天然=善、人工=悪
という見方をしている人が多いように思われますが、
これについて皆さんはどう思われますか?
私自身は基礎医学・生物学系の研究者なんですが、一概にそんなこともなれば、特にそういう傾向があるとも思いません。
人工物では添加物なども問題になることがありますが、そういう場合では、なぜ何が入ってるか逐一調べられていない混合物の天然物だと安心で、健康にさほど有害ではないと実証されているはずの微量添加物が問題とされてしまうのでしょう?
薬・化粧品に関しても、天然成分だと安全・アレルギーが起こらない、という妄想は何処から来てるのでしょうか?
このような考え方は全く合理的ではないと思うのですが、どうでしょうか?
賛成・反対意見ともに聞かせて下さい。
ナイロンやポリエステルがいかに安価で丈夫であっても、絹の光沢や手触りはどうしたって再現できず、高級品はいまだに絹製品に太刀打ちできないでいます。
やはり人毛のほうが人工毛よりも品質は上と言ってよい。
加工食品に対する悪いイメージは
添加物を使いすぎというところでしょうか。
必要以上に使っているため 体に悪そうというイメージを与えていると思われます。
あくまでイメージなので、実際に 何が悪いのか などは 消費者は 理解しきれてない場合が多いです。
つまり、これらの内容を伝えるマスコミにも問題があるんでしょうけどね。
僕と似たような考え方ですね。
消費者は、実際に何がよくて悪いか分かってないような……
イメージ先行だなあ。
私も、某化粧品などが「天然」=「安全」というのは、間違っていると思います。
トリカブトの毒も100%天然です。
「植物性」も同様です。
ミネラルというと体に良さげでも、鉱物では体に悪そう。
多くの人は[イメージ]と宣伝の効果で信じて(だまされて)しまっているのでしょうね。
おお、まさに僕と同じ。
ミネラル=鉱物
ってのは笑えた。
「天然鉱物豊富」
と表現したら、どうイメージが変わるかな?
$
うーん、確かにmatch7さんのおっしゃるとおり合理的ではないですね。いわれるまで気づきませんでした。
ただやはり営利企業だけに利潤を追求する、その利潤が長期的なものではなく短期的なものであれば例えばコンビニのお弁当やおにぎりのように炎天下の中でもなかなか腐らない強靭なものが出来上がると思います(聞いた話ではフィリピンのパンって炎天下でも1週間カビも生えなければ腐りもしないらしいです)
天然と聞けばそういう作為的な要素の介入する余地がほとんどないだろうなと思いがちですね。例えば天然まぐろと聞けば何も施されていないだろうなと。
一方で養殖はまちと聞けばきっと密度の濃い生簀内で病気にならないで早く成長するようにいろいろな薬物を投与されているんだろうなとか。
物や状況に寄ると思うわけです。
例えば、天然牡蠣は、ノロウィルスで汚染されてる可能性があるけど、
ウィルスフリーの環境で養殖された養殖牡蠣は、ノロウィルスの汚染の可能性が無い、など。
魚介類にしたって、天然=善、養殖=悪とは限らないと思うんですけどね。
私も「天然=安全」という考え方には常々疑問を持っていました。
たとえば油脂を転換して高級アルコールとしてから
界面活性剤を作るタイプの洗剤などは、
それが危険かどうかは別として、
原料がヤシであろうが石油であろうが、
出来上がった製品の性質は変わりません。
食品用の天然着色料として使われるコチニール色素やラック色素なども、
あれ、カイガラムシやその分泌物ですよね。
人類の歴史でこんな物を常食するなど今までにあったのでしょうか。
こんなもの、誰が安全だと言えるでしょう。
食品として長い間使われてきた素材からでも、
特定の成分だけを抽出すれば「毒薬」が作れます。
ジャガイモの芽からはソラニンが取れますから、
これで頭痛や嘔吐、胃炎を起こしてやることができます。
白雪姫を眠らせた魔女の毒薬だって、
全てが天然成分だったではありませんか。
昔はよく食べられたと言われる野草のイタドリだって、
あの酸っぱさは蓚酸ですから、
昔からあまりたくさんは食べてはいけないと言われていたそうですよね。
最近はほうれん草の栽培種などにも蓚酸が多いですから、
鳥などには与えないようにと言われます。
どのような物質由来の成分でも、
特定の成分が突出すれば人工的に合成された物と同等です。
成分ごとに安全性を検討していくことが大切だと思います。
おお、まさに科学者的意見で嬉しいです。
そろそろ天然派の意見が来る頃かな??
『着色料』『保存料』『発色剤』=人工添加物という見方が一般的で、それらは、「発ガン性」「アレルギーをひきおこす」「胎児への影響」と考えられていることから、人工添加物=悪者となっているのでしょうね。きっと。
「触らぬ神に・・・」というか、やはり目に見えない物ですから、少しでも健康に疑いがあると思われているものであれば避けて通りたいというのが人心だと思います。
世の中が、そのようなことに無関心なのかもしれません。マスコミももう少し、人工物・天然物の添加物等について報道してくれると世間一般の考え方も変化すると思います。
それは、あなたを含めた研究者にがんばってもらって、正しいデータをどんどん世の中に公表してもらうよりほかにないと思います。
世間の思いこみや偏見などは、マスコミ等で簡単に操作できてしまいますから・・。
例えば、5番の方も挙げられていたけど、
天然着色料・天然甘味料etc.が、発癌・アレルギー・胎児の影響が無いと、何で、誰が思ってるんでしょうかね??
実際、天然の食品にだって発癌性のある成分は数多くあるし、
蕎麦や小麦、卵、花粉といった天然物はアレルギーの主要な原因ですし、
胎児への影響なんて、わかったもんじゃないと思うんですけど……
Yahoo! JAPAN
確かにおかしな話ですよね。
何でもマスコミのせいにするのはちと心苦しいのですが、わたしはここ数年の健康ブーム(そう、ブームなのです。おかしなことに)で急激に増えた情報番組(活字媒体も同罪ですが)にいい加減なものが多いことが一因だと思います。この手の番組には視聴者に訴えかけるのに分かりやすいキーワードが不可欠で、その一つが「天然」だったり「自然」だったりしたのではないでしょうか。その対立要素として分かりやすく敵役を振られてしまったのが「人工」のような気がします。いずれにせよ、情報を受け取る側の正確な取捨選択が必要、ということかなと思いますね。
マスコミの影響って大きいですよねーー。
では、マスコミの番組でも、
”一概に「自然=善」とは限らない”
とした主張の番組なんてのも一度も作られなかったのかな??
少なくとも私は見たことが無い……
http://www.hatena.ne.jp/1108108111#
人力検索はてな - 巷では、健康や食品などに関して、 天然=善、人工=悪 という見方をしている人が多いように思われますが、 これについて皆さんはどう思われますか? 私自身は基礎医学・生物..
おっしゃる通り僕も天然であろうが人工であろうが一概に善悪は付けられないと思います。
僕が思うにはうちの祖父がそうなのですが昔からある薬効のあるもの(漢方薬など)は安全で
逆に科学的に副作用などが定義できる西洋医学の薬は害という先入観があるのではないでしょうか?
これは日本という国への文化の入ってきた時期が大きいと思います。
一般の人が昔から利用していた東洋医学系の物は当時は副作用など気にしていなかった感じがありますし、
逆に一般の人が西洋医学系の物に頻繁に接する事が出来た時代にはすでに上記の通り科学的検証があったものと思います。
駄文を長々と失礼致しました。
漢方薬でも、劇症肝炎などで死者が報告されたこともありますしね。
それに、多くの場合、薬の副作用は主作用と同じなわけで、
副作用は全く無くて、主作用だけを示す、なんてことはそもそも在りえないですしね。
いや全く賛成です。
漢方と西洋薬だったら西洋薬を取る人がほとんどなのに、
その一方で天然成分を愛好するなんて面白いですよね。
自然にあるものは、ほとんどが生物が生み出した物が多く、
そういった物は進化の洗練を受けているのでヒトが摂取しても
問題はないだろう・・・という妄想ですね。
妄想の発端はおそらくですが、各社の
「自然の物を使いました」というフレーズでしょう。
たとえば着色料ですが、「○色n号」とかの色素は
発ガン性があるのではないかとと騒がれた時に、
各社とも「自然の物」に切り替えました。
それを見た消費者は「自然の物のほうが安全」と勘違いします。
そういうところから妄想が来てるのではないかと思います。
なぜ各社が自然の物キャンペーンを始めたかは、
おそらく過度の経済成長やそれに伴う公害で
自然懐古主義が起こってきたせいだとおもいます。
経済発達→問題発生→自然懐古主義→各社キャンペーン
→消費者誤解→自然の物が売れる→各社さらにキャンペーン
と言った感じでしょうか。
天然物というのは、その種にとっては無害、ってだけで、
それがヒトにとっても無害かどうかは全く別の問題なのに、全く自分勝手な話ですよね。
ただ、ここにレスを書いていて、ふと思ったのは、
少なくとも、天然何たらは、
「全ての生物に共通する性質に対しては毒性が無い可能性が高い」
とは言えるとは思いますけど。
まあいわば、第一次検査はパスしてるぞ、みたいな。
でも、多細胞生物、動物、更にはヒトに対して無害であるかどうかに関しては、全く分からないと思うんだけど…
「エタノール」と聞いて、一般の人がどう感じるか、ですね。一つの例ですが。
「化学薬品」といえば確かにそうだし、「みんなが飲んでいい気持ちになっている液体」と言っても間違っていないわけですからね。
結構この辺は時として恣意的に説明されることがあるなあ、と痛切に感じています。当方化学系学生です。
エタノールといったら、ヤバい液体みたいですね。
主婦の方とか、怪訝な顔をして怖がりそう。
最近は、天然の売れ行きがいい上に、
天然を扱う企業はイメージ戦略が重要なので広告費を多く出すだろうし、
広告費↑ → マスコミでの恣意報道 → 売れ行き↑ → 広告費↑↑ → マスコミでの更なる恣意報道 → 売れ行き↑↑ → 広告費↑↑↑ ……
といった天然物スパイラルが出来てんのかなあ。
確かこの本だったか
この本の前文になかなか示唆に富んだ例が出ていたように記憶しています。
内容はアメリカのCMで「この製品は一切化学物質を含んでいません」というような言い方のがあって、この世の中に化学物質を含まないものなんかあるのだろうか(あーいかん、書き方を忘れてます)、というような反論があってこの種のCMがナンセンスなものであることと、一般の人がそれをナンセンスと感じていないことを述べたものです。
これなんて超天然モノですがねえ…。
へえ、僕らからすると科学の先進国のUSAでもそうなんですかー。
先ず、天然の定義は何か、ということから始める必要性があるのではないでしょうか。そもそも、人間にも遺伝による病気があるように、自然に生成されたものでも、病原菌を保有しているものもあるでしょう。また、病原菌自体も天然といえば天然なのですから。よって天然の定義を明確にしないと、この議論は終結しないでしょう。
天然=善、人工=悪
→という考え方は、病原菌や人体に悪影響を及ぼすものは、天然ではないと信じているからです。私が思うに、マスコミが「自然」「天然」を美化しすぎたため、一般人が天然の定義を理解しないまま、思い込んでいるだけだと思います。→私見。
少なくとも日本国民は、マスコミに誘導されやすく、事実関係を確認しないまま、通り一辺倒の情報で判断してしまうため、一時的であっても、マスコミが大々的に取上げると、世間の大半が信じ込んでしまうのです。
→仕事と同じで、事実関係に基づく判断をする人は、天然=善、人工=悪・・・という単純な考えではないですね。
「病原菌や人体に悪影響を及ぼすものは、天然ではない」
なるほど、こういう無茶苦茶な定義が深層心理ではありそう……
自然から取れるものが全て天然ってわけじゃないんですか…
確かに、天然を、「自然由来の良い物」と定義しちゃうと、天然=善になってしまうなあ。
アメリカでも、ということですが、そのアメリカで科学啓蒙活動に励んだカールセーガンの本をいくつかあげてみます。
だいたいいまだに「進化論は仮説にすぎません」と言わないとクレームが付く国なんですよ。
一歩間違うと旧ソビエトの共産主義的科学の国にならないとも限りません。
そうか、私たち研究者は、同じような先端研究者としか付き合いがないからわからないけど、全体としてはそんな感じの国なんですねー。
旧約聖書に登場する果実の中で、わずか46年前に改良されてから、
もはや後もどりできなくなった、人類の最高傑作ではないでしょうか。
わたしは(毎年)驚異と感謝をもって贈りものにしています。
<PRE>
岸 光夫“種なし葡萄の父”1918.... 奈良 山梨 19870107 69 /果樹試験場長
<PRE>
人工的に、天然に似せようとする段階では、まだまだ未完成ですが、
このように天然を超えたものは、無条件に賞賛されるべきでしょう。
かつて、代用品にだまされてきた苦い経験が、偏見の源だと思います。
なるほど、今までと切り口が別でなかなか面白い意見でした。
(そういえば天然派の人たちは、やはり種無しブドウは食べないのかなあ。)
Yahoo! UK & Ireland
理屈をいえば、たしかにおっしゃるとおりです。
だけれども、やっぱり天然の方がいいかな。たとえば、100%の林檎ジュースと人工的に作った林檎ジュースでは前者の方がおいしいと感じます。いくらも天然のいくらの方が人工的につくったものよりもおいしいです。味覚に訴えれば、天然のものの方がおいしいというのが理由の一つとしてはあるのではないでしょうか。。
それは天然のような複雑な味を良しとするからですよねえ??
例えば、飢えに苦しんでる人たち(戦後の私たちでもいい)だと、
複雑な味なんて物より、ただ単に甘さが強いものの方が美味しかったりします。
つまり、天然の物の方が美味しいという価値観こそが、
後天的に作られたものだと思います。
「天然のように複雑な味が旨い」というように何処かで飢え付けられてるんじゃないんでしょうか?
私の父が典型的な天然モノしか食べない人間です。そんな環境で育った私は「雑食」です(笑
戦時中や戦後直後は、治安が悪く、お酒にメタノールが入っていたり、戦争の報復で食品に毒物が入っていたりなど、親戚の人から聞きました。
又、自分の土地で百姓とか牛飼いとかやっていたので、天然=新鮮、人工=時間が経過したものというイメージがあると言っています。
私は、現在は環境汚染の影響で有害な金属が食物の体内に蓄積しているので、どっちも一緒だと認識しています。
有害物を除去できる技術とか普及しないでしょうかね。
そういう古い歴史的なものもあるんでしょうね。
ちなみに、私の実家は農家だけど、そんなに天然とかは気にしないなあ。
天然:人工の対比はいろんなところに使われているんですね。生物からの抽出と化学合成の対比以外に、天日乾燥:加熱乾燥、自生:栽培、温泉:混ぜ物温泉、なんてのもあるんですね。これらすべて天然と人工という言葉で表されていました。
人工=まがい物、天然=本物というイメージがまずあって、それに本物=善、それゆえ天然=善という発想がなされてしまうのではないでしょうか。
人工とは、天然を真似たものであり、天然に至らない、という考え方ですかねえ。
まあ、天然を真似たとしても、天然以上にはならないわけだけど、
その代わりに別のいい特性もあると思うんですけどね。
よく読んで下さい・・・どっちが良いのか、良かれとして行っている事業は・・どうなんでしょう?
うーん、どれを読めばいいのか…
私も同意見です。
天然=善である場合も確かにあるでしょう。しかし人工=悪だとは思えません(量とか内容にもよりますが…)。
そう思うようになったきっかけがあります。
少し前、100%天然成分の通販化粧品を使っていました。お値段も、それなりに良いものでしたがそこのスクワランや化粧水などが非常に肌に合ったのです。で、勢いづいてクレンジングクリームと、アトピー肌用のオイル(体の保湿用)他数点も購入。しかし、ぜんぜんダメでした。ものすごく肌が悪化して、痛くて血が出て……しばらく理由が分からなかったのですが、成分表を見て気が付きました。全ての製品に「ラベンダー」が入っていたのです。私は植物アレルギーがあり、どうもそのラベンダーに反応しているようでした。使用を中止してもしばらくの間症状が改善されずに散々な思いをしました。
ラベンダーに対して自分がアレルギーを持っていることに、それまで気が付かなかったせいで高い勉強代を払ってしまいました。植物アレルギーといっても、まさか化粧品に含まれているものにまで反応するなんて想像もしていませんでした。100%天然だから安心だと思っていた部分もあったと思います。
たぶん天然=安全・アレルギーが起こらない、というのは「健康」な人が描く幻想なのだと思います。
現在はフツーの化粧品(人工のものが入っていることでしょう、イロイロ)を使っていますが異常は一切なし。そういうことを考えると一概に人工=よくないとは言えないと思います。
少なくとも私にとっては、「植物性」のものよりは、人工のものが安全で安心です。
おお、私たちが”理論的”に感じてることをまさに体験談で示して頂いてありがとうございます。
天然が善とも限らず悪のこともあれば、人工だって悪とは限らず善だったりするわけで、
特に両方とも差は無く、ケースバイケースだと思うんですけどねえ。
最近、特に、医療(と言っても大衆医療)・美容etc.の分野でやたらと天然善人工悪説を見かけるので…
私は天然=善、人工=悪でいいと思います。
というのも過去の化合物による事例(油とかミルクとか)がありますので、どうしてもそう思ってしまいます。
ただ、来る食糧危機には人工物も善となるでしょうけど・・・。
なるほど、人工という言葉には、事故の印象が強いということですか……
やっぱりイメージ先行の気がするなあ。
私も天然と聞くと健康に良さそうなイメージで、
人工と聞くと、化学物質というイメージが沸きます。
昔からテレビ・マスコミなどで植えつけられたイメージが
人々の間に強く浸透してしまっているんだと思います。
少し前にあった環境ホルモン・汚染問題などの、
自然環境問題は人工物が主な原因だったことも
このイメージを植えつける要因なのでは。
もし、天然物が人工物より、そんなに言う程
健康に良いとは限らないということを、化学的に
実証され、人々の間に広まれば、イメージが覆されると思います。
どちらにせよ、人間の体に害が無い方を選びたいです。
科学的にはそんなのの反例なんて幾らでもあると思うんですけどね。
例えば、環境ホルモン問題だと、
結構問題になってるのが、
人間女性からの排泄物に含まれる女性ホルモンによる河川の魚のメス化というのが問題になってます。
これなんてある意味、天然物による汚染ですよね。
まあ、実証されたとしても、それを広めようという意志はマスコミには無さそうだしなあ。
http://www.hatena.ne.jp/list?of=20&op=1&st=t
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私自身は天然=善、人工=悪とは思ってません。多くの場合天然=良、人工=普通(良くも悪くも無い)と思ってます。野菜などはなるべく無農薬の物がいいとは思っていますがそういうものは高くていつも買うという事はできません。また、化粧品ですが天然成分だと安全・アレルギーが起こらない、という妄想はもっておりませんが(w)、いろいろ試した結果、無香料・無添加のものだとアレルギー反応(発疹やかゆみ痛み)が起きません。ちなみにそういう商品のラベルには全ての方にアレルギーが起こらないわけではありませんなど明記してありますよ。天然成分でアレルギーが起こるもいらっしゃいますし(牛乳・小麦粉・卵など多数)、世間一般が天然=善、人工=悪という見方が多いとは思えません。
世間一般が天然=善、人工=悪という見方が多いとは思えない、
というのは、きっと、chocoholic1さんが自分のきちんとした見方を持って物事を判断しているからだと思います。
想像以上に世間の人は、マスコミ情報操作に踊らされていると思います。
反対です。合理性を感じません。
そういう人には『天然ふぐ』から抽出した毒についての印象を聞いてみてはいかがでしょうか?
本題に入ります。他の方がおっしゃるように、テレビや新聞の広告が原因のひとつだと思います。
抗生物質には天然由来の者がないと盲信している方もいらっしゃいます。
テレビショッピングで見られている健康食品は『安心、天然成分配合』を高らかにうたっていますよね。
決して『安全』、『無害』とか『効果確実』なんて書かない。(安全ではなく、『安心』であることに注意。参照URLには『安全』という言葉はありませんが、『安心』という言葉は複数あります。)
この商品が、天然であることは間違いないけど、無害かどうかなんてわからないときに便利に使えるから広告で使われているのかもしれません。
それが元になって『天然=無害』という妄想がはびこったのではないでしょうか。
(わたしは医学部の高学年生です。)
医学部の高学年生の方ですか。
抗生物質、抗癌剤、
なんていったら、まるで人工的な危険化学物質のように思えるけど、
実際は、抗生物質のほとんどと、抗癌剤の多くは天然物なんですよねー。
結構前に開発されたタキソールという強力な抗癌剤なんて植物由来だし。
(もちろん、滅茶苦茶強力な薬剤なので副作用とかもありまくりです)
安全ではなく、安心、か。なるほど、って感じですよね。
むしろ、こんな世の中を見てると、
私も、いっちょ、世間様を騙して、天然何たらを売り込もうかな?とか思っちゃいますよね。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%b5%a5%ea%a5%c9%a5%de%a5%a4%a5%...
サリドマイドとは - はてなキーワード
当方、医学周辺領域の研究者です。
原則はおっしゃるとおりだと思います。わたしも19番の方と同じように、天然成分を謳った石鹸や化粧水で肌が荒れたことがありまして、それ以来「ハーブ」「植物成分」などと書いてあるものは極力避けています。
あえて「天然」派の側に立って考えてみると、こういうことだろうと思います。
(1) 「健康にさほど有害ではないと実証されているはず」というのはどこまで confidencial なのか? 「研究者の見落とし」は否定しきれないのではないか?
(2) 安全性の試験のためには動物実験が不可欠である。命にかかわる薬品ならともかく、化粧品の開発のために動物の命を奪うのは正当化されないのではないか?
(3) 人工というのは、どうしても作用が一点突破的になる。効きすぎたり、効いたとしても副作用があったりする。
天然成分は、何よりもわれわれの先祖が身を持って試験しているわけで、そんなひどいことにはならない。
URLにははてなダイアリーの「サリドマイド」をあげました。予想外の副作用があって、当時の研究者はそれを見落としたわけですね。
そういうことが今後起こりえないとどうして言えるのでしょう?
またこれは個人的な思いつきですが、安全だとされ、何世代もが摂取しているうちに、個体ではなく、人類全体の遺伝子プールを傷つけてしまうようなものも考えられなくはないと思います。
(1)、(2)に関しては、天然成分も全く同じだと思うんですよねー。
むしろ、「健康にさほど有害でない」とは誰も実証していない分だけより危険な存在ではないか?と。
身を持っての試験、なんてのは何よりも信頼出来ませんしねえ。
(実際に、常食してるようなものでも、詳細に調べるとあんまり体に良くないものはあるわけで)
サリドマイドと同じことは、人工物に限ったことではなく、天然物でも起こり得る、と。
(得るではなく、私が知らないだけで既に起こっているのかもしれません)
ただ、一点突破的になる、という点に関しては、確かにそのとおりですね。
天然ってのは、混合物であって、効くか効かないか、作用も微妙である代わりに、
副作用に関しても微妙ですよねえ。
人工物ってのは、やはり強い作用を求めるが故に、主作用の裏返しとしての副作用も強くなってしまう、という点は確かにあると思います。
(人工物でも、混合して使ったり、濃度を抑えれば、そんなこともなくなるとは思いますが)
おない先生のサイトは医師の立場から大変わかりやすく、ご質問内容を解説していると思います。
私も、貴方の考え方に賛成です。
食品添加物を、我々日本人は好むと好まざるとに関わらず、年間一人あたり3キロ程度食べさせられているのが現状だと聞いたことがあります。それでも、長生きできているということはいかに人間は強いかということかもしれません。
自然のまま食べたら死ぬ事もある食品をどのように加工して食べたらOKなのか。そこに知恵を巡らせることで、この過酷な地球環境下で我々人類は生き延びることが出来たのではと思えてならないのですが。
リンク先見ました。
おお、こういう主張の方もいるんですねえ。
でも、そんな主張は普通目にすることがないんですよねえ…
何でも100%で考えるのは良くないでしょうが、基本的心構えとして、人工物のほうが危険性が高いと考えておくべきだと思います。
正確には、「その人物の属する民族が長年食してきた食品は、長期間祖先が食してきたので、遺伝的に本人に合っており、危険性は著しく低いものが大半だ」となり、
「それ以外の食品は本人の健康に良いとは断言しがたい」という事は言えると思います。
普通に生活する分には、長期間問題が発生していない、あるいはその食生活に合わせて遺伝的特性が強化されている事を考えるならば、天然のものを優先するほうが無難のはずです。
たった数年の検証で全く問題がないとすることのほうが、本当に正しいと言えるのか...。
日本人は肉はできるだけ減らしたほうが長生きできるとか、それも米牛よりは豪牛のほうが脂肪が少ないので健康に良いとか、そういう事も含まれると思うので、「妄想」と言えるほど、科学は万能ではないでしょう。だからこそ、後から問題がなかったはずなのに問題が後から出るBSEなどの不測の事態が常に新たに発生し続けているのでは?
過信は何事も身を滅ぼしますので、科学万能主義よりも「数百年以上問題なかったのだから、こちらが無難そう」のほうを選ぶ本能的な庶民的発想を、「妄想」と片づけるのは、早計にすぎると思います。
欧米人だとて、百年前の先祖は、あんなに毎日肉食ってなかったのだから、...。特に科学万能主義的発想の人が検証した「安全」は、あまり信用しないほうが無難です。
例えば、ソテツのデンプンだって、ワラビだって毒性がありますよね。
長年のセレクションが果たしてどれだけ信用できるものなのか……
それよりも、数年だろうと、科学的な検証の方が、より微細な毒性を判断出来得ると思います。
実際、長年食べ続けてられて来たけど、実は有害だった、ってのは腐るほど例があると思います。
確かに、長年食べられ続けてきた食物だと、
長い間問題になるほどの毒性は示していない、という、1次検査はパスしてるという点で人工物より多少有利ではあると思いますが、やはり双方とも同じ立場に立って、検証することが大事だと思います。
それに加え、昨今の場合、とにかく天然物由来ということで、
例えば、化粧品の天然なんてものは食品と違って長年にわたる曖昧検証さえ受けてないわけで、
食品に関しては、最低限の保証は受けてる天然物ですが、食品外、化粧品や医薬品、健康増進の目的では、人工物と何ら変わりないと考えます。
保存食品開発物語 文春文庫 スー シェパード (著)
この本を読むと、かつてヨーロッパなどで行われていた、伝統的なハムの製法においても「肉と塩、それに天然の硝石を漬け込む」といった記載があります。
ここでいう「硝石」とは、現在の科学的な記述で言えば亜硝酸塩を含有するものであり、現在では「食品添加物」として、時に悪の代表のように言われているものであります。
もちろん、現代では、亜硝酸塩の取りすぎが肝細胞癌などの誘因として知られているところですが、定量的な毒性についての議論はご専門の方にお任せしたいと思います。
さて、質問者の方の言われるような「健康にさほど有害ではないと実証されているはずの微量添加物が問題とされてしまうのでしょう?」という疑問に関してですが、私は医学(疫学)の発展が一つの理由ではないか、と考えています。
古来から用いられてきた「天然」成分の中にも、前述の亜硝酸塩のように疫学的知見が得られるに従って、実は有害であるということが知られるようになったものがたくさん存在するわけです。
つまり、硝石を用いるハムの製法を行っていた時代には、それによって癌を発症し、死に至る人々が相当数いたと仮定しても、当時の医学レベルでは「癌」であるということも、また硝石と「病気」の因果関係もわからなかったため、特に硝石が問題であるという認識を持ち得なかったわけです。
また、たとえば我が国の終戦直後のように、食料そのものが絶対的に不足し、「栄養失調」や「腐敗した食物を喫食することによる中毒死」が生命に対する最大の脅威であった時代には、食品添加物の存在は現在ほど大きな問題として議論されなかったものと思われます。
医学、医療が発達し、人々の関心が栄養失調や結核をはじめとする感染症による死亡から、癌、血管障害などによるものにシフトして行くにつれ、そういった疾患を起こし得るものの代表として「合成物」が槍玉に挙げられていくわけです。
長くなりましたが、「天然=善、人工=悪」という見方の根元としましては、「天然物しかなかった時代には、その悪い点を見いだすだけの科学が発達していなかったから」というのが本当ではないか、と考えます、
論点が違いますけど、まさにその通りですね。
僕が26の人へのコメントで書きたかった、
「過去において問題になってない=完全に安全」
というわけではない、というのもまさにこれが原因です。
確かに考え方の変遷もあるんでしょうねえ。
……でもそれだけでは説明し切れないほど現代マスコミに踊らされてる人が多そう…
天然由来を売りにして、または表示が義務づけられているものを使っていないことを売りにしている製品をよく見かけますが、表示を義務づけられていない未知の危険ほど怖いものはないとよく聞きます。
ですから、私もこういった意味では「天然=善、人工=悪」とは思っていませんが、別の意味ではやはり「天然=善、人工=悪」の部分もあります。
例えば漆はアレルギーを引き起こしますが、それと比べたら人工的に漆の質感を再現するエポキシ塗装は漆より「善」ですよね。
それに対し、物質というものは元を正せば原子だの電子だの分子だのから出来ているからといって、仮に牛肉を全て合成で作ることが出来たら、人は命あるものを殺して生きる必要もなくなりますし、BSEにおびえる必要もなくなるので良いことですが、そういった人工は、天然牛肉と比べたらやっぱり怖いですよね。
まあ、これは現代の技術で実現していないことなので非現実的な意見かもしれませんが、遺伝子組み換え食品と言い、クローンと言い、合成牛肉に近い人工は既にありますよね。
それに、match7さんのおっしゃる「健康にさほど有害ではないと実証されているはずの微量添加物」も、実証されている「はず」でも実は実証されていなかったと、数10年も経過してから判明する有害性もあると思うので一概に安心はしていません。
ですから、砂糖で甘味をつけてあるものとノンシュガー製品で言えば、やはり私は「天然=善、人工=悪」です。
砂糖のようにあまりにシンプルな天然と、その味を模倣しようとする人工を比べたら、やはり自然の方が信頼出来ますからね。
つまり、ケースバイケースになってしまいますね。
いずれにしても、天然信仰の妄想、科学信頼の妄想両方がこの世には混在し、正しい判断をするのは難しいものだと思うことがよくあります。
ううむ、しっかり考えていますねー。
私とは違う意見のところもありますが、
こういう風にしっかり考えてる人ばかりだったらいいのに……
しっかり、考えてる単純な天然善派の人っていないような気がする…
http://www.hatena.ne.jp/1108108111
人力検索はてな - 巷では、健康や食品などに関して、 天然=善、人工=悪 という見方をしている人が多いように思われますが、 これについて皆さんはどう思われますか? 私自身は基礎医学・生物..
URLはダミーです。
確かに、天然=善、人口=悪というのは大衆の印象に基づいた間違った観念かもしれません。
昔は有害な化学薬品を添加した食品が出回っていたりしたから、今日まで続く自然志向はその反動なのかもしれませんね。
実際は自然食品だからといって、必ずしも体に言い訳ではありません。山菜のわらびには発癌性物質が含まれているとも聞きます。
ただ、逆に人口の薬品・食品は自然のものを越えたかというと、そういうわけでもありません。
人口のビタミン剤には、分子構造は似てるけれども全く役に立たない鏡面異性体というものが含まれていますが、生体反応によって作られる天然のビタミンにはこれは入っていません。
ようは、自然・人口という言葉に惑わされず、それ自体が体にいいか悪いかを見極めることが重要なのではないでしょうか。
私は、人工のものでも天然を越えてる(あるいは異質な特性を有している)ものもあれば、天然未満の模造品もあるというスタンスですが、
大まかにはhatgrassさんと同意見です。
こうやってはてなで質問してみると、冷静派が多いのに、
世の中では、盲目的に天然善説が流布しているのは何故なのでしょうか??
それは絹をいいものと定義して、のことですよね?
例えば、価値を耐火性とかに置くとそうでもないはず。
肌触りや光沢だって、絹の光沢をいいものとして、のことですよね?
そういう主観的な判断はちょっと……
ってか、出来れば、健康や食品などだと嬉しいかな…