雑誌ダビンチでプラチナ本に認定された「不思議な少年」を推薦します。この本、実は漫画です。
一話完結で終わっているストーリーで、登場人物は平凡な人もいれば、ソクラテスなんかもいます。どの話も人生について考えさせられます。うまく言えませんが、自分の人生は一つしかないということを始めて実感させてくれた本がこの本ではないかと思います。
今はインターネットやニュース、恋愛ドラマなどを見て、自分がいくつもの人生を歩んでいるような錯覚を覚えさせている世の中なのでは?意思と現実の不一致とでもいうのでしょうか?
ですから質問とずれたかもしれませんが、人生に実感の沸く本として、山下和美の「不思議な少年」をぜひ読んでみてください。
「たとえば人を殺してバラバラにして捨てたする。普通に考えれば死体をバラバラにするなんて非日常的で異常な行為だと思えるが、むしろバラバラにして犯行を隠すことは殺人という非日常的な状態から抜け出す行為であって、それ自体は異常な行動とはいえないし、バラバラにしている当事者自身もいたって冷静なのである」
みたいな事がこの本の前半に書かれていました。「非日常体験をしてもすぐには実感が湧かない」とは微妙にニュアンスが違うかもしれませんが(「非日常体験をしてもすぐにその状態を回復しようと考える」?)興味があれば読んでみてください。
そうですよね。確か「てっそのおり」でもそんなこと書いてありましたね。「死体が死体であるのだが、余りにもその死体の様が滑稽。死体が死を祝福されていない」とかそんなこと書いてあった気がします。
参考になるかどうかわかりませんが人間行動学の先生のこの人の本に「人間は経験してないことは絶対に理解できない」って書いてありました。
>今はインターネットやニュース、恋愛ドラマなどを見て、自分がいくつもの人生を歩んでいるような錯覚を覚えさせている世の中なのでは?
私の知り合いに常に自分がピンチであることをわざわざ表現する人がいます。その立ち振る舞い、歩き方。
歩んでいるような錯覚もありますが、インターネットやニュースなどを見て、その当事者や主人公のような人生を送りたいという気持ちもあると思います。