CO吸着のような触媒評価において、
「TEMなどでの見た目」
が良いのに
「吸着面積が小さい」
という結果が出てくることは
ありえるのでしょうか?
原理を理解しないと十分にはわからないとは
思いますが・・・。
紹介しているページをお教えください。
英語でも構いません。
一般に「見た目」が良い方が形が整っており、
比表面積が小さくなるのでは?
(ex. 球形<破砕状)
また表面欠陥が多い方が吸着量も多くなるので
「見た目」が良いほど、吸着量が少なくなるのではないですか?
見当違いな答えでしたらすみません。
http://www.cheme.kyoto-u.ac.jp/4koza/research/research8.html
量子化学的手法に基づく固体表面の吸着構造解析
表面の状態が全く同じなら、表面積が大きい
(粒子径が小さい)方が吸着量は大きくなるでしょう。しかし吸着はサイトと呼ばれる場所で起こるので、これが減れば吸着量が減少します。
ご質問の触媒の表面状態について吸着量以外の知見は無いのでしょうか?
ご返答遅くなりました。
XADなどの手法がないわけではありませんが、
今のところCOが最も信頼に足るということで・・・。
具体的にどのような触媒かわかりませんが,
この論文の「3.2粒径効果」によれば,
比活性(TOF)が粒径依存するケースでは,
粒径とのトレードオフで最適粒径が存在する場合があるようです。
こちらの「P-25は最高活性か?」の節をみると,
一言に酸化チタンによる光触媒反応といっても,
製法による酸化チタンの状態や各種反応との相性によって,
かならずしも粒径効果がリニアでないということです。
http://61.193.204.197/html/20019B02005.htm
金ナノ粒子担持酸化チタンの触媒作用の研究
これはH12でちょっと古いのですが,
少なくともこの時点で,少なくともある種の触媒作用については,
粒径効果の定量的把握自体がプロジェクトになっています。
お知りあいのケースでもそういう未知の部分があるのかもしれません。
(ネタになるかもですね)
粒径による表面状態の変化(内部構造の変化に伴うかも)や,製法によるコンタミの効果など,
検討の余地はあるのかもしれません。
素人考えですが。
素晴らしい。
3つとも非常に参考になります。
どうも有り難う御座います。
言葉が足りませんでした。すみません。
例えば
「触媒の半径が小さいほど表面積が大きくなる」
はずなのに逆にCO吸着量が少なくなる、といった
ことです。
知り合いが困ってまして。