サマー・アポカリプス (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
カタリ派信仰を持つ女性がヒロインです。この女性は実在哲学者、シモーヌ・ヴェイユをモデルにしています。
もうとっくに読まれてるかもしれまんせんが、基本的な3冊を。
「オクシタニア」はカタリ派の興亡を背景に描かれた小説。カタリ派の知識があまりない私が読んでも面白かったです。
「グノーシス異端と近代」は、さまざまな文学や芸術に現れたグノーシス主義思想が紹介されています。
回答ありがとうございます。
『デミアン』は読みました。
『オクシタニア』という作品は知らなかったので大変助かります!
『グノーシス異端と近代』は知っていたのですが、金額が金額なだけに、まだ手に入れてません。
小説については詳しくないので研究書について少しだけ。
まずはずせないのはハンス・ヨナスの『グノーシスの宗教―異邦の神の福音とキリスト教の端緒』でしょうか。これはグノーシスの概要から各宗派の特長なんかまで挙げられていたと思います。
もう少し読みやすいのですと大貫隆さんが書いておられる各著作があると思います。ハンス・ヨナスの本は難しくて読むのが大変でしたが、こちらはまだ日本人が書いた分だけ幾分読みやすかった記憶があります。
他には宇宙論からグノーシスを扱ったものとして柴田有氏の『グノーシスと古代宇宙論』も参考になるかと思います。グノーシス主義では天体や天球に関しての記述も少なくはないと思いますのでいかがでしょうか。
また直接グノーシスとは関連のないものとしては『原典古代キリスト教思想史』や『中世思想原典集成』の関連する部分や、『ヘルメス選集』、プロティノスの著作なんかも参考になるかと思います。あとはマニ教に関する著作などに当たるのもよいかもしれません。
以上簡単ではありますが研究書についてあげさせていただきました。参考になれば幸いです。。
回答ありがとうありがとうございます。
『グノーシスの宗教』を読んだことから、グノーシス派への興味がわいた次第です。
『グノーシスと古代宇宙論』以下、参考文献となるものをお教えいただきありがとうございます。
http://library666.seesaa.net/article/2371032.html
叡智の禁書図書館<情報と書評>: 「レンヌ=ル=シャトーの謎」 柏書房 感想1
レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説 (叢書ラウルス)
これなんていかがでしょう?
ダヴィンチ・コードの元ネタなんて言われてるものです。
回答ありがとうございます。
テンプル騎士団などの伝説が関わってくるものですね。
レンヌ=ル=シャトーは、カタリ(アルビ)派が多かった南仏にあるので、おおいに関係があると思います。
参考になりますー。
モンタイユー―ピレネーの村 1294~1324〈上〉 (刀水歴史全書)
ジャック・フルニエのカタリ派異端審問記録を基に、中世カタリ派の山村を探求する一冊です。
中世民俗の研究書ですが、カタリ派の宗教観・死生観にも触れられており、ピレネーでのカタリ派受容について参考になると思います。
読み物として大変面白い。
上巻がありませんが、アマゾンでは取り扱いがあるようです。
回答ありがとうございます。
山村やひとつの家庭といった規模から、その当時の(カタリ派の)宗教観・死生観を描いた研究書というのは珍しいですね。
当時の息吹を読み解くには、重要な資料だと思います。
この本は知らなかったので、大変ためになります!
回答ありがとうございます。
神の秘蹟ということで正統キリスト教関係かと思いましたが、
グノーシス派も絡んでいるのですね。
どの程度深く掘り下げているかが気になりますが、あとで読んでみようと思います。
http://www.slis.keio.ac.jp/~ueda/mystery/flicker.html
フリッカー、あるいは映画の魔
「フリッカー、あるいは映画の魔」(文春文庫)は、物語としてもなかなか面白かったですよ。 文庫で上下巻構成です。
参考URLに検索してみつけた書評を貼っておきます。ネタバレ可能性ありなのでご注意を。
ぱっと見、グノーシス派と関係ないように見えますが、
書評にある「ある謎の教団」「この教団の歴史は,ローマカトリックより古い」というところが関係しているのでしょうか。
こういう意外なところで、グノーシス派が関係しているという作品も知りたかったので助かります。
多角的に知ることが出来たので、今回の質問はこれにて終了させていただきたいと思います。
回答ありがとうございます。
サマー・アポカリプスは私も読みました。否定信仰を貫いた彼女の存在は神々しくもあり、また物悲しいものがありました。
良い作品です。