島崎藤村の 新生 です。
四には 「姉妹」で「きょうだい」とルビがある
こんな話題も
http://store.yahoo.co.jp/cfc-co/v3166.html
姉妹(きょうだい)[VHS] コロムビアファミリークラブ - Yahoo!ショッピング
姉妹(きょうだい)
1955年松竹制作の映画です。
出演:美空ひばり/津島恵子/淡路恵子/他
三人姉妹の甘く切ないラブストーリー。
泉鏡花『若菜のうち』(1933)より
女の子が??姉妹(きょうだい)らしい二人づれ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000286/card4077.html
図書カード:仲のわるい姉妹
野口雨情「仲のわるい姉妹」(1921)
読み「なかのわるいきょうだい」
http://www.paoon.com/ninki/kando1939.html
感動 - 〜1939年
「祇園の姉妹(きょうだい)」
1936年制作の映画。
乙女ごゝろ三人姉妹 ( おとめごころさんきょうだい)
成瀬巳喜男監督の映画(1935年)。
川端康成の「浅草姉妹」を映画化。
川端康成の原作本は、正確には「浅草の姉妹」であったようですが、これも「きょうだい」と読んだのかもしれません。
http://dvd.eigaseikatu.com/dvd/145804/
宗方姉妹 [DVD]@ぴあ映画生活
「宗像姉妹」(むなかたきょうだい)
大佛次郎原作
小津安二郎監督の映画(1950)
こうしてみてみると、姉妹と書いて「きょうだい」と読ませる作品は意外に多いですね。
すくなくとも、明治大正にはさかのぼるようですね。ありがとうございました。
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=02470300&p=%A4%AA%A...
Yahoo!辞書 - おとと‐い【弟兄】
古い日本語に「おととい」という言葉があります。
「あに+おとうと」「あね+いもうと」両方に使います。
「おとと」+「え」(兄)が語源のようです。
「おとと」ははじめから弟、妹どちらにも使います。
「え」は「兄」ですが、「えと(干支)」がえ=兄、と=弟と表記されるように、性別を越えて「年上のもの」というニュアンスがあったと思います。
というわけで「おととい」は男、女、どちらの「きょうだい」にも使ったのです。
で、文明(1400年代初め頃)には「おととい」の漢字表記は「兄弟」になっているようです。
当時は文章に殆どルビはふりませんでしたから、これを「おととい」と読むか「きょうだい」
と読むかはかなりてきとうだったと思われます。
文脈上姉と妹が出てきていても、「きょうだい」と読んでいた人もいたであろうと思います。
さらに古いことばに「はらから」がありますが、これは男女の区別なく使います。
もともと「きょうだい」を意味する言葉は、兄弟、姉妹あまり意識せずに「はらから(同じ親から生まれた一族)」という意味でゆるやかに使われており、
これを近代になって「兄弟」=男のきょうだいである、と狭く規定してしまい、「姉妹」という単語とわざわざ分けた、と思った方が自然かもしれません。
「はらから」という大きな概念を示す日本語がそのとき用意されなかったため、「兄弟」「姉妹」をいちいち別に表現しなければならず、使いにくいのです。一本化されつつあるのは当然とも思えます。
近視眼的に見れば誤用ですが、長い目で見ればむしろ自然な使い方だと思います。
例えば「みこ」という単語は「皇子」と書いて、天皇の子供を指しますが、一般的な概念としては男にも女にも使います。
とはいえ、「皇子の誰それ」と書けば一般的には「男である」と思われるでしょう。
ことさら女であることを意識させたいときは「皇女」と書いたはずです。
「兄弟」「姉妹」もその程度の使い分け方であって、もともと表記的には「兄弟」で男、女どちらを意味しても大事なかったのではないかと思います。
いや、日本の親族名称が伝統的にはそうだったというのはわかるんですが、きょうだいというのはあくまでも兄弟(ケイテイ)の日本訛りで、漢語ですから、当初から混用されただろうというのは無理があります。本来男子にしか適用できなかった漢語が日本語の親族名称の影響を受けて慣用が変わった、というのが筋道でしょう。また、表記というのはそれほど軽いものではなく、明らかに兄と弟と書いてあるので、慣用が一般化する以前は、兄と弟だけをさしていたはずです。実際、現在でも、はらからを指す場合には普通はひらがな書きされます。
なるほど、意外でした。わたしの少年期にはまわりにこういう誤用をする人はいませんでしたが、ここ十年で一般的になったようにおもっていたのですが、古い用例もあるのですね。辞書的にはまだオーソライズされていないようですが、ほかにも古い用例があるのか興味のあるところです。
と、思ったら辞書にはもう載っているのですね。どうやら世間的にはもはや誤用ではないとみなされているようです。