最近Geckoエンジン搭載のブラウザ（FirefoxやSylera2など）が流行っているようですが、いまいちGeckoエンジンの必要性がわかりません。IEと比べてGeckoエンジンのメリットってなんでしょうか？

1.に関してですが、描画速度については必ずしもGeckoの方が優れているとはいえません。

上記のサイトに「Webブラウザ徹底比較」というコラムがありますが、ホームページによってはむしろGeckoの方がIEより遅い場合もあるようです。

2.に関しては私もよくわかりませんが、3.に関して言うとセキュリティーホールというのは文字通りセキュリティに開けられた穴で、セキュリティのしっかりしたブラウザならばウィルスを勝手にダウンロードしたりはしないのですが、この穴があるとそこから勝手にウィルスがダウンロードされたりすることがあるのです。

普通はこういったセキュリティホールは設計ミスからくるもので、見つかり次第修正されてバージョンアップが行われるのですが、IEの場合は意図的に組み込まれている疑いがあるようです。

補足として今後はブラウズするホームページのセキュリティレベルに応じてエンジンを切り替えるブラウザが流行るかもしれません。

質問2に対する回答です。詳しい解説はURL先の「基準となるフォントサイズ」をご覧ください。

IEにはCSSのバグがあり、font-size:100%が本来ならばfont-size:medium;にならなければならないのにfont-size:smallになってしまうというバグです。

結果として字の大きさが小さくなってしまい可読性が低下してしまいます。これはサイトの作成者、閲覧者双方にとって不利益にしかなりません。

URLは全てダミーです、すみません。

描画速度ですが、個人的にはあまり変わらない気もします。

速いと言われれば気づく程度で、言われなければわからないぐらいかなぁと思います。

普通にサイトを閲覧できる、という点においてはIEに比べるとあまりメリットはないかと考えます。

未だに多くのページはIEをターゲットに作られています。中には、IEのバグを利用して作られているホームページもいくつかあります。ので、IEでしかサイト提供者の思うように表示されないページがあります。

ということは、そのような点も考慮すると普通にサイトを閲覧する程度ならIEに分があると感じます。

セキュリティ面ですが、上で述べた通り未だにIEがシェアを誇っています。

つまり、多くのウイルスなどはIEの脆弱性を狙って作られています。

IEの脆弱性を狙った攻撃は、もちろんGeckoには通じません。IEではないからです。

具体的に何を防ぐかと言われると難しいですが、簡単に言うとIEを狙った攻撃を防ぎます。中にはIEもGeckoも同じ脆弱性を持つ場合もありますが。

多くの攻撃がIEを狙っているので、その多くの攻撃を防ぐことが出来る、ということだと思います。

1. 世に速度比較をしているサイトはいくつかありますが、体感できるかどうかは実際に使ってみることしかないと思います。

Webサイト構築の関係でIE、Firefox(Gecko)、Safari(KHTML)、Operaを併用していますが、私個人はOperaが一番早いと感じます。現在はネットワーク環境やマシンパワーの向上のおかげで、あまり差は感じないかもしれませんが、私のちょっと古めのマシンだと割合キビキビした動作をしてくれるのはOperaですので、そちらを常用しています。

2. 普段閲覧する側にメリットは特にないと思います。

語ればIEには多くの問題点がありますが、サイトを構築する場合は「IEで見られるように調整して出さざるをえない」からです（そもそもIE以外で見る事を考えていないサイトもたまにありますが）。W3C準拠を前提にブラウザを選ぶ事は以前は意味があったかもしれませんが、IEの圧倒的シェアの前では無力です。

メリットがあるとすればセキュリティに余り気を使わなくていいってことですかね。IEはページを普通に見るだけでヤバイとかありますから。

http://secunia.com/product/11/ (IE6.x)

http://secunia.com/product/4227/ (Firefox)

http://secunia.com/product/4932/ (Opera)

3. セキュリティホールはどのブラウザにもありますが、致命的なセキュリティホールを割と防ぐことができます。

セキュリティホールは、新しく発見されたり塞がれたりしているので具体的に挙げるのは難しいですが、上記サイトを見る限りIEの方が致命的な問題が多いです。

最近話題になっているのはCSSXSS(?)と呼ばれる手法でしょうか。

http://d.hatena.ne.jp/hoshikuzu/20051204#P2005204MATANGILLON

IE6は最初のリリースが2001年。いまや古いブラウザと言ってもいいでしょう。シェアが90％を越えたあたりから、ぷっつりとアップデートも途絶えてしまいました（セキュリティアップデートは頻繁にありますが）。CSS等を中途半端に実装したまま長い間トップシェアを維持し続けているため、サイト構築側も長らく混乱を強いられています。

一方、他のブラウザはCSS3やSVG等の新技術を視野に入れて開発が進められています。しかし、それらが実装されても、IEで使えない限り普及はしないでしょう。私はWebの進歩を妨げているのはIEだと本気で考えています。

色々書きましたが、新技術や仕様に準拠している等は、普段我々が使う上ではどうでもいいことです。私がOperaを使っているのはこれらが理由ではなく、単に使いやすく便利だからです。IEがシェアにあぐらをかいている間に、他のブラウザはより安全に、使いやすいように進化し続けていますよ。一度お試し下さい。現実にはIEを捨て去るのはWindowsユーザーにとっては無理ですので、普段はGecko（やOpera）、どうしようもない時にIE、と併用して使うことをお勧めします。