「宮崎県の幸島に棲息する猿の一頭がイモを洗って食べるようになり、この行動が群れ全体(約100匹)に広がった。このとき、場所を隔てた大分県高崎山にいた猿の群れでも突然この行動が見られるようになったという。このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という「百匹目の猿」現象は、Wikipediaの記載では、「(前略)ライアル・ワトソンがその著書『生命潮流』で述べ、ケン・キース・ジュニアの著書『百番目のサル』によって世界中に広まった。これが日本では『百匹目の猿』(船井幸雄著)で紹介され、ニューエイジ関係で有名になった。だが実際には、初めに報告されていたニホンザルの逸話は脚色されたもので、突然伝播したという事実は観測されていない。ライアル・ワトソンは河合雅雄の論文によるものとしていたが、その論文でもそのような報告はされておらず、脚色したことをライアル・ワトソン自身も認めたという。」とされ、都市伝説の一種とされています。では、ニホンザルの一個体が学習した内容を他の個体や子孫に伝えることが可能なことを科学的に説明したサイトあるいは論文があるのでしょうか?

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回答2件)

id:owada No.1

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Amazon.co.jp: ニホンザルの生態 (河出文庫 704A): 河合 雅雄: 本

『ニホンザルの生態』(河出文庫)

河合さんの研究は直接観察だけなので、伝播の過程は追跡できても、

そのメカニズムまでは踏み込んでいません

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Amazon.co.jp: ニホンザルの文化的行動―獲得と伝播 動物はどのようにして文化を持つか: 樋口 義治: 本

『ニホンザルの文化的行動』川島書店,1992伝播のメカニズムを調べたのは、樋口義治さん。彼の研究によると、真の模倣

(他個体の行動から帰結を学習するパターン)ではなく、それぞれの個体の試行

錯誤によるという結論が得られています。

フランス・ドゥ・ヴァール『サルと

すし職人』(原書房,2002)

模倣が「文化」的か「文化的ではない」かという論争が出てきます。その話についてはこちらの本が詳しいです。

全て、この道に詳しい先生からたまたま昨年6月末にお伺いしたものです。ネットは、やはり超科学がお好きなようで、見ていて混迷が深まって困りました。ちなみに、京都大学総合博物館にもっといい展示があるかと期待したのですが、そちらは期待はずれでした。

id:snobby

ありがとうございます。

ネタ質問ではありませんし、トンデモ科学を信奉するものでもありません。

霊長類学(日本は世界最高水準なんですよね?)の現状を知りたいという気持ちからでたものです。

2番目の本がかなり参考になりそうです。

3番目の本は、カスタマーレビューにあるように、言語障壁で日本の研究が海外に知られていないことは残念なことで、ローレンツやモリスのような、日本の研究成果を「英語」で発信できる人材が必要なんだと思います。

2005/02/02 20:36:04
id:moonan No.2

回答回数93ベストアンサー獲得回数6

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Amazon.co.jp: 「知恵」はどう伝わるか―ニホンザルの親から子へ渡るもの (生態学ライブラリー): 田中 伊知郎: 本

本ですが。

サルは学習能力はあるから、一緒に生活している個体から学ぶことにはそれほど不思議ではないように思うのですが。昔家の近くにサル山があったのですが奴らはホントに賢い。

ところで私、ワトソンもフナイさんも読んで、「すげーっ」て思ってたおバカな奴です。で、「ありゃあ島から島へ泳いで渡ったんだよ」って話を何かで読んでがっかりしたのでした。ちょっと調べたけどそのことについては、はっきりしたソースが見つかりませんでした。URLは私と同じようなうろ覚えの人のセリフ。

id:snobby

ライアル・ワトソン自身は「あれはメタファーだ」と語った、という話も聞きました。

猿の学習はどんな形で後代に伝達されるんでしょうか?何等かの言語、あるいは親の行為の模倣?

本を買って読んでみることにします。

ありがとうございます。

2005/02/06 18:19:08

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