし続ける――つまり作品内で解決できなかった――テーマが多く並べられていることもあり、読み終えるのは骨かもしれません。
とはいえ、問題を多く提示しようとした意味では最高傑作かもしれません(ちなみに、次作『ノルウェイの森』は、前作のテーマを継続した作品であるので、続けて読むとベストセラー小説とは異なった楽しみ方できます)。
また、短編集としては、すでに始まっている自分の人生が、だれとも交換できない悲哀を語る作品が多い初期短編集『中国行きのスロウ・ボート』、『回転木馬のデッドヒート』などが読みやすいのではないかと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B...
夜のくもざるはいわゆるショートショートと言うのでしょうか。
一編一編がとても短いのに村上氏の世界が詰まっています。
枕元において寝る前に少しだけ読む、とか
ちょっとした気分転換に読む、みたいな長々としない読み方が
出来るのでいいんじゃないかと思います。
はじめはショートショートから軽く入っていくというのも手ですね。
ご回答ありがとうございます。
定番ですが、ノルウェイの森ですね。
上・下巻と少し長いぶん読み応えはあります。
実は私の最初の「村上春樹」もノルウェイの森。
その後はまって、何作も買っています。
しかしこの本については、プロローグでぐっと胸をつかまれる気がします。
様々な登場人物が出てきますが、誰に共感できるのかよくわかりません。私が女なせいか、主要な3人の女性にひきつけられます。それぞれが主人公と深いかかわりを持つのですが、タイプがとても違います。
そのため、どの人に共感を覚えるか?というのが村上春樹好きの中ではよく話題になります。
有名なだけあって、とてもおもしろい作品です。私個人の感想としては、とても悲しい話です。悲しみをどこに持って行ったらいいのか、まったくわからない話です。
ぜひ、最初に読んでほしいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A...(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
ご回答ありがとうございます。
ワタシが村上春樹を敬遠した原因に、『ノルウェイの森』がベストセラーすぎたというのもあったりします。
しかし、いつかは読んでみないといけませんね。同年の友人でこれを強く勧める者もおりますし。
私は村上春樹の作品はだいたい全て読んでますが、
実は一番すきなのはこの本かもしれません。
という、好き嫌いは抜きにして、
はじめての作家に手を出す時、私は
デビュー作から順に読む
というのが一番いい読書方法だと思っています。
読みすすめるうちに、その作家が何を考え、
どう成長していったかも読み取れて、二度オイシイからです。
この本は章が短いし、中篇なのでとっつきやすい点もおすすめです。
裏ワザとして、
作家の一番売れている本から読む
(村上さんなら『ノルウェイの森』ですね)
もアリかと思いますが、次に読む本に困っちゃうんですよね。
なので、最初から刊行された順に読むのがおすすめです。
「デビュー作から順に読むというのが一番いい読書方法」というのはそうなのでしょうね。
『風の歌を聴け』はワタシが好きなヴォネガットの影響というのを聞いた覚えがありますし。
ご回答ありがとうございました。
娯楽としてなら どれを取っても 面白いです。なんでもない事柄でも 面白く読ませる文章になっています。
もともとは 処女作の《風の歌を聴け》から 信頼関係を問い求めることが主題であるとしてわたしは読みましたが ねじ巻き鳥クロニクルの第二部まででその模索は 終わりました。その第三部で いわゆる娯楽ものでよいというほうへ転換をし 信頼関係論はあきらめたようです。
河合隼雄の精神分析にもとづく思想に 自らの見解の方向を見出したかのようですが 河合の思想は 世の中すべてあいまいであるという内容に尽きます。
言いかえると 信頼関係を求めているという姿勢を見せれば そのあいまいさが解決につながるという考え方だと思われます。
このような見解もあるということをお伝えします。
ふーむ、娯楽としてならどれも面白いということですか。
あとリンクいただいた長文の春樹論も追々読ませていただきます。
ご回答ありがとうございました。
あなたが本好きで、気に入ったらたくさん読みそう、というのならば、そしてゆっくり読む時間があるならば、古い時代から読み始めるということで「羊をめぐる冒険」をお勧めします。
「ちょっと変わった物語」として飽きずに読むことができてとっつきやすく、それでいて村上ワールドの匂いも十分するのではないかと考えました。
「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」に連なる話なので、デビュー作の「風...」から読んだ方がスッキリしますが、人によっては「村上色」が気になってしまうかもしれないと思うので。
もっと新しいところから手を付けたいということであれば、「海辺のカフカ」はいかがでしょうか。人によっては話の中身にあまり興味を持てないかもしれませんが、読み進めやすい(語りがうまい)ので。
最近の作品は「独立色」が強いような気がしますが、以前の作品群(「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」、「ダンス・ダンス・ダンス」)は「村上ワールド直送」という雰囲気なので、その時期の短編、エッセイも含めて読んでみるとおもしろいのではないでしょうか。
すごく作品数が多いというわけではないので、時代を追ってすべて読むぐらいのつもりで付き合うと、いろいろな発見があっておもしろいと思います。
『羊をめぐる冒険』とのことですが、他にもいろいろお勧めいただきありがとうございます。
当然ながら、どれが正解というのはないのでしょうね。
「ノルウェイの森」です。
私も初めて読んだのがこれです。
最初わけわからなかったけど、後でまた読んで理解したくなるほど
興味深い本でした。
この本がきっかけで、他の村上春樹の本を読んでみたいと思ったので。
ご回答ありがとうございます。
上にも書いたようにワタシは『ノルウェイの森』が大ベストセラーだったために食べず嫌いになってしまったクチですが、刊行から大分経って勧める読者がいるというのは素敵なことだと思います。
最初期のエッセイ集のため、村上さんがどういう人間なのか、どういう環境で初期の作品を書いたのかわかりますので、村上ワールドの入り口としてわるくないように思います。とても読みやすいのも理由のひとつです。
文章的にはふつうのエッセイ集ですが、最後の『ランゲルハンス島の午後』は、散文とも詩とも言いがたい妙味のあるエッセイです。その余韻が消えないうちに小説本を開けば、スムーズに読みはじめられます。
ぼくは、『ランゲルハンス島の午後』というネーミングセンスに感心して、村上春樹という作家のなまえを覚えました。
ワタシも読んではないにしろ、作品の名前は大体知っていたつもりですが、この本は名前自体知りませんでした(ので興味が湧きます)。エッセイ集でははじめてのエントリですね。
ご回答ありがとうございました。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
ヴォネガット好きということでしたら、これがファンタジーぽくて
イチ押しです。(私もヴォネガット好きですので)
「ノルウェイの森」は読んだ人が語りたくなるような作品だとは思いますが、それだけに読後感に個人差があるような気はします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%B5%8...
実ははてなで聞く前に知った人に聞いてみたのですが、そこで複数の人から『世界の終り~』があがっていたんですね。なるほど、ファンタジーぽいですか。
ご回答ありがとうございました。
「羊をめぐる冒険」は、yomoyomoさんもお好きな(という記憶が)チャンドラーの「長いお別れ」を下敷きにしているそうですので、とっつき易いのではないでしょうか?
URLは関係ありません。
おおっ、『長いお別れ』!
ヴォネガットにしろチャンドラーにしろカポーティ(の短編)にしろ付随して語られる作家の作品は好きなのに、村上春樹の本を読んだことがなかったことに改めて気付きました。
ご回答ありがとうございました。
私がはじめて読んだのは、確かマリ・クレールというファッション雑誌に掲載された『パン屋再襲撃』でした。脳ミソの思わぬ部分に風があったような感じがして、当時出版されていた他の本を読み始めました。その頃はちょうどカート・ヴォネガットにのめりこんでいた直後でした。今こうして他の回答者さんの推薦文を読み、当時はまったく気にしていなかったのですが、ヴォネガットと共通項があったのだはじめて気づきました。
一番ガツンと来たのは、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。一粒で2度おいしい、構成です。異質な二つの世界は、それぞれに完結していて、村上ワールドの幅広さに感嘆します。
世界の終わりは、その後の『羊』に通じる世界かなと思うし、ハードボイルドワンダーランドの、荒唐無稽さは「海辺のカフカ」あたりが近いかと思ったりしています。
その後の彼の小説世界の中は、この二つの世界の内側にあると感じます。
よって、私のお勧めはこれです。
そういえば、うどんブーム前の、讃岐うどんツアーの本も好き。
なるほど、やはりこれだけキャリアのある作家の作品世界となると幅があるのでしょうね。
大学時代に食わず嫌いせず読んでおけばよかった(笑)
ご回答ありがとうございました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101001391
雨天炎天—ギリシャ・トルコ辺境紀行 (文庫)
多分この本を読んでも春樹の全体像なんか全然わからないし、代表作でもないんで春樹ってどんな作家というには全然勧められない本なのだが、しかし物語でないノンフィクションとして、しかしそれでも春樹らしさがにじみ出てしまう本としてお勧めします。本当にこんな世界が現実にある。その旅行記のリアルさが確実に感じられて断然面白い。私も何が春樹らしさなのかよく分かってないのですが、何も考えずでも確実に楽しめるものとしてこの本は長さもちょうどいい本のような気がします。
こちらも紀行文ですね。
彼のノンフィクションも「それでも春樹らしさがにじみ出てしまう本」みたいですね。
ご回答ありがとうございました。
既に推薦されていますがわたしも
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
を推します。
前提となる設定や、その前にアレを読んでおくともっと楽しめる、といった話の流れがなくとも単純に楽しめると思うからです。
わたしは自分の娘にもこの作品を勧めました。当時は中学に入ったばかりでしたが、面白く読めたようです。その後羊三部作を読みました。
また作者も自身の作家としての将来と能力に自覚し、技術的にも覚醒しつつある作品だと思います。
お勧めです。
やはりこの作品は避けて通れないようですね。
しかし中学生にしてこの小説を楽しんだというのはすごいですね(読んだことのない人間が書くのはなんですが)。
ご回答ありがとうございました。
『象の消滅』という、短編小説選集があるので、それをおすすめします。内容的にも(ほぼ)ベスト的なものになっているので、手っ取り早く氏の作品をつかむには一番の近道だと思います。
また、村上春樹氏は、短編を膨らませて長編にすることがあるので、(ノルウェイの森も、世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドも、ねじまき鳥クロニクルもそうです)、そういった意味でも、いいきっかけになるのでは。
「短編を膨らませて長編にする」というとチャンドラーもそうですが、彼の場合チャンドラーと違い、完成度の高い短編も多いと聞きますね。
ご回答ありがとうございました。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」お勧めです。
彼の世界観を把握していなくても、
ピュアに不思議な気持ちにさせてくれて、それでいて、話の展開を論理的に追わされる・・・みたいな。
シリーズモノじゃないところと、登場人物の設定がとてもよいです。
おはようございます。
徐々に『世界の終り~』が増えてきましたね。肩肘はらずとも楽しめる作品でもあるということでしょうか。
ある作家の作品を読もうとして、どれから手をつけていいか分からないときは、mixi のレビューランキングを利用してはどうでしょうか。
mixi レビューで村上春樹を検索すると次のようになります。
これを見て、レビューが100件以上あり、満足度平均が 4.2点以上(5点満点)のものをならべると
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド | 4.61点 |
ダンス・ダンス・ダンス(上) | 4.44点 |
ダンス・ダンス・ダンス(下) | 4.43点 |
遠い太鼓 | 4.42点 |
羊をめぐる冒険 | 4.36点 |
カンガルー日和 | 4.35点 |
風の歌を聴け | 4.34点 |
象の消滅 | 4.34点 |
アンダーグラウンド | 4.34点 |
国境の南、太陽の西 | 4.31点 |
ねじまき島クロニクル(1) | 4.30点 |
ノルウェイの森(上) | 4.26点 |
ノルウェイの森(下) | 4.22点 |
となり、「世界の終り~」が最も評価の高い作品であり、しかも他の作品より一つとび抜けて良いことが分かります。
多くの人が満足しているのですから、村上春樹作品の中で最も満足できる可能性が高いのはこの作品ではないでしょうか。
よって、私なら「世界の終り~」をオススメします。
mixiのレビューを参考にするのは思いつきませんでした。やはり『世界の終り~』がトップで、国内ではこれが彼の最高作という認識なのでしょうね。
ご回答ありがとうございました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062749068/sr=1-1/qid=1160773...
いろいろ考えたのですが「回転木馬のデッドヒート」を挙げることにしました。
村上春樹は何から読めばいいの?という質問は過去にも何度かされたことがあります。大体は「風の歌を聴け」(最初だし)か「ノルウェイの森」(バカ売れしたし)を挙げているような気がするのですが、答えておきながらいつもそのどちらもしっくり行ってません。
「風の歌を聴け」はヴォネガットの影響がとよく言われますが(例えば三浦雅士)、「So it goes.」的な達観の空気は漂っているけど、ヴォネガット的優しさはそんなに感じられないし、彼岸と此岸が混ざったような世界がキザに書かれているだけのような気がして、最初にどうぞという感じがあんまりしません(でも、ピンボール、羊・・・と読んでいくつもりであれば、これから読むべきだと思います)。
「ノルウェイの森」はあのクサイ比喩の連続をどう受け止めるかという意味で、好き嫌いがはっきりしそうな作品です。
で、今回この質問を見て改めて考えてみたのですが、事実を元にした小説集である「回転木馬のデッドヒート」が一番ナチュラルに村上春樹らしさを感じられるかなという結論に至りました。
クセがないけれど、初期の村上春樹的な空気はちゃんと持っている作品集なので。後期になるとだんだんあざとさが目についてくる気がして好きではないので。
なお、僕は高校生の頃に村上春樹が好きだったので全著作の6、7割は読んでいると思います。今はあんまり好きではありません。一番好きなのは「ダンス・ダンス・ダンス」です。
あと、個人的にはヴォネガットに似ていると思えません。キザにてらいがないところはチャンドラーっぽくもあるけど、煙に巻かれるけどリズムがあって心地いいという意味ではブローティガン的なところもあるような気がしつつ、でも一番雰囲気が似ているなと思ったのはオースター「ムーン・パレス」でした。以上、個人的な意見ですが参考になれば。長文失礼しました。
いえいえ、回答ありがとうございます。
オースターの『ムーンパレス』はワタシも大好きな小説なので、それは心強いコメントです。
『回転木馬のデッド・ヒート』はスケッチブック・ストーリーと評されてますね。なるほど。
短編集レキシントンの幽霊をお薦めします。個人的に一番好きな短編集だからです。7作品収められていますが、すべて素晴らしいと思います。全体的に少し暗めのトーンになっています。読み終わったあとに、静かな悲しみと恐怖がしっとりと胸にしみ込んでくるような短編集です。
「ノルウェイの森」ですが、長編で唯一のリアリズム小説なので、村上作品の中ではちょっと特殊な位置にあります。他の長編とは成り立ちが違うので、敬遠されているのなら後回しにしてもいいと思いますよ。
村上春樹という作家のモチーフを、ざっくりとつかむのなら、本の薄さといい、処女作である『風の歌を聴け』がオススメです。
『風の歌を聴け』で提示したテーマは――『1973年のピンボール』という小説を挟みますが――『羊をめぐる冒険』を「都市生活者の教養小説」とすることで一旦クリアされるので、処女作を楽しみつつも結末に釈然としない場合は、より楽しく読めるのではないかと思います。
『羊をめぐる冒険』以降の村上春樹は、それまでの作品(短編・長編・エッセイ含む)を総括するような長編『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を書くことになります。
この作品は、村上春樹に抱かれる一般的なイメージである「都市生活者の物語」にならない道具立てになっているのと、その後作家としてトライし続ける――つまり作品内で解決できなかった――テーマが多く並べられていることもあり、読み終えるのは骨かもしれません。
とはいえ、問題を多く提示しようとした意味では最高傑作かもしれません(ちなみに、次作『ノルウェイの森』は、前作のテーマを継続した作品であるので、続けて読むとベストセラー小説とは異なった楽しみ方できます)。
また、短編集としては、すでに始まっている自分の人生が、だれとも交換できない悲哀を語る作品が多い初期短編集『中国行きのスロウ・ボート』、『回転木馬のデッドヒート』などが読みやすいのではないかと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B...
fairaさん、ごぶさたしております。
やはり最初は処女作ということでしょうか。
どういう順番で読んでいくか大体見えてきた感じではあります。
ご質問を読んで、現在村上本読者となった自分が一番最初に浮かんだのは「羊をめぐる冒険」(上下2巻)。次に「象の消滅」。
羊~の理由はluxonさんが書かれている
>「ちょっと変わった物語」として飽きずに読むことができてとっつきやすく、それでいて村上ワールドの匂いも十分するのではないかと考えました。
とのコメントに同感。
「象の消滅」は、アメリカ人編集者が選んだ短編集で、どちらかと言うと暗いトーン&ワールド色があるかもしれませんが個人的にとても好きです。
一方、質問にお答えしないことになってしまいますが
yomoyomoさんが その時 店頭で 気になった村上本を選んでみる
というアプローチもありなのでは、ということをお伝えしたかったです。
一番最初に読んだのは「ノルウェイの森」でしたですが、当時学生だった私は恥ずかしながら全く理解できなかったというか、読み返したりもしたのですが、それ以降彼の本を手に取ることはしませんでした。
ところが数年後、店頭に置かれた「ねじまき鳥クロニクル」に猛烈に興味を惹かれてしまい、それがきっかけで読者に。
ねじまき鳥は氏の作品では暴力的なイメージもある上中下な長編で、ファンの方からすればいきなり濃すぎるんじゃねーかと思われそうですが、私にとっては、だからこそ印象に残ったのだろうなと思っています。
http://d.hatena.ne.jp/asin/4101001413
yomoyomoさんの読書ワールドに仲間入りできるか村上さん。
以上です。
やはりこうしていろんな人の意見を聞いて改めて思うのは、同じ作家でも読者それぞれに違った出会いがあるということですね。
そしてワタシも、出会いという言葉は少し違う感じもしますが、新しい体験をしようとしている、と。
『羊をめぐる冒険』も欠かせない感じですね。20番目のご回答ありがとうございました。
fairaさん、ごぶさたしております。
やはり最初は処女作ということでしょうか。
どういう順番で読んでいくか大体見えてきた感じではあります。