魯迅の「”フェアプレイ”はまだ早い」に「打落水狗」という言葉がでますが、この「打落水狗」は魯迅本人の言葉かそれともさらに典故があるのでしょうかお教えください。典故があればその書物名をお教えください。

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回答7件)

id:mitsui090 No.1

回答回数109ベストアンサー獲得回数0

ポイント20pt

URLの中の 11月号 (2000年)

第203号 −− 「フェアプレイ」 参照

この調査によれば、魯迅本人の言葉のようです。

id:komasafarina No.2

回答回数1662ベストアンサー獲得回数4

ポイント25pt

元は「不打落水狗」だそうで逆の意味です。ちょうど「負けるが勝ち」Loser Takes All(敗者がすべてをとる)ということわざをヘミングウェーと寺山修司が「勝者には何もやるな」「敗者には何もやるな」とひっくりかえしたのと似てますね。作家がよくやる逆説でしょか。

id:axwgt

いろいろとありがとうございます。何か中国の古い物に出てきそうな、例えば荘子あたりに出そうな言葉かとも思っていたのですが。

なお。一問目のお答えを頂いたmitsui090さん。お礼のコメントを書く前に送信ボタンを押してしまいました。失礼致しました。ありがとうございました。ここを読んでいただければ幸いなのですが。

2004/10/11 13:34:42
id:matsunaga No.3

回答回数536ベストアンサー獲得回数87

ポイント20pt

魯迅評論集 (岩波文庫)

魯迅評論集 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • メディア: 文庫

原文が参考URLに載っています。この註釈2によると、発端は林語堂の文章でした。林語堂は1925年12月14日に《語絲》第57期で《語絲の文体に議論を差し挟む――穏健・罵倒・フェアプレイ》という一文を発表し、その中でこう述べています。

「“フェアプレイ(費厄溌頼)精神は中国では最も得にくいものであり、我々も努力発憤しなければならない。中国の“プレイ”精神は非常に少なく、ましてや“フェア”は言うまでもない。これはいわゆる“井戸に落ちた者に石を投げる(下井投石)”のを肯定しないという意味である。人を罵る人にはこの条件が避けられない。それは、人を罵るならば、罵られるということである。また、失敗者にあえて攻撃を加えるべきではないというのは、わたしたちが攻撃するのは思想であって人に対してではないからである。今日の段祺瑞、章士訢を令として、我々はこれらの人々をこれ以上攻撃すべきではない」

これに対して魯迅は以下のように答えたわけです。

「《語絲》57期で語堂先生は「フェアプレイ」について提言した。このような精神は中国では最も得にくく、我々は努力すべきだという。また、「水に落ちた犬を打」たないことを「フェアプレイ」の意義として補足している。

私は英文がわからないので、この言葉の意味がどのようなものだかまるで不明なのだが、もし「水に落ちた犬を打」たないことがこのような精神と一致するのであれば、すこし議論したいと思う。」

となると、「下井投石」という原文に対して魯迅が「打落水狗」と答えているわけで、はてな流にいえば「ずれた回答」となります。ただ、ここで魯迅は「打死老虎」(老いた虎を打つ=弱い者を攻撃して実力以上に見せかける)と対比するために「打落水狗」という言葉を作り出したのではないかと思われます。

日本語訳は(もう出てるかもしれませんが)魯迅評論集にて。

id:axwgt

「打落水狗」一つとっても中々、諸説があるようでおもしろいといえばおもしろいのですが、ある意味ではすごい内容を含んだフレーズですから魯迅としてもそれだけの意味をもって使ったのではと思うところです。ありがとうございます。

2004/10/11 13:44:54
id:matsunaga No.4

回答回数536ベストアンサー獲得回数87

ポイント25pt

http://www.melma.com/mag/99/m00026199/a00000122.html

このメルマガのバックナンバーは移動しました - melma!

追加回答です。

リンク先にこのように書かれており、典拠の特にない比喩表現のようです。

▼引用▼

…この言葉は中国の故事語源辞典を探しても無かったので、中国人の先生に聞いたところ、「ことわざではない。単なる比喩的表現だ。」ということでした。

▲ここまで▲

id:axwgt

「狗を打つ」という言葉にも何か意味はないのでしょうか。「中国人と犬は入るべからず」という時代背景の頃のことでもあり何か深い意味があえて隠されていたのかと考えたものです。ありがとうございました。

2004/10/11 13:49:25
id:itiereiti No.5

回答回数63ベストアンサー獲得回数0

ポイント20pt

http://www1.rsp.fukuoka-u.ac.jp/kototoi/2000_11s.html#202go

言問い亭11月号 (2000年) -シンプル版-

-------------------------------------------------

 『阿Q正伝』などで知られ、20世紀の中国を

代表する作家、魯迅は革命運動家でもあっ

た。その魯迅の言葉として有名なのが「打落水狗」つまり「水に落ちた犬は打て」である。

-------------------------------------------------

本人の言葉のようです。「犬」とは当時の反革命派のことだそうです。

id:axwgt

これより先に進まないような袋小路に入ってしまったようです。「言問い」以外の何か見たいものですが。

いずれにしてもありがとうございました。

2004/10/11 15:46:05
id:PreBuddha No.6

回答回数40ベストアンサー獲得回数0

ポイント25pt

落水狗(タールオシュイコウ)=水に落ちた犬を打つ、というのは故事から出た表現ではなく、昔から中国で使われていた言い回しです。それを魯迅が使って有名になりました。

魯迅が守旧派と闘い続けることに対し、嘗ては盟友った林語堂(リンユータン)が

「水に落ちた犬を打つな、フェアプレーをしろ」と言ったことに対し、「水に落ちた犬を救ったばっかりに殺された人がいる。やはり水に落ちた犬を打たなければいけない。」(魯迅の論文「フェアプレーはまだ早い」)と反論し、有名な言い回しになりました。

…この言葉は中国の故事語源辞典を探しても無かったので、中国人の先生に聞いた

ところ、「ことわざではない。単なる比喩的表現だ。」ということでした。

------------

ということで、比喩的表現としてあったことばを、

魯迅が、「フェアプレーはまだ早い」で上記のように

1.解題で述べています。

『魯迅文集第3巻』(筑摩書房、p266、1979)より

id:axwgt

ありがとうございました。中国語での一般的な言い回しからによるものですか。

2004/10/11 15:49:01
id:natunokaori No.7

回答回数48ベストアンサー獲得回数0

ポイント25pt

魯迅事典

魯迅事典

  • 作者: 藤井 省三
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • メディア: 単行本

魯迅事典のp133の「『フェアプレー』急ぐべからず」(「論『費厄溌頼』応該緩行」) によれば、雑誌『語絲』での林語堂のフェアプレーとは水に落ちた犬は打たぬことと、述べたことに対する反論との記載があります。林語堂については、同事典のp215に記載あり、その論争の前後の事なども載っています。

id:axwgt

余談ですが「魯迅事典」というものが出ていることを知り大変参考になりました。ありがとうございました。

2004/10/11 15:51:10
  • id:natunokaori
    回答

    やっぱり、いま自分の回答を読んでみると趣旨とはズレているのが解りました。でも魯迅事典の方は役に立つかもしれないのでよかったです。回答したあとその言葉自体を調べてみたのですが他の方が回答に書かれていたように熟語辞典などをさらってもありませんでした。そんなわけで最後の頼みの「中日大辞典」を引いてみたところp348に喩えとして載っていました。
    辞典なのでそのまま書いても叱られないと思うので、以下に書きます。

    1 失敗したものに追い打ちをかける。引かれ者に石を投げる。
    2 敵が再起できないように徹底的にやっつける。

    以上です。





    http://d.hatena.ne.jp/keyword/%cf%a5%bf%d7
  • id:komasafarina
    英語

    英語のことわざ起源説について調べましたが、dogと waterを含むことわざには該当するものはありませんでした。

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  • 日記 日記 2006-03-13 16:12:20
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