短編の「怪談」小説のオススメを紹介してください。
日本の作家、外国の作家を問いません。
ただ、質問者は「すぷらったぁ」は苦手なので、小松左京氏の「くだんのはは」のように心理的緊張を高めて、最後に{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ〜〜〜〜〜とするようなタイプのものの方が好ましいです。
寒い中、いささか申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/5292/anp0027.html
「パラケルススの薔薇」J・L・ボルヘス
ボルヘスの「怪談」(!)は、その仕組みがわかるとこの広大無辺な宇宙の「いま/ここ」にしかこの自分が存在していないことが恐くてたまらなくなります。
「パラケルススの薔薇」と「青い虎」「疲れた男のユートピア」が秀逸。
パラケルススの薔薇
錬金術師パラケルススのもとに弟子入りを請う若者がやってきて、諦めるかわりに要求した条件とは・・。
青い虎
アフリカの奥地に幻の青い虎を捜しに出た男。ある夜、現地人たちが恐れる丘に登り青い石を持ち帰った。男の手の中で石は10個になったり100個以上に殖えたり、突然5つに減っていたり・・・。石と男の間で数の理論が意味を失い、やがて全ての理論が崩壊していく。
疲れた男のユートピア
平原の道を進んでいる。右にも左にも境界は見あたらない。道は平坦ではなかった。雨が降り始めた。
道の先に一軒の灯りが見える。家の戸口を開けてくれたのは恐ろしく背の高い男だった。
彼はラテン語で話しはじめた。どうやら私は別の世紀にきてしまったようだ。彼の世界では言語の多様はあらゆる危険を助長する故、世界はラテン語を公用語としている。彼は過去にも未来にも現在にも関心はなく、事実にさえも意味はないと考えている。彼の世界では、「名前」がなく、学校は「懐疑と忘却術」を教え、「お金」も存在しない。彼らには「情報」もなく、「科学」や「芸術」はみずから創り出す。「都市」は崩壊し「政府」も存在しない。
彼らは自ら家を建て、畑を耕し、一人の息子をもうけ、百歳を過ぎると死すべき時期を自ら決める。
扉をノックする音がする。背の高い女が一人と3〜4人の男が家の中に入ってくる。家の主と女が簡単な会話を交わし、全員で家中の荷物を運び出し、取り払った。15分程歩いて着いた先は火葬場
http://ohkowa-omosiro.cocolog-nifty.com/kotyabannba/
城島明彦(作家)の『雑記帳』
1,100字の掌編小説を 城島明彦がブログにて書いています。いま 二十二編になっています。題して《怪し不思議の物語》。
もうちょっと、無駄な叙述を削ったほうがいいような気もしますが、面白いです。
ありがとうございました。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/42133e9e47ab90...
オンライン書店ビーケーワン:ぼっけえ、きょうてえ 角川ホラー文庫
これ,おもしろかったですよ.
けっこう表紙の絵がこわいです・・・
そういえば、日本の民話はけっこう怖いものがあるのでした。
ありがとうございます〜。
柳田国男全集〈20〉月曜通信・新たなる太陽・妖怪談義・少年と国語・炭焼日記
『遠野物語』で山人の民話を採取した柳田国男が妖怪話にこだわって叙述した「妖怪談義」がおすすめ。
講談社学術文庫版もあるのですが、ISBNの記載がないため、こちらを提示しました。
採取した実話を小説の材料にと田山花袋に紹介したところ「悲惨すぎて小説にならない」と断れられたなどという逸話もあります。
>採取した実話を小説の材料にと田山花袋に紹介したところ「悲惨すぎて小説にならない」と断れられたなどという逸話もあります。
自然主義作家の田山花袋をして、そのように言わしめたエピソードが気になるところです。
ありがとうございました。
安定して面白い吉村達也〜。
bk1への画像リンクほとんど市んでますね。
姉妹ーどこかでみたことあると思いましたら、参考URLからたどると、
>この姉妹は2004年7月に日本では「箪笥」という名前で映画になった。
映画「箪笥」は日本で公開される前に韓国で先行公開されている。
なるほど、これは興味がわいてまいりました。
あとのふたつも、ただもののホラーではなさそぉー
ありがとうございました。
「私の骨」という短編集に収録されている「おそれ」というお話です。この短編は6つの怪談と短いエピローグで成り立っています。その短編それぞれが怖い!!本当に短い話なので詳しく説明してしまうとすっかりネタバレしてしまうので、やめておきますが…。
6人の男女が集まり、それぞれが自らの体験談を語ります。そして最後の一人が語り終えたとき、ある人間の「おそれ」が浮かび上がる仕組みです。
それから、bk1にはありませんでしたのでURLで紹介しますが島村匠の「聖痕」という単行本に収録されている「臨月」それから「眼球譚」というお話もオススメです。
臨月→ある妊婦と知り合った臨月の主婦。それを機に、常識では理解しがたいことが起こり始め…。
眼球譚→医師が故意に起こした医療ミスにより、彼の娘は死産、そしてその娘には生まれつき眼球がなかった…。
どちらかと言うと「眼球譚」がオススメですね(幽霊とか出てきませんけど)。
短編の名作と言うと「猿の手」(タイトル合っていると思いますが、3つの願いを叶える猿の手の話)や、「黒猫」が思い浮かびましたが有名すぎるのでナマエだけ^^;
くだんのはは、は私も大好きな話です。思い出しただけでぞっとします。
医学ホラーなのでしょうか?
なんだか、こわそうな感じです。
臨月ー「ローズマリーの赤ちゃん」みたいな話でしょうか?
眼球譚ーなんか因果応報的なかんじで、アジア世界ならではの話でしょうかね〜?
アマゾンには在庫が残っているようなので、「今すぐ買う」の方にしようかと思います。
ありがとうございました。
高橋克彦 著 「緋い記憶」「私の骨」
彼の著作はすごく恐くはないのですが、
お風呂に入っている時に後ろに誰かがいるんじゃないか、というような恐さです。
ぜひ一度呼んでみて欲しいです。
「私の骨」の中の「ゆきどまり」が私は大好きです。
>お風呂に入っている時に後ろに誰かがいるんじゃないか、というような恐さです
これ、やっぱりすごくこわそうです。
よるもふけてまいり、ひとりで暗い中でPCに向かっているのが、こわくなってまいりました。
ほら、あなたのうしろに・・・・しなもんが!!
いるといいんですけどね〜。
ということで、終わりにします。
回答者のみなさま、どうもありがとうございました。
komasafarinaさん、いつもながら濃い回答をありがとうございます。
こんな感じでいきたいです。