好きな絵画(洋画)を教えてください。 


※以下の3点をお願いします。
1:絵のリンク
 ・より精細な画像のリンクがあればお願いします。なければ回答1のコメント欄にあるサイトで検索してみてください。
2:タイトルと作者
3:ここが好き!
 ・ここが気に入っているとかどこが良いとか、或いはその絵との出会いを書いて、魅力を教えてください。
 ・好きかどうか分からないけど、衝撃を受けたものや力のある画でもよいです。
 ・より詳しく書いていただけると嬉しいです。

回答の条件
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回答45件)

id:power1 No.1

回答回数410ベストアンサー獲得回数1

ポイント1pt

http://www009.upp.so-net.ne.jp/tokai53/53sub/hakone.htm

�����@�L�d���C���܏\�O��

広重の箱根です。

今も目の前にあり毎日見ております。

昔(といっても大昔の子供の頃)


1961.10.8安藤広重 箱根

国際文通週間

この切手を手に入れてから忘れられなくなりました。

隣の神奈川も良いですが、、


理由はとにかく好きですし落ち着きます。

http://www.geocities.jp/web_ukiyoe/kosuizu1.html

�����ΐ��}�Ɋւ����l�@ (1)

id:masasan

早速ですが質問にあるように、今回の対象範囲は洋画です。

私も広重さん好きで、凄いと思いますが。

>理由はとにかく好きですし落ち着きます。

だと全然よさが伝わってこないです。

####質問文に収まらなかったので。。

私は洋画よく知らないのですが、いいなーと思う絵は幾つもあります。一番見て衝撃を受けたのは

1:http://www.allposters.com/gallery.asp?aid=820392346&c=a&sear...

2:Gustave Moreau/ギュスタブ・モロー の The Apparition/出現 です。

3:はじめ何かの図版で見たのですが、そのときはヨハネがどうのサロメがなんだというのは何にもしらなくて、ただその絵に引き込まれました。キリスト教のなにやら聖人らしき(洗礼者ヨハネ)が胴体のない首になって宙にういてて、それに対照して美しい女の人(王女サロメ)の表情からは強い意思を窺わせる(この画像だと分かりませんが)。強く指示された指と、空間の温度の際立ちが感じられ、またその構図(位置関係)の見事に惹かれました。

こんな感じでお願いします。

10日以上ゆっくりお待ちします。好きな理由1行即レスに類するものはご遠慮ください。

2006/02/22 18:34:50
id:ringo29 No.2

回答回数373ベストアンサー獲得回数10

ポイント15pt

ミレーの“オフィーリア”が好きです。

一人で行った展覧会で初めて見たのですが、絵の技法的な繊細さと、この女性のなんとも悲しげな表情に衝撃を受けました。

この絵の前にちょうどソファーがあったので、座って30分くらい見ていました。


この絵を載せているページにリンクしたかったのですが、エラーになってしまったのでinfoseekの検索画面でごめんなさい。

id:masasan

いいですね、表情。

腕の角度とかもいいです。単に溺れていたなら脇が開くと思うのですが、しっかり水の中の世界に収まっていついてしまっている、あるいは水の中だと気づいていないようにも思えます。

背景は人里はなれた川のようで、女の人の歌声がするような場所でないので、それがまた声がリアルに聞こえてくるようですね。

2006/02/22 18:45:59
id:power1 No.3

回答回数410ベストアンサー獲得回数1

ポイント2pt

すいません。

洋画でしたね。これです。

大好きです。

ゴッホは色々ありますが、これが一番美しい。

そしてゴッホの生涯もすごいですよね。

今でも勇気付けられます。

id:masasan

> ゴッホは色々ありますが、これが一番美しい。

> そしてゴッホの生涯もすごいですよね。

なにが美しく、何をすごいと感じたのか全然わからない。

2006/02/22 20:52:24
id:sokyo No.4

回答回数1377ベストアンサー獲得回数97

ポイント15pt

http://www.allposters.com/gallery.asp?CID=06B367D010B94E3B84741C...

AllPosters.co.jp - 世界最大のポスター&プリントショップ!

こんにちは。


モネの「陽を浴びるポプラ並木」です。

提示していただいたサイト、使えますね☆


私は絵画はよく知りませんが、でも毎年 年賀状を手作りしています。

去年の終わり、戌年に向けて年賀状をどう作ろうか考えていた頃のこと。

もうけっこう考えても思いつかず、煮詰まってきていたので、

私は思い立って、普段行ったことのない、

美術館なんかに行こうと考えたのでした。

というわけで、国立西洋美術館@上野へ。

そこでこの絵を発見して、この非常に鮮やかな色遣いにはっとしたのでした。

西洋美術館は歴史を追うようにして作品が展示されているので、

あまり鮮やかさのない古典的な作品たちを見たあとではなおさらでした。

私はこれに影響され、年賀状は印象派風の鮮やか色遣いにしました。

今後もしばらくこんな色に魅了されてしまいそうです~。どうしよう(汗)。

id:masasan

こんばんは。

植物に疎いのでホントかわかりませんが、日本ではポプラ並木ってメジャーではない気がします。

海外の文章でわりとみかけるのですが、その度にどんなものかとイメージできなかったんです。

でも以前、欧州に行ったとき幾つかの国でポプラ並木をみてその存在感を感じました。あちら緯度が高く寒いためか、広い大地であまり木をみかけなくて、草原や畑を横切る“文字通り”道に沿うようにしっかり立っているポプラが印象的でした。

モネさんは、ぼやけてて嫌いという人もいるようですが。

木の葉の色や木の幹、空の色にしても素人なら同系色で表してしまうんじゃなかろうかと思うところでも、実はいろんな色彩を使っていてそれでいてやわらかく調和していて不自然さを感じさせませんよね。

モネさんの絵を見る自分なりの適切な距離を見つけて、そのやさしくてやわらかな世界に入り込めます。

印象派とか西洋画の歴史的なこととか、ほんとに頭に入ってないのでそのうち確認してみたいです。

2006/02/22 21:16:11
id:poniponi No.5

回答回数153ベストアンサー獲得回数0

ポイント50pt

①テレビ東京の美の巨人で取り上げられた際の記事です、画像は下↓から。


②アンリ・ルソー「蛇使いの女」


③初めて行ったフランスはパリ。パリで美術館というとルーヴル美術館が一番有名ですが、私は近代以降の方が好きなんでオルセー美術館の方が印象に残りました。

誰もが美術の教科書で見たことがあるようなモネ・ルノワール・ミレーらの名画の中で一際異彩を放っていたのがアンリ・ルソーの「蛇使いの女」や「戦争」でした。

彼の作風は素朴さとデフォルメした幼稚さの中に緻密な描きこみで完成度が高く芸術的で印象的な絵を描きます。


最近では日本でも人気が出てきたようで(昨年、家電のCMに使われたような?)、美術展では彼の作品の前に人山が出来るようになりました。男性に受けが良い気がします。緑を多用したり、幻想的な画風、通称が「税関吏ルソー」呼ばれる彼の人生(自己流で絵を学び、余暇に絵を描く「日曜画家」であったこと)が現代社会に受け入れられている気がします。

・・・個人的にはちょっとジェラシーです(笑

id:masasan

あー、いいですねこれ。

このような幻想的な世界大好きです。

月とか植物のこのような感じ(なんと言えばよいかわからない)とか笛を吹く女の子とか、私の好きなツボを突かれまくってます(笑)。

アンリ・ルソーは『私自身、肖像』を見かけたことがあるくらいですが、俄然興味がわいてきました。

以前、1996年くらいかなある絵本原画展で凄いお気に入りの絵を見つけたのですが、植物の感じが似ています。

かなりやる気が出てきたので、後学のためにもリンク張ります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%...

http://www.allposters.com/gallery.asp?CID=06B367D010B94E3B84...

ながいな。

2006/02/22 21:39:34
id:etsuya No.6

回答回数69ベストアンサー獲得回数0

ポイント10pt

2:オーギュスト・トゥルムーシュ作『恋文』

3:前にあった「ナント美術館展」で一目惚れし、複製画も買いました。

まるで写真のようにリアルなドレスのシワや、その表情にすごく惹かれます。

ただどうもマイナーらしく、さがしてもなかなかないのが残念です。

id:masasan

ふむ。

結構調べてみたのですが、見つかりませんね。せめてアルファベット表記があればまた違うのですが。

私は写実はとりあえず写真に任せて、まるで脳の中身に肉迫してくるようなイメージが好きですね。

2006/02/22 22:08:25
id:dzd12061 No.7

回答回数27ベストアンサー獲得回数2

ポイント12pt

作家:ワシリー・カンディンスキー

タイトル:コンポジションVII

どうにも説明の付かない感情があふれているという印象がある。

特に、悩み多い時期に始めて見たので衝撃が大きかったのと、説明しきれないことの重要さに気づかせてもらった作品。

作家:ディビッド・ホックニー

タイトル:シーリア

ポップなキュービズというのか。

幾何学的なものが好きなので、こういった多面性のある形状、造形にすごく惹かれます。

http://www.canvasreplicas.com/MatisseGallery2.htm

Henri Matisse Gallery II - Oil Painting Reproductions

作家:アンリ・マティス

タイトル: Purple Robe & Anemones

書いて書き直してという繰り返しの後に、単純化しながら一方で多重的に重なりあいながら画面が構成されているところが、面白い。

id:masasan

沢山いただきました。

出来れば、一撃必殺みたいな(笑)ものをひとつだしてもらえたほうがいいですね。魅力の説明も、見るほうの注意力も散漫になってしまうので。

1つ目の『コンポジションVII』は有名な作品ですね。

解体が行き過ぎた芸術は、美しくないのではないかと日頃思っているのですが、カンディンスキーさんの「説明しきれないこと」は実物をみて感じてみたいとは思っています。

2つ目。幾何学は好きでよく美しい図形に惹かれますが、美術でのキュビズムは余りよくわかりません建物とかは面白いと思うのですが。よく出来たシュールレアリスムの方が好きです。

3つ目。ふむ、線がおもしろいですね。

2006/02/22 22:33:02
id:ier135 No.8

回答回数104ベストアンサー獲得回数4

ポイント15pt

作者はルノアールで「ムーランドゥギャレットの舞踏会」が大好きです。


ルノアールの「人生を愛している」「人を愛している」「生きるのが大好きだ」という気持ちと、幸せが絵全体からこぼれてくるような、そんな絵だと思います。あたしが勝手にそう思っているだけかもしれませんけれど。生きてるってきっと楽しいんだ、素敵なことや素敵な出会いもたくさんあるんだ、だからがんばるんだよ、つらいことや悲しいことがあっても。と伝えられているような気分になります。

「若い」ということは批判的に語られることがおおい昨今ですが、ルノワールは「若い」ということをたこんなに素敵に捕らえているのがちょっとにくらしいです。「若いってことは先がまだあるってことなんだよ、だからがんばって」とずっと言われてきたような、そういう絵です。


ちょうどこの絵を始めてみた6年前、高校入学とともに一人で上京することが決まっていて、この絵みたいなきらきらした生き方ができるのかな、素敵な人に出会えるかなと胸いっぱいに期待を詰め込んで上京しました。高校は水があわなくて3年間とてもしんどかったのですけれど、この絵みたいな素敵な出会いがいつかあると信じてがんばれました。


こんなんでよろしかったでしょうか。

id:masasan

よろしかったですよ。

一人での上京と合わせて、イメージできました。

第一印象、にぎやかな絵ですね。

でもwikipediaの物と色合いが全く違います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Galette-Reno...

それと、帽子や複や肌に落ちる光は木漏れ日だと思うのですが、照明が上から吊るされています。ムーランドゥギャレットはダンスホールだから室内なのに木漏れ日?というのが気にかかります。

また女の人の目があまり幸せそうに見えないので気になって、ちらちら調べてみるとこんなことがかいてありました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/000708.htm

>ロートレックが描いたムーラン・ド・ラ・ギャレットです。どこか怪しげで、生々しい空気に満ちた空間。男と女の欲望が交錯する世界です。ピカソの絵も、病的な退廃の色がにじんでいます。

と実は、一筋縄ではいかない絵なのかもしれません。

以前、百人一首ので好きな物を質問したことがありそのときにも書いたのですが、作品はオーソドックスな捉え方や作品の背景に沿った読み解きが必要とされることもあるけれど、基本は自分と作品の関係で自分なりの感じ方があっていいと思うのです。

なので「若いってことは先がまだあるってことなんだよ、だからがんばって」と感じたのも正直な気持ちですよね。

また素敵な出会いがあるとよいですね。

2006/02/22 23:02:47
id:nonstyle No.9

回答回数144ベストアンサー獲得回数1

ポイント15pt

ゴッホの向日葵

小学3年のころ、小学3年生とかいう雑誌のカラーページで紹介されてるのを見て

「なんて美しいんだろう」と思ってしまった。

微妙な色使いで描かれた花の絵は、当時のあたしに衝撃を与えた。

小学校3年のときに、木の絵を描く授業があった。自分の見えたものをありのまま描いたら、木の幹の色が灰色になってしまった。

ほかの人は、茶色一色で描いてるのに、何で自分だけ灰色なのだろう。。。自分をせめてしまった。この年、校内で美術展が行われた。あたしの描いた灰色の幹の桜の絵が入賞した。うれしかった。

きっと、ゴッホの絵に出合ってなかったら、独特の絵は描けなかったと思う。

id:masasan

素晴らしい作品は、その余波・影響を振りまきますよね。そんな作品と出会うと、無意識に人生のパワーがアップ(一時的にだけど)したような気になったりします。

常識という一つのステレオタイプがあって、それはそれで現実との簡略化した関係に役立つのだけど、実はそれは本当の現実を自分の目で見つめていないんですよね。

だから、なにかに惑わされたりした後でやっぱり自分があの時感じていたことの方が真実だったということが何度もありました。

自分の目で見て、自分が感じたこと大切にしたいですよね。

(わかっていても惑わされちゃうこともやっぱりあるんですけどね)

さて、ひまわりなんですが。

何作かあるんですよね、今ちょろっと検索したら12作?あるとか。

ふと立ち寄ったドイツの美術館にフツーに飾ってあって驚いたことがあります。誰も見てませんでした、もっと人だかりが出来ているイメージだったのに。

おかげで、辺りを憚る必要もなく数センチまで近づいて見たりできました。絵の具の盛り上がりがかなりあって、これは写真や画像じゃわからないなと思いました。

2006/02/22 23:21:35
id:TomCat No.10

回答回数5402ベストアンサー獲得回数215

ポイント45pt

http://www.planet-japan.com/wallpaper/wallpaper194/utrillo305-12...

�f�X�N�g�b�v�ǎ������� ���g���������ǎ� ���̃��p���E�A�W��

◆ユトリロ「雪のラパン・アジル」(1936)


◆ユトリロはよほどにLapin Agileとこの構図が好きだったらしく、

同じ所から眺めた絵を何枚も残しています。

雪のラパン・アジルと称する絵も、これ1枚ではありません。

でも、私は一番これが好き。

書き慣れたモチーフの中にPOPな遊び心が溢れていて、

寒々とした雪景色のはずなのに、色彩も豊かで、とても楽しげです。

これ以前に描かれたものは、どことなく

淋しげな雰囲気が漂っていたりしますが、

この絵には、何か吹っ切れたような自由さが感じられます。


◆私は、絵ばかりでなく、ユトリロという人そのものにも惹かれます。


ユトリロを語る時、彼の母親について語らないわけにはいきません。

ルノアールやロートレックのモデルをしながら絵を学び、

そして画家となった女性、親シュザンヌ・ヴァラドン。


しかし、シュザンヌには父がいません。

どこにいるのか、誰なのかわからない。

そして、ユトリロも同じく、シングルマザーのシュザンヌから生まれます。


恋多き女と言われるユトリロの母。

昼はアトリエに籠もって絵を描き、夜は街に出て誰かと恋をする。

そんな毎日だったと伝えられます。


きっと幼いユトリロは、耐えられないような孤独に

苛まれていたことでしょう。

時代が時代ですから、ほとんどネグレクトされていたような

状態だったのではとすら想像してしまいます。


それがわずか10歳で酒に手を付け始め、

18歳の時にはアル中で入院する騒ぎにすらなったことに

つながっていったのでしょう。


しかし、ここで初めてユトリロは母を得ます。

母親は画材を息子に与え、絵の手ほどきをして、

酒から絵へと興味の中心を移そうとしたわけです。


そして、ユトリロの天賦の才とも言える才能は、

おそらく初めて母の愛を得た喜びにスタートしていきます。

母に注目されたくて、愛されたくて、彼は絵を描き始めたんです。


いわば、抱っこ、と両手を伸ばして甘えようとする赤ちゃんの仕草。

それと同じ所から、ユトリロの絵は始まっているわけです。


しかし、挫折も早くにやってきます。

なんと母親は、こともあろうにユトリロの友人と

くっついてしまう。


ユトリロは、きっと嫉妬に狂った事でしょう。

ますます酒に溺れ、完全な引き籠もり生活へと移行していきます。

細々と絵葉書の模写などしながら・・・・。


これが後年、ユトリロ特有の風景画として結実していくわけですよね。

だから、ユトリロの風景画には、とりわけその初期には、

どことなく淋しさが漂っているんです。

私は、そう思います。


初期のユトリロの絵には、人物はほとんど描かれていません。

街を描くのに、人は風景から除去されています。

描かれているとしてもほとんどが後ろ向き。

そして、登場する通行人達は、多くが女性。

それも不格好な姿で尻を振りながら歩いています。


これはきっと、ユトリロの女性に対するトラウマ。嫌悪感。

愛されたくて愛されたくてたまらなかった、

それでも愛し切ってくれなかった母親に対する

やり場のない想い。そんなものが根底にあったのではと推察します。


しかし、1936年に描かれた「雪のラパン・アジル」は、

全ての人物がこちらに向かって歩いてくる構図で描かれ、

画面左と右の二人連れは、とてもいいポーズをしています。

直前と直後の動きが連想できるような、

生き生きとした姿で描かれています。


真ん中の黒い服の女だけが不格好。

ユトリロ特有の大きな尻として描かれ、

ギクシャクした動きで表現されています。

きっと、これが母親のイメージ。


でも、豊かな明るい色彩の風景の中で、この女性の不格好さも、

雪に足を取られまいと歩く姿として馴染んでいます。

この女の、周囲の目を気にしながら振りまく

照れ笑いすら見えてくる気がします。

どこかで、母を許しはじめている。そんな心が伝わってきます。


きっとこの頃ユトリロは、何かが吹っ切れて、

心の平安を得始めていたのでしょう。

熱心なクリスチャンであったユトリロは、

この前年、彼の代表作の一つとも言える

雪のサンピエール広場も描いています。

これもまた、素晴らしい一枚です。


ユトリロの作品には「4つの時代」があると言われますが、

私は「第4の時代」の中の大きな転機を示す作品として、

この「雪のラパン・アジル」に強く惹かれます。


◆と、ややこしいことを抜きにしても、

この絵には古い油彩の殻を打ち破って現代美術につなげていく、

今見てもウーーーンと唸らされてしまうような

新鮮な感覚が満ち溢れていると思います。

私はこの絵、大好きです(^-^)

id:masasan

画像(特に空の部分)に、浪打模様が見えますがこれはおそらく額表面の反射縞ですよね、きっと。もし違っていたら、いわしなどで教えていただけたらと思います。

気になって調べたものの、やはりいくつもの「ユトリロ ラパン・アジル」がありました。同名の「雪のラパン・アジル」のものではこちらなど

http://ww2.enjoy.ne.jp/~yumi-s/u7.htm

ほかのものなど

http://jpan.jp/?LapinAgile

ほかのLapin Agileも見てみましたがやはり寂しげですね。

リンク頂いた絵は、無邪気に描かれた人間がポッと暖かいですね。

見ているこちらまで、その温かみを見つけて「ああ、よかったねぇ」と思ってしまうほど。

他の物が不鮮明なのであまりわからないのですが、印象が随分違うので、実は窓の開き方とかちがうんじゃないかな、などと比べてみたのですが違わない。色使い?

などと比べているうちに、同じLapin Agileもじっくり個性を感じることが出来ました。

面白いですね。

コメントを書く前に他のサイトでもユトリロの生い立ちなどを見たのですが、そのような先入観を混ぜながら鑑賞しました。或いは、作品の背景というストーリー性を含めて観たということでしょうか。

ユトリロに対して感じたキーワードをひとつ挙げればそれは「孤独」でしょうか。

ひとことに孤独と言っても色々とあって、ユトリロのそれは例えて言うと……。母親からの愛を求め続けたもの、生れ落ちて母親の愛という卵に包まれているべき時期に、目も見えなくて危うくてやわらかいヒナのような精神のまま外の世界に放り出されてしまったイメージ。幼くやわらかい精神で負ってしまったものは生涯埋められないこともありますよね。

人物のいない絵を好んで書く人は精神分析的になになにとかあったような気もします。

背景を詳しくありがとうございました。

ふと見かけただけだったら、きっと通り過ぎていただけだったかもしれません。

2006/02/24 02:11:51
id:kumayumi No.11

回答回数10ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

http://www1.odn.ne.jp/~cci32280/ArtKleeAngelWasure.htm

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パウル・クレーの「天使シリーズ」

単純な線で描かれた絵なのですが、表情が豊かでとても愛らしく、こんな天使がいたら仲良くなっていつまでも愛してあげたい、という気持ちになります。大好きです。

http://fantasy.fromc.com/art/klee.shtml

パウル・クレー/幻想美術館

同じくクレーの「パルナッソス山へ」

この人の色遣いがわたしはとても好きで、「パルナッソス山へ」は自分の部屋にも飾っています。画集もたくさん持っていますが、本物にはやっぱり勝てません。独身時代に美術館で見たクレーの展覧会で受けた衝撃は未だに忘れられず、いちばん好きな画家です。

id:masasan

1つ目。

なんかこれ、小学校低学年の人にかかせたでしょ。

と思ったんですが、子供の絵は嫌いじゃないです。大人がこういう絵をかけるのは凄いですね。

「忘れっぽい天使」もできたら、1人そばにいて欲しい感じです。

2つ目。

やったー。このサイト、クリムトの壁紙げっとー。

と思ったらやや小さめかな。おしい。

「パルナッソス山へ」は色合いや、模様の感じにやや和風なテイストを感じます。やわらかいけど、きりりとしてます。いいですね。

http://jpan.jp/?LapinAgile

パウル・クレーさんはほかにもいいのありますね。

私もそのうち、気に入った小品ほしいです。

2006/02/24 02:47:17
id:tkyktkyk No.12

回答回数2183ベストアンサー獲得回数25

ポイント20pt

http://www3.ocn.ne.jp/~salvador/

�T���o�h�[���E�_���̐��E

サルバドール・ダリ

「目覚めの一瞬前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢」

です。


石榴という小さな果実から、刺々しいメバル、そして大きな虎と虎が次々に出てきて、最後には銃剣となって裸婦に向かっていく…


此れは夢を描いたものらしいですが、余りに奇妙すぎますよね。

その酷い奇妙さに惚れた、といった感じでダリの絵が好きになっていきました。

当然というか流れというか、此れを観て以来、他のシュールレアリズム画家にも興味を持つことになり、

結果として美術も悪くないなと思うようになりました。


当時のインパクトというのは、とにかくものすごかったです。

「なんじゃこれ!」という現実には絶対に在り得ない構図でありながら、

登場人物たちは素晴らしくリアリティあふれる生き生きとした描き方をされている。

それが幼い心を掴んだのだと思います。

小学や中学の図画工作や美術の授業で、いろんな絵画を見せられますよね。

そこに出てくる抽象画というのものが基本的に好きになれず、

絵画に対してはまったく理解を示さなかった私が「絵が見たい」「ダリが好きだ」と言い出したので周囲はえらく驚いたのも覚えています。


また、虎の後ろに足の細長い象がいますが、これは「聖アントニウスの誘惑」という作品を始めとして彼の作品によく出てくる生き物です。

こいつが好きでよくノートや教科書の端に落書きしていました(笑)

このゾウも変だけど、カワイくないですか?

メバル(だと思っているのですが(苦笑))のトゲも、

牙を剥いたトラも、恐ろしくもかなり「コワイイ」と思います。

奇妙さと可愛らしさが同居する、それがダリの絵の持つ魅力だと考えています。

id:masasan

提示頂いたサイト。

> このHPでは、今のところ著作権所有者の許諾を得ていないので、ダリの絵の映像を公開していません。

とのことですね。

こういうところ、きっちり押さえていていいですね。

さて

「目覚めの一瞬前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢」

Dream Caused By a Bee Flight

http://jpan.jp/?DreamCausedByaB

なるほど。全体的な印象では、私の好みからするとちょっとどぎつい感はします。

私の好む異世界は、仮に自分の隣の扉のすぐ向こうにそれがあっても、ああそこにあるのねと許せるもの或いは和めるものではないかと思います。例えば、マグリッドさんの世界や回答5.のアンリ・ルソーさんの世界。ダリさんの世界に自分が入ってしまったら「おおーいコレやめてくれよもうわかったからここからだして、おねがい!」と言ってしまうと思います。

とは言っても、そこは額縁の向こうの世界のことなので、ダリさんの強烈な個性を持った世界も良いなと思います。ホラーの世界には行きたくないけど、ホラー映画はちょっと見てしまいたくなる。言うなれば日常から非日常への旅、旅をしながら今まで考えもしなかったことや自分の内側を感じたりすることも出来ます。ダリさんの絵には、強くそういうものを感じさせる物がありますよね。

この絵は見たことありませんでしたが「足の細長い象」は確かにどこかで見た記憶があります。私もこのゾウ好きですよ。ビルの4階くらいで、昼にふと窓の外を眺めていて見かけてしまっても許せます。

> 石榴という小さな果実から、刺々しいメバル、そして大きな虎と虎が次々に出てきて、最後には銃剣となって裸婦に向かっていく…

こんな感じで次から次へと内側から異物が生み出されていく様子に入り込むと、脳内でドーパミンが分泌されてく感じです。あと、この部分はトラや銃剣・裸婦ってことで性的な欲望の記号性も感じます。面白いですね。

いや、他の絵とかみても才能あるなこの人と思わせてしまいますね。

「なんじゃこれ!」という一種の驚き。

実はそこにある異世界(知らなかっただけ!)へ、いざなってくれます。

驚きのこころや好奇心、いつまでももってたい。

2006/02/24 23:48:09
id:simply No.13

回答回数123ベストアンサー獲得回数5

ポイント50pt

http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/WebObjects.dll/Collect...

The Virgin of the Rocks (The Virgin with the Infant Saint John adoring the Infant Christ accompanied by an Angel)

レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩の聖母」。リンク先はロンドンのナショナルギャラリーの画像のページですが、別バージョンがパリのルーブルにあります。実物を見たことがあるのはロンドンだけなので、こちらをリンクしました。


この絵は印刷物で何度も見ていたのですが、実物の前に立ったとき、吸い込まれそうになりました。展示されている部屋全体の照明が暗くて、この絵だけがぼうっと浮かび上がっていて、そんなに大きな絵ではないのにとても奥行きがあり、展示室に1人きり、本当に静寂で、絵の中の湿度の高そうな空気が感じられるような気がしました。穏やかでありながら神々しく、私はキリスト教徒ではないのですが、思わず拝みたくなりました。


好きな絵は数え切れないほどあるのですが、初めて「きれいな絵」だと思った洋画が、この絵ですので、この絵を挙げました。


この絵を初めて見たのは小学校の低学年のとき、新聞の日曜版でした。もちろん「意味」などわかりません。「主題」すらわかっていませんが、「きれいな絵だなあ」と思いました。それまでに見たことのある「油絵」といえば、銀行でもらってくるカレンダーに印刷されているもの、例えばルノワールのピアノを弾いている少女の絵などで、肌の描写でも実際に目に見える人間の肌とはまったく違っていたし、「きれい」とは思えなかったんですね。むしろ恐かった。


ダ・ヴィンチを見てから、こういう雰囲気のヨーロッパの絵画に興味を持つようになって、新聞の日曜版を切り抜いて集めるようになりました。そういう点で、私の興味をぐっと広げてくれた絵です。レンブラントやボッティチェリ、フェルメールなどをファイルしていたのを思い出します。


あと、右側にいるのが「天使」だと気づいたときはびっくりしました。それまで私が知っていた「天使」は森永のマークで、こんな顔をしているのがよもや「天使」とは思ってもいなかったのです。(イエスとヨハネが「天使」だと思い込んでいました。)「天使って何だろう?」と思って、学校の図書館の百科事典でいろいろ調べました。

http://www.wga.hu/

Web Gallery of Art, image collection, virtual museum, searchable database of European fine arts (1100-1850)

ついでながら、19世紀前半までのヨーロッパの絵画のオンライン美術館です。残念ながらモローやミレイは入っていませんが、充実したサイトです。


それぞれの作品解説のページからe-cardとして送ることができます。

id:masasan

まず。どちらのサイトも素晴らしいですね。

2つ目のサイトは本当に充実していて、いいですねぇ〜。紹介ありがとうございます。

さすが美術館は、質の高いアーカイブがありますね。

以前、美術品のための超高解像度デジカメの複合システムの紹介を見たことがあるのですが、ちょっと探してみたらこんな研究もあるんですね。再現を見てみたい。

http://www.ipa.go.jp/SPC/report/01fy-pro/advance/gonio/gonio...

しかしそこは、やはり電子化されたもの。色具合ひとつとっても現物とは同一にはなりません。そのものの大きさやその周囲における存在感は……

と、ながくなってもあれなので。

> 実物の前に立ったとき、吸い込まれそうになりました。

こういうことですね。

ダ・ヴィンチさんが出てきたりすると「美しさというものを考えてしまう」ことがあります。(いずれ別の質問をする予定です)

これは余談ですが、ポーランドに行ったときダ・ヴィンチさんの『白テンを抱く貴婦人の肖像』常設展示があるとのことで喜んで入った美術館、ちょうど日本に貸し出し中。。とほほでした。

閑話休題。

他の場所でダ・ヴィンチさんに関する資料など幾つかみたのですが。例えば手の模写がある、でもその半分は手の皮の内側の骨や筋肉・筋が精巧な図で合わせて描かれている。

中学生のとき、美術の先生が「まぶたを書くときにはその下の眼球が表現できるように陰影をつける」と実践してくれたとき、なるほどと関心しました。

貴婦人の顔の薄皮の下の表情の筋肉を想像しながらダ・ヴィンチさんは描いたと思うんですが、出来上がった絵はとても美しい。その情景がシュールです。なんなんだろうコレはと思います。美しくて情感があるのだけど、冷静でひんやりしてます。

> 穏やかでありながら神々しく、私はキリスト教徒ではないのですが、思わず拝みたくなりました。

キリスト教の絵なのに拝みたく…というところがちょっと面白いですね。

神経一本の構造を調べたり、執拗なまでの追求は一種の信仰心に近い物かもしれません。

信仰や、つまり人間の存在以上と感じるものへの思いは万国共通なんじゃないかなと。

> ルノワールの……むしろ恐かった。

今度からルノワールはこういう視点で見てみようかと思う今日この頃です。

> それまで私が知っていた「天使」は森永のマーク

確か、初期は天使といえば子供なんですよね。

それ以上はしらないんですが。、、少なくとも憶えてない。

エピソードを交えて、実感として文章から感じるものがありました。ありがとうございました。

####

先ほどの回答12のコメントで著作権の引用をしたので

念のため『古美術の著作権』というサイトがわかりやすかったのでリンクを張っておきます。

http://astro.ysc.go.jp/izumo/chosaku.html

2006/02/25 01:44:38
id:large168man No.14

回答回数10ベストアンサー獲得回数0

ポイント12pt

http://www.infoseek.co.jp/ITitles?col=WI&qt=%B2%F7%B3%DA%A4%...

【インフォシーク】Infoseek : 楽天が運営するポータルサイト

ヒエロニムス・ボス作、快楽の園です。

とある理由で読んだ西洋絵画の歴史の本の中で始めて見た時から西洋絵画のほぼ同時代人の他の絵画の中でも圧倒的に異質かつグロテスクな描写に魅せられました。

性器を象徴したような肉色の塔、卵の体の木男、異様な怪物、多数の裸の男女の異常な行動...と、描写も緻密で、一つ一つの場面に様々な解釈ができ、見ていて飽きません。

 

id:masasan

いろいろ描かれている絵は発見の楽しみもありますよね。

グロテスクリアリズムっと。

絵に限らず、日常の非日常化というテーマが好きです。ほんとは現実はグロテスクなんだけど、日常性がそれを隠蔽してしまう、視点を変えたり切欠を与えるとリアルが浮かび上がってくるみたいな。

####

申し訳ありませんが、今日はコメントささっとさせていただきます。

2006/03/01 13:32:40
id:moruno No.15

回答回数217ベストアンサー獲得回数0

ポイント15pt

http://www5f.biglobe.ne.jp/~daddy8/y/32/32r.htm

その32「米国IT視察珍道中1」

エルテの作品「決闘」です

このページの一番下に、画が載っています

出会いは15年程前、銀座を歩いていたら

この画がハガキほどのサイズで配られていました

画廊の呼び込みだったのですが

一目で惹きつけられ、そのまま画廊に足を運びました

同じ画は無かったのですが

結局、他のエルテの作品を1枚購入しちゃいました

バブルだったんですね~^^;

その後、画集も何冊か購入し、今でも目の保養をしています

エルテはアールデコ調の素晴らしい作品が多いのですが

「決闘」は私の一番のお気に入りです^^


1人の女を巡って男が決闘をしている

とうの本人は、日焼けをしないように

我関せずとばかり日陰で自分の美貌をコンパクトで眺めている…

なんでこの作品が好きなのか

ハッキリとは説明できないのですが

ハガキサイズのこの画を道端で渡された瞬間から

私の心に強く残る画となりました

こんな女性に成りたいという願望でしょうか…

その時渡された「決闘」の画はボロボロですが

今でも、大切にとってあります^^

いつかこの作品を買えたらいいなと思っています

id:masasan

うん。なかなかよさそうですね。

決闘の影や、部屋(テント?)の感じがトルコの方の感じ?がありますね。

もうちょっと大きくみてみたいです。

>ハガキ配って画廊に呼び込み

これ、新宿とか秋葉原、他地方都市など各地で見かけるのですが、同じ系列なのかな。若目のおねえさんがハガキ配ってるんですよね。画廊というか、シンプルな内装でサッと消えちゃうこともできるような。

1度見てみてからは、値段が高すぎる気がして入らないようになっちゃいましたね。

一目見て、なにこれと目が離れず、そして何度も仔細に見直してしまうような絵、ありますよね。

>我関せずとばかり日陰で自分の美貌をコンパクトで眺めている…

こういう願望があるとしたら、けっこう普段はその逆だったりすることありますよね。私はあの人が好きなんだけど、一向に振り向いてくれない。

でも、この女の人は自分の美貌を愛してはいても、決闘の勝者と幸せな関係にはなれない気もします。

それはそれで、それがまた魅力だったりしますが。

2006/03/01 14:11:42
id:PPPz No.16

回答回数1124ベストアンサー獲得回数13

ポイント8pt

クリムトの代表作ともいえる、クリムトの「接吻」です。

恍惚の表情、その息遣いも伝わってくるような衝撃をうけたことを覚えています。

たしかセゾン美術館だったと思いますが、クリムト展を見に行ったときに、息をのむような魅力にとりつかれたものです。

id:masasan

これ私も現物みました。

オーストリアのヴェルヴェデーレだったと思います。宮殿の豪華さにマッチしてました。

画像じゃわかりませんが、モザイクの一つ一つ浮き立ってすごい綺麗でした。衝撃ですよね。

2006/03/01 14:16:41
id:nachtzug No.17

回答回数65ベストアンサー獲得回数1

ポイント20pt

http://www.allposters.com/gallery.asp?aid=820392346&c=a&...

AllPosters.co.jp - 世界最大のポスター&プリントショップ!

作者:William Blake

タイトル:The Resurrection: The Angels Rolling Away The Stone from The Sepulchre

ロンドンに行った時、確かナショナル・ギャラリーだったと思いますが、この絵と出会いました。

絵といえば、デッサンとか色合いとか技法とか、タイトル、テーマ性、はては画家の名前や生涯といった「外枠」を知って、わかったような気になっていたそれまでの自分を変えた絵です。

とりあえず、絵葉書を買って、画家の名前も、タイトルも覚えないまま(長い上に知らない単語が混じってたせいもありますが(^^;)だったのですが、最近出版された「神曲」が彼のイラストつきで出たと話題になり、ついに名前を覚えました。彼の生涯そのほかについては知らないままです。

言葉で説明しようとすると肝心のことが指の隙間からこぼれていくようなもどかしさを感じるのですが、技法めいたことについて言うと、光がなんだか違うのです。光のとらえかたと言えばいいのでしょうか。全体について言うと、心、とか、感情、とか、信仰。とか、そういった可視化できないものが、「描かれている」というのではなくて、そこにあるような、気がしたのです。

http://www.allposters.com/gallery.asp?aid=820392346&c=a&...

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ついでですが、パリのモロー美術館でこの絵を見ました。

画像や画集ではどうしても小さいので、この絵についてまったく誤解していました。とにかくでかいのです!その画面いっぱいに、古代ギリシャ・ローマにインド・アジアの仏画が乱入したような、極彩色のカオスが描かれています。

あと、Salome Dancingのデッサンがあり、また違った味わいがありました。非常に文様的で、現在の完成形では曖昧化されているヒンズー絵画のような生々しさが感じられました。

id:masasan

一つ目のリンクは、恐らくミスですね。

ロンドンのナショナルギャラリーということで、回答13.simplyさんに教えていただいたサイトで探してみたのですが見つかりませんでした。

http://www.nationalgallery.org.uk/

なのでこちらを

http://jpan.jp/?WilliamBlake

リンクは張りませんが、National Gallery of Victoriaと称しWilliam Blakeのコレクション?を扱っているサイトもありましたがこれは別物なのかな。

>The Resurrection: The Angels Rolling Away The Stone from The Sepulchre

英語苦手なんで私も憶えられなそう。でも訳すと。

 復活: 墓から石をのける天使

みたいな感じですかね。

いわゆる古い時代の宗教画とは全く印象が違いますね。

他の絵も見ると、強い感じを受けますね。キリスト教のなんともいいあらわせない感じがでています。モローさんの絵にも共通する感じです。

キリスト教絵画に投影する自分の内側の世界だと思うんですが、こういう世界を孕ませる世界観を持つのがキリスト教なのかもなとか思いました。

> この絵についてまったく誤解していました。とにかくでかいのです!その画面いっぱいに……

いつかみてみたい。

2006/03/01 15:17:45
id:Hami-2nd No.18

回答回数2ベストアンサー獲得回数0

ポイント6pt

2.クリムトの「ダナエ」。

3.はじめてみたとき、なんて素敵な表情をしているんだろう、と思いました。一見、色っぽい絵という扱いをされそうですが、それだけではない「暖かさ」を感じます。

id:masasan

本物見ると、全然違う印象がもう一味加わります。

金色がすごいから。

普段は金色よりかは銀色のほうがまだすきなはずなんだけど。

2006/03/01 15:20:45
id:juvenedved No.19

回答回数453ベストアンサー獲得回数14

ポイント15pt

ヨハネス・フェルメールの『天文学者』がすごく惹かれる絵ですね。

元々、絵画には全く興味がなかったのですが、学生時代にパリのルーブル美術館に記念に入ったのがこの絵と出会ったきっかけです。

明るいといえない部屋で地球儀(当時はそう思ってた)に指を添えながら、真剣なまなざしで見ている姿が非常に印象に残りました。

それを見てから、絵画で感動する事を覚えて美術館に行く事が非常に増えました。

ちなみに、最初はこの絵を地理学者と思っていたのは内緒です。

id:masasan

これは天球儀なんですかね。

最初、勘違いから入るのも好きな出会い方のひとつです。

褪せた部屋の窓辺で一人、ずっとそれに惹かれていたのでしょう。

いいですね。

2006/03/01 15:28:02
id:HARU_in_sheep No.20

回答回数202ベストアンサー獲得回数3

ポイント30pt

ヒエロニムス・ボッス作「快楽の園」より「地獄」


「好きかどうか分からないけど、衝撃をうけた」絵です。


幼い頃、虚弱体質から健康児(肥満児ともいう)へ急激に変化し、その際、何故かオカルト関係の本や絵が大好きになりました。生気に満ち溢れた反動だったのでしょうか。本棚には当時流行だった心霊マンガ、オカルト関係の本がズラリと並んでいたのですが、その中の一冊「世界の妖怪百科」にボッスの絵が紹介されていたのです。


マンガの中にもおどろおどろしい表現は数多くありましたが、ボッスの描写ほど詳細で、突飛で、自分の想像や空想の域を超えた物はありませんでした。ボッスがその絵に込めた比喩や思想は理解出来ませんでしたが、その「何か意味ありげな感じ」に怖さや深遠なものを感じたのでしょう。


絵の右下部を見てください。鳥っぽい顔をした人物が椅子に座って、人を丸呑みしていますね。そしてその椅子の下から水風船が出ていて、その中に人がいます。これが「便器に座るサタン」の絵だなんて子供には分かろう筈もありません。でも「何やらとんでもなく怖い事が起こっている」事は感じましたし、また理解出来ない事が怖さを増加させていたのでしょう。中央部の「木の人」しかり。今でも私の印象に残る絵画No.1です。

id:masasan

うわっ、きた。

子供の頃にみちゃったら、ちょっとやばめですね。

自分の体質の変化というものは、例えば妊婦さんなども、精神的に特異な状態になったり不安定になったりすることもあると読んだことがあります。

自分の体の変化は、自分そのものの存在を揺るがしかねないグロテスクな出来事ですもんね。変化や変形が自分だけのものでないとして受け入れるため、精神の安定を無意識に図るのかもしれませんね。

>絵の右下部を見てください。

からつづく説明に、その絵をみるHARU_in_sheepさんの手触りが感じられる気がします。

画面上部の遠景はなんでしょうね。

2006/03/01 15:49:29
id:ao-moyoko No.21

回答回数7ベストアンサー獲得回数0

ポイント6pt

ピカソの酒場の 2 人の女です。

友人宅にポスターが飾ってありまして、ピカソといえばキュビズムのイメージしかなかったので、こんな絵もあったんだと驚きました。一目見た時に、色使いや人物の背中の曲線など物語感のある構図が好きになりました。その後、本物を見て、青の美しさに惚れました。

id:masasan

青みてみたい。

2006/03/01 16:04:30
id:angetosizo No.22

回答回数10ベストアンサー獲得回数0

ポイント5pt

http://www.st.rim.or.jp/~success/picasso.html

ゲル二カはどうした?

・ピカソのゲルニカ

・不思議な感じがして好きです。

 

・ロートレックのムーラン・ルージュのラ・グール

・洋風の浮世絵という感じ

id:masasan

ふむ。

2006/03/01 16:06:27
id:rapannapannna No.23

回答回数4ベストアンサー獲得回数0

ポイント20pt

http://www.allposters.com/Frame.asp?CID=F30531A67FB94FD29DEFE859...

AllPosters.com - フレームスタジオ - 世界最大のポスター&プリントショップ!

黄道十二宮(1の検索サイトを使用させていただきました)

上記と同じく(検索サイトの絵では若干描写の細かさがわかりずらかったので、多少画質は悪いのでですが、のせておきます。)


作家:Alfons Maria Mucha/アルフォンス・ミュシャ

タイトル:黄道十二宮

初めにミュシャを見たのはコーヒー缶のラベルでした。それから地元にあるミュシャ館を見に行き惚れこんでしまったのが、この黄道十二宮です。

描かれている女性のふくよかさや柔らかさが見た瞬間に伝わってくるのがミュシャのタッチの繊細でありそこが好きです。

色も鮮やかで、一つ一つの独特な装飾品が実際の絵では本当にそこに宝石があるように細かく描かれています。


こういった宝石への独創性を生かして、ミュシャ自身も宝石デザイナーとして活躍していたそうです。


構図や主線など、まるで現代の漫画のように描かれている点(見せたい主線を太くする、幾何学模様を入れて視覚効果等を得る、インドのお墓のように真ん中から左右対称にする。)を見て、私も拙いながら絵描きとして頑張りたいと思う作品です。

id:masasan

ミュシャ美術館行って現物みてきたので、色具合ばっちりです。

Moon from The Four Stars好きだし

Vintage 1912 Mucha Russian Poster面白いです。

太い主線と色の塗り方が、漫画というかアニメっぽい感じしますよね。

時代的に、日本の浮世絵の影響を受けてるんじゃないかなと思い込んでるんですが。

2006/03/01 16:34:11
id:kozuchi No.24

回答回数114ベストアンサー獲得回数1

ポイント15pt

http://www.art.com/asp/sp-asp/_/Aff--CONF/CTID--179352747/RFID--...

Secession, 49 Asstellung Giclee Print by Egon Schiele at Art.com

タイトル:Secession(展示会ポスターだったと思います)

作者:Egon Schiele


シーレに出会ったのは高校の図書室にあった画集で。その後念願叶ってシーレ見たさにウイーンまで行きました。

どちらかというと人物画やセルフポートレートで評価が高いと思われるシーレですが、この絵を初めて見た時に構図の素晴らしさと、背景に黒を使ったコントラストに衝撃を受けました。

ウイーン世紀末の画家ではクリムトのデコラティブな作風も好きなのですが、シーレの荒削りな魅力にやはり心を奪われます。

デッサン力があるって本当に羨ましいです。

id:masasan

エゴン・シーレきましたね。

実はわたしも初見は大学の図書館でした。画集でなくて、自画像を描く画家についての本だったのですが、強烈でしたね。

シーレさんの画“家族”の解説に、これは彼が最も幸せだったときの自画像ではないか、といった解説があって、これが一番幸せなときの絵なのかと思いました、その後彼の生涯を知って彼の絵を見るたびになんだか切ない気持ちになります。

私も、ウィーンでシーレさんの絵みました。MUMOKで見ていたらたまたま日本女性とシーレの話をしたのですがkozuchiさんじゃないですよね(笑)。

2006/03/01 16:51:47
id:laq No.25

回答回数152ベストアンサー獲得回数4

ポイント15pt

andrew wyeth 、「クリスティーナの世界」です。


クリスティーナとその弟アルヴァロの住む「オルソンの家」で、そのほとんどを創作したワイエスの最高の作品のひとつですが、最初にこの絵を見たときには、若い女性が草原に寝転がっているだけの単純な絵だとしか思えませんでした。


しかし、実際は体の不自由な高齢の女性が、自宅まで這って帰っているところだという話を聞いて、この絵に対する興味が沸き、美術館の素描展を見ていくうちに、この絵に次第に引き込まれて行きました。


アメリカの鄙びた寒村の一軒屋に、身を寄せ合って暮らす姉弟の日常を淡々と描いたこの作家が、この絵を通して伝えたかったものは、体は不自由ではあるが気高い心を持ったクリスティーナの精神であり、その先に立つオルソンの家は、その象徴なのでしょう。


クリスティーナ姉弟が亡くなった後に描かれた「End of Olson’s 」まで通してみると、この作家の高い精神性が伝わってきます。

id:masasan

絵をみて最初に思ったのは、腕が細すぎることと女性の状態の不自然さ(何をしているのか)です。

予備知識が足りないもので説明していただいた内容だけでは、イマイチわかりませんでした。

説明内容を憶えておいて、また次にであったときにもう一度トライしてみます。

2006/03/01 17:02:05
id:kamisakura No.26

回答回数62ベストアンサー獲得回数0

ポイント12pt

http://www.enchanteart.com/week/we125a.htm

�G�b�V���[,���i�Љ��@�@�`�A�[�g�̂��ƂȂ��A���V�����e�ց`

タイトル:「滝」

作者:M.C.エッシャー


おそらく、中学校の美術の時間などで、この作者の絵を見たことがある人は多いと思います。


私は、美術の資料集を見て気になっていたときに、Bunkamuraでエッシャーの作品展が開かれていることを知り、見に行きました。


そのときに、エッシャーのだましえの魅力は見ていて飽きない絵であるということに気が付きました。


一見繋がっているように見えて、よく見てみると全く繋がっていない。

線を目でたどっても、なんとなく間違っていないような気がする。


あまりにも自然にだまされているので、だまされているとわかっていても逆に楽しくなってしまいました。


この絵だけではなく、エッシャーのだまし絵は全部好きです。

だまし絵だと分かっていても、面白くて見る人を飽きさせない絵だと思います。

id:masasan

だまし絵おもしろいですよね、

多義図形では、『妻と義母』『化粧台の前の女性』とか好きですね。

http://www.icoffice.co.jp/zukan/sh_design.htm

片方の絵を意識してみていると、もう片方の絵がみえなくなる。

多義図形を一義的にしか見ることができないことを、アスペクト盲というそうなのですが、実はこの質問の前に「絵にかぎらず世の中のアスペクト盲、アスペクト転換の事例を教えてください」的な質問しようとしてたんですよね。

エッシャーは単なるだまし絵ではなく、美しさと鋭い捻りがありますよね。

2006/03/01 17:16:01
id:sobo No.27

回答回数99ベストアンサー獲得回数0

ポイント6pt

1.↑

2.「光の帝国」(1954)ルネ・マグリット


3.友人が美術の時間に紹介してくれて、それから虜に。空は昼なのに地上は夜という、なんか分からないけど漠然とした不安を掻き立てる処が魅力。シュールレアリズムだけど写実的(?)なのもいい。

id:masasan

うん。マグリッドさんやっと登場です。

『ピレネーの城』は初めて見て、気に入っちゃいました。『光の帝国』も好き。

でも、見る度に感動が薄れてくるような。

改めて感動を呼び戻してもらえるような、魅力的な解説があるとうれしかったです。

2006/03/07 01:07:09
id:adlib No.28

回答回数3162ベストアンサー獲得回数243

ポイント6pt

 

 みずからの瞳を見つめた最初の人、デューラーの代表作(1500 at 28)。

 ドイツ・ルネサンスが生みだした、史上最古の《自画像シリーズ》は、

永遠のキリストのように、凝視する者を、すぐれて見せています。

 

(↑)グーグル・ギャラリー

id:masasan

人は、人間の表情に対する感受性が非常に強いですよね。とりわけ目に対する感度は抜群です。

空を飛ぶ鳥も同心円(目)の柄に対する反応性が高いそうです。

何かの情報(美術を含む)を伝達する上で、伝達性の高い素材を使うことは非常に重要ですよね。

気に入ったポイントを、それが例え蛇足に思えても表現してみて欲しいです。

2006/03/07 01:14:42
id:komasafarina No.29

回答回数1662ベストアンサー獲得回数4

ポイント25pt

クロード・モネ

「ヴェトゥイユの画家の庭」(1881年発表)


何と言っても絵が上手いです(笑い)ホントに。

そして感心するのは、描いてあるものはもちろんなのですが、明るさ、光の加減、つまり場の空気、(雰囲気とかではなくて物理的な)大気が見えるんですね、そこまで光の加減を描くのはどうやればいいのかわからないんですが、そのへんが見えてくるといいのですが、なかなか出版された画集などでも印刷の色校正が甘いものが多くて困ります。


http://hiroshima.cool.ne.jp/2x_y/m3tyuunen.html

���l�̊G(���۔h�`��)2x-y

他の作品もどうぞご覧になってください。

id:masasan

ふむふむなるほど。

これはいいですね。(本物の足元にも及ばないのだろうとは思いますが)

この光景が、実際のモネさんの目の前に存在しただろうという現実感を感じさせます。

これはなんですかね?

やはり光の加減なのでしょうか、ほかにピントの具合もあるのかもしれません。さらに他にも隠されていそうです。

光とはいっても、色の陰影ではなくて色の具合が絶妙でこのように見えるのでしょうね。

本物がみたい……。

2006/03/07 01:27:39
id:aiguo No.30

回答回数242ベストアンサー獲得回数3

ポイント5pt

http://www.allposters.com/-sp/Waterfall_i122114_.htm?aid=425445

Waterfall Posters by M. C. Escher at AllPosters.com

2.escher, waterfall

3.幾何学的な絵で、とても数学的ですが、よくみると理屈のとおらない、そんな面白さがすきです。

id:masasan

回答16にて前出ですね。

被るのはいいのですが、

>好きな理由1行即レスに類するものはご遠慮ください。

ということでお願いします。

2006/03/07 01:31:54
id:babelogue No.31

回答回数21ベストアンサー獲得回数0

ポイント20pt

http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page129.html

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《プロセルピナ》

2:「プロセルピナ」/ダンテ・ガブリエル・ロセッティ

3:絵の背景にある画家自信を知ったときに、絵の深みが増す作品です。絵に関する説明はリンク先にあるので省きますが。「女像」という女性ばかりを画いた作品を収集した画集でこの絵を見つけ、まずモデルが僕好みの美人さんだったので目を惹かれ、それがウィリアム・モリスの妻だということに興味を持ち、ちょっと調べてみて画家とモデルのイケナイ関係を知り、それでますます好きになりました。2人の関係がこの作品のモチーフそのもので、なんだか切なくなります。

http://www.d5.dion.ne.jp/~snowfall/pcardmu/hosigayu.html

�����f�B�I�X�E�o���u�����v

2:「星粥」/レメディオス・バロ

3:もともとレオノーラ・キャリントンが好きで「フリーダ・カーロとその時代」展に行き、そこでバロの絵と出会いひと目惚れしたのがこの作品です。幻想的で、美しくて、全てが完璧だと思いました。バロは小説もお勧めです。

id:masasan

1つ目。

>上の画像は Mark Harden’s Artchive よりお借りしているものです

とあるのですが辿っていくと、回答13.simplyさんに紹介していただいたサイトhttp://www.wga.hu/ が元のようですね。

> 僕好みの美人さんだったので

こういうのありますよね。やっぱり。

ところでモナリザさんと付き合えるとしたら、何割くらいの人がそれ望むんだろ。あまり居ない気がする。

さてこの絵のジェーン・モリスさんはどちらかというと、女性的な特徴より男性的な特徴が私には目に付きます。

>画家とモデルのイケナイ関係を知り、それでますます好きになりました

ということは、babelogueさんもイケナイひとだったりして(笑)。

これは余談ですが、ジェーンさんの夫ウィリアム・モリスさんは樹木や草花のテキスタイルデザインなどの良い仕事をしたようですね。テキスタイルも奥が深そうでチャンスがあれば齧ってみたいです。

2つ目。

余り精細ではないですが、以下のサイトに他の作品もありますね。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/varo/

なかなか独自の感じが出ています。

調べたら近くの図書館の書庫に『レメディオス・バロ : 予期せぬさすらい』があるようなので機会があったら見てみたいと思います。

2006/03/08 00:51:12
id:tetsu23 No.32

回答回数39ベストアンサー獲得回数0

ポイント35pt

http://www.oraculartree.com/artist_history95.html

The Oracular Tree - A Transformational Ezine

Aubrey Beardsley/オーブリー・ビアズリー

「The Black Cape」

挿絵画家ですが、単なる挿絵に留まらず、滑らかな白黒の線で風刺と美を込めて描く絵画に魅力を感じます。

描いているモノは決して美しいばかりではない、むしろ人物だけを見ると醜悪な顔が多いのですが、線の流れ具合や白黒のコントラストを見ていると不思議と心地よいです。

上に上げた「The Black Cape」は黒く目を引くドレスの柄がどこか和風な雰囲気もあって、お気に入りの一枚です。

おまけリンクです。ビアズリー以外の絵もあります。

id:masasan

うわ、この人(Beardsleyさん)もけっこうキてますね。

紹介いただいた、The Black Capeは中ではとてもバランスきれいで、一般受けもしやすそうです。

どうやら、これは新約聖書のサロメの舞踏をしているところでしょうか。私が、回答1.のコメントで挙げたモローさんの出現の前のシーンということになるでしょう。お皿に乗ったヨハネの首もないですが、背後にそれを感じさせると一際ひきしまって、なんともにくいです。

けっこう気に入りました。

> おまけリンク

こんなの大好き。

ポイントおまけしちゃいます。

それにしても、このおまけリンクに出てくる作家の作品には共通するものがあるんですが、言葉ではなんと言ったもんだろう。うーむ。

2006/03/08 01:24:36
id:nyc5jp No.33

回答回数952ベストアンサー獲得回数0

ポイント10pt

タイトル:ゲルニカ

作者:ピカソ


中学の美術の教科書で初めて見て、そのすべてにヤラれました。

アヴァンギャルド、構図の破壊、マッシヴ・アタック!

こういう絵が描きたいけど、なかなか描けない

僕の憧れであり永遠のアイドルです

id:masasan

ふむ。

ゲルニカでてきたの2回目なんですが。

ゲルニカってどんな絵なんでしょうね。

私には「世界の平和」といったボケたものを表現しているようにはとても思えない。

「自分(たち)になされた暴力」体験そのもののように感じられます。それは怒りかもしれないし、悲しみ混乱かもしれない、あるいは復讐心かもしれない。

暴力といった抽象的なものでなく”自分が”体験したものだからここから発生するものは人によって違っていて、例えば自分と自分の仲間・家族に危害を加える者への復讐かもしれない、家族を殺されたものに対してそれを直ちに否定することができないと思うのです。

本来は、世界の平和の象徴といった抽象的なものではなく、その正反対の身体的でギリギリの緊張感を持った作品なんじゃないかと思います。

http://www.st.rim.or.jp/~success/picasso.html

>「こんな時代に)他人に無関心でいられようか。

> こんなにも豊かなものをもたらしてくれる人生に無頓着でいることなどできるのだろうか。

> そんな筈がない。絵画は家を飾るためにあるのではない。

> それは敵に対する戦争の防御と攻撃の手段でもある….

> いつか平和になったらこの作品をスペインに飾るようにしたい」

これって、作家の個人の体験のように思えます。

2006/03/08 02:09:15
id:disseminatemoon No.34

回答回数566ベストアンサー獲得回数7

ポイント30pt

http://rart.org/cgi-bin/goodsprev.cgi?gno=eyck003

3 ファン・アイク 
◆額縁入り 28 x 36 cm

*質問者様ご紹介のサイトにも掲載されているのは確認したのですが

(The Marriage of Giovanni Arnolfiniで検索できました)、

上手くリンクが貼れなかったので別サイトを挙げておきます。

===

ファン・アイクの「アルノルフィニ夫妻の婚礼」

The Marriage of Giovanni Arnolfini


「好きかどうか分からないけど、衝撃を受けたもの」です。


大学の授業で見たのが最初でした。

まずは、光の加減で浮かび上がる、

男性の奇妙に白い顔の不気味さに驚き、

その不気味さに気付いていないかのような

女性の夢見るような視線に驚き、

そのくせ、この作品が「婚礼」の絵であるということに戸惑い、

なんというか、奇怪な、奇妙な思いがしました。


さらに、この絵の一番怖いところ(と、自分は感じます)は、

中央に据えられた、鏡です。

この鏡、明らかに自分(絵を見ている自分です)を捉えているんです。

この鏡と目が合うと、

「自分、映っちゃってるんじゃないの?!」と

一瞬、ドキっとして、

その瞬間、間違いなく自分はこの絵の中に取り込まれているんです。


絵の二人の、奇妙な雰囲気に

自分も取り込まれてしまう。


どちらかというと、自分にとっては怖い絵です。

でもなんだかとても魅かれる。

id:masasan

wikipediaにより解像度の高いものがありました。こちらのほうが良くわかりますね。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/23/Arnolfini...

この奇妙な世界を、そっと眺めていたつもりが中央の鏡にふと気づいて「あ、しまった覗いているのを気づかれる」。その瞬間、男の人が右手で自分の腕を掴んできそうです。

どういう背景のある絵か調べてみたい気もするけれど、自分でこの世界のイメージをもう少し進めていくのもいいです。

どうも、この絵はよい絵と自分で評価を固めた作品より「好きかどうか分からないけど、衝撃を受けたもの」の方が感触が伝わってきます。

見るたびに、絵の世界をなまなまと体験できているのかもしれません。

####

回答33.のコメントでゲルニカについて書きました。

もともとすべてコメントは、自分で思ったことをすらすらと書いているとても個人的なものです。

また、なるべく肯定的な部分を書いている積もりなのですがたまに語弊を生む表現も間違って書いてしまうこともあります。

修正させてください。

 修正

>ボケたものを表現している

→ぼやけたものを表現している

表現として抽象的でぼやけているのではないかという意図で書いています。

2006/03/08 03:04:33
id:shushi No.35

回答回数115ベストアンサー獲得回数2

ポイント10pt

ラファエロの「システィナの聖母子」です。ドレスデン絵画館にあります。この動きと迫力のある聖母子像に心底参りました。何も予備知識もないまま、ドレスデン絵画館のこの部屋に入ったとたん、度肝をぬかれましたよ。名画の放つオーラというものは、予備知識のない素人にも言いようのない衝撃や感興をあたえるものなのだな、と心底思いました。

id:masasan

背景に無数の顔があったんですね。

ドレスデンはツヴィンガー宮殿よりアルベルティヌムがお宝ざっくざくで、ドイツの技術スゲーと印象深いです。

2006/03/09 22:34:29
id:nischiura2006 No.36

回答回数734ベストアンサー獲得回数4

ポイント6pt

ルーベンス(ほんとはリュベンスというのが現地の発音に近いらしい)の「パリスの審判」です。

ギリシャ神話を読んでこの話は既知だし、ルーベンスがこのモチーフで描いたことも既知だったが、絵を見てその色彩・構図の大胆さに衝撃を受けた・・・と言うのが魅力です。

id:masasan

…は既知だが、…その色彩・構図の大胆…

説明がないと、あなたなりの衝撃具合を感じられないです。

2006/03/09 22:38:16
id:schwalbe No.37

回答回数225ベストアンサー獲得回数1

ポイント8pt

http://www56.tok2.com/home/yamada15/terbush/tsuki_no_maryoku.htm

デイル・ターブッシュ   月の魔力

デイル・ターブッシュ「月の魔力」

光の巨匠と呼ばれている現代画家です。

まさに光がそこにあるかのように絵の前にたつと感じられます。

この作品では月が神々しく光っているように見える。

油絵なのに何故こんなにも光を感じられるのかと不思議でしょうがありません。

山と月に照らされる川、木。細密でそこに光の魔法がかかると、

虜にされます。絵に吸い込まれるかのようでした。

id:masasan

ほー、これはまた趣が違いますね。

現代画家さんなんですね。

他の絵の木の枝ぶりとか山や水のモチーフから、山水的要素を取り入れてみたアメリカンな絵という印象。

油というのがどんなことになっているのか見てみたいです。

2006/03/09 22:50:56
id:dadako No.38

回答回数120ベストアンサー獲得回数0

ポイント15pt

http://www.musikverein.jp/lesen/lesenmusik/tsuboi_1.html

$BL>8E20%`%8!<%/%U%'%i%$%s4I893ZCD(J

1 このサイトの中程にある向日葵です。どうしても良い画像が見つけられませんでした。すみません。


2 エゴン・シーレ『向日葵』


3 『ウィーン分離派1898-1918 クリムトからシーレまで』という展覧会で見た作品です。この美術展で一番印象的だったのが、この絵でした。大きさは、人間大くらいの大きさでしょうか。通り過ぎても何度も何度も振り返り、また前に戻ってしまうような絵でした。今にも崩れ落ちそうな人間に、後ろからじっと見つめられているような感じがするのです。

今まで実物を見たことがある絵の中では一番のインパクトでした。機会があればもう一度見たい絵です。

id:masasan

探してみました。

色具合の悪いのとかありますね。

http://www.geocities.co.jp/Milano/1417/61.jpg

なかなか大きく見えるのはこちらなどにありました。

http://www.oceansbridge.com/art/customer/home.php?cat=3957&m...

クリックすると大きく見えます。

他があれば「良い画像」でないものは張らない方がよいとは思っているのですが、今回に限りあえて張ります。

上のリンクの画像だと、シーレさんの絵の良いところが削ぎ落とされ特徴を失っています。電子化された絵は多かれ少なかれこういうことが起こっているので気をつけたいですね。

また部分的に切り取られ、画家の意図したものと違う構図、画となっている物もけっこうあると思います。

>通り過ぎても何度も何度も振り返り、また前に戻ってしまう

こういうの、ありますよね。

思わず頷きました。

これが人間大ほどということはやはり縦横比といい、顔に両手と意図されたものなのでしょう。やや細身のシーレさんの描く人間像が浮かび上がってきます。

2006/03/10 00:06:15
id:nobujsf No.39

回答回数51ベストアンサー獲得回数0

ポイント10pt

「イレーヌ婦人」ルノワールです。


子どもの頃、初めて買ってもらった色鉛筆の箱にこの絵が印刷されていて、一目惚れしました。

ルノワールの作品だということだけは知っていましたが、絵のタイトルもどこに所蔵されているかも知りませんでした。この質問を見て、色々と検索し、画像を見つけて、すぐにあの絵だとわかりました。チューリッヒにあることもはじめて知りました。

柔らかいタッチと微妙な色彩で、美しい女性が描かれた、とても印象に残っている絵です。

id:masasan

ああ、これ。

思い出してしまったので、回り道ですが書かせてください。

実は幼き日にピアノを習っていたんですが、その先生が若目の妙齢の女性でした。練習室には件の「イレーヌ婦人」のレプリカが額縁におさまっていました。

ルノワールも何も知らない小学校低学年なので、あるとき「ねえ、あの絵の人はだあれ?」と聞きました。

すると「きれいでしょ。だれかわかる?」と言われ考えてみたのですがわからないのでそう答えます。すると先生はいいました「それはね先生が若いときに描いてもらったの」。

元が素直な性格なので、そのときは「えーほんとうかな、顔がにてないような…」と思っていたのです。

ルノアール関係は怖いことばかり(笑)、トラウマになりそうです。

>柔らかいタッチと微妙な色彩で、美しい女性が描かれた、とても印象に残っている絵です。

全体として見て、パッとした印象はきれいな子なんですよ、絵もやわらかいんです。が、よぉーくみるとやっぱ怖いんですよ私には。

手の色に比べて異様に顔が白い。指の丸みなどからみて子供だと思うんですが、目や口元や眉毛が大人。部屋においてあった時の存在感も全体のタッチや髪の毛の具合もあって怖かった。偏見かな。

頭の飾りはずっーと魚だと思っていて「おかしいな」と思っていたのですが、大人になって考えてみると髪飾りですね、きっと。

ああー、むかしの印象が払拭できなくて。ほんと変なことばかり書いてすみません。

もしかしたら、表情などお人形さんみたいにきれいなのでそこが逆に男の人にとって怖く感じるのかもしれません。

2006/03/10 00:50:55
id:nogoo No.40

回答回数7ベストアンサー獲得回数0

ポイント10pt

モンドリアンの「コンポジション」シリーズが好きです。シンプルでありながら色彩の絶妙な計算が施されており、また現代の建築やデザインにもつながるようなスマートさや、静かなたたずまいがあってとても惹かれます。

id:masasan

これはこれでいいんですけどね。

絵画としては、デザインとかスマートさ以上のモノが欲しいなと思っています。

縦線と横線が… という程エネルギーが無い状態の人間なので。

なんだか「作品あるから、みて」と放りだされちゃったように感じます。

観察者はわがままなもんで、そこまでして興味ないよと思っちゃったりするんですね。オブジェとしてならいいけど、とか。そうですね「オブジェから」ならいいのかもしれません。

ひとりごちました。

蛇足ですが、私は縦に伸びる線に異様に執着を感じます。スッと立った彫刻やビルの輪郭、とても高い木そんなものに。

####

メンテナンスのため人力検索の全質問は13日に終了されます。なのでこの質問も12日の夜に終了します。

皆さんとても興味深い回答してくれるので、5週くらいやりたかったのですが…残念。

2006/03/11 12:01:47
id:coga No.41

回答回数883ベストアンサー獲得回数7

ポイント5pt

ありきたりかもしれませんが、ミケランジェロの最後の晩餐です。

もともとルネッサンス時代の絵画って好きなんですが、なによりもサイズからして壮大ですし、描かれている人物それぞれの気持ちや性格が表れていて、凄く分かりやすいのも好きな理由のひとつです。

また、実は女性が描かれているのだとか、下書きには別の意図も示されているようなものが見つかったりとか、後世になって物議をかもし出されるようなミステリアスな点も魅力のひとつです。

id:masasan

え、最後の晩餐ってミケランジェロだっけ?

と思ってgoogleさんに「ミケランジェロの最後の晩餐」と問い合わせてみると、79件。ダ・ヴィンチさんのが一番有名なはずだけど、この構図で他のもあるのかな。

→いやいやそんなことはありません。

ミケランジェロは最後の晩餐を修復はしましたが、この絵のオリジナルはレオナルド・ダ・ヴィンチです。

でも修復時に自分好みに修正加えているというから、先の79件はそういう意味で… はなさそうだなっと。

旅行記なんかで勘違いしたまま書いちゃってるのですね。

特にコレなんか

>有名なミケランジェロの最後の晩餐やダビンチの最後の審判

それ逆、ぎゃくですよ!

「審判」と「晩餐」ぎゃく。

さて、最後の晩餐は有名なのでいろんな解説も豊富ですね。裏切り者とされたユダがイエスを売った見返りの銀貨の袋をもっていたりとか、ダヴィンチ・コードの話なんかも面白いです。

でもとりわけ、この絵の話で印象的だったのはテーブルの高さが黄金比であったというところ。

これは偶然じゃなくてダ・ヴィンチさんならやりますよね、きっと。黄金比すげー、ということで。

>後世になって物議をかもし出されるようなミステリアスな

ここまでくるとそういう楽しみも大きいですよね。

>描かれている人物それぞれの気持ちや性格

私には、キリスト教に入信しないとそこまでは探索できないっす。想像はしますけどね。

2006/03/11 12:50:24
id:kokezaru753 No.42

回答回数96ベストアンサー獲得回数4

ポイント50pt

http://ja.wikipedia.org/wiki

メインページ - Wikipedia

お久しぶりです。うれしいマーラー2番です。(ご存知でしょうタイトル)

この質問を見て考えてる間、2番ついでに他にも回答した次第なのですが、

出されて以来、想像はるかに超えてかなり(いろいろ付随することあわせ)考えました。

絵画同様、哲学的にも重要課題の主観・客観も考え合わせたり

(ここでは哲学的に客観はありえないという話しは無しにしてください 

説明が極度に長くなるというか不可能に近くなります、多分)

で、しばらくして日本美術も出されたので個人的に楽しく脳内爆破を起こしそうでした。

その詳細報告はまた日本のほうでということで。

(はなしがそれすぎて収拾つかなければめいるでもお送りいたしますにゃ)


さて、たいへん難しいご質問です。

ちょっと困ったことに、1点挙げて「ここが好き」を説明するのに非常に難しかったりするのです。

ご期待の回答にならない予感がしますのでこれから思いついたことを書いていきます。

それを回答としてください。物足りないかもしれませんのでいろいろ考えた(自分にとって)

興味深いと思われたことも付け足していきますので、(ご存知のこともあると思いますが)

その辺り御参考にしていただければ、実は一番うれしいかもしれません。

長くなると思いますが(収拾つかない恐れあり(^_^;) )よろしくお願いいたします。

(今回は、まささん教授のご質問の真意がよみきれないところが また難しい。)


まず恒例で申し訳ないですがm(__)m (masasan教授ゆえご理解・お楽しみいただけると期待して)

愚生の芸術鑑賞における「衝撃」を述べてわかりやすい流れを作っていきたいと思います。

(注:あくまで私見・主観的意見として詳細確認は信頼できる文献などで。

何日かに分けて書いてしまうことになったので流れが悪かったり内容の重複などご容赦で。

また最近このメディアから離れているので記憶違いなどあることもご了承ください)

(手元に参考文献がないのも痛かった  正確な作品名とか・・・)


注 書き終わりました、凄い長いです。

読み甲斐?質はともかく量はあります。(;_;) 

まとまりついたか、どうかも、もはやわかりません。(誤字脱字おゆるしを)

とにかくごゆるりとお楽しみください。


どうしたわけか芸術的(メディア)が好きでいろいろ鑑賞していたわけですが、

どのメディアでも”なんだ、これ?”とか”わからない”ものが出てくるわけなのですが、

数知れないほどの作品・作り手が淘汰された中、歴史的に評価を受けて残っているものを

目にする耳にすることが多いわけですが、自分の感性など比べる向きもないわけで

”わからない”のは自分に問題があるであろうと、まず好き・嫌いの観点(主観)でなく

心を鬼にして(?)客観的に+無理やりにでも好きな点を出して鑑賞していきました。

(特に絵画の場合)そして気がついたのが、感性なくただたくさん

ひたすら鑑賞しても理解にも限界があるわけで、しかも西洋芸術・学問は

(今回認識を新たにしたのですが、日本のそれと比較すると大変興味深い)

「歴史」が非常に重要、言い換えるなら

歴史を踏まえて成り立っているといっても言い過ぎではないと思います。

これは教授の大得意の分野(想像するに数学・物理・哲学・ピアノ音楽?)だけでも

自明のことと思うのですが。

芸術の分野では幸か不幸か”概念”というものもあってこれは鑑賞するだけでは

わかり得ないものとなっていると思います。

絵画・音楽では特にゲンダイxxxxとよばれる辺りは歴史&概念探求の旅に出ないと

客観的理解はきわめて困難であるといえるかもしれません。

(コンセプト・アートの走りはマルセル・ドゥシャン 超有名作品に

「泉」いわゆる「トイレット・ボウル」です。

彼に関する本、インタビューを読むだけでも凄く楽しい。

ドキュメンタリー見たことあるのですが、哲学者並みに凄い。)

(音楽の極めつけはジョン・ケージの4分33秒のコンセプト 

ここまで追えば一応全貌はかなり見えます。

現代音楽小史 ポール・グリフィス 音楽の友社 良書です。

人間と”音”の関係、可能性の追求が興味深くかかれております。)


要するに、芸術世界では才能ある人たちが歴史を踏まえてそのメディアでの

可能性を追求した成果が(通常)最高の形で結晶となって残っているわけで

いかな(芸術的)メディアにおいても歴史上名高い表現者の

作品には真の(表現)”美”が(一般的に、もしくは全作品に及ばないにしても)

備わっていると感じるわけです。

歴史的に”客観的に””しっかり”鑑賞をしていって作り手の意図をはぐくんで

”まっとうな”鑑賞がなされた場合、私の好き・嫌いは宇宙から見た塵埃同然、

実際の作品の前に立つとかなりの確率で心打たれるわけです。

個人的にはルノワールとか画集など我執で見る限り「ふ~ん」なのですが

本物は(他の回答者様が申されている通り)とてつもなく凄いこと

大狩し(多かりし)です。

(音楽は目に見えないだけにある意味めちゃくちゃ深い。演奏家解釈が仲介しての

再現芸術となるだけに更に厄介ですが。

バッハ・モーツァルトなど感動までに10年以上、しかも年々上昇するばかりです。

最初聴くものではないと思っていた現代音楽さえも拷問のごとく耐えつつきくことによって

いまや素晴らしいものになってまいりました。)


芸術における”美”は、たとえば岡本太郎いわく「爆発だ」とか

だれかいわく「心地よさではない」とか、まあいろいろ言われますが

(どの観点から発言しているかがきわめて重要であるにしても)

芸術分野における”美”は、最終的にはそのメディアの語法

(語学同様、たくさんこなして知っていく)に準拠していたりするわけだったり

作り手が勉強・研究し最高の叡智・技術・感性を投入して完成させているので

好ましくない言い方ですが、こちらも最低限知るべきことは知らないと

作品鑑賞も何もあったものではないと思った次第なわけです。


で、歴史の流れ・語法・コンセプトなどわかってくると単に好き嫌いが

”よいもの・すごいもの”が好きになってくるわけなのです。

(勿論、よほど個人的事情によって、全部が全部理解でき

いかな作品でも全部好きになるということではないです)


更に言うと、作品の本質以外に雰囲気・状況・”思い出”等による完全主観性に

よる個人的”想い”などあり、それこそ挙げていけば枚挙いとまなく大洪水状態ですが、

やはり「好き」だけで好きになるという感じはあまりないかもしれないです。

簡単に言うと作品の凄さに比例するかもしれないですが、凄いものは

たくさんあると・・・


衝撃 (これは別の日に書いたものです)


自分の中で芸術作品に対峙するとき(まず共通してみられる)

衝撃を受ける最重要要素として、その作品がそのメディア(の歴史)において

新たな可能性の徹底追求の結果、完成品として提示でき、”流れ”までも変えてしまった、

もしくは、少なくともそのメディア・後の世代にまで影響を与えることが

できたということが挙げられます。

勿論これに個人的にその作品において表現・達成されたことが(願わくば)十全に

受け止めることができ、メディアに対しての(新たな)可能性・方向性、

そして人間の表現力の偉大さに脳髄一撃の大感動を受けたときに起こりうる現象です。

(例えとしてよくないかもしれませんが、数学・物理学にしても数式・法則・定理で

衝撃は勿論、”知っている”人たちの間では数字・アルファベットで表記された

羅列の数式でさえ”美”に見えたりすることと似てないこともないかもしれないですね

しかしながらよくできた音楽などは楽譜でさえ、表紙ではないです、

美しいとよく言われることですよね。よくできたものは”デザイン的”にも美であると)


個人的に芸術鑑賞に関して言えば「衝撃を受ける」というような一大事では

その作品において個人的感傷・思い入れなど入る余地が少なく

以下の説明では(私の)個人的思いが感じられないかもしれませんがよろしくです。


若干収拾つかず混乱もしている気がしないこともないです(-_-;)が

本人としては徐々に核心に近づいてきているつもりです。

(と思った矢先、手違いでPC電源切れた・・・しょっく 部分再度書き直し・・・(T_T)


閑話休題


まず、絵画史において個人的には印象派のさきがけといわれるマネより前では

作品純粋大衝撃は頭に残ってない気がします(研究・観賞不足は否定できませんが)


PC切れた間に今少し思い出してみました、ダ・ヴィンチのデッサン

ミケランジェロ天井壁画、ラファエロ、レンブラント、アングル、カラヴァジオ

ドラクロワ、クールベ、ボッティチェリこういった超有名レベルだとまず感動できます。

ヴァン・アイク、ダイク、クラナック、ボテロくらいになると30%切る気がひしひしとします。

ルーベンスは個人的にだめ、ゴヤも個人的信条に合わず、いまだ理解不能。

といったあたりも勿論あります。

ご覧になったかもしれませんが、史上最悪は「最後の晩餐」

環境、コスト・パフォーマンス、絵の状態ともかくひどかった。。。

(絵画自体の責任ではないにしても)

以上感動作品の説明は、個人的に大変つまらないものになってしまう確信があるので

パスです。(理由の考察でもして一休みしてください)


というわけでマネ以降から現代に及ぶ美術絵画史において最も衝撃であった作品(群)は

この場で説明の比較的難しくなく、自分も楽しいものという点を考慮に入れて進みます。


「平面キャンバスに対象物を如何に表現しうるか」という西洋(純粋)平面絵画史の

探求し続けたテーマ、伝統西洋絵画の遠近法、陰影法という技法とは

次元の異なる革新的観点で、印象派から始まったように思える

「対象物」を中心として表現するということを”しない”

という(有名印象派画家は突き詰められなかった)歴史転換コンセプトを具現し

”純粋(具象)平面絵画”において行き着く最高点(限界点)に達し

具象絵画史に(結果的に)終止符を打ち、絵画を(それまでの”具象的観点”による)

”狭い””閉ざされた”世界から解き放ち(った、ように自分は感じる)

(音楽でいうとご存知、調性音楽崩壊に等しいことかもしれないですね)

対象物表現から絶対平面構成表現として以降の絵画史に多大に影響、方向性を与え、

キュービスム、果てはモンドリアンを始とする抽象絵画誕生の革命的偉業を為し

新たな可能性の領域を導いた画家、セザンヌをここではとりあげてみます。

個人的観賞領域においても、絵画のみならず美術全般、写真・映像・シネマ・舞台(演出)など

視覚メディア全般に影響を及ぼした(勿論今でも、及ぼしていますが)画家でもあります。


セザンヌは遅咲きでブルックナーと似ている点が多少あるかもしれませんが

前期作品は、後期と比較すると、かなり”ひどい”です。(こういう人も珍しいくらい)

その後期作品(晩年といってもいいかもしれない1900年前後)を対象物で分類すると

おおまかに 4種類のテーマ(シリーズ) = 

果物、(サントヴィクトワール)山、水浴の女性たち、ポートレイト(自画像・奥様)でしょうか。


これらは、(既に対象にこだわっていなかった)印象派が光・空気によって表現しようとしたことを

(それゆえ繰り返し同じ対象物と使うという極めておもしろい現象を生む)

突き詰めていった結果、絵筆の短いストロークによってある種、点描的手法にちかいもので

一枚のキャンバス全体を完全色彩構成作品としています。

対象表現にこだわらないという観点と、この手法により色彩配置が自由になり

画面全体の色彩(バランス)構成において完全性を達することができたということです。


(余談)

印象派において対象物にこだわらないというのは、以前は描かれるべき対象物が

選ばれていた傾向から、表現のこだわりによりそれに沿ったものを選んだということです。


最終的にセザンヌは対象を捨て去る(=抽象絵画)ことが

どうしてもできなかったのですが、絵画の未来は予見はしていたみたいです。

セザンヌはモネ作品を見て「ただの眼だが、とてつもなく素晴らしい」と印象派の限界を

みてとってます。(これは”深い”言葉だ)

ルノアールにしても既にラファエロの「聖母子」などを見て「すばらしい絵の具の塊」だと

評しています。(しかし本人はこの観点を絵画によって突き詰めなかった)

大して、カンデンスキーはイマージュが”邪魔”ではないかと15年悩みます。

これらが絵画史におけるオブジェとイマージュの基本的関係です。

(余談終了)


ストロークをつぶさにみていくとさまざまな色彩が飛んでいたりいます(印象派同様)。

各画家の個性によって違いますが、一般に「筆触分割」と呼ばれたりします。

で、セザンヌ作品でよくいわれる「ところどころに余白がある」というのは

その余白色でないと全体のバランスが大崩壊ぶち壊しになるというものですが、

分かる人が観れば要するに、ワン・ストロークにおける色彩も動かせないと・・・・

(特にラヴェルの音楽で一音たりとも動かせないと言われるようなことです)

私はさすがに一筆の色彩にこだわるほどの、また絶対的に断言できるほどの

審美眼は備わっていないことを正直に告白しておきます。(^_^;)


全く個人的に受ける印象ですが、セザンヌ(後期)作品には

歴史的偉業達成からくるようなパワー・迫力・迫真性という要素は感じません。

「果物」に関して言えば平面構成としては出来上がっているものの

まだ(セザンヌの)表現が頂点に達してないという感じが(個人的観点では)いたします。


分類上では(サントヴィクトワール)山シリーズが(個人的には)平均点高いのですが、

4カテゴリーで思うところを簡単に。(あくまで私見と思ってください)


「水浴びの人たち」は余りにトライアングルによる構成が強すぎ

厳格で息苦しさを覚えたりします。

(allposters.com で全作品見ましたが、最高レベルのものはみあたらなかったです。)


さらに「ポートレイト」ではいよいよ色彩構成が微に入り極めに極められているのですが、

どこかで後世のF.ベーコン(哲学者ではない)を勝手に想起するような

ところがあったり(セザンヌの罪では全くなのですが)、(テーマゆえか)内に向かうような

この場合においては、閉塞感も感じるところが、個人的には、最高傑作だと呼べないみたいです。

色彩構成的にも多分、完全すぎて私の理解を超え個人的衝撃に至らなかった気がします。

(サイトでは、最後の最後のほうの究極作品は見当たらずでした。

麦藁帽子をかぶったような本人とおぼしき人が椅子に座ってたたずんでいる風情のもの)


果物系では絶対平面構成の観点では”昇華”してないように思えます。

その代わり”動き”(ムーブマン)などの別観点があります。

(これに関しては、サイトでは充分ありました。今回見直して今までになく楽しめました。)


山を一番におく理由としては、他の分類された作品に見られないような

行き着き、抜け切った、とでもいうような、静謐感・諦観の境地のような美を

(平均的に)一番感じるというところでしょうか。

(個人的に思っていた作品は見当たらなかったようですが、似たようなものがあるので

例としては問題ないと思います。)


というところで最終的には勿論、個人的主観・経験といえるのですが、

そのメディアにおける偉業と達成度、また絵画のみならず芸術全般についても私が明確に

認識していなかった観点(・鑑賞法)を、超絶に調和された平面色彩構成美で気づかせ、

そしてほとんど他から感じることの無いような静謐美から生じる精神性が見出せる

衝撃のセザンヌ後期作品、そして特に個人的嗜好・趣味がぴったり合致する確率の高い

サントヴィクトワール山(数点あります)を私の回答としたいと思います。


こういうことは私としても説得力もって(現物もナシに)上手に説明できませんが、

完全ご理解いただけなくとも、なんとなくのお伝わりで、

わっはっはでお楽しみいただけ何らかのご参考になれば、嬉しい限りです。


切磋琢磨でこけざる拝


(サイトを調べてつつメモしておきました 簡単に書いておきました

お時間あるときに御参照ください、大体言わんとすることがお分かり

いただけるかもしれません)


(余談)

抽象絵画転向前のはなしで、カンディンスキーが自分のアトリエの作品の中で

「光を発散し比類なく美しい絵」を見つけ驚愕した有名な話があります。

キャンバスに何が描いてあるかわからないような色と形のみのものに見えたのが、

自作の絵で横(だか上下さかさま)になっているのに気がつくと

描かれた「対象物」が(いやでも)目を捉え最初に感じた美しさは消失といいます。

これがオブジェが”邪魔”ということであると思うのですが、観点を変えれば

抽象作品を鑑賞するヒントにもなっているでしょう。

その、カンディンスキーはモネの作品(藁がつんであるもの)をみて衝撃を受ける。

抽象画を予見、対象を捨て去る(=伝統・歴史を捨て去る)ことに15年ほど

悩むことになります。(おそろしい)

(ブラームスのベートーヴェン後遺症、交響曲一番完成まで20年といい勝負ですか)


絵画は、特に印象派以降、「イマージュとオブジェの関係」の葛藤の歴史で

これを把握してくるとジャスパー・ジョーンズ、ウォーホール(ポップアートですね)

あたりもすごいことをしているのがわかります。

個人的にはコンセプトがすごいだけと思ったりしたこともあるのですが、

実際、作品を見ると”見せ方””プレゼンテーション””仕上げ”など、やはりとにかく

芸術家です。センスも超絶に抜群(当たり前ですが)で感動したりします。


キュービスムは抽象に思われているが、実際の出発の概念は

画面上において対象物の消失を防ぐ、言い換えれば対象物の見直し

つまり印象派がしてきた”どのようにみえるか”を”いかに在るか”と見直し

それがさいころ展開図であったり、

複数の視点(=立体性)(←↑すごい観点ではある)(@_@;)

(複数の視点は、ピカソの女性顔の鼻に既に見られる)であったりした、

が、実際は抽象を更に進めることとなったというのが、歴史のおもしろいところ。


「本質的に絵画は一定秩序によってまとめられた色彩の平面である」


感性鋭いとされる子供の描いた絵はなぜ美術館にないか?

美術館に置かれたものは芸術作品か?


以下セザンヌを探していた時、目に付いたもの(サイトから)

すごく長いので単語検索のほうがよいかもです。


Piet Mondrian

http://www.allposters.com/gallery.asp?land=%2Fgallery%2Easp%3FCI...

モンドリアンです。作品をちょっと追ってみるとセザンヌからどう変化したかが

わかるかもしれません。

個人的には最初N.Y.で見たときはまったくわかってませんでしたが、(単なるデザイン)

アムステルダムで見たときは(信じられないことに)感動しました。(涙はなし)

実際なんで感動したかよくわかりませんが・・・

あれでも画集よりも「うまい!」と感じた気がします。(変なの)

感動してラッキーだったのを思ったのを覚えています。(^^♪


Charles Demuth

http://www.allposters.com/gallery.asp?land=%2Fgallery%2Easp%3FCI...

55ページ


Jackson Pollock

69ページ

鬼才。ちょうかっこいい。スーパーオリジナリティ。

紆余曲折してのですが、よくこれにたどり着いたものだ・・・・

感性・のりだけかと思ったら、ドキュメンタリー見ましたが、あの

あのドッリピング(筆から絵の具を飛ばすようなもの)は

筆塗りするのと変わらないくらいコントロール可能だと

本人がいってました。(*_*;  

しかし、あの作品から発展はないだろうという感じですね。

後世の意味づけにしたとしても芸術家の死と作品の関係なども

面白いところです。


Jasper Johns

70ページ 

絵画史のカント、ヘーゲルに比肩かもしれません。

有名な作品にアメリカ国旗、ハイネケン。

イマージュ&オブジェのコンセプト理解があると極めて面白い。

歴史のすごいところは同じ視点のウォーホール、リキテンシュタインなど

まさに同時期にでた・・

ということは同じことを考えていた。ということですね。ぶらぼー


Marcel Duchamp デュシャン

86ページ

(絵画)作品も美しい(本物は本当に美しい)(見た目でも)

美術界のジョン・ケージ。

ケージはアマチュアといわれることがないわけではないけど、

この人は間違いなく”凄い”。 テイト・モダンにいくつか展示。


Pablo Picasso

91ページ 鼻 これが複数の視点。

(そういえば、「アヴィニヨン(?)の娘たち」が先駆かな)

このひとはやはりすごい、描けば絵になるまさに天才タイプで、

線引きにしろ、金色を扱っても極上(クリムトしかりですが)、

気合入ったものはすごすぎる。

(パリ、ピカソ美術館はすばらしいコンセプトで作品が生かされています)

スタイルを変えるところはまさにストラヴィンスキー。両者とも鬼。

(ちなみにパリはオランジェリーが総合的に一番すばらしい。。と思ってます

ワルシャワでは美術館には行ってないと思います。残念)


そしてついに本題セザンヌです。今までの説明を踏まえての実践編・・・かな。


Paul Cezanne セザンヌです。  

91ページ トランプをする人々

http://www.allposters.com/gallery.asp?land=%2Fgallery%2Easp%3FCI...


Montagne Sainte-Victoire

Landscape  拡大すると・・・

Brook さらに面の寄せ集め

Tall Pine 構成研究に

↑なにやら上記アドレスではうまく出ない可能性あります。(異様に長い・・・うまくいかない場合、人名検索でお試しください


以下allposters.comで「Cezanne」で検索したものです、全32ページ堪能してください。

「セザンヌ」でのセザンヌ・ページで目に付いたところ挙げておきました・・・・


というわけで、総決算です、今まで書いたこと踏まえて

これより一緒に鑑賞気分にひたってみましょう。(週末思う存分たっぷり用


(年代順であればすばらしかったのですが・・すいません


2ページ目

Still Life with Apples and Oranges, c. 1895-1900

全体色調統一がみられるでしょうか。

その隣 Vue de L’Estaque 

点描主義的 (シスレー、スーラなど参照)

(年代前のcは おおよそ 為念)


その隣 Blue Vase お皿が・・・(構成のため犠牲に)


その左下。 Still Life わりとまだ”普通”の果物絵画。

皿の面とテーブルの面の”ずれ”&背景に兆候が見られる。

まだひそやか(?)に行われ気がつきにくい。

対象物の色も激しくので左斜め上で緩和しようとするがまだ十分でない。(と私は感じる)


その右 Lac D’annecy 景色はだいぶ全体調和を見せ静謐感がある。

構成感+奥行きがほしいのか(まだ山景色にしても奥行きが感じられる)

木を手前において枝もうまく配置、構成的にはかなりよい。


こういうものをたくさんたくさん眼にしていくと眼が

勝手に反応し覚えてくれます。

(色彩)構成よいものとか、これは眼に痛いとか。

画面構成完璧だとか、うんうんかんぬん。


その隣 トランプをする人 The Card Players, 1890-92

有名なシリーズですね。

多分いくつか描いてると記憶しますが、

それだけに構成にかなりのこだわりが見られる。

というか徹底した構成研究ですか。

歴史的にしても本人にしても

対象(具象)物を捨て去ることができないが、すでに対象物をそのまま描く意識がないのが、

左手の男性の頭(常識的には対象物の大事なところ)を(密かに)小さくして

全体の構成バランスのために犠牲にしているのが見て取れる。

人物の肩~頭~肩は”山”の構図を描いている。


その左下 View Over Mont St.Victoire 

山が紫色になってくる。(ありえん!)手前はまだ写実的描写に色合い。


Big Trees (はじめてみました!) 素晴らしい! 

完璧な(私の趣味的レベルでは)好みでないけど、素晴らしい。

対象物認識はたやすいですが、よく見ると枝とかにしても実は抽象的扱い。

最後の最後まで(西洋絵画の歴史の重みか、自分に対してのこだわりあたりか)

(銀行家(だったか)お堅い仕事をやめて絵描きに専念するという”反社会的行動”をとったみたい

ですが、基本的性格はかなり保守的であったような印象)

”詩的”な印象は強いが相変わらず構図をがっちり決めている。

この人の水彩は超1級。(基本的にごまかしのきかない水彩画、一発がきのデッサンに

思い切りセンスと才能が見られる(マチス・ピカソ・ロダンなどですか)


Landscape Near Aix (これも初見です)(拡大しましょう)

いやはや、このあたり本物見たら涙ものです。(まだ完璧に趣味と一致しないけど)

こういう紫は真骨頂。同じ紫色でも諦観の境地に至る前でこれはこれで鮮やかにして美しい。


ページ3

The Bridge at Maincy 本物かなり印象強かったです。

多分、イギリスのナショナルか もしくは、テイトでの大回顧展でした。

(セザンヌは、最高レベルの作品がなかなか見れないので、すごいラッキーでした。

最高作品群大集合でナショナルは勿論、ワシントン、エルミタージュなどそうそうたる美術館の

お宝作品勢ぞろい(普通出し惜しみとかありあり・・特に日本には(T_T)

大英帝国の力まざまざ見せつけられました。)

これに関しては、本物は全く別物です。ゴダールの90年代以降のカメラ(色合い)に近い印象。

透明感あるのに色がしっかりある、奥行きはないようだけど、えもいえぬ透明感から奥行きが。。

説明不可能。好きでないにしても吸い込まれるというような作品。

もはや好きにならざるを得ないという作品でした。

(過去ゆえ理想化されていることあるにしても、個人的には特筆されるべき作品には違いなし)


その真下 Still Life はい、かなり、ゆがんできました。ニュートンの法則も無視する傾向が。。。

個人的には(あまり)興味ないですが、”動き”を表現ということにも関係しますです。

(たしか有名な天使の子供みたいな彫刻が描かれたもの辺りでは

ものすごいことになっていたような記憶があります)


The Lawyer, Uncle Dominique 明らかに初期です。

(これなどまだいいほうですが)はっきりいって、へぼいです。

楽しく言うと、この時期はルオーのぽんこつといった感じです。


Mont Sainte-Victoire Seen from la Route du Tholonet (たぶん、これも初見)

もう少しで”完成”ですが、個人的に(この図版から)感じるところは

一言で言うと、構成に落ち着きがない感じです。


4ページ

おお、ここにも、Bridge of Maincy Melun これを複数描いていたとはしりませんでした。

本物は両者の中間色で突き抜ける透明感が・・・(以下略(^_^)


このページでは Le lac d’Annecy が 一番好きかな。


Pomegranates and Pears 右方向に重力が・・・


Card Players 1885-90 構成を見るのに大変よい例が出てきました。

前のトランプ親父と比較してください。前者のほうが圧倒的に構成間・安定感があり

色彩までそれに関与しているのではと感じられるかもしれません。べりーないす


ぺーじ5

Avenue at Chantilly, 1888 

私が今ひとつわからないのは1890年より前にこういうのがあるということで

セザンヌの追及していたところの”細かい”ところが読みきれないのです。

(”動き”ムーブマンと俗に言われますが、これがかなり重要だったのか、まあそうなのですが

個人的にいまひとつぴんとこないせいでしょう)

作品傾向と年代が自分の中でちょっとずれている・・個人的問題です、失礼いたしましたm(__)m


The Bathers これが有名な 水浴の人 とかそういった訳のものです。

これの様式が”完成”に近づくのは木がトライアングル構成となって、

半抽象の女性たちになって全体の色調に統一感が見られるようになります。


ちょっと駆け足で

ページ10

一番下 真ん中 Baigneuses, Study for Les Grandes Baigneuses

水浴シリーズの 習作 ぽいですね 構成がらしくないですが、タッチは思いっきり

こういう方向に向かうことを知らしています。

(簡単に言うとちょんちょんがき、ただし丸みを帯びた感じがムーブマン)

その右側、 Nereid and Tritons 初期でしょう。

途中こういうのありましたが、それも何か”伝説・神話”てきな題材です。

印象派の画家でこういうのを描いた人も記憶にないですが、

かなり保守的ですね、しかし印象派では一番遠くまで行って

現代アートの道を開いたといえそうです。


ページ11

お~~かなりかなり近づいてきました。

最上段右側 Oil Painting of Mont Sainte-Victoire (1902-1906)

まず、タッチ。 分割的ですね。ワンタッチで色彩分割を行うという感じです。

たぶん本物は画面全体、色調統一感は凄いものと想像します。


ここに見えるポートレイト3枚(自身と奥さん)は後期(晩年)のものでしょう。

自身のものは分割タッチが一番わかりますか?

わかりにくいかもしれませんが、顔などほぼ平面です。

個人的には一番下 Madame Cezanne in the Conservatory

ここに、自分がセザンヌから感じる静謐感に近いものがあるかもしれません。

(ポートレイトではあまりないですが)

かなり好きです。かなり興味深い。これははっきり見えなく残念ですが、本物をぜひ見たい。

白い部分は有名な”書き残し”の部分かもです。

(いわゆる、何か色をつけるとバランスが破綻するとか言うものです。

個人的にはそこまでわかりませんが、本物では結構なんともいえない・・・

侘びさびとは違いますが、妙味みたいな感じで面白く思います。)


12ページ 水浴者たち  まだまだ習作的ですよね。

真ん中のもの方が色彩感・タッチはまとまってきていますね。

右側のものと比べすべての点において抽象に近づいているのは感じられるでしょう。


14ページ

のっけから気持ちよいほどニュートンです。こうしてみると楽しく美しいな。

みぎは、”つぶれた”初期でしょう。 

その右 The Temptation of Saint Anthony もそうでしょうが、大変興味深いのは

晩年の水浴者たちの原型ここにありといった感じです。(初見 ちょとびっくし)

一番下の左側 Portrait of the Artist 好きではないですが、

だいぶ”完成”に近づいたものでしょう’たぶん)


15ページ 上段3点比較にたいへん都合よいですね。(年代も書いてある!)

人物の”性格”づけ・描写がだんだん抽象化されているのがわかりますね?


The Large Bathers, c.1900-05   だいぶ完成に・・・


Montagne Sainte-Victoire, 1904-05  天才的水彩です。(初期の絵からは不可能)

本物は凄い。この上にある Mill on the River, 1900のかんじで色彩美しく更に透明感

形もっとなく タッチも最小限に切りつめ(まさにウーェベルンの音楽)

重なった箇所の色彩も美。(水彩はアクリル・油と違い一発勝負ですから)


16ページ

Mont Saint-Victoire, 1904-05 一見”荒く”みえますが、本物は”凄い”と思います。

かかれているものは認識できるものの細かいタッチで全体が溶け合っている。

特に空と木(はっぱ)


Montagne Sainte-Victoire, c.1882-85

Mont Saint Victoire, 1900   とも比較してくださいね。


17ページ さらに、おほ~!!

Montagne Sainte-Victoire from Lauves, 1904-06

もう説明しなくてもつかめてきたのではないでしょうか??

Montagne Sainte-Victoire and the Black Chateau, 1904-06

本物は建物が目に痛くなくもうちょっと全体調和がいいともいます。


18ページ The Black House 本物はきっと、うががが の大予見。


21ページ Boulders Near the Caves Above Chateau Noir


22ページ一番下左 Les Grand Baigneuses かなり近づいてきましたでしょう?


23ページ 上段真ん中 前述した ニュートンです (^_^)

Still Life with Cupid すさまじいうねりで”流動性”を感じざるをえないことでしょう。

にもかかわらず、ここで個人的に安定感を感じるのは

右上から左下に動きが時計回りにあってそこから裏側を通って右上に戻るような

感じを受けるからかなと今はじめて感じてしまいました。

いま、凄い傑作だという気がしてきました。(本物でどう感じるかは知りません)


最後32ページまで見ましたが・・・・

一番あげたかったものがなかったように思いますが

いままで一緒に見てきた作品でも回答として伝わったのではないでしょうか。(だめ?


頭にあった本命はサントヴィクトワール山シリーズで(これはまちがいないところで)、

(多分)枝がなかったようなものという気がします。


とにかく例の紫色を基調にして渾然一体化しているものでそこから

”静謐”が感じられれば最高です。

(これが、実は回答の凝縮された形かもしれませんと、ここまで書いて思う私)

(しかし、これだけでは納得されないでしょう、絶対)


本物見ると1900年前後であればほぼどれも素晴らしいといわざるを得ないです。

といったところ以上でおわかりいただけたでしょうか??

(オリジナリティーなり平面構成の美しさはかなりの作品数こなさないと

すぐにはわからないかもしれませんが)

幾分でも好き嫌いとか超えたところで”おわかり”いただけたましたら

大変大変うれしいかぎりです。


BGMはショスタコーヴィッチの24の前奏曲Op.34でした。(全曲30分ほど)

(演奏はムストネンでアルカンとのカップリング 面白い人だ)

交響曲と違ってこれも静謐感漂うものです。(ようやく最近好きになりました)

Op.87の前奏曲集はぜひ。

ニコライエワ、アシュケナージ、キース・ジャレット演奏あります。

ジャレットが一番”静か”かな。

(曲を十分理解してないので解釈についてはなんともいえないですが、

多分ニコライエワがよいかもですが、個人的にはエコーが少しつよくて・・・)


日本芸術は短い予定です。ご安心ください ^_^;

本当に長々失礼いたしました。m(__)m

id:masasan

こけざるさん。

久しぶりの回答ありがとうございます。

にしても凄いデス。びっくりして、こちらも脳がみそ汁になりかけました。

>注 書き終わりました、凄い長いです。

もし、はてなギネスブックがあればこちらの回答、すぐさま登録したいところです。

>(今回は、まささん教授のご質問の真意がよみきれないところが また難しい。)

真意というもの、各質問によってハッキリしたものもあれば、そうでないもの、あるいは次第に自分で定まってくる物もあったりします。(ちょっといい加減?)

今回の質問に関しての主要な目的は、純粋にみなさまから絵の楽しみを教えていただければという意図です。

「ここが好き」を表現頂いて、つまり客観的というよりむしろ極々主観的な評価をしてもらい。私としては、その人が”それだけ”好きならばきっと自分も気に入る部分が重なる部分があるだろうというのが手がかりになると思いました。

さて今、主観客観の話がでましたがそれにまつわる話は後にダイアリにでも書かせて頂こうと思っています。

上手く言えないけど気になるあるいは好きであるというという生の作品と生の自分との関係性にひとつの付き合い方があるとすれば、他に歴史や流れ作品の背景やストーリーを味わい蓄え楽しむというコレがどちらかというとオーソドックスなのかもしれない付き合いかたがあると思われます。

恋人に例えれば、その場のその相手を好きという生の気持ちか、あるいは周囲の評価や過去の記憶かというところでしょうか。さらに絵でいえば、図と地の関係に共通性があるのかもしれません。

どちらも必ずしも独立して成立するのが難しいところは、主観と客観(非主観)にも似ているでしょうか(ってかなり、こじつけ)。

今回のこけざるさんの回答は後者、つまり歴史の流れ作品の背景やストーリーを味わい蓄え楽しむ楽しみかたかと思います。

これ回答としてしっかりまとめ伝えるには結構量が必要で、回答10.TomCatさんにしていただいた以来かと思います。

しかも、かなりの力作心して読ませて(逐次解説と絵を見比べてさせて)いただきました。

正直大変でした。

でもやりましたよ。なんだか晴れがましい気持ちです(笑)。

まずは、具体的作品にうつる前に、その作品の経緯知っておくべき文脈についてその重要性を説明いただきました。

また、「メディア・後の世代にまで影響を」与える衝撃についても触れていただきました。

他にも幾つも触れるべき重要な点がありつつも、時間上の制約もありまして、、

以下、こけざるさん言の「可能性の追求」をキーワードに、平面キャンバスに光と影遠近法といった伝統的技法からの更なる可能性の追求としての、具象から抽象への幾つかのアクセス方法とその流れを少なからず感じ取ることが出来ました。

http://www.allposters.com/さんのサイトで紹介してもらうのはリンクが大変だったので他のサイトにできればよかったのかも。また、場合によっては、時間が経って各ページと絵の配置が変わってしまう可能性を心配しつつも反省しております。

主にセザンヌさんを主軸に説明される流れにて、

とりわけ印象に残るのは以下3つ

Madame Cezanne in the Conservatory

http://www.globalgallery.com/enlarge/034-55917/

http://www.the-athenaeum.org/art/display_image.php?id=12531

>静謐感・諦観の境地

まさにその気配が伝わってきますね。

Montagne Sainte-Victoire, 1904-05

http://find-your-poster.com/posters/prod/1347074.html

変遷が伺えるSainte-Victoireの極めつけ、こんなに余白あっていいの?

でも、これでいいのだ。これがいいのだ(気に入りました)。

Still Life with Cupid

http://www.expo-cezanne.com/1_3.cfm?id=1591819882

ニュートンで形容頂いた流れでの、空間のねじれ

途中見つけたこちらのサイトはなかなか大きなサイズの画像を扱っておりセザンヌさんのものも80作ほどありましたので紹介しておきます。

http://wwww.wwar.com/categories/Artists/Alphabetized/C/index...

さて、ここまでこけざるさんの絵の紹介を視線をたどり鑑賞をたどり、次第に「最後のこの一枚」へ近づき期待は否が応にも高まる、張り巡らされた伏線の絵の感触を統合しながら、ついに長かったこの道のり回答も最終段がみえる。走馬灯のように、頭の中を幾つもの絵画が走り抜けていくそんなとき、

> 最後32ページまで見ましたが・・・・

> 一番あげたかったものがなかったように思いますが

> いままで一緒に見てきた作品でも回答として伝わったのではないでしょうか。(だめ?

おーい。

すごい落ちがきました。

めちゃくちゃ笑いました。

何度が画面にむかって、実際「おーい」と呼びかけてみようかと思いました。

きっと心を込めて呼びかければ、「最後のこの一枚」を紹介してくれるかもしれません。

とまあそんなところで、きっと最後の一枚は。

「静謐感ただよう諦観を醸し出しながら、ねじれた重力空間で水浴びをしているサントヴィクトワール山」

これですね。

さすがです。すごくフクザツな表現です、よくぞそこまでやりましたさすがセザンヌ。言葉もでません。いやむしろなにも言いたくない。

と、まあオフザケはここらへんまでにしておいて。(長かったかな)

一人の画家のその絵画の変遷を辿ることで、ひとつその楽しみを得られた実感があります。

今後、セザンヌさんの絵を見るときにはこの経験のバイアスなくして見ることが出来ないかもしれません。敢えて最後の一枚に、今出会わなくてよかったのかもしれません。

私の頭の中にはひとつの新しい絵が出来ました。

余白が大胆に生かされた端正なサントヴィクトワールです。

是非、みなさんに見せてあげたい。

2006/03/12 22:18:33
id:granatapfel No.43

回答回数5ベストアンサー獲得回数0

ポイント15pt

『受胎告知』 エル・グレコ


『受胎告知』は色んな画家が描いているテーマなのですが、その中でも私はエル・グレコが描いたものを取り上げてみました。


まずこの絵画との出会いは、私が中学2年の時に美術の授業で好きな画家の絵画を元にしてステンドガラスを作るというのがあり、その時にこの作品に出会いました。

そして、この作品を模写して担当の先生に高評価をもらった思い出の絵画です。(個人的な事ですいません…。)


私がこの絵画を気に入っている点は、個人的な見方になってしまう(言葉足らずになる)ので申し訳ないのですが、他の『受胎告知』に比べるとこの作品は色使いが暗いです。

けれどこの色使いが逆に絵に迫力が出ているような気がして印象に残っています。

簡単に言ってしまえば、『シンプルだけど濃厚で重圧!?』と言うところが好きです。


ちなみに、私は今まで見た絵画の中でもこのエル・グレコの『受胎告知』が一番お気に入りです。

id:masasan

エル・グレコさんは『受胎告知』をたくさん書いているみたいですね。こちらのサイトでは20を超える画像がありました。

http://www.wga.hu/index1.html

このサイトで、画面下の検索部にて

AURHOR:El GRECO

TEXT:The Annunciation

としSERCHをクリック。

なかでも、この二つとは構図などが良く似ています。

1、Museum of Fine Arts, Budapest(所蔵)

2、Toledo Museum of Art, Toledo, Ohio(所蔵)

天使の胸にある花の本数や、女性の表情が違うので全部別物のようですが。

granatapfelさんに紹介いただいたものが一番きれいで迫力があります。

それにしても、このステンドグラスってすごく作るの大変そうです。

でももし完成したら、雷やマリアの赤いスカートや天使の黄色い服が良い感じになりそうです。

> けれどこの色使いが逆に絵に迫力が出ているような気がして

まさにそうですね。色が絞られていて全体的に暗いので、その色がすごく引き立ちます。言われるように「濃厚」です。

光と闇の無限の明るさの段階の間に二色が効果的にはさまり、ドラマティックです。

おまけ

受胎告知もでてきたところで参考になるサイトがありましたのでリンクします

「西洋美術:主題別画像リンク」

http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1356/kuru/ArtHistory/i...

西洋画の歴史を紐解くに当たって(日本画でも)宗教は抜かせないので、教養としてもっていてもいいですね。

各主題の簡単な説明もあって、主題ごとに多くの画家の画像のリンクもあるしお勉強になります。

2006/03/12 23:10:45
id:sin110 No.44

回答回数1ベストアンサー獲得回数0

ポイント2pt

http://www.ddart.co.jp/hanasaku.html

トレンツリャド 花咲く頃

トレンツ・リャドの「花咲く頃」が好きです。リャドフレームという独特の構成が気に入っています。

id:masasan

そうですか。

2006/03/12 23:13:08
id:j_m_w_t No.45

回答回数11ベストアンサー獲得回数0

ポイント50pt

http://www.artrenewal.org/asp/database/image.asp?id=15025

ARC :: Joseph Mallord William Turner :: Campo Santo, Venice

 ターナーです。作品名は「カンポ サント ヴェネツィア」です。有名な「雨、蒸気、速度」や「アルプスを越えるハンニバル」もいいのですが、やはり海景画で見せてくれるあの水平線の遠さの感覚が一番好きですね。水面が鏡面みたいだというと印象派の元祖だというちょっと怪しめの説のようですけど、他にもフォルムが潰れるかどうかの瀬戸際でまさに「立ち上ってくる」感じがうまく出ている作品だと思います。一見しただけでは雑にも見える雲の感じにも遠近感が与えられているので風の動きと海の丸みを伝えてくれるかと思います。浅瀬から海への諧調も水彩をものしていたターナーならではの自然さで。ま、欲を言えばターナーの海景画ならではの「荒れ狂う海」がないのがネックですけど。

http://www.artrenewal.org/asp/database/image.asp?id=28628

ARC :: Joseph Mallord William Turner :: Snow Storm - Steam-Boat off a Harbour's Mouth Making Signals in Shallow Water, and Going by the Lead. The Author was in this Storm on the Night the Ariel Left Harwich

 オマケでターナー「スノーストーム」を。ホントかウソかは知りませんが、これを描くため画家がマストに身体を縛り付けて貰ったとかいうエピソードもあったかと思います。一目見て解る力の世界ですが、単純なだけに波頭の配置や光と影のバランスが十分に考え込まれないとおかしくなりそうですが、これなら文句のない均衡で、それがなおずらしを強調し演出してくれていると思わされます。

id:masasan

>「カンポ サント ヴェネツィア」

こりゃ渋いですね。

この落ち着きと静けさ。

なんだけど、海の色がすごい。深い青や黒、緑や黄色に白、赤にオレンジ茶色と、すごいバリエーション。なのに自然。

「アルプスを越えるハンニバル」も構図が好みです。右下にこっそり戦士達も描かれてるんですね。

「スノーストーム」

こりゃいいです。

私すきです。

いや迫力あるなー。画像がいいというのもあるかもしれないけど。

PCの壁紙にしてみました。なかなかいい。けど、もうちょっと大きかったらぴったりだった、おしいです。

いやーこのバランスに、全体の流れがなんともまた。吸い込まれそうです。

それにしても、このサイトはとっても使えますね。

最高のおまけでした。ありがとうございます。

http://www.artrenewal.org/asp/database/contents.asp

####

明日、人力検索のメンテナンスのため質問を終了せねばなりませんのでこれをもって最後とさせていただきます。

みなさまありがとうございました。

人生の幅がひろがりました。

素人が個人的な観点でコメント・ポイントをつけているため、不快に思った方はどうぞご了解のほどを、またご容赦くださいませ。

最後に絵画検索で使えた、または使えそうなサイトを幾つか張って終わりにしたいと思います。

13:simplyさん紹介

http://www.nationalgallery.org.uk/

http://www.wga.hu/index1.html

45:j_m_w_tさん紹介

http://www.artrenewal.org/asp/database/contents.asp

http://artchive.com/ftp_site.htm

http://www.allposters.com/

http://www.the-athenaeum.org/

http://www.canvaz.com/

他にも有用なリンクが多数ありました。

2006/03/13 00:07:46
  • id:nachtzug
    17番目の回答者です

    http://www.allposters.com/-sp/The-Resurrection-The-Angels-Rolling-Away-The-Stone-from-The-Sepulchre-Posters_i1590991_.htm

    回答であげたかった絵です。
    調べていただいた絵で間違いありません。
    提示されたサイトの使い方を間違えたようです。
    モローの画面からBlake, Williamでサーチをかけると、当該作家が出てくるのですが、URLは元のままですね。
    大変失礼いたしました。

    ナショナル・ギャラリーのページではブレイクのこと、出てきませんね。
    むしろテートのサイト(充実しています)で
    http://www.tate.org.uk/
    たくさん見られました。
    http://www.tate.org.uk/servlet/ArtistWorks?cgroupid=999999961&artistid=39&page=1&sole=y&collab=n&attr=y&sort=default
    ところがThe Resurrection: The Angels Rolling Away The Stone from The Sepulchreはありません。
    十数年前の記憶ですが、ロンドンで見たのは間違いないのに。
    自分にとってはかえって謎と魅力が深まりました(笑

    また、モローの巨大な絵というのは
    タイトル:Jupiter Et Semele
    http://kabutoyama.exblog.jp/46571/
    のことです。
    大きさがわかるかもしれないので、別のページを貼っておきます。
    上から二番目の写真になります(左右にある出入り口と同じくらいの大きさ)。
    URL間違いのため恐らく誤解されたと思いますのでお詫びして訂正いたします。
  • id:nachtzug
    追加です

    Jupiter Et Semele、この画像がかなり大きいようです。
    http://cgfa.sunsite.dk/moreau/p-moreau22.htm
  • id:Dental_Coga
    (投稿者削除)

  • id:masasan
    チェックはしていたのですが、人力検索リニューアルも重なり、コメント遅くなりました。
    >>nachtzugさん
    >回答であげたかった絵です。
    >調べていただいた絵で間違いありません。
    間違えていなくて良かったです。一方
    >また、モローの巨大な絵というのは
    >タイトル:Jupiter Et Semele
    のことなんですね。ちょっと勘違いしていました。
    訂正ありがとうございました。

    実物の大きさにショック受けることありますよね、そのぎゃくに小さいこともあったりして。
    大きな絵はほんと、日本の平均的一戸建てを上回るんじゃないだろうかという、あの洋画の迫力はすごいです。
    補足ありがとうございました。

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